2024年度決算説明
決算説明(要約) — 東洋紡株式会社(2024年度 / 2025年3月期 実績・見通し)
作成日:2025/5/12(提供資料ベース)
基本情報
- 企業概要
- 企業名:東洋紡株式会社
- 主要事業分野:フィルム(包装用・工業用)、ライフサイエンス(バイオ・メディカル・医薬製造受託)、環境・機能材(樹脂・ケミカル、環境・ファイバー)、機能繊維・商事(エアバッグ基布、衣料繊維 等)、不動産・その他
- 代表者名:–(資料に明記なし)
- 説明会情報
- 開催日時:2025/5/12(資料表題)
- 説明会形式:資料はプレゼン形式(オンライン/オフラインの詳細は資料に明記なし)
- 参加対象:–(資料に明記なし)
- 説明者
- 発表者(役職):–(資料に個別の発表者名・役職は明記なし)
- 発言概要:
- 2025年3月期(2024年度)実績は売上高が4,220億円、営業利益が167億円。工業用フィルム、環境・機能材の堅調推移と要改善事業の収益性改善が営業利益の増益要因。
- 当期純利益は為替影響、固定資産処分損、非支配株主持分等により20億円に留まる。
- 2026年3月期(=2025年度)見通し:売上高4,400億円、営業利益210億円、当期純利益45億円(配当:1株当たり40円予定)。
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年3月期(資料では「2024年度決算説明」「2025年3月期 通期実績」)
- 報告書提出予定日:–(資料に明記なし)
- 配当支払開始予定日:–(資料に明記なし)
- セグメント(開示区分と概要)
- フィルム:包装用フィルム(OPP等)、工業用フィルム(セラコン用離型フィルム、液晶偏光子保護フィルム 等)
- ライフサイエンス:バイオ(診断薬原料酵素等)、メディカル(人工腎臓用中空糸膜 等)、医薬品製造受託(GMP)
- 環境・機能材:樹脂・ケミカル(エンジニアリングプラスチック等)、環境・ファイバー(VOC回収装置、BC膜、不織布 等)
- 機能繊維・商事:エアバッグ用基布、衣料繊維 等
- 不動産・その他
業績サマリー(主要数値)
- 主要指標(2025年3月期:24年度実績 → 25年度見通し)
- 売上高:4,220億円(24年度実績)、見通し4,400億円(+180、+4.3%)
- 営業利益:167億円(24年度実績、前年90億→+77、+85.1%)、見通し210億円(+43、+26.1%)
- 経常利益:106億円(24年度実績、+36、+52.1%)、見通し155億円(+49、+46.4%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:20億円(24年度実績、▲18.4%)、見通し45億円(+25、+124.6%)
- EPS:22.7円(24年度実績)、見通し51.0円
- EBITDA:394億円(24年度実績)、見通し460億円
- 配当:期末配当は1株当たり40円(予定)。総還元性向30%目安。
- 進捗状況(中期経営計画に対する到達度)
- 2025中期経営計画(2022–2025)では、2025年度営業利益目標210億円(当初計画ではさらに高い目標あり)。24年度の営業利益167億は、2025年度目標210億に対する進捗(実績÷目標)で約79.5%。
- 資本効率(ROIC等)の改善は着手中だが、当初計画に対しては大型投資の先行や設備立上げ遅延、包装用フィルム等の収益悪化により遅れが発生している旨を公表。
- セグメント別(24年度実績:売上高 / 営業利益)
- フィルム:売上 1,668億円(約40%)、営業利益 69億円(率 約4.1%)
- ライフサイエンス:売上 343億円(約8%)、営業利益 20億円(率 約5.9%)
- 環境・機能材:売上 1,108億円(約26%)、営業利益 80億円(率 約7.2%)
- 機能繊維・商事:売上 981億円(約23%)、営業利益 5億円(率 約0.6%)
- 不動産・その他:売上 120億円(約3%)、営業利益 26億円
- 消去・全社:営業損失 ▲33億円
- 合計(連結):売上 4,220億円、営業利益 167億円
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 営業利益増(+77億円)は主にフィルム、樹脂・ケミカル、エアバッグ等での収益改善。製品価格改定や需要回復が寄与。
- 当期純利益は営業利益増にもかかわらず20億円に留まる。原因は営業外費用の増加(為替差損等)、特別損失(固定資産処分損、減損等)および非支配株主持分の影響。
- 増減要因(主な要因)
- 24年度の営業利益増減(対23年度):売価効果(+51億)、数量(+39億)、原燃料影響(+5億)等で増益。減価償却費・新機台立上げ費用・R&D費等が負担に。
- 25年度見通しの増減要因(対24年度見通し):原燃料(+30億、前提での影響)、売値(+15億)、数量(+20億)、その他(▲22億)で営業利益+43億を見込む(見通しスライド)。
- 競争環境・シェア(資料抜粋)
- セラコン用離型フィルム:グローバルシェア約25%(トップクラス)
- 液晶偏光子保護フィルム:グローバルシェア約60%
- 生化学診断薬用原料酵素:当社推定シェア約25%(世界2位)
- 人工腎臓用中空糸膜:シェア約6%(グローバル)
- 一方で不織布マテリアル等は競争が厳しく収益性悪化が認められ、要改善事業に位置付けられ対策中。
- リスク要因
- 為替変動(US$レートの変動を業績前提に影響)、原燃料(国産ナフサ)価格の高止まり。
- EV化の減速がVOC回収装置需要に影響(環境・ファイバー)。
- 生産設備の立上げ遅延や新機台の初期費用、品質・安全に関するインシデントリスク。
- 米国の相互関税措置の潜在影響(顧客所在地ベースで約3%の売上高が影響を受ける可能性あるが、2025年度見通しには織り込んでいない)。
- 規制・認証リスク(医薬関連はFDA対応等)。
戦略と施策
- 現在の戦略(2025年度経営方針)
- 基本姿勢:安全・防災・品質・コンプライアンスの徹底を大前提に、価値に見合ったプライシング、要改善事業の早期黒字化、投資の確実な回収と新の創出、投資・経費の絞り込み、使用資本の圧縮の6つのアクションプランを掲げる。
- 中期(2022–2025)目標:サステナブル・ビジョン2030の前半段階として「つくりかえる・仕込む4年」を実行。2030年度目標(売上6,000億、営業利益500億、ROE9%超)を目指す。
- 進行中の施策(主要プロジェクト)
- フィルム:OPP包装用生産設備(犬山)等の増強、セラコン用離型フィルム(敦賀、宇都宮)等の投資。新機台立上げの確実化と価格改定で収益改善。
- ライフサイエンス:生化学診断薬用原料酵素製造設備増設(敦賀)、PCR検査用原料の増産、人工腎臓用中空糸膜の一貫生産工場(秋田)立上げ・収益化。
- 環境・機能材:東洋紡エムシー(株)設立による事業基盤強化、BC膜(リチウム回収)やVOC回収装置の海外拡販、不織布マテリアルの生産体制見直し。
- コスト・資本効率:設備投資の見直し(2022–2025の当初計画2,400億→見通し1,760億)、生産性改革プロジェクトにより販管費削減等。
- セグメント別施策の成果(進捗)
- フィルム:包装用フィルムの収益性改善は進行(価格改定・生産体制見直し)。ただし一部新設備の立上げ遅延で固定費増。
- ライフサイエンス:一部ライン立上げ遅延や生産性低下はあるが、診断薬用酵素は需要堅調。医薬FDAのWarning Letterは解除済。
- 環境・機能材:東洋紡エムシーの立上げは概ね順調。BC膜等の実績寄与あり。不織布は収益悪化で要改善事業へ。
- 機能繊維・商事:衣料繊維は国内集約で黒字化、エアバッグ基布は収益改善の進捗。
将来予測と見通し
- 次期業績予想(2026年3月期見通し / 25年度見通し)
- 売上高:4,400億円(+180億、+4.3%)
- 営業利益:210億円(+43億、+26.1%)
- 経常利益:155億円(+49億、+46.4%)
- 当期純利益:45億円(+25億、+124.6%)
- EPS見通し:51.0円
- 設備投資(25年度見通し):350億円(縮減予定、液晶偏光子保護フィルム生産能力増強等を計画)
- 配当:1株当たり40円(予想)
- 根拠・想定:
- 包装用フィルムの収益改善(価格改定、体制見直し)、ライフサイエンスの投資効果顕在化、環境・機能材の海外展開拡大等。
- 為替前提:円/US$ 140(25年度想定)、国産ナフサ 70千円/kl(25年度想定)。
- リスク要因:為替・原燃料価格、設備立上げ遅延、需要変動(特にEV関連)、関税リスク(米国)等。
- 中長期計画(進捗と達成可能性)
- 2025中期経営計画では当初の目標には未達の項目あり。早期に営業利益300億、ROE5%の回復を目指す方針(2030にROE8%超目標)。達成には要改善事業の正常化、投資回収(新設備の確実な立ち上げ)、新製品/新事業の創出が必要。
配当と株主還元
- 配当方針:総還元性向30%を目安(中長期方針)。
- 配当実績・計画:
- 2025年3月期(期末)配当予定:40円/株(資料上の予定)。
- 過去:期末配当40円が継続(資料上の推移を参照)。
- 特別配当:資料上に特別配当の記載なし(特別配当:–)。
製品やサービス(主要・新製品等)
- 主力製品(抜粋)
- フィルム:OPP包装用フィルム、超高剛性OPP、セラコン用離型フィルム、液晶偏光子保護フィルム、PENフィルム、ポリイミド(ゼノマックス)等
- ライフサイエンス:生化学診断用原料酵素、PCR検査用原料、人工腎臓用中空糸膜、プロセス膜、エクソソーム精製キット(CATAROSEV)、MEL(界面活性剤)
- 環境・機能材:BC膜(リチウム濃縮回収)、VOC回収装置、水平リサイクル製品(ブレスエアーメビウス)、高耐熱接着シート(Vitrimer応用)
- 新製品・開発状況(抜粋)
- 「カミシャインNEO」(ラベル台紙用途、水平リサイクル)、超高剛性OPP、PENフィルム(燃料電池用)、ゼノマックス(高耐熱ポリイミドフィルム)、エクソソーム精製膜等。
- サービス・提供エリア・顧客層
- グローバル展開を推進(北中米、東南アジア、中国など)。ライフサイエンス製品は海外売上比率が高い分野あり(例:酵素の海外比約70%)。
- 協業・提携
- 東洋紡エムシー(株)設立(東洋紡と三菱商事の合弁、2023年4月始動)により機能素材の海外展開と収益改善を推進。
- 医療分野での提携:ニプロ(株)との共同で中空糸膜の海外拡販など(資料記載)。
重要な注記
- 会計方針:資料中に特定の会計方針変更の記載は確認できず(変更の有無:–)。
- 特別損益:24年度は特別損益合計で▲34億(減損損失19億、固定資産処分損37億等)、特別利益は23億(投資有価証券売却益等)あり、当期純利益に影響。
- リスク・注意点(資料の明示)
- 将来見通しは参考情報であり、実績は種々の要因で異なる可能性がある旨の注記あり(開示の一般的注意)。
- ガバナンス・組織変更
- 監査等委員会設置会社への移行を予定(第167回定時株主総会の承認を条件に2025年6月下旬に移行する旨を決議済み(2025年2月決議))。取締役・監査体制の変更が予定されている。
- その他(今後のイベント等)
- 第167回定時株主総会(2025年6月下旬頃)での承認事項あり(監査体制移行等)。
- 投資案件(設備立上げ)については、遅延分の全社フォローアップと生産技術部門の横串強化を実施予定。
(注)
– 本要約はご提供いただいた決算説明資料(2025.5.12 公開)をもとに作成しました。資料に記載のない項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 3101 |
企業名 | 東洋紡 |
URL | http://www.toyobo.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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