2025年11月期 第3四半期決算説明資料
モリト株式会社 — 2025年11月期 第3四半期(3Q)決算概要(資料要約)
※出典:モリト株式会社「2025年11月期 第3四半期決算概要」(2025年10月発表)を基に整理。投資助言は行いません。不明箇所は「–」と記載。
基本情報
- 企業名:モリト株式会社(東証プライム:証券コード 9837)
- 主要事業分野:アパレル関連事業、プロダクト関連事業、輸送関連事業(製造・調達・販売を含む専門商社的事業モデル)
- 説明会情報
- 説明者(発表者)
- 発言概要:トップメッセージとして、国内アパレルの在庫調整回復、厨房機器関連サービスやBtoCビジネスの堅調見込み、Ms.ID(2Q)・ミツボシコーポレーション(3Q)を新規連結したこと等を報告。4Q以降は米国通商政策や猛暑による冬物販売短縮を懸念とする旨を提示。
- 報告期間:2025年11月期 第3四半期(2025年3Q 累計)
- セグメント(名称・概要)
- アパレル関連事業:服飾付属品(ホック、マジックテープ®等)、カジュアル/スポーツ/作業服等向け資材、自社ブランド製品など。国内比率高め。
- プロダクト関連事業:インソール、グリスフィルター、ストラップ、スケート/サーフ用品等、文具・安全関連など幅広い商品群。付加価値商品やサービス(グリスフィルターレンタル等)を含む。
- 輸送関連事業:自動車内装部品、鉄道/航空機内装部品、エンブレム等。日系自動車メーカー向けの影響を受ける。
業績サマリー(主要指標)
単位:百万円(%は売上高比など)
– 売上高:40,595(+4,970 / +14.0% YoY)
– 売上総利益:12,451(+2,047 / +19.7% YoY) ← 売上総利益率:30.7%(前年:29.2%)
– 販売費及び一般管理費等(経費):10,070(+1,820 / +22.1% YoY) ← 経費率:24.8%
– 営業利益:2,381(+227 / +10.6% YoY) ← 営業利益率:5.9%
– 経常利益:2,644(+359 / +15.7% YoY) ← 経常利益率:6.5%
– 当期純利益:3,013(+1,093 / +57.0% YoY) ← 当期純利益率:7.4%
– 主な注記:2025年3Qよりミツボシコーポレーションを連結。ミツボシ買収に伴う「負ののれん発生益」を暫定計上(約1,105百万円)している点が当期純利益の増加に寄与。為替差益も経常利益を押し上げ。
通期予想に対する進捗(2025 通期計画)
(単位:百万円)
– 通期売上高予想:56,000 → 3Q実績 40,595 → 進捗率 72.5%
– 通期営業利益予想:3,200 → 3Q実績 2,381 → 進捗率 74.4%
– 通期経常利益予想:3,300 → 3Q実績 2,644 → 進捗率 80.1%
– 通期当期純利益予想:2,800 → 3Q実績 3,013 → 進捗率 107.6%(負ののれん計上により進捗超過)
セグメント別状況(売上高・構成など)
(2025年11月期 3Q 累計、単位:百万円)
– アパレル関連事業:22,940(前年同期比 +5,211 / +29.4%) — 日本市場の在庫調整回復、Ms.ID・ミツボシ連結が寄与。
– プロダクト関連事業:13,003(前年同期比 +293 / +2.3%) — 文具関連や厨房機器レンタル/販売等が堅調、一部アクティブスポーツ関連は減少。
– 輸送関連事業:4,651(前年同期比 -535 / -10.3%) — 北米は堅調だが中国・欧州の影響で減少。
– 地域別(売上構成比)
– 日本:28,991(構成比 71.4%/前年同期比 +4,880 百万円)
– アジア:6,155(構成比 15.2%/前年同期比 -68 百万円)
– 欧米:5,448(構成比 13.4%/前年同期比 +157 百万円)
– セグメント利益構成(スライドでは連結消去前の数値で提示):資料上はアパレルが売上・営業利益で大きな比率を占める構成に変化。Ms.IDの連結により日本アパレルの営業利益構成が上昇。
業績の背景分析
- ハイライト・トピックス
- Ms.ID(2Q連結)およびミツボシコーポレーション(3Q連結)の新規連結が売上・売上総利益の増加に寄与。
- 売上総利益率は3Q累計で30%台(30.7%)と過去最高水準を維持。既存事業における粗利改善意識の浸透が要因。
- 当期純利益はミツボシ買収に伴う負ののれん発生益(暫定1,105百万円)計上で大幅増。
- 増減要因(主な改善要因/悪化要因)
- 改善:国内アパレル市場の回復、スポーツ・アウトドア関連の増加、Ms.ID/ミツボシの連結効果、為替差益、売上総利益率改善。
- 悪化:一昨年の暖冬等の反動で一部アクティブスポーツ関連が減少、中国での日系自動車メーカーの販売減少による輸送関連のマイナス、人件費増・Ms.ID販売関連経費の増加。
- 競争環境・競争優位性
- ニッチな付属品領域で高シェアを保持(例:金属ホックは国内1位、世界でも上位)。製造・調達・販売をグローバル展開しており、ポートフォリオ分散により業績の安定性を確保。
- リスク要因(外部)
- 米国通商政策(原材料価格や米国向け需要への影響)、猛暑による冬物販売期間短縮、日系自動車メーカーの販売不振(中国・北米)、地産地消の進展による調達先シフト、サプライチェーンや為替変動。
- 会計・のれん関連留意点
- ミツボシ連結に伴う負ののれん計上を暫定処理。モリトスコーヴィルアメリカスの「のれんおよび商標権の評価」について慎重な判断が必要と明記。
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画)
- 第8次中期経営計画:長期目標として売上高1,000億円を掲げる(最終年度に向け成長投資を実施)。ROE目標(最終年度までにROE8.0%以上、最終目標ROE10.0%の掲示あり)。オーガニック成長+M&Aによる既存事業とのシナジーを重視。
- 株主還元や資本コストを意識し、配当・自己株取得で株主還元を強化する方針。
- 進行中の施策(具体的プロジェクト)
- 環境配慮ブランド「Rideeco®」や廃漁網由来の糸「MURON®」、混抄紙「ASUKAMI®」などのブランド強化・展示(大阪・関西万博等での展示)。
- モリトアパレルによる高級アパレル向け個展開催。
- MDA(ベトナム)での土地購入手続き進行、ASEANでの生産拡大。
- BtoCブランドや厨房機器関連サービス事業の拡大。
- 既述のM&A(Ms.ID、ミツボシ)による事業拡充。
- セグメント別施策・成果
- アパレル:高付加価値/環境配慮型商品の拡充、Ms.ID・ミツボシ連結で国内アパレルの売上・利益拡大。高級ブランド向け展示会で販路強化。
- プロダクト:厨房機器関連サービス、文具関連の堅調維持、レンタル・清掃事業の拡大を推進。
- 輸送:国内での量産立ち上げ案件複数、北米向けは堅調だが中国での減少に対応(現地調達強化等)。
将来予測と見通し
- 次期(通期)業績予想(2025年11月期:会社予想) — 単位:百万円
- 売上高:56,000(予想)
- 営業利益:3,200(予想)
- 経常利益:3,300(予想)
- 当期純利益:2,800(予想)
- 根拠/注記:3Q実績は通期見通しに対して概ね想定どおりの進捗。3Qでの負ののれん計上により当期純利益が通期予想を上回る進捗となっているが、のれん評価や米国通商政策による需要不透明性を踏まえ慎重に対応する旨。
- 中長期計画の進捗可能性
- 第8次中期経営計画で売上拡大(最終的に1,000億円目標)とROE改善を目標。売上拡大に向けてオーガニック成長+M&Aを掲げる。現状は利益率改善が進む一方で、直近の売上拡大はM&A寄与が大きい点に留意。
- マクロ経済の影響
- 為替(為替差益が経常利益を押し上げている一方、為替の変動リスクあり)、米国通商政策(原材料価格上昇や消費減速のリスク)、猛暑など気象要因(冬物販売期間短縮)・中国市場の動向などが業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針:安定的かつ継続的な配当を基本方針とし、配当性向50%以上を基準。連結自己資本配当率(DOE)目標:4.0%を基準。機動的な自己株式取得・消却も検討。
- 配当実績(抜粋)
- 2025予想(当期純利益 28.0億円):年間普通配当 69円/株(中間 33円・期末 36円)
- 配当性向(予想):64.6%、DOE(予想):4.5%
- 過去数年は配当性向が50%以上で推移(資料スライド参照)。
- 特別配当:今回の資料における特別配当の記載はなし(特別配当は無し)。
製品・サービス
- 主要製品(例)
- らくらく感®(前カン+バネで腹部のサイズ変動に対応する付属品)
- テーピースナッパー®(樹脂ホック一体型のテープ、縫製効率化)
- シートバックネット(自動車・新幹線向け、着座時のスペース確保等の付加価値)
- MURON®(廃漁網を再利用した糸)等、環境配慮型商品(Rideeco®)
- サービス:グリスフィルターレンタルサービス、厨房機器のレンタル・販売・清掃等のサービス事業(プロダクト領域で堅調)
- 提供エリア・顧客層:日本中心だが、アジア(生産拠点:ベトナム等)・欧米(輸送関連や作業服等)へ展開。顧客はアパレルブランド、作業服・自動車メーカー等。
- 協業・提携:オリックス・バファローズ、千葉ロッテマリーンズとのSDGs連携(アップサイクル等)、展示会・個展による販路/ブランド強化。モリトグループとしてScovill等海外グループ会社との協業あり。
重要な注記
- 会計方針/会計処理:特段の方針変更の記載はないが、ミツボシ買収に伴う負ののれん計上が当期純利益に大きく影響している点、モリトスコーヴィルアメリカスののれん・商標権評価に対して慎重な判断を要する旨が記載。
- リスク要因(特記事項):米国通商政策、猛暑による季節販売変動、中国市場の不振、原材料価格変動、のれん評価等。
- その他:2025年6月に初の「統合報告書2025」を発行。IR活動の強化、アンケート等による開示充実の取り組み。問合せ先:IR・広報部(資料記載のE-mailあり)。
以上。資料中の数値・コメントは当該資料の記載に基づき要約しています。不明点やさらに深掘りしたい項目(例:セグメント別詳細損益、のれん明細、個別子会社業績など)があれば指定してください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 9837 |
企業名 | モリト |
URL | http://www.morito.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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