2025年度第1四半期 決算説明資料
三菱ガス化学(証券コード 4182) — 2025年度 第1四半期 決算説明(要約)
以下は、提供いただいた決算説明資料(2025年8月7日)に基づき、個人投資家向けに整理した要点です。不明な項目は「–」としています。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:三菱ガス化学株式会社(MITSUBISHI GAS CHEMICAL COMPANY, INC.)
- 主要事業分野:グリーン・エネルギー&ケミカル(天然ガス系化学品、芳香族化学品 等)、機能化学品(無機化学品、エンジニアリングプラスチックス、光学材料、特殊機能材 等)
- 説明会情報
- 開催日時:2025年8月7日(決算説明資料公表日)
- 説明会形式:–(資料は公表。今後のQ2決算は対面/オンラインの案内あり)
- 参加対象:–(別途、アナリスト・機関投資家向けの説明会は予定)
- 説明者
- 発言概要(資料上の主要メッセージ)
- 2025年度第1四半期は売上・利益とも前年同期比で減収減益。
- 為替前提を円安に修正(USD 145円)し、通期売上高を上方修正(+200億円)する一方、各段階利益は据え置き。
- BT材料は需要回復で好調、PC・MXDA・メタノール等は市況低下や需要低迷で採算悪化。
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年度 第1四半期(四半期累計:2025年4月〜6月期)
- セグメント(報告セグメント)
- グリーン・エネルギー&ケミカル(GEC)
- 天然ガス系化学品(メタノール、メタノール/アンモニア系化学品、エネルギー資源・環境事業 等)
- 芳香族化学品(MXDA、芳香族アルデヒド、キシレン分離/誘導品 等)
- 機能化学品
- 機能化学品(無機化学品、エンジニアリングプラスチックス、光学材料)
- 特殊機能材(電子材料:半導体パッケージ用BT材料、生活衛生ソリューションズ製品(旧:脱酸素剤) 等)
- 備考:2025年4月に生活衛生ソリューションズ事業部を設立し、一部製品群のセグメント移動あり。
業績サマリー(第1四半期実績)
- 主要指標(単位:億円)
- 売上高:1,779(前年同期 1,881)▲101(▲5.4%)
- 営業利益:109(前年同期 157)▲47(▲30.2%)
- 経常利益:138(前年同期 179)▲41(▲23.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:84(前年同期 117)▲33(▲28.4%)
- 1株当たり四半期純利益:43.17円(前年同期 58.60円)
- 為替実績(JPY/USD):145円(前年同期 156円)
- 進捗状況(業績予想に対する達成率/見直し)
- 会社は下期・通期について売上高を上方修正(通期 7,300 → 7,500 億円、+200億円)したが、営業利益予想は据え置き(通期 460 億円)。
- 上期予想は前回(2025年5月公表)から据え置き。
- 為替前提を円安(USD 145円、EUR 165円)に見直し(以前はUSD 140円→145円の修正が資料但し表現あり)。
- 第2四半期(会社見通し、対第1四半期)
- 第2Q予想:売上高 1,820 億円、営業利益 130 億円、持分法利益 10 億円、経常利益 131 億円、当期純利益 115 億円。
- セグメント別(第1四半期実績、単位:億円)
- GEC(グリーン・エネルギー&ケミカル)
- 売上高:682(前年同期 783)▲101
- 営業利益:19(前年同期 41)▲21
- 経常利益:39(前年同期 45)▲6
- 備考:メタノール市況下落、MXDA・誘導品の損益悪化、OXチェーン事業撤退の影響等
- 機能化学品
- 売上高:1,089(前年同期 1,092)▲3
- 営業利益:96(前年同期 126)▲29
- 経常利益:99(前年同期 139)▲40
- 備考:BT材料(電子材料)は需要回復で増収、しかしPC市況下落・無機化学品の固定費増・品質対応コスト等で減益
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- BT材料(半導体用電子材料)は需要回復で堅調。顧客の在庫確保や一部原料タイト化の影響で販売数量は増加。
- 一方、ポリカーボネート(PC)、MXDA、メタノール等で市況下落・需要低迷が発生し、採算が悪化。
- 為替は円高方向からやや円高寄り(前年同期156→本四半期145)で推移し、営業利益を圧迫。為替感応度はUSDで1円の円高で営業利益▲5億円/年。
- 海外メタノール生産会社の持分法損益は為替差益で改善したが、営業利益の減少を補えず。
- 増減要因(営業利益差異:前年同期比)
- 為替要因:▲15億円(第1四半期)
- 価格要因:▲16億円(主にメタノール、PC、MXDAによる)
- 数量要因:+11億円(主にBT材料など)
- その他(研究開発費・減価償却費増など):▲28億円
- 競争環境
- 製品毎に需給に差がある:BT材料や一部光学材料はスマホ・半導体関連で回復傾向。PC等汎用樹脂は市況低迷が継続。
- OXチェーン関連事業からの撤退に伴う固定費改善を実施済み/影響あり。
- リスク要因
- 為替変動(USD/EUR)、原料価格(原油、キシレン、BPA等)、メタノール・PC等の市況変動
- 需要動向(中国・欧米の需要回復鈍化)、米国関税政策(会社は日本への相互関税15%を考慮しても直接影響は軽微と想定)
- サプライチェーン・生産拠点の定修(設備稼働)、品質対応に伴うコスト増
- 規制・環境関連の変更(資料内に個別記載はなし)
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画:Grow UP 2026)
- 成長ドライバーとして「U&P(Uniqueness & Presence)事業」を優先配分対象に設定(ICT 関連3事業を中心:電子材料、無機化学品、光学材料 等、加えてメタノール、エネルギー資源・環境事業、POM、MXDA/芳香族アルデヒド、ポリマー材料)。
- BSコントロールを継続しつつ財務レバレッジを高め、資本コスト低減・資本収益性向上を目指す。
- 株主還元強化(累進配当方針、総還元性向50%目標、DOE(自己資本配当率)3%の目標設定)。
- 進行中の施策(資料に記載のもの)
- OXチェーン事業撤退に伴う固定費改善。
- BT材料の品質対応強化(品質対応費用の投入、これが短期的にコスト増)
- 生産能力増強に伴う設備投資(減価償却費増加)—無機化学品などで影響。
- 生活衛生ソリューションズ事業部設立(2025年4月)、一部製品群を特殊機能材へ移管。
- セグメント別施策と成果
- GEC:メタノール等の市況に応じた生産・販売調整、持分法投資先の業績管理
- 機能化学品:半導体向けBT材料の需要取り込み、光学材料の高付加価値化、PCの海外拠点評価損益管理
- 特殊機能材:脱酸素剤等の事業移管に伴うポートフォリオ最適化
将来予測と見通し
- 業績予想(会社公表、単位:億円)
- 2025年度(通期・今回予想)
- 売上高:7,500(前回 7,300)→ +200(下期の為替前提見直しにより増収)
- 営業利益:460(据え置き)
- 経常利益:500(据え置き)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:360(据え置き)
- 上期:売上高 3,600(据え置き)、営業利益 240(据え置き)
- 下期:売上高 3,900(前回 3,700 → +200)、営業利益 220(据え置き)
- 予想の前提(主要前提値)
- 為替(2Q以降):USD/JPY 145円、EUR/JPY 165円
- 原油(Dubai):70 USD/bbl
- メタノール(アジアスポット):下期想定 345 USD/MT(上期想定 324 USD/MT)
- 為替感応度:1円の円高で営業利益▲5億円/年(USDベース)
- 中長期計画(Grow UP 2026)進捗
- U&P事業強化を通じ、U&Pの営業利益を中計目標まで拡大する方針(2026年度目標:U&P事業 営業利益700億円超目標を掲示)
- 進捗としては、2025年度1QでU&P関連は121億円(資料の表示)等の注記あり。
- マクロ経済の影響
- 為替と原料市況(メタノール、BPA、キシレン、原油)が短中期の業績に大きく影響。会社は下期前提を円安に見直したことで売上を上方修正したが利益は据え置き(市況下振れ等のリスクを織り込み)。
配当と株主還元
- 配当方針
- 現中計「Grow UP 2026」にて累進配当方針を採用、総還元性向目標 50% へ引き上げ。
- 2025年6月の説明会で DOE(自己資本配当率)3% を中計期間の目標値として追加設定。
- 配当実績/見通し
- 2025年度(予想):年間配当 100 円/株(中間 50円、期末 50円 の想定表示)
- 過去の推移:直近は年80〜95円の実績、2025年度は100円予想。
- 特別配当
- 2024年に記念配当を実施した年がある(資料注記)。2025年度の特別配当は記載なし。
製品やサービス(主な内容)
- 主要製品(抜粋)
- 天然ガス系化学品:メタノール、アンモニア系化学品、MMA系等
- 芳香族化学品:MXDA(メタキシレンジアミン)、芳香族アルデヒド、PIA 等
- 機能化学品:無機化学品(EL薬品、ハイブリッドケミカル等)、ポリカーボネート(PC)、POM、光学樹脂ポリマー
- 特殊機能材:半導体パッケージ用BT材料、脱酸素剤(エージレス®)、生活衛生関連製品(ダイヤパワー等)
- サービス・提供エリア・顧客層
- 主に化学品・素材をグローバルに供給。顧客は半導体・スマートフォン向け部材、汎用樹脂用途、化学原料需要家等。
- 協業・提携
- 資料内で具体的M&Aや外部提携の詳細は記載なし(–)。
重要な注記
- 会計方針
- 資料における会計方針の変更や特有の会計処理の明示はなし(–)。
- リスク要因(資料に明示された留意点)
- 将来の計画・目標等には不確実性があり、様々な要因により実際の業績は異なる可能性がある旨の注記あり。
- その他(今後のイベント)
- 2025年度第2四半期決算発表:2025年11月10日(月)15:30(予定)
- 同日:第2四半期 アナリスト・機関投資家向け決算説明会(時間未定)
- IR問い合わせ先(資料記載):CSR・IR部 IRグループ(電話・URLあり)
(注)本要約は提供資料に基づく事実整理です。投資判断や個別の助言は行っておらず、資料にない項目は「–」と記載しています。資料原文に記載の前提(為替、原料価格等)や会社注記を参照してください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 4182 |
企業名 | 三菱瓦斯化学 |
URL | http://www.mgc.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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