コナミグループ(9766)企業分析レポート

株価:21,870円(本日終値ベース)/市場区分:プライム/セクター:情報・通信業(Electronic Gaming & Multimedia)
本資料は情報提供を目的としたもので、投資助言ではありません。
– 企業情報
– 概要:デジタルエンタテインメント(家庭用・モバイル・PCゲーム、カードゲーム等)が主力。アミューズメント機器、カジノ向けゲーミング&システム(SYNKROS等)、スポーツクラブ運営(業界首位)を展開する多角化グループ。
– 地域:日本、北米、欧州、アジア・オセアニアで展開。
– 直近の注力:主力IPの新作・リメイク(例:METAL GEAR SOLID Δ、SILENT HILL f)、eFootballの継続運営とeスポーツ施策、スポーツ事業の新フォーマット(Pilates Mirrorなど)の拡大。
– 基本情報:本社=東京都中央区銀座1-11-1/代表取締役社長 グループCEO=東尾 公彦/従業員数=5,281人。
– 業界のポジションと市場シェア
– ポジション:
– デジタルエンタテインメント:国内大手IPホルダーの一角。グローバルIP(メタルギア、サイレントヒル、遊戯王等)を保有。
– スポーツ:国内スポーツクラブ運営で業界首位の規模。
– ゲーミング&システム:北米・豪州のカジノ市場に展開し、管理システムも提供。
– 競争優位性:強力な自社IP群、長期運営型(ライブサービス)での継続課金基盤、スポーツクラブによる会費収入などのストック性。
– 課題:新作投入タイミングのブレ(四半期間の変動要因)、原材料価格や関税、為替の影響、ゲーミング事業の出荷計画やコスト上昇の管理。
– 経営戦略と重点分野
– ビジョン/戦略:
– 主力IPの大型タイトル・リメイク投入と運営型タイトルの強化(eスポーツ含む)。
– アミューズメントではIP活用と製品サイクルの最適化。
– ゲーミング&システムではSYNKROS等のシステム拡販と機器の商品力強化。
– スポーツは収益性の改善と新フォーマットの展開。
– 2026年3月期通期見通し(会社予想・据え置き):売上高4,300億円、事業利益1,140億円、親会社所有者帰属当期利益750億円、EPS 553.27円。
– 事業モデルの持続可能性
– 収益モデル:新作販売+運営型課金(ゲーム)/機器販売+システム保守(ゲーミング)/会費収入+スクール収入(スポーツ)。ストック・フローの併存で景気耐性を一定程度確保。
– 変化対応力:大規模IP活用、マルチプラットフォーム対応、クラウド・オンライン運営、eスポーツの活用により需要変動に対応。ゲーミングは原材料や規制・関税動向の影響を受けやすい点に留意。
– 技術革新と主力製品
– 技術・独自性:自社IPの再構築(リメイク・リマスター)、オンライン運営基盤、カジノ管理システム(SYNKROS)などのソフト・システム資産。
– 主力・収益牽引:
– デジタル:eFootballや人気IPの新作・運営タイトルが牽引。
– ゲーミング:米豪向けスロット機器とSYNKROS等のシステム。
– スポーツ:クラブ運営・スクール、受託事業、新フォーマット出店。
– 株価の評価(バリュエーション比較)
– 現在値:21,870円
– 予想EPS:553.27円 → 予想PER:約39.5倍(会社公表値)
– 実績BPS:3,586.07円 → 実績PBR:約6.10倍
– EV/売上高(概算):EV ≒ 時価総額3,138.3億円 + 有利子負債755.7億円 − 現金2,799.3億円 ≒ 2,934億円 → EV/S ≒ 2,934/4,285 ≒ 約6.8倍
– 参考比較(業界平均):PER 23.2倍、PBR 2.3倍
– コメント:PER・PBRともに業界平均を上回る水準。BPS・EPSからの単純計算値は上記の通り。
– テクニカル分析
– トレンド:200日移動平均(19,553円)上方、50日(22,653円)下方 → 中長期は上昇基調、短期は50日線を下回る調整局面。
– 位置づけ:52週高値26,020円(−16%程度)、52週安値13,405円(+63%程度)→ 年初来レンジの中上段。
– 出来高:本日39.7万株は直近10日平均(56.5万株)を下回る。
– 直近10日:19,000円前後から21,000円台に回復後、高値22,440円を試す動き。
– 財務諸表分析
– 成長:
– 売上高推移:299,522百万円(2022)→ 314,321(2023)→ 360,314(2024)→ 421,602(2025)→ LTM 428,527
– 3年CAGR(2022→LTM):約12.7%
– 四半期前年同期比(1Q):+7.7%
– 収益性(LTMベース):
– 粗利率:約47%(203,138/428,527)
– 営業利益率:約24%(104,531/428,527)※短信1Qは約28.6%
– EBITDAマージン:約31.6%(135,301/428,527)
– ROE:16.43%/ROA:10.90%(LTM)
– キャッシュフロー(LTM):営業CF 1,064.8億円、レバードFCF 289.8億円(プラス)
– 財政状態:自己資本比率 72.5%(1Qは74.6%)、流動比率 約355%、D/E 約15.6%(低レバレッジ)、現金同等物 2,799億円。
– セグメント(2026/3期1Q):
– デジタルエンタテインメント:売上 733億円(+14.2%)、事業利益 279億円(マージン約38%)
– アミューズメント:売上 45億円(−7.3%)、事業利益 5億円(約12%)
– ゲーミング&システム:売上 75億円(−22.5%)、事業損失 −1.7億円
– スポーツ:売上 121億円(+2.1%)、事業利益 4億円(約3.5%)
– 株主還元と配当方針
– 配当実績(2025/3):年165.5円(中間66円、期末99.5円)
– 配当予想(2026/3):年166円(中間83円、期末83円)
– 予想配当利回り:約0.76%(21,870円ベース)
– 配当性向:29.77%(予想)
– 自己株式:発行済の約5.54%を保有(7,943,283株)。直近短信に自己株買いの新規記載はなし。

  1. 株価モメンタムと投資家関心
  2. モメンタム:52週騰落+50.93%と中期的には強め。短期は50日線下でのもみ合い。
  3. 信用動向:信用倍率3.65倍。信用買残・売残とも前週比減少(買残 −28.7千株、売残 −7.1千株)。
  4. ベータ:0.78(相場全体に対する連動性は相対的に低め)。
  5. 影響要因:大型IPの発売日程・評価、運営タイトルのKPI、為替(ドル・ユーロ)、ゲーミング事業の出荷・コスト、スポーツの会員動向等。

  6. 総評

  7. 主力のデジタルエンタテインメントが高収益で全社を牽引。スポーツは改善傾向、アミューズメントは投入時期の影響で増減あり。ゲーミング&システムは短期的にコスト・出荷の影響を受けたが、システム資産の拡販余地はあり。
  8. 財務は強固(高自己資本比率・潤沢なキャッシュ・低D/E)。キャッシュ創出力も堅調。
  9. バリュエーションは業界平均比でプレミアム水準。短期テクニカルは50日線下の調整、長期は200日線上での上昇継続の範囲。業績は通期見通しに対し1Qは進捗良好との会社見解。

  10. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  11. 成長性:A
    • 根拠:3年CAGR約12.7%、1Q売上+7.7%と増収基調。
  12. 収益性:A
    • 根拠:LTM粗利約47%、営業利益率約24%(1Q約28.6%)、EBITDA率約32%、ROE16%台。
  13. 財務健全性:S
    • 根拠:自己資本比率72.5%(1Q 74.6%)、流動比率約355%、D/E約0.16。
  14. 株価バリュエーション:C
    • 根拠:PER約39.5倍・PBR約6.1倍・EV/S約6.8倍は業界平均(PER 23.2倍、PBR 2.3倍)を上回る。

参考データ
– 時価総額:3,138,345百万円
– 発行済株式数:143,500,000株(自己株含む)/自己株式:7,943,283株
– 最低購入代金:2,187,000円
– 次回予定:2025/10/30 決算発表(予定)、2026/3/30 権利落ち予定

出典:会社決算短信・提供データ(数値はLTM・四半期・通期予想等、出所により基準期間が異なる場合があります)。不明項目は記載を省略しています。


企業情報

銘柄コード 9766
企業名 コナミグループ
URL https://www.konami.com/ja/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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