アルインコ(5933)企業分析レポート
株価:1,071円(2025-10-02終値ベース)/市場区分:プライム/時価総額:約225億円
– 企業情報
– 概要
– 建設用仮設材の開発・製造・販売とレンタルがコア。住宅機器(脚立・はしご・高所作業台・フィットネス等)、電子機器(業務用無線、プリント配線板)も展開。
– 4セグメント:建設機材関連、レンタル関連、住宅機器関連、電子機器関連。
– 1938年創業。大阪市中央区本社。配当性向40%を目標。
– 事業の特徴
– 販売とレンタルの垂直展開、全国営業網、製造機能を持つ点が特長。
– 新型足場「アルバトロス」など自社開発製品を拡販。
– 業界のポジションと市場シェア
– ポジション
– 国内の仮設機材(足場等)で有力プレイヤーの一角。販売とレンタルを併営し、需要変動に対応。
– 競争優位性
– 販売×レンタルの補完関係、製品ラインアップの広さ、全国拠点網。
– 住宅機器(脚立等)ではブランド認知と流通網が強み。
– 課題
– 建設需要サイクルの影響、鋼材価格・為替の変動、レンタル資産の減価償却負担。
– 電子機器は赤字解消途上で収益貢献が限定的。
– 経営戦略と重点分野
– ビジョン/中期経営計画(中計2027)
– コア事業の進化とポートフォリオ再構築。
– 重点施策:新型足場「アルバトロス」、付加価値製品の拡販、販売とレンタルの連携強化、レンタル資産投資の継続。
– 進捗(2026年3月期1Q)
– 売上+6.1%、営業益+16.9%。為替影響で経常・純利益は減少。
– 住宅機器・電子機器が増収、電子は赤字縮小。
– 事業モデルの持続可能性
– 収益モデル
– 物販(建設機材・住宅機器)によるボリューム収益+レンタルによる準ストック収益の組み合わせ。
– 持続性評価
– 「購入からレンタルへ」の構造変化は追い風。一方でレンタルは減価償却負担と稼働率に敏感。
– 住設・電子の多角化は分散効果。ただし利益貢献は段階的。
– 技術革新と主力製品
– 技術・製品
– 新型足場「アルバトロス」をはじめとする仮設機材、倉庫用ラック等。
– 住宅機器:脚立・はしご、高所作業台、玄米保冷庫、フィットネス機器。
– 電子機器:業務用無線、プリント配線板等(試作から安定受注化に取組み)。
– 動向
– 建設現場の省力化・安全性向上ニーズに沿った製品開発を強化。
– 株価の評価(バリュエーション)
– 指標比較(会社予想・実績)
– PER:約9.8倍(業界平均17.5倍)
– PBR:約0.67倍(業界平均0.7倍)
– 予想EPS:109.57円、BPS:1,587.7円
– 予想配当:44円、配当利回り:約4.1%、予想配当性向:約40%
– 参考計算
– PSR(時価総額/売上):約0.36倍(LTM売上約616億円)
– EV/EBITDA(概算):約9倍(EV≒時価総額+有利子負債−現金)
– コメント
– 同業平均比でPER・PBRともに低水準。配当利回りは自社目標の40%配当性向と整合。
– テクニカル分析
– 位置
– 52週高値:1,115円、安値:876円。現在値は上限レンジに近い水準。
– 50日移動平均:1,069.6円、200日移動平均:1,035.6円。50・200日線を上回り、基調は強め。
– モメンタム
– 9/17に出来高増で高値更新後、配当落ち(9/18)を挟んで高値圏での持ち合い。
– 信用倍率40倍と買い残優位。需給の偏りには留意。
– 財務諸表分析
– 損益(IFRS/日本基準の別は短信参照)
– 売上高:616億円(LTM、前年比+約6%)。2022→2025 LTMの3年CAGRは約+3.7%。
– 営業利益:22〜24億円レンジ(LTMでやや改善、2023年ピークからは下)。
– 営業利益率:LTM約4%(短信ベース4.16%)。純利益率:約2.7%。
– EBITDA:中位1桁%台後半のマージン。レンタル資産の減価償却増が重石。
– 為替差損益・特別損益の影響で経常・純利益が変動。
– 安全性
– 自己資本比率:45.1%。流動比率:約205%。D/E:約0.82倍。
– 現金同等物:約64億円。有利子負債:約259億円。
– 効率性
– ROE:実績6.27%(LTM参考5.38%)、ROA:約2.0%。資本効率は中庸。
– トレンド
– 売上は回復基調。利益は為替と償却費の影響で伸び悩みも、営業段階は改善傾向。
– 株主還元と配当方針
– 方針
– 配当性向40%を目標。
– 実績・予想
– 2025/3:年43円実績。2026/3:年44円予想(中間22円・期末22円)。
– 予想配当利回り:約4.1%。自己株式保有あり(約5.3%)。
– 追加施策
– 自社株買いの新規公表はデータ内に記載なし。
- 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 直近3カ月で出来高増を伴い高値更新。10日平均出来高が3カ月平均を上回る局面あり。
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関心材料
- 中計の進捗(レンタル稼働率、アルバトロス拡販)、住宅機器の堅調、電子機器の赤字縮小。
- 為替動向、鋼材価格、建設需要サイクル、大型案件の稼働タイミング。
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総評
- コアの仮設機材は販売・レンタルの両輪で需要を取り込みつつ、住宅機器・電子で分散を進める構図。売上は回復基調、営業段階は改善。一方で、為替・特別損益や減価償却が利益段階での変動要因。
- 財務体質は自己資本比率45%・流動比率200%超で安定。バリュエーションはPER/PBRともに業界平均比で低く、配当は方針に沿った水準。
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短期は高値圏でのもみ合いと信用買い残の多さが需給上のポイント。中期は中計に沿ったレンタル稼働・高付加価値製品の拡販が鍵。
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企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A
- LTM売上YoY約+6%、3年CAGR約+3.7%で増収基調。
- 収益性:B
- 営業利益率約4%、EBITDAマージン1桁台後半。業界水準と比べ中庸。
- 財務健全性:A
- 自己資本比率45%、流動比率約205%、D/E約0.82倍で概ね健全。
- 株価バリュエーション:A
- PER約9.8倍、PBR約0.67倍と業界平均比で低水準。配当利回り約4.1%。
注記
– 本レポートは公開データに基づく情報整理であり、投資勧誘や助言を目的としません。
– 一過性損益はスコアから除外し、欠損データは中立(B)評価としています。
– 数値は四半期/LTM/通期予想が混在するため、比較は同基準内で行うよう留意してください。
企業情報
銘柄コード | 5933 |
企業名 | アルインコ |
URL | http://www.alinco.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
関連情報
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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