日本ビジネスシステムズ(5036)企業分析レポート
株価・指標は提示データ(作成時点:2025-10-12)に基づく
– 企業情報
– 概要:日本ビジネスシステムズ(JBS)は、マイクロソフト製品に特化したクラウドインテグレーター。AzureやMicrosoft 365を中心に、企画・設計から移行・構築、運用・保守までを一気通貫で提供。ライセンス販売・関連機器の再販も手掛ける。
– 事業セグメントと売上構成(2024.9):
– ライセンス&プロダクツ:約70%
– クラウドインテグレーション:約17%
– クラウドサービス:約13%
– 特徴:エンタープライズ向けMicrosoft Cloudの導入実績が厚く、運用・保守(サブスク/マネージド)に強み。
– 業界のポジションと市場シェア
– ポジション:国内のマイクロソフト系クラウドインテグレーターの有力企業。既存大企業顧客への深耕と、ライセンス・物販を含む「製販一体」モデルで案件規模を拡大。
– 競争優位性:Microsoft Cloudに専門性、導入から運用までの一気通貫体制、アップセル/クロスセルによる顧客単価引き上げ。
– 課題:売上の約7割がライセンス/物販と低粗利の比率が高く、業界平均(純ソフト/サービス専業)比で粗利率が抑えられやすい。ベンダー(Microsoft)依存度、エンジニア採用・育成の継続投資、案件増加に伴う運転資本負担も論点。
– 経営戦略と重点分野
– ビジョン/方向性:クラウド活用・DX投資の拡大を背景に、Microsoft Cloud領域での顧客深耕とサブスクリプション型サービスの拡大を継続。
– 重点施策(短信・開示要旨より)
– 既存顧客へのライセンスのアップセル/クロスセルと大口案件の獲得
– 製販一体によるクラウドインテグレーションの高付加価値化(利益率改善)
– 運用・保守/利活用支援の拡充(再現性の高いマネージドサービス化)
– 成長トレンド(生成AI・セキュリティ等)に沿ったクラウドサービス提案強化
– ガバナンス/資本政策:東証プライム市場に変更。自己株式保有(5.7%)あり。
– 事業モデルの持続可能性
– 収益モデル:ライセンス/物販(スケール・大口案件で売上伸長)+プロジェクト(インテグレーション)+リカーリング(運用・保守/クラウドサービス)のミックス。
– 変化適応力:Microsoftエコシステムの更新サイクル(セキュリティ、AI、コラボレーション)に連動した提案が可能。リカーリング比率の引き上げが利益安定化の鍵。
– 留意点:ライセンス/物販偏重は粗利率の上限を抑制。大口案件の前後で売掛・買掛が膨らみやすく、短期的な資金繰り・自己資本比率に変動が出やすい。
– 技術革新と主力製品
– 技術動向:クラウド基盤(Azure)やコラボレーション/セキュリティ(Microsoft 365/Defender等)、生成AI活用の進展により、導入・運用サービス需要が拡大。
– 主力/収益牽引:
– ライセンス&プロダクツ:既存顧客向けのアップセル/クロスセルと大口案件が売上を牽引
– クラウドインテグレーション:利益率改善が進展(顧客単価上昇)
– クラウドサービス:運用・利活用支援の着実な積み上げ
– 株価の評価(バリュエーション)
– 株価:1,496円、時価総額:約723.6億円
– 予想EPS:109.67円 → 予想PER:約13.64倍(提示値と一致)
– 実績BPS:556.96円 → PBR:約2.69倍(提示値と一致)
– 参考EV/S(LTM概算):EV ≈ 723.6 +(有利子負債208.9億−現金45.4億)≈ 887.1億円、売上高LTM ≈ 1,668.2億円 → EV/S ≈ 0.53倍
– 業界平均比較(提供値):PER 23.2倍、PBR 2.3倍
– PERは業界平均比で低位
– PBRは業界平均比でやや上振れ
– 配当:年間予想40円(うち記念配5円含む)→ 予想配当利回り約2.67%、予想配当性向約33.9%
– テクニカル分析(短期)
– 位置関係:株価1,496円は50日線1,512円をわずかに下回り、200日線1,231円を大きく上回る。年初来高値1,649円/安値799円の上半分レンジ。
– 足元の推移:直近10日では1,530円台からじり安で1,496円。出来高は直近10日平均(約16.5万株)よりやや低調日もある。
– 信用動向:信用倍率22.77倍、買残増加・売残減少。短期的な需給の偏りには注意が必要。
– 財務諸表分析(成長・収益・効率)
– 成長(売上)
– 3Q累計(2024/10-2025/6):売上高1,321億円(前年比+24.5%)
– 通期予想:売上高1,650億円(+17.1%)
– 過去推移(売上高、百万円):2021 74,954 → 2022 86,325 → 2023 112,800 → 2024 140,858 → LTM 約166,820
– 3年CAGR(2021→2024):約+23%
– 収益性
– 3Q累計:営業利益597.7億円?(単位に注意)→ 開示では営業利益59.77億円、営業利益率約4.5%、粗利率約10.3%
– LTM指標(提供値):営業利益率約2.12%、EBITDAマージン約5.0%、純利益率約3.0%
– セグメントではクラウドインテグレーションの利益率改善が顕著。一方、ライセンス/物販比率の高さが全社粗利率を抑制。
– 効率・資本生産性
– ROE:LTM 21.1%(提供値)、一方で通期実績ベース6.7%との表示もあり、資料間で差異あり
– ROA(LTM):5.68%
– 安全性・資本構成
– 自己資本比率:前期末37.3% → 3Q末30.3%(運転資本・負債増で低下)
– 有利子負債:約208.9億円、現金約45.4億円、D/E約0.82、流動比率1.20
– キャッシュフロー:3Q累計はCF計算書未開示。売掛金・買掛金の増加により運転資金需要が増加。
– 株主還元と配当方針
– 配当:2025年9月期は年間40円(中間17円、期末23円うち記念配5円)。予想配当性向約33.9%。
– 自己株式:期末自己株式比率約5.7%。今期の自社株買いの明示は確認できず。
– 直近イベント:2025/9/29が権利落ち日。
- 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落:+47.5%(S&P500 +11.8%を上回る)。β値1.59と市場感応度は高め。
- 流通株式:インサイダー保有約68%、フロート約1,252万株と限定的で、需給の影響を受けやすい構造。
-
需給:信用買い残の積み上がり(信用倍率22.8倍)が短期ボラティリティの一因となり得る。
-
総評
- マイクロソフト特化のクラウドインテグレーターとして、既存顧客深耕と製販一体モデルで売上成長を継続。3年CAGR約23%、3Q累計も2桁成長。
- 収益面では、ライセンス/物販の構成比が高く粗利率は10%前後だが、クラウドインテグレーションの利益率改善とリカーリング拡大が進展。
- 財務は成長投資・運転資本増で自己資本比率が30%台前半まで一時低下。有利子負債と流動比率(1.20)を勘案し、資金繰り・運転資本管理が重要。
- バリュエーションは、PERが業界平均比で低位、PBRはやや上振れ。EV/S ≈ 0.53倍、EV/EBITDA ≈ 10.6倍(概算)。
-
テクニカルは200日線上での上昇トレンドを維持しつつ、50日線近辺での揉み合い。信用需給の偏りには留意。
-
企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A
- 根拠:3Q累計+24.5%、通期予想+17.1%、3年CAGR約+23%と高い伸び。
- 収益性:B
- 根拠:粗利率約10%、営業利益率LTM約2–5%レンジ。業界トップ水準ではないが、改善傾向を確認。
- 財務健全性:B
- 根拠:自己資本比率30.3%(3Q末)、D/E約0.82、流動比率1.20。過度に弱くはないが、運転資金負担は残る。
- 株価バリュエーション:A
- 根拠:PERが業界平均(23.2倍)を下回る一方、PBRは2.69倍と平均(2.3倍)をやや上回る。総合で相対的に見劣りしない水準。
注記
– 本資料は提供データに基づく客観的整理であり、投資判断を促すものではありません。
– 一部指標(ROE、LTM売上・利益率等)にデータソース間の差異が見られるため、利用時は最新の有価証券報告書・決算短信の原資料をご確認ください。
企業情報
銘柄コード | 5036 |
企業名 | 日本ビジネスシステムズ |
URL | https://www.jbs.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。