決算短信：ニチバン（4218）

2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕（連結）

ニチバン株式会社（証券コード：4218） 2026年3月期 第1四半期（2025年4月1日〜2025年6月30日）決算短信 要約

※不明な項目は「–」で表記しています。投資助言は行いません。

基本情報

• 企業名：ニチバン株式会社
• 上場取引所：東（東証）
• コード：4218
• URL：https://www.nichiban.co.jp
• 代表者：代表取締役社長 高津 敏明
• 問合せ先：執行役員 コーポレートコミュニケーション部長 小林 祐子（TEL 03-6386-7190）
• 報告書提出日：2025年8月8日
• 対象会計期間：2025年4月1日〜2025年6月30日（第1四半期累計）
• 決算説明会資料の作成：無
• 決算説明会の開催：無

セグメント（報告セグメント）

報告セグメントは「メディカル事業」と「テープ事業」。
– メディカル事業：ヘルスケア、医療材、EC、海外（グローバルフィールド）等を含む。主製品例：救急絆創膏「ケアリーヴTM」、鎮痛消炎剤「ロイヒ」等。
– テープ事業：ステーショナリー（例：セロテープ®）、工業用テープ、EC、海外等。

（社内はさらに「ヘルスケアフィールド」「ECフィールド」「ステーショナリーフィールド」「医療材フィールド」「工業品フィールド」「グローバルフィールド」に区分し、事業リソース配分を実施）

発行済株式

• 期末発行済株式数（普通株式、自己株式含む）：20,738,006株
• 期末自己株式数：380,530株
• 期中平均株式数（四半期累計）：20,357,476株
• 時価総額：–（本資料に記載なし）

今後の予定

• 次回決算発表（第2四半期・通期の予想は公表済、発表日変更なし）：現時点で公表された修正はなし
• IRイベント（説明会等）：今回四半期における説明会は「無」。今後の予定は未記載。

財務指標（第1四半期累計：2025/4/1〜2025/6/30、単位：百万円）

• 売上高：11,923（前年同期比＋3.5%）
• 売上原価：8,272
• 売上総利益：3,651
• 販売費及び一般管理費：2,999
• 営業利益：651（同＋26.8）
• 経常利益：676（同＋15.2）
• 四半期（親会社株主に帰属する）純利益：393（同＋17.8）
• 1株当たり四半期純利益：19.31円

マージン等（計算値）
– 売上総利益率：約30.6%（3,651/11,923）
– 営業利益率：約5.46%
– 経常利益率：約5.67%
– 純利益率：約3.30%

連結財政状態（2025/6/30）
– 総資産：67,398
– 純資産：42,756
– 自己資本比率：63.4%（開示値）
– 流動資産：40,237
– 流動負債：19,136
– 流動比率（流動資産/流動負債）：約210%
– 負債合計：24,641
– 負債純資産比（負債/純資産）：約57.6%

キャッシュ・借入等
– 現金及び預金：15,367
– 1年内返済予定の長期借入金（当期）：2,000（短期化）
– 長期借入金（期末）：0（当四半期末時点）
– 減価償却費（第1四半期累計）：698

（注）四半期キャッシュフロー計算書は作成していない旨の注記あり。

セグメント別（第1四半期累計、単位：百万円）

• メディカル事業
  • 売上高：5,923
  • セグメント利益：1,556
  • 主な動向：国内ヘルスケアは一部製品が横ばい／一部製品は販売環境厳しく減収。医療材分野は新製品採用やディスポーザブル用途の需要拡大で増収。海外（アジア・欧州）で「ケアリーヴ」等が好調（前年同期比＋26.3%）。
• テープ事業
  • 売上高：5,999
  • セグメント利益：249
  • 主な動向：ステーショナリー・工業品ともにEC化やオフィス需要の低迷等で環境は厳しいが、一部環境配慮製品や展示・PRによる販売回復で増収。グローバルでの販路構築により増収。生産プロセス改善等により利益性が改善（セグメント利益+44.5%）。

セグメント利益の寄与比（概算）
– メディカル：1,556 / (1,556+249) ≒ 86.2%
– テープ：249 / (1,556+249) ≒ 13.8%

調整（全社費用等）：△1,154（計上理由はセグメント間消去および配分していない全社費用）

財務の解説（開示内容の要点）

• 売上はグローバルフィールド等の拡大により前年同期比で増加。
• 営業利益はテープ事業の抜本的収益改善により大幅増（同＋26.8%）。
• 総資産は期末比で微減（主に固定資産の減少）、流動資産は在庫増加で増加。借入金については期末に向けて短期区分への振替があり、流動負債が増加。
• 親会社株主に帰属する四半期純利益は393百万円。
• 四半期特有の会計処理（税金費用の計算等）を適用している旨の注記あり。四半期財務諸表は公認会計士等によるレビューは受けていない。

配当

• 2025年3月期（実績）：期末 35.00円、年間合計 35.00円
• 2026年3月期（予想）：第2四半期（中間） 0.00円、期末 40.00円、年間合計 40.00円
• 直近の配当予想の修正：無

中長期計画との整合性

• 中期経営計画「CREATION 2026」（2024年度開始）を推進中。重点テーマ：
  • 事業ポートフォリオの再構築（テープ事業の収益改善、成長事業への資源配分）
  • グローバル企業化（販売拠点強化、2030年グローバル比率30%目標）
  • 人的資本経営（D,E&I、評価制度改定、人材育成等）
• 第1四半期はテープ事業の収益性改善が進み、計画の一部施策が効果を示している旨の記載（数値は上記参照）。

競合状況・市場動向（開示に基づく主要点）

• マクロ環境：物価高、地政学リスク、米国の関税政策等による不透明感が継続。
• 医療分野：材料費・人件費高騰、病院の経営環境悪化が販売に影響。
• テープ・文具市場：DX による紙需要減少、EC化に伴う販売チャネルの変化。
• 競合比較：同業他社との直接比較数値は開示なし（–）。

今後の見通し（業績予想）

（2025年4月1日〜2026年3月31日、通期予想は修正なし）
– 第2四半期（累計）予想：売上高 25,400（＋6.9%）、営業利益 1,300（＋10.7%）、経常利益 1,400（＋14.1%）、親会社株主に帰属する当期純利益 900（＋11.1%）、1株当たり当期純利益 44.21円
– 通期予想：売上高 51,500（＋4.1%）、営業利益 3,000（＋16.0%）、経常利益 3,100（＋15.6%）、親会社株主に帰属する当期純利益 2,000（＋2.1%）、1株当たり当期純利益 98.25円
– 予想数値は発表時点の入手可能情報にもとづくもので、実際の業績は変動する可能性あり（注記あり）。

主なリスク要因（開示内容等を踏まえた要点）

• マクロ要因：為替変動、地政学的リスク、関税政策の影響
• コスト上昇：原材料費・人件費の高騰（医療分野での影響を指摘）
• 需要構造の変化：EC化やDXによる販売チャネル・市場サイズの変化（文具・オフィス需要の縮小など）
• 医療機関側の経営環境：採用動向や経営状況による医療材需要の変動

（上記は開示内の記載や背景に基づくリスク要因の整理）

重要な注記（会計・手続き等）

• 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理を適用（税金費用の四半期按分等）。詳細は添付資料参照の旨。
• 会計方針の変更、見積りの変更、修正再表示：いずれも該当なし。
• 第1四半期の財務諸表に対する監査法人レビュー：無
• 第1四半期における固定資産減損損失：前期（前第1四半期）に計上（メディカル事業で53百万円）。当第1四半期は該当なし。

以上
（本要約は提供資料の内容に基づき整理したものであり、投資判断や助言を目的とするものではありません。）

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