1. 企業情報
- 概要:国内外でBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を展開。コールセンター/アシスタンスに強み。主力は損害保険会社・自動車メーカー向けのロードアシスタンス(事故・故障対応)、不動産管理会社向けの住まい/駐車場サポート、海外旅行保険のクレームエージェントや医療サポート、家賃等の金融保証、CRM/人材派遣、IT・モバイルソリューション、保育(Orangery)など。
- セグメント構成(売上比、2025.3):オートモーティブ43%、プロパティ14%、グローバル14%、カスタマー10%、金融保証17%、IT1%、ソーシャル1%(海外売上比約7%)
- 特徴:24時間対応のコールセンター運営力、事故対応ネットワーク、地域拠点展開(地方大規模キャンパス)による人材確保とコスト競争力。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:BPO/アシスタンス分野の国内大手の一角。自動車・保険・不動産管理・金融保証などで横断的に受託基盤を形成。
- 競争優位性:24/365の運用体制、事故・搬送ネットワーク、顧客業界の幅広さ(自動車×保険×不動産×保証)、拠点分散と人材育成、DX(生成AI活用)の実装意欲。
- 課題:人件費・協力会社コストの上昇、オートモーティブでの搬送割合増による採算圧力、保証事業の信用コスト管理。
- 市場シェア:定量的シェアは非開示(分散市場で競合多数)。
3. 経営戦略と重点分野
- 中計ビジョン:第8次中期経営計画「成長を繋ぐ~Origin/Next 50」
- 重点施策
- 高付加価値アシスタンスへの選択と集中(委託料改定の推進を含む)
- 生成AI等を活用したDX・自動化、IT開発体制強化(オフショア含む)
- 人材投資(育成・待遇改善)による生産性向上
- 機動的な拠点展開(例:青森三沢100席、秋田800席規模計画)
- 進捗(2026年3月期1Q):ほぼ全セグメントで増収、利益も総じて増益。オートモーティブはコスト上昇で利益率がやや圧迫。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:企業との受託契約に基づく安定収入+案件ベースの従量収入。保証料収入も継続性が高い一方、信用コスト管理が重要。
- 需要動向:人手不足と非中核業務の外部化でBPO需要は拡大傾向。自動車のコネクテッド化や保険のサービス高度化でアシスタンス需要は底堅い。
- 適応力:生成AI/自動化の導入、手数料改定、マルチサイト運営によりコスト上昇への耐性を高める取り組みを継続。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発:コンタクトセンターでの生成AI活用、問い合わせ自動化、業務プロセスの可視化・効率化、ITソリューション/オフショア開発。
- 収益牽引:オートモーティブ(売上・案件量の柱)と金融保証(高い利益貢献)。プロパティ/グローバルも拡大。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提:株価637円、時価総額約810億円、EPS(会社予想)41.82円、BPS(実績)356.8円
- PER(予想):約15.2倍(業界平均17.0倍比で小幅ディスカウント)
- PBR(実績):約1.79倍(業界平均1.8倍に近い)
- 参考EV/売上(LTM):EV≒時価総額+有利子負債-現金=約604億円、売上約653.9億円→約0.92倍
- 逆算比較
- 業界平均PER17倍×EPS41.82円→理論株価目安約711円
- 業界平均PBR1.8倍×BPS356.8円→理論株価目安約642円
- コメント:PERは平均比でやや低位、PBRは平均並み。
7. テクニカル分析
- トレンド位置:株価637円は50日移動平均680円、200日移動平均661円を下回る。年初来レンジ586〜744円の下方寄り。
- 直近10日:じり安基調(667→637円近辺)。出来高は3カ月平均(約24万株)をやや下回る日が多い。
- 信用動向:信用買残40.9万株、信用倍率51.1倍(売り残は小さい)。短期的な需給は買いに偏在。
8. 財務諸表分析
- 成長:売上(億円)46.7(2022)→54.6(2023)→58.7(2024)→63.7(2025)→LTM約65.4。3年CAGR約12%。
- 収益性(LTM目安)
- 粗利率:約22%(2025/3:14.0/63.7)
- 営業利益率:約11.6%(1Q:11.6%、LTMも同水準)
- EBITDAマージン:約16〜17%
- 純利益率:約7.8%
- 効率性/資本収益:ROE実績10.8〜12%前後、ROA約7%。
- セグメント(2026/3期1Q、前年比)
- オートモーティブ:売上+8.5%、営利-7.7%(搬送割合・人件費上昇)
- 金融保証:売上+15.9%、営利+20.8%(高採算)
- プロパティ:売上+19.9%、営利+12.6%
- グローバル:売上+11.1%、営利+2.3%
- カスタマー:売上+0.6%、営利+59.6%(採算改善)
- IT:売上+22.4%、営利+100.8%
- ソーシャル:赤字縮小
- 財務安全性
- 自己資本比率:59.8%(前期末64.3%)
- 流動比率:1.84倍
- 有利子負債:約41億円、現金:約247億円(ネットキャッシュ基調)
- キャッシュフロー:四半期CFは未開示。現金は前期末比で増加。
9. 株主還元と配当方針
- 配当:2025/3期実績24円 → 2026/3期予想26円(利回り約4.06%)
- 配当性向:目安約63%
- 自社株:2026/3期1Qに自己株式150万株を消却、約19.7万株を取得
- 参考:5年平均配当利回り1.76%に対し、足元の利回りは高水準
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:短期は下押し基調、50日・200日線を下回る推移。52週変化率は-7.8%。
- 需給/保有構造:インサイダー保有33.7%、機関38.9%、フロート約7,863万株。ベータ0.24と低ボラティリティ。
- 近々のイベント:2025-10-29(予定)決算発表。決算内容が短期モメンタムに影響しやすい。
11. 総評
- 売上は複数事業で堅調に拡大し、二桁の成長率を維持。オートモーティブのコスト上昇は課題だが、手数料改定やDXでの効率化を進める方針。
- 収益性はBPO/コンタクトセンター業界としては高めの営業利益率を維持。金融保証の利益貢献が全社を下支え。
- 財務は自己資本比率60%前後、ネットキャッシュ基調で健全。短期借入の積み増しは運転/投資対応の可能性。
- バリュエーションはPERで業界平均比やや低位、PBRは平均並み。テクニカルには下方に位置しており、需給は信用買いに偏在。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A(LTM売上+約11%前後、3年CAGR約12%)
- 収益性:A(営業利益率約11〜12%、同業平均を上回る水準とみられる)
- 財務健全性:S(自己資本比率約60%、流動比率1.84、D/E低位)
- 株価バリュエーション:B(PERは平均比で小幅割安、PBRは平均並み)
注記
– 本レポートは提供データに基づく事実整理です。将来見通しは不確実性を伴います。
企業情報
銘柄コード | 4290 |
企業名 | プレステージ・インターナショナル |
URL | http://www.prestigein.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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