1. 企業情報
- 概要:データ分析・予測、機械学習/深層学習を用いたスコアリング、最適化、デジタルマーケティング支援を提供。分析に基づく施策提案から、アルゴリズムのシステム実装(SI)、CRMコンサルまで一気通貫。SaaSのMarTech(DMP、自然言語分析等)も展開。
- 事業構成(売上構成比):プロフェッショナルサービス約71%(データ分析/AI・システム開発/コンサル、人材支援等)、プロダクト約29%(自社/他社プロダクト、MarTech等)
- 特徴:AI・アナリティクスに軸足を置く独立系。案件に応じてアルゴリズム開発〜運用自動化まで内製し、MarTech商材も併用可能。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 市場環境:国内はDX・データ/AI活用投資が継続。IT人材需給の逼迫が継続する一方、分析から実装・運用までの実行力に需要。
- ポジション:独立系のデータ活用支援の専業色が強く、プロフェッショナルサービスで案件を獲得し、プロダクト/MarTechを組み合わせる提案力が強み。
- 競争優位性(示唆):案件実績・データサイエンス人材・実装力(SIまで含む)の組合せ。課題は人材採用/育成コスト、プロダクトのスケール、単価維持。
- 市場シェア:定量的シェアは未開示。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・基本方針:中期(2024–2026年)は「構造改革期」。1年目は利益率回復、2年目の当期は「売上10%超成長と利益率維持」を実現。
- 重点施策
- プロフェッショナルサービスの高付加価値化(データ/AIの実装・運用領域まで拡大)
- プロダクト(MarTech等)の拡販・機能強化
- M&A活用:アクティブコア子会社化(予定:2025/10/1)でBPaaSを取り込み、マーケティング実行力を強化
- 26/6期会社計画:売上1,350億円→13,500百万円、営業利益1,750百万円(M&A等で売上14,000百万円を目標)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:人月/成果報酬中心のプロフェッショナルサービスに、サブスクリプション性のあるMarTech/プロダクトを加えたハイブリッド。
- 持続性評価の観点
- 強み:継続的なDX需要、データ/AIの専門性、豊富な案件実績。プロダクトのストック化は安定収益に寄与。
- 留意点:人材獲得競争、案件の採算確保(スコープ・要件変更リスク)、プロダクトの差別化継続、M&Aの統合作業。
5. 技術革新と主力製品
- 技術動向:機械学習/深層学習、最適化、自然言語処理等。予測モデルを業務に組み込むための自動化・運用基盤までカバー。
- 製品・サービス
- プロフェッショナルサービス:データ分析/AI開発、アルゴリズム実装、CRM/マーケ領域のコンサル、人材支援
- プロダクト:MarTech(DMP等)、自然言語分析、「Ligla」(Time Technologies由来)等の取り扱い
- 収益牽引:売上・利益ともPSが主力だが、プロダクトも増収・増益で補完。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 株価:1,351円、時価総額:約301億円
- 指標
- EPS(会社予想):55.05円 → PER約24.5倍(業界平均PER 23.2倍比でプレミアム)
- BPS:275.98円 → PBR約4.90倍(業界平均PBR 2.3倍比で高位)
- 配当利回り:0.59%(配当性向約16%)
- EPSイールド:約4.1%(=1/ PER)
- 相対評価:PERは業界平均を小幅上回り、PBRは大きく上回る水準。会社計画ベースの純利益成長率は+8%程度(25→26期)で、成長率対比の割高感は一部示唆される一方、ROE 18.8%と資本効率は高位。
- 参考:EV/売上等は有利子負債情報が不足のため算定省略。
7. テクニカル分析
- トレンド
- 50日移動平均:1,323.9円、200日:1,221.7円 → 現在値は両移動平均を上回り、上昇トレンド基調。
- 52週レンジ:760~1,539円の中で現在は約76%レンジ上側(対高値比約88%)と上方圏。
- 直近10日:1,300円台前半〜後半での推移。出来高は3カ月平均(約57万株)に対し10日平均(約43万株)と低下、上昇モメンタムは一服。
- 抵抗/支持:1,540円近辺が上値抵抗、1,320円(50日線)〜1,300円がサポート目安。
- 信用需給:信用倍率12.56倍と買い長。買残/売残とも減少だが、高倍率は上値の重さ/押し目での需給悪化リスクに留意。
8. 財務諸表分析
- 成長
- 売上高:8,561→9,798→10,561→11,772百万円(22→25期)で3年CAGR約+11%
- 当期純利益:803→515→909→1,064百万円(一過性除くと回復基調)
- 収益性(25期)
- 粗利率:約47.9%(5,646/11,772)
- 営業利益率:約13.4%(1,576/11,772)※決算短信値。外部指標の2.18%とは不整合があり短信値を優先
- 当期純利益率:約9.0%
- EBITDAマージン:約16.7%
- セグメント:PS利益3,565、プロダクト利益870(全社費用△2,861を控除後、連結営業利益1,576)
- 効率・安全性
- ROE:18.82%、ROA(概算):約14%
- 総資産回転率:約1.57回
- 自己資本比率:76.7%、流動比率:約3.37倍
- キャッシュフロー(25期)
- 営業CF:+1,351(マージン約11.5%)
- 投資CF:△440(投資有価証券・無形投資)
- 財務CF:△871(自社株買い約7億円等)
- フリーCF(概算):約+111億円
- 備考:現金同等物3,396、負債水準は低位。
9. 株主還元と配当方針
- 配当:年間8円(実績/予想とも)、配当性向約16%。
- 自己株式:期中に自己株取得を実行(財務CF△871百万円の主因)。期末自己株式比率約6.3%。
- 方針:固定配当+機動的な自社株買いを併用する姿勢がうかがえる(明文化方針は短信上の範囲)。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落:+60.8%と良好。ベータ0.86で市場連動性はやや低め。
- 直近:高値圏でのもみ合い。出来高は直近低下し、イベント待ちの様相。
- 影響要因
- 26期業績ガイダンス(売上+14.7%目標含むM&A効果の織り込み)
- アクティブコア子会社化の収益貢献時期/統合進捗
- 人材コスト/採用状況、案件獲得ペース、MarTechの伸長
11. 総評
- 事業面:PSを基盤にプロダクトを組み合わせるモデルで、売上・利益ともに安定成長。高い粗利率と二桁の営業利益率を維持。
- 財務面:自己資本比率・流動性ともに厚く、CF創出も安定。資本効率(ROE)も良好。
- バリュエーション:PERは業界比で小幅プレミアム、PBRは大きめ。高ROEがPBRを支えているが、成長率対比での割高度合いはモニタリングが必要。
- 株価・テクニカル:中長期は上昇トレンドだが、直近は高値圏レンジでエネルギー蓄積。信用買い長の需給はボラティリティ要因。
- 重点観点:26期計画の達成確度(とりわけM&A寄与、PSの稼働率/単価、プロダクトのストック成長)、人材確保/コスト管理。
12. 企業スコア
- 成長性:A
- 根拠:LTM売上+11.5%、3年CAGR約+11%。会社計画でも増収継続を見込む。
- 収益性:A
- 根拠:粗利率約48%、営業利益率約13%台、EBITDAマージン約17%。同業平均を上回る水準と評価。
- 財務健全性:S
- 根拠:自己資本比率76.7%、流動比率約3.4倍、ネットキャッシュ基調。
- 株価バリュエーション:C
- 根拠:PERが業界平均超、PBRも高位。成長・収益性を織り込んだ水準。
【参考データ抜粋】
– 株価関連:株価1,351円、時価総額301億円、PER 24.54倍、PBR 4.90倍、配当利回り0.59%、年初来高値1,539円/安値803円
– 25期実績:売上11,772、営業利益1,576、純利益1,064、営業CF1,351(百万円)
– セグメント売上:PS 8,336、プロダクト 3,436(百万円)
– 今後の予定(会社開示):26期通期予想 売上13,500/営業利益1,750(百万円)、アクティブコア子会社化予定 2025/10/1
注記:一部外部集計の指標と決算短信値に乖離が見られる項目(例:Operating Margin 2.18%)は、会社公表(決算短信)数値を優先しました。
企業情報
銘柄コード | 3655 |
企業名 | ブレインパッド |
URL | http://www.brainpad.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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