8848 レオパレス21 分析レポート(プライム)

以下は公開データに基づく客観的な企業分析です。投資助言は行いません。不明な項目は記載を省略します。

1. 企業情報

  • 概要:単身者向け賃貸アパート「レオパレス21」の企画・建築請負・賃貸管理が主力。連結セグメントは賃貸(売上比約97%)、シルバー(高齢者施設運営)、その他(リゾート等)。ブロードバンド、法人向け社宅代行、少額短期保険、保守・メンテナンス、太陽光発電など付帯事業も展開。
  • 特記事項:2018年の施工不備問題を契機に再建を進め、現在はSB系ファンド等の支援や資本政策(自己株式取得等)を通じ財務・資本効率の改善を図る。
  • 直近1Qトピック(2026/3期1Q):売上+2.6%、営業益+18.6%。一方、自己新株予約権消却損(特損)計上で四半期純利益は大幅減。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション:単身者向けマスターリース型賃貸で国内有数の規模。全国ネットワークと知名度、法人(社宅)需要の取り込み、付帯サービス収益が強み。
  • 課題:
    • 入居率:期末86.06%(1Q)。家賃単価は上昇(成約家賃単価指数112)だが、入居率は横ばい。
    • 施工不備問題のレガシー(ブランド/修繕・訴訟コスト等)。
    • エリアによっては空室リスク/ストックの老朽化、販管費(人件費)上昇。
  • 定量データでの業界シェアは未開示。

3. 経営戦略と重点分野

  • 資本効率の向上:自己株式の公開買付(約1,3707万株、取得額約715億円、買付価格522円)を実施。EPS/ROE改善を志向。
  • 収益改善:家賃単価の引上げ、物件収支の改善(空室損失引当金の戻入等)で主力の賃貸事業を強化。
  • 顧客基盤:法人社宅や付帯サービス(ブロードバンド、保守、保険)を伸ばし、一契約当たりの収益性を底上げ。
  • シルバー・その他:規模・収益とも小さく損失計上。選択と集中や効率化が示唆される(詳細数値目標は未開示)。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル:賃貸管理料・転貸差益が基盤。家賃単価上昇とコスト抑制が寄与。付帯サービスが補完的に利益を押し上げ。
  • 強靭性/リスク:
    • 景気/人口動態・地域需給・入居率の影響を受けやすいマスターリース特性。
    • 財務面はネットキャッシュ基調(現金>有利子負債)で耐久力が相対的に高い。
    • 規制や品質問題対応など非連続的コストのリスク。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術・独自性:物件管理・入居者向けブロードバンド、社宅代行、保守・保険等を組み合わせた「周辺サービス一体型」提供が特長。
  • 収益牽引:賃貸事業が圧倒的中核(1Q売上の約96.6%)。付帯サービスと家賃単価の上昇が増益に貢献。
  • 太陽光発電・保守メンテナンス・仲介など周辺事業も補助的に寄与。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 前提(提供データ):
    • 株価:652円
    • EPS(会社予想):33.35円 → PER:約19.6倍
    • BPS(実績):215.84円 → PBR:約3.02倍
    • セクター平均:PER 13.6倍、PBR 1.6倍
  • 相対評価:
    • PER・PBRはいずれも業界平均より高い(プレミアム)。
    • EV/S(概算):EV ≈ 時価総額2180億 + 有利子負債315億 − 現金1056億 ≈ 約1440億円。売上高LTM約4320〜4350億円 → EV/S ≈ 0.33倍(参考値、業界平均は未提示)。
  • 参考指標:
    • トレーリングEPS(過去12か月)40.62円 → 過去実績ベースPER ≈ 16.1倍。
    • ROE(実績)24.61%とPBR 3.02倍の組合せは、利益率・資本効率の改善期待を織り込む水準とみられる(一般論)。

7. テクニカル分析

  • 位置関係:株価652円は
    • 50日移動平均(約718円)を下回り、
    • 200日移動平均(約626円)の上方。
  • レンジ:年初来高値809円、安値496円の中間下側。足元10日間は下落基調(701円→652円)。
  • 需給:信用倍率6.91倍、買残増・売残減。短期的には買い建て優位の需給が逆風/追い風に振れやすい局面。
  • ボラティリティ:β(5年)0.28と低め。出来高は3カ月平均約153万株、直近10日平均約181万株。

8. 財務諸表分析

  • 成長性(売上):
    • 2022/3:3,983億円 → 2023/3:4,064億円 → 2024/3:4,227億円 → LTM:4,318億円
    • LTM YoY:約+2.2%、3年CAGR:約+2.7%(緩やかな増収)。
  • 採算性(LTMベースの概算):
    • 粗利:772.9億円、粗利率:約17.9%
    • 営業利益:292.4億円、営業利益率:約6.8%
    • EBITDA:330.7億円、EBITDAマージン:約7.7%
    • 当期純利益:178.6億円、純利益率:約4.1%
    • 参考:会社公表1Qの営業利益率は約10.9%(四半期ベース)。
  • ROE/ROA等:
    • ROE(実績):24.61%
    • ROA(LTM):8.89%(提供データ)
  • キャッシュ・財務体質(直近四半期):
    • 現金等:約1,055.6億円、有利子負債:約315.3億円 → ネットキャッシュ
    • 自己資本比率:37.5%(前期末)→ 1Q時点42.9%へ改善(短信記載)
    • 流動比率:1.28倍、D/E:約0.30
  • トレンド:
    • 2022→LTMで営業利益・EBITDAは大幅改善。
    • 2024期は税金費用の特殊要因があり、当期利益が押し上げられた(翌期は特損で純利益が抑制、いずれも一過性を含む)。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当:年間10円(予想)=利回り約1.53%。5年平均利回り約3.07%(提供データ)。
  • 配当性向(参考):24.61%(提供データベース、算出基準に留意)。
  • 自社株買い:2025/7/16に公開買付(TOB)を完了(取得株数約1.37億株、取得総額約715億円、買付価格522円)。資本効率の改善(EPS/ROE)を狙った政策と説明。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • モメンタム:直近10日で下落傾向、50日線を下回る推移。200日線上は維持。
  • 投資家関心:信用買残の増加と売残の減少により信用倍率は6.91倍。イベント前後でのポジション調整に注意が払われやすい構造。
  • 予定イベント:
    • 決算発表予定:2025/11/14
    • 権利落ち予定:2026/3/30(配当)

11. 総評

  • 主力の賃貸事業は家賃単価上昇と物件収支改善で着実に増益。入居率は横ばいながら、付帯サービスの積み上げとコストコントロールで収益性が改善。
  • 財務はネットキャッシュかつ自己資本比率が改善。資本政策(大型TOB)によりEPS/ROEの押し上げ効果が見込まれる一方、四半期純利益は特損影響で変動が大きい。
  • バリュエーションはPER・PBRともに業界平均比でプレミアム水準。EV/Sは低位(約0.33倍)だが、業態差・オフバランスの影響に留意が必要。
  • テクニカルは50日線割れ・200日線上の中間帯で、短期は弱含みの値動き。信用需給は買い優位で変動性に影響しうる。
  • 構造的論点は、入居率の改善余地、レガシー対応の進捗、シルバー/その他の損失縮小、販管費の管理、資本政策後の一株価値の安定性など。

12. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  • 成長性:B
    • 根拠:LTM売上成長率約+2.2%、3年CAGR約+2.7%。緩やかな増収。
  • 収益性:B
    • 根拠:LTM営業利益率約6.8%、EBITDA率約7.7%。改善傾向だが、業界上位水準かは判断材料不足。
  • 財務健全性:A
    • 根拠:自己資本比率1Q時点42.9%(改善)、ネットキャッシュ、D/E約0.30、流動比率1.28。
  • 株価バリュエーション:C
    • 根拠:PER約19.6倍・PBR約3.02倍は業界平均(PER13.6倍、PBR1.6倍)を上回る。EV/Sは低位だが業界比較データ不足のため補助的評価。

データ出所により一部指標に差異があります(例:LTMマージン、ROE/ROA、株式数)。本レポートでは提示いただいた数値を基準に整合的に記載しています。


企業情報

銘柄コード 8848
企業名 レオパレス21
URL http://www.leopalace21.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 不動産 – 不動産業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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