立川ブラインド工業(7989)企業分析レポート

本レポートは提供データに基づく企業分析であり、投資助言を目的としません。数値は特記なき限り連結ベースです。

1. 企業情報

  • 概要:ブラインド・ロールスクリーン・タテ型ブラインド等の窓まわり製品や室内間仕切り・パーティションを主力に、駐車場装置、減速機も手掛ける。家庭向けが約6割。国内で強いブランドと販売網を保有。
  • 事業セグメント構成(2024.12):
    • 室内外装品関連 84%(括弧内は資料表記の利益率目安:11%)
    • 駐車場装置関連 7%(14%)
    • 減速機関連 8%(7%)
  • 主要製品:ロールスクリーン「ラルクシールド」、タテ型ブラインド「ラインドレープ」、調光製品「ルミエ」「エアレ」、電動(バッテリー・スマホ操作)対応品、パーティション・アコーディオンドア等
  • 会社基礎情報:創業1938年、本社:東京都港区。従業員1,302人、平均年齢41.7歳、平均年収639万円。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション:国内ブラインド・間仕切りのトップメーカーの一角。住宅・非住宅(オフィス・公共)双方にチャネルを持つ。
  • 競争優位性(定性)
    • 国内ブランド力と施工・販売ネットワーク
    • 受注生産・サイズオーダー対応による付加価値
    • 調光・電動化(バッテリー、スマホ連携)など機能進化
  • 課題
    • 住宅着工の長期減少トレンド、建設業の人手不足
    • 原材料・物流コストの高止まり
    • 海外品・低価格帯との競争
  • 市場シェア:定量データ未開示(—)

3. 経営戦略と重点分野

  • 中期計画:「タチカワビジョン2025〜継続と進化〜」
    • ものづくりとマーケティングの強化(主力生地の大幅リニューアル、販促強化)
    • 経営基盤の強化(技術研究棟を2024年10月稼働、品質評価・開発力強化)
    • サステナビリティ(省エネ・CO2削減、生産プロセス見直し)
  • 重点施策
    • 電動製品の拡充(バッテリー仕様、スマホ操作)
    • 調光製品ラインアップの強化
    • 駐車場装置は新設から改修比率の高い収益性重視へシフト

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル:主力は受注生産型の窓装飾・間仕切り。新築・非住宅需要に加え、リフォーム・張替え等の更新需要も取り込む構造。駐車場装置は改修需要の比率増で採算改善。
  • 需要変化への適応:
    • 新築減少に対して、リフォーム・非住宅や省エネ対応製品を拡充
    • 電動化・スマート化で付加価値を維持
  • 財務耐性:自己資本比率83%と高水準、潤沢な現金水準により投資・開発継続の余地が大きい。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術動向:調光機構、遮熱・断熱など機能性ファブリック、電動・無線バッテリー化、スマホ連携等を推進。技術研究棟の稼働で品質評価・開発スピードの向上を企図。
  • 収益牽引製品:
    • ロールスクリーン「ラルクシールド」、タテ型ブラインド「ラインドレープ」
    • 調光製品「ルミエ」「エアレ」
    • パーティション等の内装建材
    • 駐車場装置の改修案件、汎用減速機

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 前提:株価1,859円、EPS(会社予想)154.22円、BPS(実績)2,685.97円
  • 指標と比較
    • PER:約12.1倍(=1,859/154.22)[業界平均17.5倍比で低位]
    • PBR:約0.69倍(=1,859/2,685.97)[業界平均0.7倍と同水準、1倍未満]
    • 配当利回り(会社予想):約3.5%(年65円)
  • 補足:ROE実績5.66%。PBR1倍未満とROE水準の組み合わせは、資本効率の改善余地や手元資本の厚さを示唆。

7. テクニカル分析

  • トレンド水準:
    • 50日移動平均:1,857.7円、200日移動平均:1,591.1円
    • 株価1,859円は50日線ほぼ並び、200日線を上回る中期上昇トレンド上
  • 位置:52週高値2,023円から約−8%、52週安値1,245円からは大幅上方。高値圏からやや調整後の中位〜やや上位ゾーン。
  • モメンタム:直近10日で切り下がり気味(1950→1859)、出来高は3カ月平均2.2万株に対し足元2.66万株。低ベータ(0.37)で値動きは相対的に穏やか。

8. 財務諸表分析

  • 売上・利益(百万円)
    • 売上高:2021 41,237 → 2022 41,296 → 2023 41,305 → 2024 41,408 → LTM 42,010(緩やか増、LTM YoY +1.5%程度)
    • 営業利益:2021 4,558 → 2022 3,823 → 2023 4,047 → 2024 4,361 → LTM 4,280(回復後、足元は横ばい圏)
    • 純利益:2021 2,868 → 2022 2,520 → 2023 2,709 → 2024 2,802 → LTM 2,997
  • マージン(LTMベースの概算)
    • 粗利率:約41.4%(=17,405/42,010)
    • 営業利益率:約10.2%(=4,280/42,010)
    • 純利益率:約7.1%(=2,997/42,010)
  • 効率・収益性
    • ROE 5.66%、ROA 4.21%(実績)
    • EBITDA 5,446〜5,492百万円(LTM)、EBITDAマージン約13%
  • キャッシュフロー
    • 営業CF:319億円相当ではなく31.9億円(=3,190百万円、LTM)
    • レバレッジドFCF:24.3億円(LTM)
    • 中間期も営業CFが大幅改善し現金残高増加(期末現金等170.8億円相当)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率83.0〜83.9%、流動比率約534%、実質無借金に近い堅固なバランスシート
  • セグメント動向(2025年中間)
    • 室内外装品:売上+3.3%、販促費増・遊休資産減損で利益率は一時低下
    • 駐車場装置:売上微減も改修比率増で利益率改善
    • 減速機:受注堅調で増収増益

(注)一過性項目:中間期に投資有価証券売却益・固定資産売却益(特別利益)と遊休資産減損(特別損失)を計上。恒常利益判断では除外が望ましい。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当:通期予想65円(中間20円、期末45円予想)/配当性向約34%
  • 配当利回り:約3.5%(株価1,859円ベース)
  • 自己株式:発行株式の約3.19%保有(自己株口)。新規の自己株買い方針は資料に記載なし(—)。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 52週騰落:+40.8%(S&P500 +14.4%比で相対強い)
  • 信用動向:信用倍率17.65倍(買い残4.06万株、前週比減)。需給は買い長だが残高規模は時価総額対比で限定的。
  • 注目材料(株価ドライバー)
    • 省エネ・建築関連法制の影響(需要の前倒し/先送り)
    • 原材料・物流コスト、人手不足の動向
    • 電動・調光など高付加価値製品の販売構成比
    • 駐車場装置の改修需要進捗
    • 円相場・設備投資サイクル(減速機)

11. 総評

  • 需要環境が新設偏重から改修・高付加価値へシフトする中、同社は主力の内装製品で電動・調光を核にした付加価値路線と、駐車場装置の改修比率増で採算を底上げしている。
  • 業績は売上横ばい〜緩やかな成長、利益は回復基調。高い自己資本比率と潤沢なキャッシュにより、研究開発・製品刷新・販促への投資継続が可能な体制。
  • バリュエーションはPERが業界平均を下回り、PBRは1倍未満。ROEは中位水準で、資本効率の改善が今後の焦点。
  • テクニカルには中期上昇トレンドを維持しつつ、足元は50日線近辺でのもみ合い。短期は調整気味だが、ボラティリティは相対的に低い。

(注)本記載は事実整理と分析であり、投資判断は行いません。

12. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  • 成長性:B
    • 根拠:LTM売上YoY +約1.5%、3年CAGRは低シングル。横ばい〜緩やか成長。
  • 収益性:B
    • 根拠:粗利率約41%、営業利益率約10%(中間期約10%)。業界平均データ不明のため中立評価。
  • 財務健全性:S
    • 根拠:自己資本比率83%、流動比率約5.3倍、実質無借金・高現金水準。
  • 株価バリュエーション:A
    • 根拠:PER約12倍(業界平均17.5倍比で低位)、PBR約0.69倍(業界平均0.7倍並み・1倍未満)。

参考データ
– 株価レンジ:年初来高値2,023円/年初来安値1,302円
– 今後のイベント:決算発表(2025/7/30〜8/4想定)、権利落ち日(2025/12/29)
– 指標(抜粋):時価総額約386億円、配当利回り3.50%、ROE 5.66%、自己資本比率83.0%、Beta 0.37

必要に応じて、セグメント別の詳細比較表、過去予想との差分、貸借対照表・CFの詳細も提示可能です。


企業情報

銘柄コード 7989
企業名 立川ブラインド工業
URL http://www.blind.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 金属製品

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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