タダノ(6395)企業分析レポート
株価: 1,080円(2025-10-09終値)
市場区分: プライム(機械)
時価総額: 1,398.6億円
— 本レポートは公開情報をもとに中立的事実と定量分析を整理したものです。投資判断や売買助言は行いません。—
1. 企業情報
- 事業概要: 移動式クレーン(オールテレーンクレーン、ラフテレーンクレーン、クローラクレーン、トラッククレーン等)、車両搭載型クレーン、高所作業車の開発・製造・販売。部品・修理・中古等のアフターマーケットも展開。
- 特徴:
- 移動式クレーンで世界トップ級。インフラ・資源(石油・ガス)関連向けに強み。
- 2019年取得の独Demag事業の再編を継続。2025年に米Manitex(PM Oil & Steel等)を買収、2025/7/1にIUKクレーン(IHI運搬機械関連)を取得し製品ポートフォリオ拡充。
- 地域売上構成(2025年上期、外部顧客売上高): 日本 39.2%、米州 41.4%、欧州 14.5%、オセアニア 3.2%、その他 1.7%。海外売上比率 68.3%。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 移動式クレーンのグローバル大手。主要競合はLiebherr、Manitowoc、Terex(Demag含むの歴史的系譜)、国内では加藤製作所など。
- 競争優位性:
- ラフテレーンクレーン等の製品信頼性・安全技術、世界的な販売・サービス網。
- アフターマーケット(部品・修理・中古)の基盤。
- 課題:
- 欧州セグメントの損失(2025年上期 営業赤字△31.8億円)。
- M&A関連の統合コスト・のれん償却、金利上昇下での支払利息増。
- 米国通商政策(関税・規制)や為替の不確実性。
3. 経営戦略と重点分野
- 中期(2024–2026)方針(短信要旨より)
- ポートフォリオ強化とグローバル展開の加速:Manitex、IUKの取得により車両搭載型クレーン・高所作業車・定置型領域を補完。
- 収益構造の改善:欧州事業の構造最適化(Tadano Demag工場資産譲渡による計画上の譲渡益計上)、サービス事業の強化。
- 成長領域の開拓:洋上風力等の新需要への対応。
- 2025年通期見通し(修正後)
- 売上高 3,550億円(上方修正)、営業利益 180億円(下方修正)、純利益 150億円(据置き)。為替前提 USD/JPY=148、EUR/JPY=170。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- 主力は設備投資サイクルに連動する新車販売(2025上期 建設用クレーン売上 1,031億円、全体の約63%)。
- 部品・修理・中古等の「その他」28,3億円(上期)は景気変動耐性のある収益源。
- 適応力:
- 地域分散(米州・日本中心)と製品ライン拡充で需要変動の平準化を志向。
- M&Aにより販売網/製品群のギャップを補完。ただし統合コスト・のれん償却が短期収益を圧迫。
5. 技術革新と主力製品
- 主力: オールテレーンクレーン、ラフテレーンクレーン、クローラクレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車(Sky Boy等)。
- 動向:
- 安全・操作支援等のクレーン制御技術、環境規制対応(エンジン・油圧)などで継続投資。
- M&Aにより車両搭載型や高所作業車のラインナップ拡大。洋上風力向け等の特殊需要にも対応。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 指標(現状):
- 予想PER 9.11倍(業界平均16.6倍)
- PBR 0.73倍(業界平均1.4倍)
- 予想EPS 118.6円、実績BPS 1,478.1円
- EV ≒ 時価総額1,398.6億 + 有利子負債1,647.1億 − 現金1,177.5億 ≒ 1,868億円
- LTM売上 3,149億円、EBITDA 285.9億円
- EV/Sales ≒ 0.59倍、EV/EBITDA ≒ 6.5倍(概算)
- 相対評価の参考計算(感度、目安)
- PER法(業界平均16.6倍×会社予想EPS 118.6円)→ 1,970円程度
- PBR法(業界平均1.4倍×BPS 1,478円)→ 2,069円程度
- 現状は同業平均に対しディスカウント水準。ただしROE(実績3–4%)の低さや景気循環性、欧州の赤字等がPBR低位の背景。
7. テクニカル分析
- トレンド:
- 50日線 1,069円、200日線 1,049円。株価1,080円は両移動平均線を上回り、足元はやや上向き。
- 直近10営業日で安値圏(1,006円)から反発し高値1,080円で引け。年初来高値1,204円からは約10%強下方、安値845円からは約28%上方。
- 位置づけ: 52週レンジ中位〜やや上方。過熱感は限定的。
- 需給:
- 信用倍率 2.68倍(買い残・売り残とも増加)。短期的にロング優位のポジションが積み上がりつつある。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益(連結、百万円)
- 売上高: 2021/3 186,096 → 2022/3 205,661 → 2023/12 280,266 → 2024/12 291,500 → LTM 314,910
- 営業利益: -4,192 → 5,255 → 18,355 → 23,783 → 20,356
- 親会社純利益: -12,987 → 13,096 → 7,773 → 6,642 → 5,746
- 収益性(LTM、概算)
- 粗利率: 86,301/314,910 ≒ 27.4%
- 営業利益率: 20,356/314,910 ≒ 6.5%
- 純利益率: 1.8%(提供指標と整合)
- 効率・資本
- ROE: 3.06%(LTM)〜3.59%(実績)
- ROA: 3.10%(LTM)
- キャッシュフロー・財務
- 営業CF(LTM): △10.9億円、レバードFCF(LTM): △2.16億円(在庫・売上債権の増加影響)
- 自己資本比率 46.8%(2024実績)→ 2025/6末 41.3%(買収・借入増で低下)
- 流動比率 2.16倍、D/E 87.5%、現金1,177億円/総有利子負債1,647億円(ネット有利子負債約470億円)
- セグメント状況(2025上期)
- 日本・米州は黒字、欧州が赤字。事業再編の進捗が収益改善のカギ。
9. 株主還元と配当方針
- 配当:
- 2025年年間予想配当 36円(中間18円、期末18円)→ 予想配当利回り 約3.33%。
- 参考: トレーリング配当 31円、TTM配当性向 ≒ 68.5%(31円/TTM EPS 45.3円)。フォワード配当性向 ≒ 30.4%(36円/予想EPS 118.6円)。
- 自社株買い: 本データ内で新規公表は確認できず。
- 大株主: 機関投資家の保有が厚く(機関保有率 約61%)、安定株主基盤。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム: 直近10日間は切り返し基調。終値は50日・200日線上で推移。
- 出来高: 本日の出来高30.5万株は3カ月平均43.8万株、10日平均40.4万株を下回る。イベント(決算等)待ちの様子。
- カタリスト:
- 2025/11/7 決算発表予定。
- 欧州再編(資産譲渡益計上予定)やM&A統合進捗、米国通商政策・為替動向。
11. 総評
- まとめ:
- 需要回復とM&Aで売上は拡大、利益は統合コスト・金利増・欧州赤字で圧迫。収益性は改善余地。
- 財務は自己資本比率・流動性ともに一定の健全性を維持する一方、ネット有利子負債は増加。
- バリュエーションは業界平均に対しディスカウント(低PER・低PBR、EV/売上・EV/EBITDAも控えめ)。ROE低位が評価の抑制要因。
- 中期では欧州再編完了、アフターマーケット拡大、M&Aシナジーの顕在化が鍵。外部要因(為替・関税・資源サイクル)に留意。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性: A
- 根拠: LTM売上+8% YoY、3年で1861億→3149億と拡大。上期も+16.6%。
- 収益性: B
- 根拠: 粗利27%、営業利益率6.5%(LTM)。重機業界として中位水準、欧州赤字・のれん償却が足かせ。
- 財務健全性: A
- 根拠: 自己資本比率46.8%(期末)/41.3%(中間)、流動比率2.16倍。D/E 0.88倍は許容だが借入増を注視。
- 株価バリュエーション: A
- 根拠: PER 9.1倍、PBR 0.73倍、EV/S 0.59倍、EV/EBITDA 6.5倍と業界平均比で割安水準。
参考データ
– 今後のイベント: 2025-11-07 決算発表予定、2025-12-29 権利落ち予定日(配当)
– リスク要因: 米国通商政策、為替、原材料・部品供給、M&A統合コスト・のれん償却、欧州事業の収益性
本資料は公開情報と提供データの範囲で作成しています。追加で深掘りしたい項目(地域別収益性の詳細、CFの内訳、M&A会計影響の精査等)があれば指定ください。
企業情報
| 銘柄コード | 6395 |
| 企業名 | タダノ |
| URL | http://www.tadano.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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