決算説明：蝶理（8014）

2025年３月期通期決算説明資料（ハイライト情報）

決算説明（ハイライト）まとめ — 蝶理株式会社（2025年3月期 通期：発表日 2025年4月28日）

注）数値は特記ない場合「億円」表示の資料に基づく。情報が資料に明示されていない項目は「–」としています。

基本情報

• 企業概要
  • 企業名：蝶理株式会社（CHORI CO., LTD.）
  • 主要事業分野：繊維（原料・テキスタイル・婦人衣料等）、化学品、機械（商社機能）、その他（調整等）
• 説明会情報
  • 開催日時：2025年4月28日（資料発表日）
• 説明者
  • 発言概要（資料に記載の主要メッセージ）
  • 中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025（CIP2025）」を推進。
  • 親会社株主帰属当期純利益は117億円で4期連続過去最高益更新。
  • 新基幹システム（SAP）を2025年4月に稼働開始。
  • 売上は微増だが人件費増や本社移転費等で販管費が増加し営業利益は減少。税前利益・当期純利益は増益。
• 報告期間
  • 対象会計期間：2025年3月期（通期）
• セグメント（名称と概要）
  • 繊維：繊維原料・テキスタイル（輸出）・婦人衣料、紳士服・ユニフォーム関連等（輸出比重高）
  • 化学品：化学品の取扱・販売（海外サプライヤー関係含む）
  • 機械：機械商材の取扱（取引規模は小さい）
  • その他：調整項目等

業績サマリー（主要指標）

（単位：億円）
– 売上高：3,077 → 3,115（+38、+1.3%）
– 売上総利益：387 → 405（+18、+4.6%）
– 販管費：237 → 260（+23、+9.8%）
– 営業利益：150 → 145（-5、-3.6%）
– 経常利益：145 → 162（+17、+11.9%）
– 税金等調整前当期純利益（セグメント利益相当）：147 → 163（+16、+11.0%）
– 親会社株主に帰属する当期純利益：96 → 117（+20、+21.1%）
– 財務・資本指標（25/3期末）
– 総資産：1,461（+27）
– 自己資本：920（+100）
– 自己資本比率：63.0%（+5.8pt）
– ネット有利子負債：-224（借入超過ではなく純有利子負債マイナス）
– ROA：8.1%（+1.4pt）
– ROE：13.4%（+0.9pt）
– ROIC：11.1%（-1.3pt）

進捗状況（中期経営計画 CIP2025 に対する状況）
– CIP2025目標（参考）：ROA 7%以上、ROE 12%以上、ROIC 約10%
– 実績：ROE 13.4%（目標超過）、ROA 8.1%（目標超過）、ROIC 11.1%（目標超過）→ 収益性指標は概ね計画水準を上回る水準。
– 売上面ではCIP2025最終年度計画（3,600）に対して差があり、26/3期の会社見通しでは売上回復見込み（3,300）が計画に届かない想定。

セグメント別の売上・利益（25/3期 実績）
– 売上高（単位：億円）
– 繊維：1,459 → 1,527（+68）
– 化学品：1,600 → 1,579（-21）
– 機械：17 → 9（-9）
– その他：1 → 1（±0）
– 合計：3,077 → 3,115（+38）
– 税金等調整前当期純利益（セグメント利益相当、単位：億円）
– 繊維：80 → 77（-3）
– 化学品：76 → 89（+12）
– 機械：-6 → 6（+12、黒字転換）
– その他：-4 → -9（-5）
– 合計：147 → 163（+16）

取引形態（貿易比率）
– 貿易取引額：2,065 → 2,118（貿易比率：67.1% → 68.0%、+0.9pt）
– 資料は国内向けと海外向けの内訳動向について「国内向け減少、海外向け増加」との記載あり。

キャッシュ・フロー（単位：億円）
– 営業CF：97 → 71（-26）
– 投資CF：-27 → -10（+17）
– 財務CF：-54 → -48（+6）
– 当期末現金同等物残高：211 → 232（+21）

配当・株主還元
– 2025年3月期：中間61円、期末81円（期末予想を20円増配）、年間142円（連結配当性向30.0%、DOE 4.4%）
– 2026年3月期（予想）：中間72円、期末72円、年間144円（連結配当性向目標30%以上、DOE目標3.5%以上）

業績の背景分析

• 業績ハイライト・トピックス
  • 親会社株主帰属当期純利益は117億円で4期連続過去最高を更新。税前利益段階・経常利益は増益。
  • 新基幹システム（SAP）を2025年4月に稼働開始。
  • 機械事業が黒字転換。化学品事業は増益。繊維事業は増収だが利益はやや低下。
• 増減要因（税金等調整前当期純利益ベースの寄与）
  • 増収影響：+5
  • 益率向上（売上総利益の改善等）：+12
  • 販管費増（人件費増・大阪本社移転関連等）：-23
  • 貸倒引当金戻入（中国化学品製造会社グループに関する債権の一部回収）：+8
  • 持分法投資損益：+5
  • 営業外損益（投資有価証券売却益等）：+9
• 市場・競争環境
  • 日本：個人消費改善やインバウンド消費増で緩やかに回復。
  • 海外・マクロ：地政学リスクの長期化、中国の景気低迷等で先行き不透明。
  • セグメント別では、繊維は紳士服・ユニフォーム等の一部低調がありつつも輸出・原料等は堅調。化学品は市況低迷下で債権回収等の影響を受ける一方、貸倒戻入等で利益改善。機械は為替差損益改善等で黒字転換。
• リスク要因（資料に示唆のある外部要因）
  • 為替変動、地政学リスク、中国経済の低迷、サプライチェーン問題、市況変動。その他、事業・投資先の信用リスク等。

戦略と施策

• 現在の戦略（CIP2025）
  • 中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」を推進。最終年度は成長戦略の基盤構築に注力しつつ収益性改善を継続。
  • CIP2025目標：ROA 7%以上、ROE 12%以上、ROIC 約10%。
• 進行中の施策
  • 新基幹システム（SAP）導入・稼働（2025年4月稼働開始）。
  • 収益性改善に向けた施策（販管費管理、人員コスト見直し等）や成長基盤の整備（詳細は資料に限定的）。
• セグメント別施策と進捗
  • 繊維：輸出向け、原料・テキスタイル分野での取扱強化を継続（詳細施策は資料上限定的）。
  • 化学品：債権管理の改善（回収等）による損失抑制、投資有価証券等の見直しで営業外益を計上。
  • 機械：為替差の改善等で黒字転換。具体的な営業施策は資料に明示なし。

将来予測と見通し

• 2026年3月期 会社予想（単位：億円）
  • 売上高：3,115 → 3,300（+185）
  • 繊維：1,527 → 1,660（+133）
  • 化学品：1,579 → 1,630（+51）
  • 機械：9 → 10（+1）
  • 税金等調整前当期純利益：163 → 160（-3）
  • 繊維：77 → 78（+1）
  • 化学品：89 → 89（±0）
  • 機械：6 → 3（-3）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：117 → 110（-7）
• 根拠・見通しの方向性
  • CIP2025最終年度で成長戦略基盤を構築するため、短期的に売上は計画比で減収見込みだが、収益性の改善を継続し利益は確保するとしている。
  • マクロ変動（為替・中国需要・地政学リスク等）が業績に影響する可能性あり。
• 中長期計画の進捗可能性
  • 収益性指標（ROE/ROA/ROIC）は目標達成水準にあり、資本効率面では順守・超過している。ただし売上目標（CIP2025計画の3,600）には差があるため、売上成長面での回復が中長期目標達成の鍵となる。

配当と株主還元

• 配当方針：連結配当性向30%以上、株主資本配当率（DOE）3.5%以上を目標（資料記載）
• 2025年3月期 実績：中間61円、期末81円（期末を20円増配）、年間142円（連結配当性向30.0%）
• 2026年3月期 予想：年間144円（中間72円、期末72円）
• 特別配当：なし（資料上特別配当の記載なし）

製品・サービス／協業

• 主要製品・サービス（資料記載事項）
  • 繊維：繊維原料、テキスタイル（輸出）、婦人衣料、紳士服・ユニフォーム関連等
  • 化学品：各種化学品（取扱・販売）
  • 機械：機械商材の取扱（規模は小さい）
• 販売状況：繊維は増収だが利益は微減、化学品は利益改善、機械は黒字転換。
• 協業・提携：資料に明示的な新規提携・協業の記載はなし（詳細は–）。

重要な注記

• 会計方針の変更：資料上に明示的な会計方針変更の記載はなし（–）。
• リスク要因（特記事項）：地政学リスク、為替・金利変動、中国等の市場動向、サプライチェーンや取引先の信用リスク等が業績に影響する旨が記載。
• その他重要告知・イベント：新基幹システム（SAP）稼働（2025年4月）、CIP2025の最終年度の取り組み。将来予想・業績予想は発表日現在の情報に基づくものであり保証ではない旨の注記あり。

必要な補足・不明点（資料で未確認の主な項目）
– 発表者の氏名・役職、説明会の開催形式・参加対象、報告書提出日、配当支払具体開始日、EPS数値、具体的なM&A方針や個別の新規事業計画の詳細、会計方針の変更の有無等は資料に明示されていないため「–」としてあります。

（以上）

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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