2024年度通期決算説明資料

決算説明(要約:高砂熱学工業株式会社)

出典:2024年度通期 決算説明資料(資料日:2025年5月13日)

基本情報
  • 企業概要
    • 企業名:高砂熱学工業株式会社(Takasago Thermal Engineering Co., Ltd.)
    • 主要事業分野:設備工事(一般設備・産業設備)、設備機器の製造・販売、保守・メンテナンス、カーボンニュートラル関連ソリューション(グリーン水素等)、DX/BIM等のサービス
    • 代表者名:–(資料内に代表者名の明示なし)
  • 説明会情報
    • 開催日時:2025年5月13日(決算説明資料日)
    • 説明会形式:–(資料に明示なし)
    • 参加対象:株主・投資家・アナリスト等(IR向け資料)
  • 説明者(資料に記載の窓口)
    • 財務・IR統括部 コーポレート・コミュニケーション室:中村、石田、山口、高松(連絡先・メールが資料に記載)
    • 発言概要(資料全体の要旨)
    • 2024年度(FY2024)通期の連結業績報告、2025年度予想、公表済の中期経営計画2026に関するKGI/KPIの進捗と一部見直し、株主還元方針・自己株式取得について説明
  • 報告期間
    • 対象会計期間:2024年度通期(2024年4月~2025年3月)
    • 決算説明資料公表日:2025年5月13日
    • 配当支払開始予定日:–(個別の支払開始日は資料に明示なし)
  • セグメント(資料記載)
    • 設備工事事業(一般設備):ビル・商業施設等の空調・給排気・設備工事(新築・リニューアル)
    • 設備工事事業(産業設備):半導体、電子部品、電池、自動車、化学、製薬、食品など産業プラント向けの空調・プロセス設備
    • 設備機器の製造・販売:付帯設備・機器の製造販売
    • その他:保守・メンテナンス等
    • 備考:セグメント別に受注高・売上・繰越工事高の内訳が資料に詳細記載
業績サマリー(連結)
  • 主要指標(単位:百万円)
    • 売上高:381,661(2024年度) ← 前年(2023年度)363,366 / 増減 +18,295(+5.0%)
    • 売上総利益:71,646(売上総利益率 18.8%) ← 前年59,947(16.5%)
    • 営業利益:32,415(営業利益率 8.5%) ← 前年24,192(6.7%)
    • 経常利益:34,970(経常利益率 9.2%) ← 前年26,150(7.2%)
    • 当期純利益:27,631(当期純利益率 7.2%) ← 前年19,612(5.4%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):416.15円(2024年度)
    • ROE:16.0% ← 前年12.8%
    • 受注高:416,147(+3.2%)
    • 繰越工事高:375,440(+10.1%)
  • 前年同期比(要点)
    • 売上・各段階利益・利益率は過去最高(売上高・売上総利益は3期連続更新)
    • 受注高・繰越高は過去最高(受注高は製造業・非製造業ともに旺盛)
  • 進捗状況(中期経営計画との関係)
    • 中期経営計画2026のKPI/KGIの多くを前倒しで達成。これを受け一部KGI/KPI(例:経常利益目標等)を見直し(引上げ)・キャピタルアロケーションを見直し。
    • 参考:中計での連結売上総利益率目標は19.0%以上へ、ROE目標を12%程度→15%程度に引上げ方針(資料に示す目標値の見直し)
  • セグメント別状況(売上高・構成など、主な数値)
    • 2024年度 売上高合計:381,661(連結)
    • 設備工事(一般設備) 売上:163,170(42.8%)
    • 設備工事(産業設備) 売上:210,512(55.1%)
    • 設備機器の製造・販売:7,859(2.1%)
    • 受注(連結)2024年度合計:416,147
    • 一般設備:185,920(44.7%:受注)
    • 産業設備:222,408(53.4%:受注)
    • 海外受注は増加傾向(資料で国別・現地法人別の受注・売上推移あり)
    • 繰越工事高の内訳も産業系比率が高く、繰越増加が売上の安定要因となっている
業績の背景分析
  • 業績概要(ハイライト)
    • 大型産業系工事の施工ノウハウ蓄積により工事進捗が順調、受注規模の大型化と施工効率化で売上増・利益率改善。
    • 施工・受注時の採算改善、DX・人財投資等の投資を行う中で販管費増を上回る売上総利益の改善を実現。
    • 受注および繰越高は過去最高。海外でも現地法人により増収がある一方、一部(中国等)では利益減少があり、全体での調整あり。
  • 増減要因(主な寄与)
    • 増収・増益要因:
    • 大型工事での採算改善による売上総利益の増加(単体売上総利益率の引上げ)
    • 国内子会社:保守工事増や各社採算改善による増益
    • 海外現地法人の一部で売上・利益増(国別に差異あり)
    • 減益要因:
    • DX・人財投資、協力会社とのパートナーシップ強化費用、研究開発(大型水電解装置等)の社内試験費用など販管費の増加
    • 一部海外法人(中国など)での利益減少
  • 競争環境
    • 産業空調(産業設備)領域では半導体・電池等の設備投資需要が高い領域を取り込み、受注獲得に成功。競争優位性は「大型工事での設計・施工ノウハウ」「産業分野向けの標準化・生産性向上」「国内外の施工ネットワーク(高和会等)」にあると説明。
    • ただし海外政策変動や現地競合の影響は注視が必要。
  • リスク要因(資料・説明から想定される外部要因)
    • 海外の政策変動(各国の投資政策や規制)
    • 特定国(例:中国)での採算悪化リスク
    • サプライチェーンや資材・人件費の変動
    • 為替変動、金利動向、受注の偏り(業種集中リスク)
    • 大型プロジェクトの進捗・採算リスク
戦略と施策
  • 現在の戦略(中期経営計画2026の主要方針)
    • KGI:連結経常利益 400億円(前回300億円から引上げ)、ROE 15%程度、連結売上総利益率 19.0%以上目標
    • KPI:人的資本への投資(目標:社員350名以上増等)、グリーンエネルギー供給設備の社会実装、年間 CO2削減提案量等
    • キャピタルアロケーション:4年間で成長投資900億円以上(人的資本、カーボンニュートラル事業、DX、M&A等)、株主還元を含む500億円以上の還元枠
  • 進行中の施策(具体的プロジェクト)
    • 建設プロセス変革:T-Base®プロジェクト(生産性向上、標準化、T-Baseサテライト展開、高和会連携)
    • DX・BIM:SaaSプラットフォーム「PLANETS」運用(設計自動化、工程/品質/進捗管理等)
    • カーボンニュートラル事業:大型水電解装置試験ヤード稼働(2025年2月より)、グリーン水素供給事業参画(キリンビール向け:稼働予定'26/04~)、石狩厚田マイクログリッド運営
    • 人的資本投資:タカサゴ・シン・アカデミー創設、採用強化、環境クリエイタータイム導入、国際人財開発室設置(2025年5月~)
    • 新領域チャレンジ:月面用水電解装置の打上げ/着陸プロジェクト(資料内に記載:2025/06/06着陸予定)
  • セグメント別施策と成果
    • 建設(一般・産業):産業系の標準化メニュー拡充、大型物件の受注時採算性向上、施工の生産性向上により売上総利益率向上(2024年度 18.8%)
    • 製造・販売:機器製造は売上比率は小さいが製造ラインの標準化・連携に注力
    • カーボンニュートラル:水電解・グリーン水素の実装案件獲得(例:キリン向け)
    • DX/サービス:BIMを中核としたSaaSで設計・工程・品質管理にデジタル化を推進
将来予測と見通し
  • 2025年度(FY2025)業績予想(連結、単位:百万円)
    • 売上高:410,000(前期比 +7.4%)
    • 売上総利益:77,900(売上総利益率 19.0%)
    • 営業利益:36,000(営業利益率 8.8%)
    • 経常利益:38,000(経常利益率 9.3%)
    • 当期純利益:28,700(当期純利益率 7.0%)
    • 受注高:430,000(前期比 +3.3%)
  • 予想の根拠(資料記載の要旨)
    • 豊富な繰越工事(バックログ)を中心に、大型物件での生産性向上・設計・施工ノウハウの蓄積を前提に増収増益を見込む
    • 受注は医薬・情報通信等を中心に情報量を活用して増加を計画。ただし海外政策動向は注視
  • 中長期計画(中期経営計画2026)の進捗と達成可能性
    • 2024年度実績で多くのKPI/KGIを前倒しで達成しており、目標値の引上げや資本配分の見直しを実施。資料では連結売上総利益率を19.0%以上、ROEを15%程度へ引上げる方針。
    • 実行課題:人的資本の確保・育成、施工プロセスの更なる標準化とDX浸透、海外リスク管理
  • マクロ要因の影響
    • 海外政策(特に現地投資政策)、半導体・電池等製造業の投資動向が業績に影響
    • 為替・金利・資材費・人件費等の変動はコスト面のリスク要因
配当と株主還元
  • 配当方針(資料記載)
    • 配当による株主還元を基本とし、配当性向40%を目途とする累進配当を基本方針とする。自己株式取得は市場環境や資本水準等を勘案して機動的に実施。
  • 配当実績・予定
    • 2023年度(実績):年間 129円(普通配当119円+記念配当10円)
    • 2024年度(実績):年間 167円(中間 65円、期末 102円)
    • 2025年度(計画):年間 173円(中間 86円、期末 87円(計画))※資料の記載による
    • 配当性向:概ね40%前後(記念配当を除く/含むで表示あり)
  • 自己株式取得
    • 取得予定(上限):1,700,000株、取得価額の上限 8,000百万円(80億円)。資料では自己株式取得を予定・実施する旨が記載
  • 実績(総還元性向等)
    • 2024年度:配当総額 8,675百万円(記念配当含む)、総還元性向 約43.6%(記念配当含む)
製品・サービス・提携
  • 主要製品・サービス
    • 建築・産業向け空調・熱エネルギー設備の設計・施工・保守
    • 大型水電解装置(試験・開発)、水素製造装置(グリーン水素関連)
    • BIM/DXプラットフォーム(PLANETS)、設計自動化、工事プロセスDX
    • エネルギー管理・マイクログリッド関連技術
  • 新製品・開発
    • 大型水電解装置試験ヤードの運用開始(2025年2月より)
    • 月面用水電解装置の打上げ/着陸(資料に記載:2025/6/6着陸予定) — 研究開発的な挑戦事例として紹介
  • 協業・提携
    • キリンビール向けグリーン水素供給事業に参画(稼働予定 2026/04~)
    • 石狩厚田マイクログリッドの運営、北海道千歳エリアで共同検討等、他企業・自治体との連携
    • 協力会社ネットワーク「高和会」との連携(T-Base®サイトの拡大等)
    • ブランディング面では外部広告(例:Financial Times広告出稿)やCM制作等を実施
重要な注記(資料に基づく)
  • 会計方針の変更:資料内に会計方針の変更に関する記載は特段なし(特記事項なし)
  • 将来予測に関する注意事項
    • 資料に記載の将来予測は現時点の合理的前提に基づく見通しであり、実際の結果と異なる可能性がある旨を明記
  • リスク・注意点(資料の記載に準拠)
    • 海外政策変動、海外現地法人の採算変動、施工採算リスク、資材・人件費・為替の変動等
  • その他(今後の主要イベント等)
    • 大型水電解装置試験ヤード運用開始(2025年2月~)
    • キリン向けグリーン水素供給事業稼働予定(2026年4月~)
    • 月面用水電解装置の着陸予定(2025/06/06、資料に記載)

(補足)
– 財務ハイライト(主要点)
– 総資産:334,949 百万円(2025年3月末、前年度比▲5,157)
– 自己資本:180,667 百万円(自己資本比率 53.9%)
– キャッシュ・フロー(2025年3月末)
– 営業CF:+5,885 百万円
– 投資CF:▲1,405 百万円
– 財務CF:▲12,713 百万円
– 現金及び現金同等物期末残高:41,364 百万円
– 注:本要約は提供資料の記載事項を整理したものであり、投資助言や価値判断を行うものではありません。資料に記載の数値・予定は会社公表値に基づきます。情報の不足・不明な点は「–」と記載しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1969
企業名 高砂熱学工業
URL https://www.tte-net.com/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 建設業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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