8097 三愛オブリ 分析レポート(プライム)
注記)本資料は公開データの整理・分析であり、投資勧誘や助言を目的としたものではありません。不明項目は記載を省略しています。
1. 企業情報
- 概要:石油製品・LPガスの卸売・小売を中核に、空港での燃料供給(給油施設運営・ハイドラント設計施工・航空機給油)、石油系溶剤などの化学品、ガス事業、エネルギーソリューション、電力販売等を展開。旧社名は三愛石油(2022年4月に三愛オブリへ商号変更)。リコー三愛グループ、傘下にキグナス石油。
- 事業構成(売上比率の目安):石油関連が約8割強、ガスが約1割、化学品・航空・その他で残り。直近四半期は石油関連の採算悪化が収益を圧迫。
- 強み:羽田空港での給油施設運営など航空燃料供給の実績、LPガス小売基盤、化学品の利益率改善、堅めの財務体質。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:国内石油・LPG卸の中堅。小売(SS)は子会社キグナス石油のブランド網を保有。空港燃料の保管・供給やハイドラント設計施工など、空港領域に強み。
- 競争優位性:
- 空港燃料インフラ運営・技術ノウハウ(参入障壁が比較的高い分野)
- ガス・化学品の収益改善トレンド
- 財務健全性(自己資本比率54.8%)と実質的なネットキャッシュ
- 課題:
- 石油関連はコモディティ性が高く、市況・政策・取引条件の変化で採算が振れやすい
- 子会社取引条件の歪みによる損益影響(直近1Qで顕在化)
3. 経営戦略と重点分野
- 短中期の重点(短信・開示情報の示唆):
- 石油関連:子会社を含む仕入・販売価格の是正、取引条件見直しで採算復元
- 航空関連:訪日客増・運航回復を追い風に、燃料取扱・サービスの拡充
- ガス関連:顧客基盤拡大・料金改定での収益力強化
- 化学品:利益率の高い品目の拡販・ポートフォリオ最適化
- 事業ポートフォリオの平準化(高ボラの石油に寄りすぎない構成へ)
- 通期会社計画(2026/3期見通し:維持)
- 売上高 6,600億円、営業利益 130億円、経常利益 140億円、純利益 91億円、EPS予想 146.02円
- 配当予想 年間100円(据え置き)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- 石油・LPガスの卸小売(量×スプレッド)+空港燃料供給(運用・サービス)+化学品の付加価値販売
- 持続可能性の見立て:
- 石油はボラティリティ高だが、航空・ガス・化学品が利益の下支え
- 燃料価格補助・政策変更や地政学の影響に注意
- エネルギー転換の中で、LPG・省エネ機器・運用サービスなど非コモディティ領域の拡大が安定化に寄与
5. 技術革新と主力製品
- 主力分野:石油製品・LPガス、航空機給油サービス、空港燃料貯蔵・ハイドラントの設計施工、化学品(溶剤・工業薬品・防菌関連、計測機器等)、省エネ機器、電力販売
- 技術・独自性:
- 空港燃料インフラ(貯蔵・ハイドラント)設計/施工・運用のノウハウ
- 化学品の品揃えと用途開発(利益率改善が進展)
- 省エネ機器・エネルギー管理などソリューション型提案
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提:株価 2,019円、EPS予想 146.02円、BPS 1,783.80円
- 指標比較:
- PER 13.83倍(業界平均 12.1倍)→ ややプレミアム
- PBR 1.13倍(業界平均 1.0倍)→ ややプレミアム
- 配当利回り 4.95%(会社予想100円)
- EV/S ≈ 0.15倍(時価総額1,332億円、実質ネットキャッシュ約381億円、売上6,544億円換算)
- 感度比較:
- 業界平均PER 12.1倍適用の理論株価:146.02×12.1 ≈ 1,767円
- 業界平均PBR 1.0倍適用:≈ 1,784円
- 現在株価は上記平均水準をやや上回るレンジ
7. テクニカル分析
- トレンド:株価 2,019円
- 50日移動平均 2,092円を下回る(短期は弱含み)
- 200日移動平均 1,857円を上回る(中期は上向き継続)
- 位置:年初来高値 2,190円から約−7.8%、年初来安値 1,478円から約+36.6%
- 直近10日:2,100円台から2,000円前後へ弱含み。出来高は3カ月平均並み。
- 信用動向:信用倍率 7.46倍、買残微減・売残減。短期はロング偏重ながらポジション整理の兆し。
8. 財務諸表分析(過去推移)
- 売上高:2022/3 5,987億円 → 2023/3 6,478億円 → 2024/3 6,596億円 → 過去12カ月 6,544億円
- 3年CAGR約3%(小幅成長)、LTMは前年比微減
- 収益性(LTMベースの目安):
- 粗利率 約9.0%(589億/6,544億)
- 営業利益 118億円(営業利益率 約1.8%)
- EBITDA 201億円(EBITDAマージン 約3.1%)
- 当期純利益 86億円(純利益率 約1.3%)
- 直近1Q(2026/3期1Q)の営業利益率 約0.66%と一時的に低下(石油関連の採算悪化が要因)
- 効率・資本性:
- ROE 実績 7.49%、ROA 3.23%(参考データ)
- 自己資本比率 54.8%、流動比率 147%
- 有利子負債 約20億円、現金等 約402億円 → 実質ネットキャッシュ基調
- キャッシュフロー:
- 営業CF(LTM)約94億円とプラス、一方でレバードFCFは▲34億円(定期預金等の投資要因)
- セグメント(2026/3期1Q):
- 石油:損失計上(子会社取引の価格形成歪み)
- ガス・化学品・航空・その他:いずれも増益、特に航空は需要回復で伸長
9. 株主還元と配当方針
- 配当:年間100円(中間50円/期末50円)予想、配当利回り約4.95%
- 配当性向:目安 68〜73%(予想/実績参照)
- 自社株:自己株式保有比率 約5.6%(66,000千株中 3,678千株)。新規の自己株買い方針は開示ベースでは不明。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:短期は50日線割れで調整局面、中期は200日線上で基調維持
- ボラティリティ:β 0.50(市場連動は相対的に低め)
- 投資家構成:機関保有約32%、インサイダー約21%、フロート約5,280万株
- 関心材料:
- 石油関連の採算是正の進捗
- 空港関連(訪日・運航回復)の持続性
- 政策(燃料価格補助等)や原油・為替動向
- 次回配当権利(権利落ち予定 2026/3/30)
11. 総評
- 収益構造は石油に依存しつつも、ガス・化学品・航空が分散効果を発揮。直近1Qは子会社起因の価格形成の歪みで石油関連が急速悪化したが、他セグメントは堅調。
- 財務は自己資本比率・ネットキャッシュともに健全域。営業CFも黒字基調。
- バリュエーションはPER/PBRとも業界平均に対し小幅プレミアム。配当利回りは相対的に高水準。
- 短期の焦点は「石油関連の採算是正の早さ」。中期は航空需要の持続、ガス・化学品の収益改善継続が安定性を左右。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:B
- 3年CAGRは小幅プラス、LTMは微減。総合して中立評価。
- 収益性:B
- LTMの営業利益率は1%台、粗利率約9%。同業平均と大差ない〜やや見劣りの局面もあり、中立。
- 財務健全性:A
- 自己資本比率54.8%、実質ネットキャッシュ、流動比率147%。健全。
- 株価バリュエーション:B
- PER/PBRは平均並み〜小幅プレミアム、EV/Sは低水準。総合して中立。
参考データ
– 株価関連:株価 2,019円、時価総額 約1,332億円、発行株式数 6,600万株、年初来高値 2,190円・安値 1,478円
– 直近イベント:2026/3期1Q決算発表(2025/8/7)、予想配当 年間100円、権利落ち予定 2026/3/30
企業情報
| 銘柄コード | 8097 |
| 企業名 | 三愛オブリ |
| URL | https://www.san-ai-obbli.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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