決算短信：アール・エス・シー（4664）

2025年３月期 第１四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社アール・エス・シー（4664）

2025年3月期 第1四半期決算短信（連結）まとめ（2024年4月1日～2024年6月30日）
作成日：2024年8月13日
注意：以下は提出資料に基づく事実の整理です。投資助言・勧誘は行いません。不明項目は「–」としています。

基本情報

• 企業名：株式会社アール・エス・シー
• 上場市場：東証（東）
• コード：4664
• URL：http://www.trsc.co.jp/
• 代表者：代表取締役社長 金井 宏夫
• 問合せ先：取締役執行役員 山口 規（TEL 03-5952-7211）
• 主要事業分野：建物総合管理サービス事業、人材サービス事業
• その他：決算説明資料・決算説明会ともに「無」

報告概要

• 提出日：2024年8月13日
• 対象会計期間：
  • 当第1四半期累計：2024年4月1日～2024年6月30日
  • 連結業績予想（通期）：2024年4月1日～2025年3月31日
• 決算短信に記載の会計基準等の変更：2022年改正会計基準（法人税等関連）を期首から適用（影響無）

セグメント

• 建物総合管理サービス事業：警備・清掃・設備・工事等（施設維持管理・リニューアル等）
• 人材サービス事業：派遣・請負等（官公庁・病院・イベント等）

発行済株式

• 期末発行済株式数（普通株式、自己株式含む）：2,940,000株
• 期末自己株式数：22,186株
• 期中平均株式数（四半期累計）：2,917,814株
• 時価総額：–（短信に記載なし）
• 潜在株式調整後1株当たり四半期純利益：–（該当記載なし）

今後の予定

• 次回決算発表（通期・中間等）：–（短信に具体日付の追記なし）
• 株主総会：定時株主総会は毎年開催（参考：2024年6月27日実施）だが次回日程は未記載
• IRイベント：決算説明会は「無」
• その他：株式報酬（譲渡制限付株式）として自己株式15,212株を2024年7月26日に処分（付与対象：取締役6名・執行役員3名）

財務指標（主要数値：千円を百万単位で概算）

• 売上高（第1四半期）：1,940,664 千円（約1,940.7 百万円）
• 営業利益（第1四半期）：74,425 千円（約74.4 百万円）
• 経常利益（第1四半期）：76,828 千円（約76.8 百万円）
• 親会社株主に帰属する四半期純利益：46,606 千円（約46.6 百万円）
• 1株当たり四半期純利益：15.97 円
• 総資産（期末）：4,080,502 千円（約4,080.5 百万円）
• 純資産（期末）：2,069,363 千円（約2,069.4 百万円）
• 自己資本比率：50.7%

（会社短信の表記に合わせた概数で記載）

損益計算書の要点（第1四半期）

• 売上高：1,940,664 千円（前年同期比 -12.8%）
• 売上総利益：367,810 千円
• 販管費：293,385 千円（前年同期比ほぼ横ばい）
• 営業利益：74,425 千円（前年同期比 -47.9%）
• 経常利益：76,828 千円（前年同期比 -48.9%）
• 四半期純利益（親会社株主）：46,606 千円（前年同期比 -55.1%）

貸借対照表の要点（2024/6/30）

• 流動資産合計：2,829,202 千円（現金及び預金 1,845,719 千円、売掛金 894,341 千円）
• 固定資産合計：1,251,300 千円（有形 483,458、無形 201,886、投資その他 565,955）
• 流動負債合計：1,124,953 千円（支払手形買掛金 252,715、短期借入金 120,000、未払費用 348,242）
• 固定負債合計：886,186 千円（長期借入金 196,129、退職給付関連負債等）
• 純資産合計：2,069,363 千円（利益剰余金 1,460,950 千円、自己株式 △13,063 千円）

キャッシュ・フロー

• 四半期連結キャッシュフロー計算書は作成せず（短信記載）
• 現金及び預金は前期末から減少（納税・配当支払いが主因）
• 減価償却費（第1四半期）：6,835 千円
• のれん償却（第1四半期）：7,649 千円

収益性・効率性・安全性（計算値）

（第1四半期ベース。比率は四捨五入）
– 売上高営業利益率（営業利益/売上高）：約 3.8%
– 経常利益率（経常利益/売上高）：約 4.0%
– 売上総利益率（売上総利益/売上高）：約 19.0%
– 純利益率（親会社帰属/売上高）：約 2.4%
– 総資産回転率（売上高/総資産、四半期比）：約 0.48
– 流動比率（流動資産/流動負債）：約 2.51（251%）
– 負債比率（負債合計/純資産）：約 0.97
– 有利子負債（短期借入＋長期借入計上分）/純資産：約 0.22（約21.9%）

注：総資産回転率等は四半期売上と期末総資産を用いた短期的な指標であり、年率換算等の解釈には注意。

セグメント別（第1四半期：2024/4/1～6/30）

• 建物総合管理サービス事業
  • 売上高：1,693,089 千円（全体の約87.3%）
  • セグメント利益：176,395 千円
  • 主な動き：警備でAI警備導入案件（サンシャインシティプリンスホテル）開始、丸の内屋外イベント臨時警備受注。清掃で銀座エリアの新規事業所開始。設備・工事で多数の臨時案件受注。ただし、グループの前年好調だった工事案件の反動や大型案件の契約満了等により売上減少。
• 人材サービス事業
  • 売上高：247,574 千円（全体の約12.7%）
  • セグメント利益：4,247 千円
  • 主な動き：官公庁長期案件満了の影響で減収見込み。ただし、病院の電話交換、短期データ入力、大型イベント等の臨時案件を獲得。派遣スタッフ待遇改善の継続に伴うコスト、主要イベント準備費用の先行計上で利益影響。

貢献度：
– 売上の大半を建物総合管理が占める。人材事業は売上増だが利益寄与は限定的（セグメント利益小幅）。

財務の解説（会社の説明を要約）

• 売上減は、前年度に特需的に好調だった子会社の工事案件の反動や官公庁の大型長期案件の満了が主因。上記を一部、新規受注（大型イベント、ホテル警備等）で補完。
• 利益面は、人的投資（成長投資）やイベント準備等の先行費用の計上が影響。原材料・人件費上昇を受け、価格見直しや安全・工程管理を徹底し収益確保に取り組む。
• 資産・負債ともに前期末比で減少。現金は納税・配当で減少、負債は買掛金等の減少で低下。純資産は利益剰余金の増加でわずかに増加。

配当

• 2024年3月期（実績）：年間 20.00 円（中間 7.00 円、期末 13.00 円）
• 2025年3月期（会社予想）：年間 15.00 円（中間 5.00 円、期末 10.00 円）
• 直近期の配当予想修正：無し（短信記載）
• 特別配当：無し

中長期計画との整合性

• 会社は中期経営計画の下で「収益力の向上、技術力の強化、職場環境の改善、経営基盤の強化」を掲げ、サステナビリティ経営を推進中。
• 第1四半期は、成長投資（人的投資）や既存案件の反動により短期利益は低下しているが、会社は計画達成に向けた施策実施を継続している旨の記載あり。
• 具体的な数値による進捗評価（中期計画KPI対比）は短信に詳細記載なし。

競合状況・市場動向（短信の記載に基づく観点）

• マクロ環境：円安、地政学的リスク（ウクライナ・中東情勢）、エネルギー・原材料高など先行き不透明。
• 業界固有の環境：建築資材価格上昇、少子高齢化による労働人口減少、賃金上昇に伴う慢性的な人材不足が継続（求人倍率高止まり）。
• 競合比較：短信内に同業他社との定量比較データは無し。

今後の見通し（会社予想）

• 第2四半期累計（～2024/9/30）予想：
  • 売上高：4,271 百万円（前年比 +1.4%）
  • 営業利益：114 百万円（前年比 -48.0%）
  • 経常利益：115 百万円（前年比 -51.3%）
  • 当期純利益：63 百万円（前年比 -60.0%）
  • 1株当たり当期純利益（累計）：21.63 円
• 通期（～2025/3/31）予想：
  • 売上高：8,103 百万円（前期比 +0.1%）
  • 営業利益：152 百万円（前期比 -46.5%）
  • 経常利益：152 百万円（前期比 -49.3%）
  • 当期純利益：79 百万円（前期比 -67.7%）
  • 1株当たり当期純利益：27.12 円
• 業績予想の修正：現時点で修正なし（2024年5月13日公表の予想を維持）。会社は不確実性が高いとして、状況変化がある場合は速やかに公表すると記載。

リスク要因（短信記載および状況からの整理）

• 外部マクロ要因：為替変動（円安）、地政学リスク、エネルギー・原材料価格の高止まり
• 業界要因：人手不足・賃金上昇によるコスト増、主要案件の受注状況変動（大型案件の満了等）
• 事業固有：主要イベントの先行投資や準備費用の発生、受注の季節性・臨時案件依存
• 会計・規制：会計基準変更等（既に適用済みで影響は無いと開示）

重要な注記

• 連結範囲の重要な変更：無
• 四半期連結財務諸表作成に特有の会計処理：無
• 会計方針の変更：有（法人税等に関する会計基準の改正適用）、但し四半期財務諸表への影響は無し
• 監査（レビュー）：当第1四半期の四半期連結財務諸表に対する公認会計士・監査法人のレビューは無
• 重要な後発事象：譲渡制限付株式報酬のため、自己株式15,212株を2024年7月26日に処分（処分価額合計 9,903,012 円）

以上
（出典：株式会社アール・エス・シー「2025年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」及び同添付資料）

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