リックス(7525)企業分析レポート
以下は、提供データにもとづく客観的な分析です。投資判断を目的とした助言ではありません。不明な項目は記載を省略しています。
1. 企業情報
- 概要
- 産業機械の「メーカー機能を持つ商社」。鉄鋼・自動車・電子半導体・ゴムタイヤ・工作機械・高機能材・環境・紙パルプなど幅広い産業向けに、機械装置・部材・消耗品の製造販売、エンジニアリング、保全・メンテナンスを展開。
- 主な製品・サービス例:回転継手、洗浄装置(自動車部品・半導体)、FRP耐食ポンプ・ファン、真空ポンプ・コンプレッサ、潤滑剤、各種バルブ・シール、ベアリング再生、環境機器、エンジニアリング・保全サービス等。
- 創業1907年。本社:福岡市博多区。従業員765名、平均年齢37.4歳、平均年収724万円。
- 連結事業構成(売上構成比/営業利益率カッコ内は参考・過年度データ)
- 鉄鋼29%、自動車21%、電子半導体14%、ゴムタイヤ7%、工作機械4%、高機能材5%、環境6%、他15%(海外売上比率13%)
- 上場区分:東証プライム(卸売業)
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- メーカー×商社のハイブリッド型。多業種・多製品の分散ポートフォリオにより、景気循環の振れを一定程度平準化。
- 回転継手や各種装置・保全など、工場の安定稼働・省エネ・品質向上に直結するニッチ製品・サービスで存在感。
- 競争優位性(示唆)
- 長年の顧客現場密着、保全・改良提案力、装置×部材×エンジのワンストップ体制。消耗品・メンテ系は継続性が高い。
- 課題
- 需要が景気・設備投資サイクルに左右されやすい領域(鉄鋼・自動車・半導体)への依存。
- 大型案件の期ズレで業績の四半期ブレが発生しうる。海外比率はまだ限定的(13%)。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略
- 中期計画「GP2026」を推進。研究開発施設稼働・本社機能強化などの前広な投資で製品・技術力と提案力を強化。
- 重点分野(短信・セグメントコメントより)
- 半導体:AI関連半導体向けの装置・前工程機器、洗浄装置の伸長。
- 自動車:電動化(電池・モーター)領域の深耕。前年の高採算装置の反動を第2四半期以降で巻き返し見込み。
- 鉄鋼:保全・環境(排ガス処理等)提案。地域差(中国低迷、インド増加)に合わせた案件獲得。
- 環境・高機能材:大型案件の有無で増減があるため、パイプライン拡充が論点。
- 足元の投資
- R&D施設稼働や移転関連で減価償却・販管費が増加(短期的に利益圧迫)。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- 装置販売+保全・消耗品・再生といった継続性のある需要を組み合わせたモデル。顧客の生産設備を長期で支えることで関係性が継続。
- 適応力
- 産業分散(鉄鋼・自動車・半導体など)と製品線の広さ、エンジ・保全機能により、市況変動への適応余地がある一方、景気感応度は残る。
- 研究開発体制強化により、AI半導体やEVなど成長領域へのシフトを狙う。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発
- 研究開発施設の稼働開始に伴い減価償却費が増加。独自装置・高付加価値製品の開発を継続。
- 収益牽引
- AI半導体関連の洗浄装置・前工程機器、工作機械向けポンプ類、ゴム・タイヤ関連設備・水処理、鉄鋼の保全・排ガス処理機器など。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 現在株価(終値):3,685円(年初来高値3,735円、年初来安値2,451円)
- 予想EPS:351.92円、実績BPS:3,145.45円
- PER(予想):10.47倍(業界平均12.1倍)
- PBR(実績):1.17倍(業界平均1.0倍)
- 参考計算
- 業界平均PER×当社EPS=約4,259円相当
- 業界平均PBR×当社BPS=約3,145円相当
- 上記は比較のための機械的試算であり、妥当価値を示すものではありません。
- 配当利回り(会社予想):3.96%、予想配当146円、概算配当性向:約41.5%(=146/351.92)
7. テクニカル分析
- 直近10日:3,200円台後半のもみ合いから本日上放れ、年初来高値を更新。出来高は直近平均を大幅に上回る増加。
- 位置づけ:年初来レンジ上端付近で高値圏に接近。
- 短期的な節目:上値は3,735円(年初来高値)、下値は3,230~3,290円帯が目先のサポート候補。
8. 財務諸表分析(連結)
- 成長(売上・利益)
- 売上高推移:39,969(2022)→45,224(2023)→49,753(2024)→54,728(LTM)百万円
- LTM YoY:約+10.0%、3年CAGR:約+10.9%
- 営業利益:2,580→3,326→3,544→3,882百万円(増益傾向)
- 親会社純利益:2,052→2,764→2,780→2,841百万円(安定増)
- 収益性(LTM)
- 粗利率:約24.8%(過去数年ほぼ安定)
- 営業利益率:約7.1%
- EBITDAマージン:約8.6%
- 2026年3月期1Qは販管費増で営業利益率約5.2%(一時的コスト増の影響)
- 効率・安全性
- ROE(実績):11.58%
- 自己資本比率(実績):58.2%(1Q時点60.9%)
- 流動比率(1Q):約210%、D/E目安:約0.62倍(1Qベース)
- 金利収支はわずかに受取超過
- キャッシュフロー
- 四半期CF未開示。減価償却は増加(LTM536百万円、1Q累計204百万円)。
9. 株主還元と配当方針
- 配当:2026年3月期会社予想 年間146円(中間64円・期末82円)
- 配当性向:概算約41.5%
- 自社株:自己株式比率6.14%(株式報酬への活用実績あり)
- その他還元策:—(直近の追加施策はデータ内で未記載)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:短期は上昇方向。年初来高値を更新し出来高増加。
- 信用動向:信用倍率92.25倍(買い長)。信用買残は前週比+24.3千株、売残は小さい。短期の需給には変動要因。
- 価格要因
- AI半導体関連の需要拡大期待
- 自動車分野の下期回復見込み
- 研究開発・本社移転費用の一巡期待と、通期見通し据え置き
- 為替動向・大型案件の有無
11. 総評
- 事業面:メーカー機能を備えた商社モデルで、装置販売と保全・消耗品の継続需要を組み合わせる安定性がある。AI半導体・EVなど成長領域への対応を強化中。
- 業績面:売上・利益は中期的に増加傾向。足元は投資費用増で利益率が一時的に低下するも、通期予想は据え置き。
- 財務面:自己資本比率が高く、ROEは約11.6%。安全性・収益性は概ね良好。
- バリュエーション:PERは業界平均比で低水準、PBRはやや上回る。配当利回りは約4%。
- 市況・リスク:景気・設備投資サイクル、為替、大型案件の期ズレの影響を受けやすい。短期は高値圏での値動きと需給(信用買い長)に留意。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A
- 根拠:LTM売上YoY約+10%、3年CAGR約+10.9%と増収基調。
- 収益性:B
- 根拠:営業利益率約7.1%、粗利率約25%で安定。業界平均との差は明示データがないため中立評価。
- 財務健全性:A
- 根拠:自己資本比率58.2%、流動比率約210%、D/E約0.62倍(1Q)。健全水準。
- 株価バリュエーション:A
- 根拠:PERは業界平均(12.1倍)を下回り、PBRは1.17倍で平均並~やや上。総合的に割安寄りの評価。
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参考データ
– 時価総額:318億円、発行済株式数:864万株
– 次回の主要予定:配当権利落ち日 2026年3月30日(予定)
– 本資料は提供データに基づく客観的整理であり、投資助言ではありません。
企業情報
銘柄コード | 7525 |
企業名 | リックス |
URL | http://www.rix.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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