2024年度 決算説明資料

決算説明サマリ(Markdown)

出典:三菱ガス化学株式会社「2024年度 決算説明資料」(発表日:2025年5月12日、証券コード 4182)
※不明な項目は「–」で表記しています。投資助言は行いません。

基本情報
  • 企業概要
    • 企業名:三菱ガス化学株式会社(MITSUBISHI GAS CHEMICAL COMPANY, INC.)
    • 主要事業分野:グリーン・エネルギー&ケミカル(天然ガス系化学品、芳香族化学品 等)、機能化学品(無機化学品、エンジニアリングプラスチックス、光学材料 等)、特殊機能材(電子材料、生活衛生ソリューションズ 等)
  • 説明会情報
    • 決算説明資料公表日:2025年5月12日
    • 説明会形式:–(資料内にオンライン/オフライン明記なし)
    • 参加対象:投資家向け(資料自体は一般開示)、今後の予定として「アナリスト・機関投資家向け 経営概況説明会」開催予定(2025年6月6日 16:00-17:15)
  • 説明者
    • 発表者(役職):–(資料中に個別発表者名・役職の記載は確認できません)
    • 発言概要(資料に記載された主要メッセージ)
    • 2024年度実績のポイント(売上はJSPの持分法適用化で減収、一方でPC/POM、光学材料、メタノール市況や円安で増益)
    • 特別損益要因(前期のMEP段階取得差益の剥落、トリニダード・トバゴの減損関連等)
    • 2025年度業績予想(為替140円/USD、売上減・営業減益見通し、配当は100円予想)
    • 中期計画「Grow UP 2026」下でU&P(電子材料など)に資源配分、累進配当方針・総還元性向引上げ等
  • 報告期間
    • 対象会計期間:2024年度(2024年4月1日〜2025年3月31日)
    • 配当支払開始予定日:2025年の配当(2025年度予想:年間100円)については取締役会での正式決定(期末配当等)予定日等は資料に明示なし。2024年度の期末配当は5月26日の取締役会で正式決定予定と記載。
  • セグメント(報告セグメント)
    • グリーン・エネルギー&ケミカル(GEC)
    • 構成例:天然ガス系化学品(メタノール、MMA等)、芳香族化学品(MXDA、芳香族アルデヒド、PIA等)、エネルギー資源・環境事業 等
    • 機能化学品
    • 構成例:無機化学品(EL薬品等)、エンジニアリングプラスチックス(PC、POM等)、光学材料(光学樹脂ポリマー等)
    • 特殊機能材(上記に含まれる製品群として区分)
    • 構成例:電子材料(BT材料、OPE®等)、生活衛生ソリューションズ(脱酸素剤等)
    • 備考:2025年4月に「生活衛生ソリューションズ事業部」を設立し、一部製品群を特殊機能材へ移動
業績サマリー(2024年度実績および2025年度予想)
  • 主要指標(単位:億円)
    • 売上高:7,735(2024年度実績) ← 前期 8,134 → 増減 ▲398(▲4.9%)
    • 営業利益:508 ← 前期 473 → +35(+7.4%)
    • 経常利益:603 ← 前期 460 → +142(+31.0%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:455 ← 前期 388 → +67(+17.3%)
    • 一株当たり当期純利益(EPS):228.93円
    • 為替(実績前提):JPY/USD = 153(2024年度)
  • 2025年度(会社予想、単位:億円)
    • 売上高:7,300(▲435、▲5.6%)
    • 営業利益:460(▲48、▲9.5%)
    • 経常利益:500(▲103、▲17.1%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:360(▲95、▲21.0%)
    • EPS(予想):184.89円
    • 為替前提:JPY/USD = 140、JPY/EUR = 160、原油70$/bbl、メタノール 335$/MT
  • 指標(2024年度)
    • ROE:6.9%(2024年度実績)
    • ROIC:6.4%(2024年度実績)
    • EBITDA:973(2024年度)、EBITDAマージン 12.6%
  • 進捗状況(中期経営計画「Grow UP 2026」)
    • U&P事業の営業利益(参考):2024年度 実績 515億円
    • 中期目標:2026年度 700億円超(資料上の数値)
    • 進捗:2024年度は515億で、目標に向けた増益を見込んでいるが、2025年度は通期で若干下振れ予想(会社提示の数値に基づく)
  • セグメント別(2024年度実績 → 2025年度予想、単位:億円)
    • グリーン・エネルギー&ケミカル(GEC)
    • 売上高:3,231 → 2,970(▲261)
    • 営業利益:127 → 114(▲13)
    • 内訳(主な製品群)
    • 天然ガス系化学品:売上 2,329 → 2,184(▲145)、営業利益 101 → 65(▲35)
    • 芳香族化学品:売上 912 → 792(▲120)、営業利益 26 → 48(+22)
    • 機能化学品(および特殊機能材)
    • 売上高:4,441 → 4,302(▲139)
    • 機能化学品(主要):3,706 → 3,479(▲227)
    • 特殊機能材:735 → 823(+88)
    • 営業利益:413 → 399(▲14)
    • 機能化学品営業利益:266 → 236(▲29)
    • 特殊機能材営業利益:146 → 162(+15)
業績の背景分析
  • 業績ハイライト(2024年度)
    • 売上減:株式会社JSPの持分法適用会社化に伴う連結範囲の変更が減収要因
    • 営業増益:PC・POM、光学材料、メタノール市況の改善、円安寄与などで営業利益は増加
    • 経常利益増:前期の減損(Caribbean Gas Chemicalの減損計上)が剥落したことや、メタノール市況上昇による海外持分法利益の改善
    • 当期純利益:MEPの連結化に伴う段階取得差益(前期の150億円)の剥落は減益要因だが、法人税等調整額の一時的な改善などで増益
  • 増減要因(主要)
    • マイナス要因
    • JSPの持分法適用化(売上・営業利益にマイナス影響、2024年度営業利益差し引きで▲64億等)
    • 為替(2025年度は円高前提で減益要因)
    • 成長投資による減価償却費・研究開発費の増加(2025年度の減益要因)
    • 原料・需給変動や修繕等の一時費用(GECのMMA等)
    • プラス要因
    • 光学樹脂ポリマー、POM、PC、EL薬品、MXDA等の販売数量増加・採算改善
    • メタノール市況の上昇(持分法利益の改善)
    • 円安(2024年度実績)
  • 競争環境
    • 資料上の記載:スマートフォンのカメラ高機能化やAIサーバー向け市場(OPE®等)の成長を追い風に、電子材料・光学材料が成長ドライバーとしている。欧米・中国・新興国の需要動向により製品群で回復度合いは異なる。
    • 定性的比較(資料に競合社別の直接比較は無し):半導体・スマホ向けの用途回復がセグメント収益の鍵
  • リスク要因(資料に示された主な外部要因)
    • 為替変動(USD感応度:1円の円高で営業利益5億円/年の減益(2025年度ベース))
    • メタノール・原油等の商品市況(原油1$/bblの変動で約3億円/年の影響、メタノール1$/MTで持分法利益1億円/年の影響)
    • 米国の関税政策:直接影響は限定的(米国向け売上は約5%)だが、需給変化・サプライチェーンを通じた間接影響は不透明
    • サプライチェーン、規制変更、地政学リスク等
  • 特別項目
    • 2023年度に計上していたトリニダード・トバゴのメタノール生産会社に係る減損損失(74億円)の剥落が2024年度の利益改善に寄与
    • 2023年度計上のMEP段階取得差益150億円は2024年度に剥落
戦略と施策
  • 現在の戦略(中期経営計画「Grow UP 2026」)
    • U&P(Uniqueness & Presence)事業:電子材料、無機化学品(EL薬品等)、光学材料、メタノール、エネルギー資源・環境事業、POM、MXDA/芳香族アルデヒド、ポリマー材料に経営資源を優先配分
    • 累進配当方針の採用(中計3年間を対象に原則減配は行わず、配当維持または増配)と総還元性向の引上げ(目安を40%→50%へ)
    • 財務戦略:自己株式取得・消却やBSコントロールによる資本コスト低減
  • 進行中の施策・投資
    • 設備投資(2025年度予定):設備投資額(連結)約870億円(資料参照)、成長投資による減価償却費増加を織り込み
    • 自己株式取得・消却:2024年度に約150億円(555万株)を取得し消却実施
    • 事業撤退:オルソキシレンチェーン(オルソキシレン、無水フタル酸、可塑剤)からの事業撤退を織り込み
    • プラント稼働・建設:オランダ新設プラントの完工(下期予定)等
  • セグメント別施策(主要)
    • GEC:MXDA、芳香族アルデヒド、MMA系の需要回復・スプレッド改善を通じた収益性向上、海外メタノール会社の持分法利益改善を図る
    • 機能化学品:半導体向け薬液、光学樹脂ポリマー、PC/POMの高付加価値化、OPE®の拡販(AIサーバー向け)等による成長
    • 特殊機能材:BT材料やOPE®等の拡大、生活衛生ソリューションズ(旧脱酸素剤群)の事業化強化
将来予測と見通し
  • 2025年度業績予想(会社発表、単位:億円)
    • 売上高:7,300
    • 営業利益:460
    • 経常利益:500
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:360
    • EPS(予想):184.89円
  • 予想前提(会社提示)
    • 為替:1USD = 140円、1EUR = 160円
    • 原油(Dubai):70$/bbl
    • メタノール:335$/MT
    • 感応度(概算):USD 1円の円高で営業利益5億円/年の減益、原油1$/bblの上昇で3億円/年の減益等
  • 中長期計画の進捗可能性
    • 中計「Grow UP 2026」:U&P事業の重視と投資加速により2026年度目標(営業利益700億超)を掲示。2024年度実績のU&P営業利益は515億で、計画達成に向け投資を継続。
    • ただし投資増に伴う減価償却・研究開発費増加や短期的な為替・市況変動は業績変動リスクとなる(会社も注意喚起)
  • マクロ経済の影響
    • 為替(USD/EUR)、原油・メタノール等のコモディティ市況が業績に直接影響(上記の感応度参照)
    • 米国の関税政策や世界的な需給・サプライチェーンの変化は間接的影響を生む可能性
配当と株主還元
  • 配当方針
    • 中期計画において累進配当方針を採用(中計期間は原則減配を実施せず、配当維持または増配)
    • 総還元性向の目安を中長期で40%から50%に引き上げ(ガイダンス)
  • 配当実績・予想
    • 2024年度:年間95円(中間45円、期末50円 ※期末は2025年5月26日の取締役会で正式決定予定)
    • 2025年度(会社予想):年間100円(普通配当ベースで5円増配の見込み)
  • 自己株式取得等
    • 2024年度:自己株式取得・消却を実施(取得額:約150億円、555万株を取得し消却)
  • その他(総還元性向)
    • 2024年度 総還元性向:74.1%(資料)、2025年度予想:54.1%
製品やサービス(主要)
  • グリーン・エネルギー&ケミカル(主要製品)
    • メタノール、MMA系製品、メタノール/アンモニア系化学品、エネルギー資源・環境事業(発電用LNG 等)、MXDA、芳香族アルデヒド、PIA 等
  • 機能化学品
    • 無機化学品(EL薬品:超純過酸化水素、ハイブリッドケミカル等)、エンジニアリングプラスチックス(PC、POM等)、光学材料(光学樹脂ポリマー、超高屈折レンズモノマー 等)
  • 特殊機能材 / 生活衛生ソリューションズ
    • 電子材料(半導体パッケージ用BT材料、OPE®等)、脱酸素剤(エージレス®等)、生活衛生関連製品(ダイヤパワー等)
  • 新製品・成長分野
    • OPE®(AIサーバー向け基板材料)、光学樹脂ポリマー(スマホ高機能化向け)、高付加価値PC/POM 等
  • 協業・提携
    • 資料内に特定の新規提携の詳細記載は限定的(グループ再編・連結化(MEP、JSP)に関する記載はあり)
重要な注記
  • 会計・特記事項
    • MEP(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社)の連結化に伴う段階取得差益(前期:150億円)が2024年度に剥落
    • 2023年度に計上されたトリニダード・トバゴのメタノール生産会社の減損(74億円)が前期にあり、これの剥落が2024年度の改善要因
    • 繰延税金資産の回収可能性判定における会社分類変更により、法人税等調整額が一時的に改善(2024年度の利益へ影響)
  • リスク・注意点(資料末の見通しに関する注意事項)
    • 資料中の将来計画・見通しは前提に基づくものであり、不確実性がある。実際の業績は多様な要因により大きく異なる可能性がある旨の注記あり
  • その他の重要告知・今後のIR予定
    • アナリスト・機関投資家向け 経営概況説明会:2025年6月6日 16:00-17:15(最長、予定)
    • 2025年度第1四半期 決算発表:2025年8月7日(木)15:30、同日アナリスト向け決算説明会予定
    • お問い合わせ:三菱ガス化学 CSR・IR部 IRグループ(TEL 03-3283-5041、URL: https://www.mgc.co.jp/)

(以上)


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4182
企業名 三菱瓦斯化学
URL http://www.mgc.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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