1. 企業情報
- 企業名: 小田原機器株式会社 (Odawara Auto-Machine Mfg. Co., Ltd.)
- 概要: バスおよび鉄道の運賃収受機器を設計・製造・販売する企業。運賃収受機器事業とシステム開発事業を運営。主な製品には運賃箱、ICカードシステム、LCD運賃表示器、自動運転支援機器などがある。
- 事業内容: 運賃収受機器、システム開発、エンジニアリング、ソフトウェア設計、輸送用機器の輸出入販売。
- 設立年月日: 1979年10月15日
- 代表者名: 津川 直樹
- 従業員数: 218人
- 平均年齢: 41.1歳
- 平均年収: 6,900千円
- 住所: 〒250-0005 神奈川県小田原市中町1-11-3
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 17業種区分: 自動車・輸送機
- 33業種区分: 輸送用機器
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性: 路線バス向けの運賃収受機器で高いシェアを持ち、自動運転支援製品の開発にも取り組んでいる。
- 課題: 採算性の低い大型案件の受注による損失が顕著であり、市場動向や競合他社との差別化が課題。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 採算性の低い大型案件の戦略的受注と成長投資を推進。
- 中期経営計画: 具体的な数値目標や進捗度は明示されていないため、定量的評価は不可。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に運賃収受機器の販売とシステム開発サービスによる収益。
- 市場ニーズの変化への適応力: キャッシュレス対応やDX投資の需要に対応している。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 自動運転支援向け製品の開発に取り組んでいる。
- 主力製品: 運賃収受機器、ICカードシステム、自動運転支援機器。
6. 株価の評価
- EPS（会社予想）: 40.59円
- BPS（実績）: 1,218.25円
- PER（会社予想）: 32.27倍
- PBR（実績）: 1.08倍
- 現在の株価との比較: 株価は1,303円で、PERは業界平均の7.3倍に対して高め。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は1,281円から1,305円の間で変動しており、上昇傾向にある。
- 高値圏か安値圏か: 50日移動平均線（1,229.12円）を上回り、200日移動平均線（1,098.47円）も上回っており、高値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上: 過去12か月で8,143百万円
- 利益: 営業利益 -130百万円、経常利益 -146百万円、親会社株主に帰属する中間純損失 -176百万円
- キャッシュフロー: 営業CF +1,785百万円、投資CF -21千万円、財務CF -2,495百万円
- ROE（実績）: 7.25%
- 自己資本比率（実績）: 42.0%
- 過去数年分の傾向: 売上高は増加傾向にあるが、利益は減少している。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 3.05%
- 1株配当（会社予想）: 40円
- 配当性向: 高めの321.84%
- 自社株買い: なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向: 上昇傾向
- 株価への影響を与える要因: 採算性の低い大型案件の受注による損失と、キャッシュレス対応やDX投資の需要
11. 総評
小田原機器は、路線バス向けの運賃収受機器で高いシェアを持ち、自動運転支援製品の開発にも取り組んでいる。しかし、採算性の低い大型案件の受注による損失が顕著であり、市場動向や競合他社との差別化が課題である。株価は高値圏に位置しており、配当性向も高めであるが、持続可能な成長性と収益性を維持するためには、採算性の高い受注と事業効率の改善が求められる。
12. 企業スコア
- 成長性: B（LTM売上成長率が高い）
- 収益性: C（営業利益率が低い）
- 財務健全性: B（自己資本比率は健全）
- 株価バリュエーション: B（PERは高め）
総合評価: B
企業情報
| 銘柄コード | 7314 |
| 企業名 | 小田原機器 |
| URL | http://www.odawarakiki.com |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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