8316 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)企業分析レポート
株価: 4,048円(2025-10-03終値)
市場: 東証プライム(銀行業)
時価総額: 約15.6兆円
1. 企業情報
- 概要
- 3大メガ金融グループの一角。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、SMBCカード、リース等を擁する金融持株会社。
- 事業は「ホールセール(法人)」「リテール(個人・中小)」「グローバル」「マーケット」の4ユニットで運営。
- 地域は日本・米州・欧州・アジア・中東・オセアニアに展開。
- 主要サービス
- ホールセール: 企業向け融資、シンジケーション、プロジェクト/ストラクチャードファイナンス、M&Aアドバイザリー、為替・デリバティブ等
- リテール: 預金・投信・保険・証券、クレジットカード、個人ローン・住宅ローン等
- グローバル: 海外拠点での貸出・決済・トレードファイナンス、キャッシュマネジメント、資本市場業務、海外リース
- マーケット: ALM/ポートフォリオ運用、外貨調達、セールス&トレーディング
- バランスシート(2025/3期・概略)
- 資金: 預金90%、譲渡性預金10%
- 資産: 現預け金27%、有価証券15%、貸出金41%、その他17%
- 融資先: 中小企業等向け59%、住宅・消費者向け18%
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- 国内メガバンクグループの一角で、効率性・収益力は大手グループ内で上位とされる。
- 海外ホールセール・プロジェクトファイナンス等の分野に強み。
- 競争優位性(例)
- コーポレート顧客基盤とシンジケート・投資銀行の一体運営
- 多角的な手数料ビジネス(証券、カード、リース等)による収益分散
- コスト効率の高さ(業務純益に対する経費率のコントロール)
- 課題
- 金利・為替・市場環境の変動、与信費用のサイクル変動
- 規制資本制約(CET1等)の中での成長投資と株主還元の両立
- 国内人口動態に伴うリテール分野の成熟
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/方向性(データに基づく整理)
- 4事業ユニット体制での収益源多様化とグローバル展開の深耕
- 非資金収益(手数料・マーケット関連)の拡大、デジタル化による効率化
- 2026年3月期1Qの示唆(決算短信)
- セグメント別「連結業務純益」寄与: ホールセール約40%、グローバル約34%、市場約21%、リテール約14%
- 通期見通し: 親会社株主に帰属する当期純利益1.3兆円(会社計画、上方/下方修正なし)
- 重点領域(一般的傾向の整理)
- 海外ホールセール強化、ウェルスマネジメントの高度化、デジタルチャネル/データ活用、リスクコントロール
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- 金利収益(貸出/ALM)と手数料収益(投資銀行・証券・カード・リース等)の二本柱で景気・金利サイクルへの耐性を高める構成。
- 市場変化への適応
- グローバル分散とユニット経営により、地域・商品別のポートフォリオ調整余地がある。
- デジタル化による運営効率の向上が継続テーマ。
- リスク要因(会社開示)
- 経済・市場の変動、不良債権増加・与信費用増、保有証券の価格変動、為替・金利リスク等。
5. 技術革新と主力製品
- 技術/運営
- ALM・リスク管理、データ活用、デジタルチャネルの高度化等が継続テーマ。
- 収益を牽引する領域(2026年3月期1Q)
- ホールセール/グローバル(法人向け融資、ソリューション、トレードファイナンス)
- 市場関連(セールス&トレーディング、ポートフォリオ運用)
- リテール(カード、投信/保険販売、住宅ローン 等)
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 現在株価: 4,048円
- 会社予想EPS: 336.17円 → 予想PER約12.04倍(提示値と一致)
- 実績BPS: 3,752.89円 → PBR約1.08倍
- 配当: 年間136円(会社予想)→ 予想配当利回り約3.36%、配当性向約40%
- 相対比較(業界平均: PER 10.7倍、PBR 0.4倍)
- PER・PBRともに業界平均より高い水準(プレミアム評価)
- 参考
- 益回り約8.3%(=1/PER)、5年平均利回り4.19%に対し現行利回りは低下(株価上昇の影響)
7. テクニカル分析
- トレンド
- 50日線: 約4,029円、200日線: 約3,739円。株価は両移動平均線上。
- 年初来高値: 4,270円、現状は高値から約5%下。52週変化率+26.2%。
- 直近の値動き(10日)
- 9/29に配当落ち(表示上の落配反映)、その後は4,000円前後での推移。出来高は3カ月平均(約1,263万株)に対し直近10日平均はやや多め(約1,407万株)。
- 需給
- 信用買残 1,033万株(前週比減)、信用売残 248万株(前週比増)、信用倍率 4.17倍。買い残の整理と売り残の積み上がりが並行。
8. 財務諸表分析
- 売上(総収益)
- 2022/3: 3.42兆円 → 2023/3: 3.72兆円 → 2024/3: 4.43兆円 → 2025/3: 5.07兆円 → LTM: 5.11兆円
- 3年CAGR(2022→2025): 約+13%(概算)
- 直近期(四半期)売上成長: 前年比+5.6%
- 利益
- 親会社株主純利益: 2022/3: 0.71兆円 → 2023/3: 0.81兆円 → 2024/3: 0.96兆円 → 2025/3: 1.18兆円 → LTM: 1.18兆円
- 利益率(LTM): 営業マージン約35.6%、純利益率約15.4%(業態特性・会計基準に留意)
- コスト/与信
- 非金利費用は増加傾向(2025/3: 約3.00兆円)。与信費用はサイクル上昇局面(2022/3: 0.21兆円 → 2025/3: 0.34兆円)。
- ROE/ROA
- ROE: 実績8.02%(別ソースLTM3.52%との乖離は算定基準差の可能性)
- ROA: LTM 0.17%(銀行業として一般的なレンジ)
- 財政状態
- 自己資本比率(会社注記ベース): 4.8%(2025/6期末)。銀行の規制資本(CET1等)は未開示データのため評価留保。
- セグメント(2026年3月期1Q)
- 連結粗利益 1.09兆円、営業経費 0.60兆円、連結業務純益 0.54兆円(前年同期比増)
- 四半期純利益 3,769億円(前年同期比+1.5%)
9. 株主還元と配当方針
- 配当予想: 年間136円(中間68円・期末68円)、予想利回り約3.36%
- 配当性向: 約40%(会社予想ベース)
- 自己株式
- 2024/9/27に1:3の株式分割を実施
- 自社株保有比率 約0.26%(データ時点)
- 自社株買い: 本データからは実施有無を確認できず
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 200日線上での上昇基調継続。直近は4,000〜4,200円レンジでのもみ合い。
- ベータ(5年・月次)0.18と低ボラティリティ。
- 関心材料
- 金利動向(国内・米欧)、為替、与信費用の推移、保有有価証券の評価、通期見通し進捗
- 次回決算予定: 2025/11/13
- 権利落ち日: 2026/3/30(予定)
11. 総評
- 収益基盤はホールセール/グローバル/市場のバランスが取れ、非資金ビジネスの寄与も確認できる。
- 売上・利益は中期的に増加傾向。与信費用は上昇傾向で推移しており、景気・市場サイクルの影響には留意が必要。
- バリュエーションは業界平均比でプレミアム(PER・PBRともに上回る)。株価は中長期の上昇トレンド上にあり、直近は高値圏に近い水準。
- 資本指標は銀行特有の評価軸(CET1等)が未入手のため、自己資本比率4.8%のみでは判断不可。規制資本開示の確認が有用。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性: A
- 3年CAGR約+13%、四半期売上成長+5.6%、純利益も増加傾向。
- 収益性: A
- 会社データで収益力・効率性は大手上位級の水準。LTM純利益率約15%、ROE実績8%。
- 財務健全性: B(中立)
- 自己資本比率4.8%のみ確認。銀行の規制資本(CET1等)未入手のため中立とする。
- 株価バリュエーション: C
- 予想PER12.0倍・PBR1.08倍はいずれも業界平均(PER10.7倍、PBR0.4倍)より高い。
参考データ
– 前日終値: 4,005円/本日高値: 4,077円/安値: 3,997円
– 年初来高値: 4,270円/年初来安値: 2,560円
– 50日移動平均: 4,029円/200日移動平均: 3,739円
– 発行済株式数: 約38.6億株/単元株数: 100株/最低購入代金: 約40.5万円
– 大株主: 信託銀行(マスタートラスト、カストディ)や海外機関等が上位
– 配当(会社予想): 年間136円、利回り約3.36%、配当性向約40%
留意事項
– 会計基準・算定方法の違いにより、同名指標でも数値が異なる場合があります(例: ROE)。
– 銀行の健全性評価はCET1等の規制資本指標の確認が前提となります(本データには未掲載)。
企業情報
銘柄コード | 8316 |
企業名 | 三井住友フィナンシャルグループ |
URL | http://www.smfg.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 銀行 – 銀行業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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