決算説明：ミラタップ（3187）

2025年9月期 第2四半期決算説明資料

株式会社ミラタップ（証券コード：3187）

FY2025/2Q 決算説明（資料日付：2025年5月14日）まとめ
※出所：提供いただいた「FY2025/2Q 決算説明資料」を基に整理。情報不明点は「–」と記載。

基本情報

• 企業概要
  • 企業名：株式会社ミラタップ（miratap inc.）
  • 主要事業分野：住設・建材EC事業、住宅事業、プラットフォーム事業（SUVACO等）
  • 代表者名：代表取締役社長 山根 太郎
• 説明会情報
  • 開催日時：2025年5月14日（資料日）
  • 参加対象：–（資料のお問い合わせ先：経営企画部 経営企画課 ir@miratap.co.jp）
• 説明者
  • 主な役職：代表取締役社長 山根 太郎、取締役副社長 津﨑 宏一（資料上の経営陣）
  • 発言概要（資料の要旨）
  • 2024年10月1日に社名変更（旧：サンワカンパニー→ミラタップ）。社名変更を契機に認知拡大のため広告宣伝（TVCM等）を集中投下し、FY2025は「飛躍期」と位置づけ積極投資を実施。
  • 2Q累計は過去最高の売上高を達成。上期は社名変更に伴うドメイン移管等で流入が一時的に低下したが、下期以降に広告効果が表れる見込み。
  • SUVACO事業の譲受（事業譲受）により将来的な相互送客などシナジーを期待。
• 報告期間
  • 対象会計期間：FY2025/2Q（資料時点）
  • 配当支払開始予定日：–（資料中に「配当金の支払いを実施」との記載ありが詳細日は非開示）
• セグメント（定義）
  • 住設・建材EC事業：ECを軸に住宅設備・建材の企画・販売（BtoC／BtoB向け）
  • 住宅事業：ASOLIE等の住宅事業（設計提供、加盟工務店ネットワーク）
  • その他（プラットフォーム事業等）：SUVACO／リノベりす等のプラットフォーム運営

業績サマリー（連結：FY2025/2Q 累計）

• 主要指標（単位：百万円）
  • 売上高：8,579（前期FY2024/2Q：8,430 → 増減率 +1.8%）
  • 売上総利益：2,991（率 34.9% ／ 前期 2,965、35.2%）
  • 営業利益（損失）：-131（前期 622）
  • 経常利益（損失）：-135（前期 606）
  • 親会社株主に帰属する中間純利益（損失）：-108（前期 453）
  • 1株当たり利益：–（資料未記載）
• FY2025（通期）業績予想と進捗
  • 通期計画：売上高 18,500、売上総利益 6,527（35.3%）、営業利益 100、経常利益 80、親会社株主に帰属する当期純利益 56（百万円）
  • 進捗率（2Q累計）：売上高 46.4%、売上総利益 45.8%、営業利益 0.5%（※表記は資料の進捗率）
• セグメント別（FY2025/2Q 実績）
  • 住設・建材EC事業
  • 売上高：7,692 百万円（前期7,452 → +3.2%）
  • 売上総利益：2,893（率 37.6%）
  • セグメント利益：312（率 4.1%）
  • 通期計画：売上 16,607（進捗 46.3%）
  • 住宅事業
  • 売上高：888（前期984 → -9.7%）
  • 売上総利益：97（率 11.0%）
  • セグメント損失：-36
  • 通期計画：売上 1,897（進捗 46.8%）
  • セグメント調整（全社費用等）：△407 百万円（資料注記）
• 商品カテゴリ別（住設・建材EC事業／FY2025/2Q）
  • 洗面：3,456（構成比 44.9%、前期比 +7.2%）
  • キッチン：1,419（18.4%、+2.6%）
  • 建具：588（7.7%、-11.3%）
  • エクステリア：402（5.2%、-8.9%）
  • タイル：332（4.3%、-3.7%）
  • 収納：297（3.9%、+14.5%）
  • 等（計合計 7,692 百万円）
• KPI等（マーケティング指標）
  • Instagramフォロワー：183,000人（2025/3/31時点／資料）
  • サイト流入数：社名変更で一時減少するも改善傾向（指名検索流入は前年同期比で約2倍）
• 投資・広告・費用
  • 認知拡大施策（TVCM等）への累計投下額：約6.4億円（640 百万円、資料）
  • 販管費増加の主因：広告宣伝費、倉庫移転・本社移転に伴う一時費用、人件費増等

業績の背景分析

• 業績概要（ハイライト）
  • 売上高は2Q累計で過去最高を達成（住設・建材EC事業の四半期売上高が初めて40億円を超えるなど）。
  • 利益は前年同期比で減少（営業損失）だが、これは想定どおりであり主に認知拡大・成長投資と移転等の一時費用が影響。
• 増減要因（対前年同期）
  • プラス要因：住設・建材EC事業の売上増加による粗利増加（+26 百万円と表記）
  • マイナス要因：
  • 広告宣伝費の増加（TVCM等）約△380 百万円
  • 人件費増（採用・増員）約△50 百万円
  • 倉庫移転に伴う重複賃料・移転費用（△57）
  • 業務委託料、システム費用、減価償却等の増加
  • 本社移転関連費用やSUVACO事業譲受に伴う費用等
• 競争環境
  • 資料にて国内の競合比較図を提示（ネット系とリアル系のマトリクス）。ミラタップは取扱カテゴリ数が多くデザイン力を強みとするネット系事業者ポジション。市場（住宅着工数・リフォーム市場）に対して成長余地を見込む戦略を提示。
• リスク要因（資料記載・示唆）
  • ドメイン移管／社名変更に伴うSEO・サイト流入の一時的低下（回復には時間を要する）
  • マスメディア（TVCM等）投下の顧客獲得効果は不確実性がある（定期的に認知度調査を実施し調整）
  • 借入金の増加（認知拡大施策や移転費用の資金調達）、資産除去債務の増加等の財務影響
  • 供給面・物流・外部パートナー費用の変動（倉庫移転等で一時的なコスト増）

戦略と施策

• 現在の戦略（中期経営計画の位置づけ）
  • FY2025～：飛躍期（社名変更を契機に認知拡大を図り、国内EC事業の売上拡大をベースにこれまでの成長率を上回る高成長を目指す）
  • 重点方針：国内事業の収益基盤強化、海外事業の成長拡大、新事業の創造、経営基盤の強化
• 主要施策（進行中）
  • マーケティング（広告）集中投下：2024年10月より全国7地区でTVCM放映、TVer、OOH・交通広告、YouTube/SNS等を組み合わせる施策実行。
  • ECプラットフォームのリプレイス（改善）、SEO対策とUI/UX強化、CDP等データ活用によるマーケティングの高度化。
  • 受け入れ体制強化：ショールーム拡充、人材育成（越境研修等）、展示会出展の強化。
  • 商品開発：非住宅・リフォーム領域向け商品、クロスセルを狙う小物・インテリアの拡充、ミリオーダー等のシリーズ強化。
  • M&A・事業譲受：SUVACOの事業譲受（プラットフォーム強化）等を活用したシナジー創出。
• セグメント別施策
  • 住設・建材EC事業：デザイン受託商品（自社開発）と独占販売商材を拡充、ECでの購買体験向上、マス＋デジタルで認知を広げる。
  • 住宅事業（ASOLIE）：加盟工務店ネットワーク拡大、デザインコード提供による全国展開、ECとの送客シナジー強化。
  • プラットフォーム（SUVACO等）：専門家ネットワーク強化、事例掲載による露出拡大で相互送客を期待。

将来予測と見通し

• 業績予想（会社の通期計画）
  • 通期計画（FY2025）：売上高 18,500 百万円、営業利益 100、経常利益 80、親会社株主に帰属する当期純利益 56（百万円）
  • 根拠：社名認知拡大施策の効果は下期から顕在化するとの前提（住宅設備・建材は認知→購買に時間を要する商品特性、受注から売上計上まで数ヶ月～半年以上のラグ）。広告は最大限投資する前提で計上。
• 中長期計画の進捗
  • FY2019→FY2024の成長期を経てFY2025～は「飛躍期」と位置づけ、高成長（資料上はCAGR 10.3%の目標イメージ）を目指す。下期寄りに売上・利益の拡大を見込む計画。
• マクロ経済の影響
  • 市場要因として新設住宅着工戸数、リフォーム市場規模の動向が影響。また為替や海外仕入れ比率、金利等はコスト・調達に影響し得る（資料では国交省データを参照して市場成長率を算出）。具体感応度は非開示。

配当と株主還元

• 配当方針
• 配当実績
  • 中間配当・期末配当の金額等：–（資料未記載）
  • 注：資料に「配当金の支払いにより繰越利益剰余金が減少」との記載あり。
• 特別配当
  • 有無：–（資料未記載）

製品・サービス

• 主要製品・新製品
  • 主要カテゴリ：洗面、キッチン、建具、エクステリア、タイル、収納、バス、壁材 等。
  • 新製品・拡充：照明・洗面アクセサリー（タオルウォーマー、ペンダントライト等）を新たに取り扱い開始。
  • デザイン受賞：iFデザイン賞を11年連続受賞（2025年度は5商品受賞）。
• サービス
  • SUVACO（家づくりマッチングプラットフォーム）、リノベりす（リノベ情報サイト）、ASOLIE（加盟工務店ネットワークによる住宅提供）などのプラットフォーム／受注支援サービス。
• 協業・提携
  • SUVACO事業譲受（事業譲受あり、資料では影響は軽微と表明）
  • スポーツチーム協賛：神戸ストークス、ヴィッセル神戸（オフィシャルパートナー契約）等を通じたブランドPR。
  • 非住宅案件での採用事例：GLION ARENA KOBE等の採用事例あり。

重要な注記

• 会計方針・注記
  • FY2022より「収益認識に関する会計基準」を適用（資料注）。FY2022/3Qより連結決算へ移行。
• リスク・注意点（資料中の主な指摘）
  • マスメディア広告の効果は不確実（定期的に認知度調査を実施し調整）。
  • 社名変更・ドメイン移管に伴う流入低下の影響は一定期間継続する可能性。
  • 広告・移転関連等の投資は短期の利益を圧迫する（資料では通期での営業黒字化を見込む前提で投資を計上）。
• その他（今後のイベント等）
  • 展示会やショールーム展開、認知度調査等の継続実施予定。具体的なIRイベント日程等は資料に非開示。

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