2025年5月期 決算説明資料
決算説明資料(要約) — ダイト株式会社(2025年5月期)
以下は提供資料(2025年7月17日開催の決算説明資料)をもとに、個人投資家向けに整理した要点です。不明な項目は「–」と記載しています。投資助言は含みません。
基本情報
- 企業名:ダイト株式会社(Daito Pharmaceutical Co., Ltd.)
- 主要事業分野:原薬(API)・製剤の製造販売、製造受託(CMO)、仕入販売、健康食品等の販売
- 代表者名:代表取締役社長兼CEO 松森 浩士
- 説明会情報:
- 開催日時:2025年7月17日(木)
- 説明会形式:–(資料はスライド形式、開催は上記日付)
- 説明者:
- 発表者(役職):–(資料に記載の発表者詳細は省略)
- 発言概要:決算ハイライト、DTP2027中期計画の進捗、FY2026業績予想、株主還元策等の説明
- 報告期間:対象会計期間は 2025年5月期(FY2025)
- セグメント(事業区分):
- 原薬(API):
- 自社製品(「製品」):自社で製造・品質保証する原薬等
- 受託製造(原薬中間体等)
- 商品(仕入販売)
- 製剤(Formulations):
- 自社製品(医療用Gx等)
- 受託製造(医療用/OTC)
- 商品(取扱品:Gx/OTC等)
- 健康食品:自社企画商品の販売(株主優待との関連あり)
業績サマリー(FY2025 実績)
- 主要指標(単位:百万円、増減は前年同期比)
- 売上高:50,643(+8.0%)
- 売上総利益:8,637(△12.2%)
- EBITDA:6,952(△8.0%)
- 営業利益:2,619(△32.7%)
- 経常利益:2,705(△31.0%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,908(△42.1%)
- EPS:62.74円(株式分割後表示、△40.2%)
- 配当(予定):35.00円/株(株式分割後表示)
- 営業CF:5,897百万円(+13.8%)
- 研究開発費:2,520百万円(+7.3%)
- 減価償却費:4,332百万円(+18.4%)
- 設備投資額:4,544百万円(△54.4%)
- 為替想定(実績):150.86円/USD
- 進捗状況(中期経営計画「DTP2027」)
- 売上は計画近傍だが、EBITDA・営業利益等は減益。DTP2027のKGI(EBITDAや売上目標等)は一部下方修正。
- 中期5つの柱(既存ビジネス効率化、中国強化、新規ビジネス参入、PBR対策と資本配分、人的資本投資)の進捗は概ね一部順調/一部遅延(資料内で〇/△で表記)。
- セグメント別売上(FY2025 実績、百万円)
- 原薬合計:22,872(+5.7%)
- 製品(自社含む):20,943(+4.0)
- 受託製造:1,688(+13.7)
- 商品:1,928(+26.3)
- 製剤合計:27,592(+10.1%)
- 製品:23,927(+3.7)
- 自社品Gx:14,077(+4.1)
- 受託(医療用):6,840(△0.9)
- 受託(OTC):3,009(+13.5)
- 商品:3,665(+86.6%)※取引条件変更等による一括納品影響等
- Gx 商品(取扱品等):3,070(+120.5%)
- 健康食品:178(△10.1%)
- FY2026(予想)
- 売上高:52,500(+3.7%)
- EBITDA:7,750(+11.5%)
- 営業利益:3,000(+14.5%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,300(+20.5%)
- EPS(予想):76.70円
- 配当(予定):40.00円/株
- セグメント(予想):
- 原薬:23,600(+3.2%)
- 製剤:28,700(+4.0%)
- 健康食品:200(+11.8%)
業績の背景分析
- 業績ハイライト/トピックス
- 売上は原薬・製剤とも堅調で増収着地(+8.0%)。製剤の一括納品や取引条件変更により「商品」が伸長。
- 利益面は減価償却費の増加(総合研究センターや第十製剤棟などの投資反映)、製品ミックス悪化、棚卸資産評価の影響、研究開発費増加等で営業利益が大幅減。
- 営業CFは在庫管理高度化等により改善(+13.8%)。
- 増減要因(主な項目)
- 増収要因:自社製品の販売拡大、新製品上市(中国でのプレガバリン等)、製剤・商品部門の一時的な納品増等。
- 減益要因:減価償却費増(+504百万円影響の一例)、棚卸品評価損(△404百万円)、為替影響(原材料高騰、△120百万円)、人件費増、R&D増(△171百万円)等。
- 営業外/特別項目:持分法適用会社の投資損益増加、政策投資株式売却益等で一部調整。
- 競争環境/規制動向
- 政府による後発医薬品業界の構造改革(品目統合、安定供給強化)や薬価制度の見直しが進行中。品目統合や選定療養の導入により業界再編が進む見込み。
- 製薬協や公的機関との連携、独占禁止法の対応、安定供給に関する法整備等が業界影響要因。
- 競争優位性としては原薬から製剤までの一気通貫体制、設備投資による生産能力強化、中国向け展開など。
- リスク要因(業績影響)
- 為替(円安による原材料高騰)
- 政策・薬価改定(毎年の薬価改定、選定療養等)
- サプライチェーン・製造稼働(第十製剤棟の稼働遅延、品質管理)
- 中国事業の承認・上市スケジュール遅延
- 棚卸資産評価や在庫変動による利益変動
- 大口受注/取引条件変更に伴う一時性売上の反動
戦略と施策(DTP2027 中期経営計画の進捗)
- DTP2027の5つの柱(進捗概略)
- 既存ビジネスの効率化(〇)
- Meiji Seikaファルマ等との「新・コンソーシアム構想」に向け協議開始
- Forecast Accuracy/PSI管理の高度化、ポートフォリオマネジメントの定着
- 大和薬品工業との合併完了による一気通貫体制
- 中国ビジネスの強化(△)
- 2025年1月に中国初承認(プレガバリン)を取得、初出荷(2025/5/15)
- 品目開発は進むがスケジュールは当初計画より遅延
- 品質管理機能の拡充(包装ライン・品質部門増強等)
- 新規ビジネス参入(オーファンドラッグ等)(〇)
- ノーベルファーマとオーファン新薬(NPC-29:MSA対象)の開発基本契約締結(2025/5/29)
- 日本版505(b)(2)導入への働きかけ等、改良医薬やリポジショニング機会の獲得を模索
- PBR対策・資本配分の高度化(△)
- 自己株式取得(発行済の2.0%に相当:30万株)および消却(6/30実行)
- 株式分割(1:2、6/1実施)で流動性改善、株主優待制度導入(2025/11開始予定)
- 増配方針(2026/5期:配当40円目標)
- 投資評価委員会等で投資ガバナンス強化
- 人的資本投資(〇)
- 賃上げ、エンゲージメントサーベイ実施、eラーニング導入、オフサイトMTG実施等
- 進行中の具体施策
- 新・コンソーシアム構想:参画企業間で品目単位の製造所集約、品質・教育体制向上、政府支援活用の検討
- S&OP導入とForecast Accuracy向上:顧客(委託側)との協調と需給統合管理で在庫・廃棄を低減
- 第十製剤棟:フロア別に段階的稼働。委託先スケジュールにより2027/5期から一部稼働見込み(包装ライン等はさらに先の構想あり)
- 中国拠点:現地での製剤生産・包装能力強化、品質管理部門拡充(最大13品目の生産想定へ対応)
- オーファンドラッグCDMO:臨床用製剤・市販化支援、NPC-29等の共同開発・製造支援
- 投資ガバナンス:投資評価委員会、ポートフォリオ会議で事前・事後評価を実施
- セグメント別施策と成果(主な点)
- 原薬:生産合理化、合併効果で一貫製造体制の活用。受託・取扱商品の拡大。
- 製剤:第十製剤棟での生産増強、包装ライン新設、中国向け製剤の生産立上げ。
- 新規(オーファン):ノーベルファーマとの共同開発契約、医師との連携で臨床開発支援。
将来予測と見通し
- FY2026業績予想(主要数値、百万円)
- 売上高:52,500(+3.7%)
- EBITDA:7,750(+11.5%)
- 営業利益:3,000(+14.5%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,300(+20.5%)
- EPS(予想):76.70円
- 配当(予想):40.00円/株
- 前提為替:150.0円/USD
- 中長期計画(DTP2027)の進捗・課題
- KGIの一部目標を修正(例:2027売上/EBITDA等を当初より下方修正)。修正理由は、選定療養等政策影響、中国での上市遅延、製剤棟の受託開始遅延、国内新製品上市の一部中断等。
- 目標達成の可能性は、品目統合やコンソーシアム拡大、S&OP定着、海外(中国)での拡販状況、投資パフォーマンス管理に依存。
- マクロ経済・市場影響
- 為替(円安)は原材料費を押上げるため利益圧迫要因。
- 日銀の金利政策・資金調達コスト上昇は財務コストや投資判断に影響。
- 政府の医療費抑制策や薬価制度改定が長期収益に影響する可能性。
配当と株主還元
- 配当方針:
- DTP2027で「累進配当」方針を採用(目標:DOE 2%以上、安定した配当成長)
- 配当実績/予定(株式分割後表示)
- FY2024:30円/株
- FY2025:35円/株(実績/予定)
- FY2026:40円/株(予想)
- 特別配当:FY2025に関する特別配当は無し(資料上の記載なし)
- 株主還元施策:
- 自己株式取得(30万株=発行済の約2.0%)を実行・消却(6/30)
- 株式分割(1→2、効力:2025/6/1)を実施(流動性向上)
- 株主優待制度導入(基準日:11月末・5月末、初回:2025/11予定)— 自社企画の健康食品を割引で提供
- DOE目標:KGIとして2.0%以上のコミット
製品・サービス
- 主要製品・新製品
- 中国での自社ジェネリック製剤「プレガバリンカプセル」:2025年5月15日に中国で初出荷(同社初の中国自社ジェネリック)
- 国内向け・海外向けの自社Gx製品群、OTC、健康食品多数(株主優待品としてラインナップ)
- サービス/提供領域
- 製造受託(医療用・OTC)、臨床製剤製造支援、原薬受託製造、輸出支援(Daito Pharmaceuticals America等子会社)
- CDMO(オーファンドラッグ領域)での提携・開発支援(NPC-29等)
- 協業・提携
- Meiji Seikaファルマ等と「新・コンソーシアム」協議
- ノーベルファーマとオーファン新薬(NPC-29)開発基本契約
- 既存の出資先・提携(フェルゼンファーマ、千輝薬業、鼎旺医薬等)を通じた販売・製造連携
重要な注記
- 会計方針の変更:資料上に特段の会計方針変更の明示は無し(ただしEPS・配当は2025/6/1実施の2:1株式分割後の数値で表示)
- 特記事項/リスク注意点:
- 棚卸資産評価や在庫水準の変動が利益に与える影響が大きい(在庫適正化に注力)
- 第十製剤棟等大型設備投資の減価償却負担増(利益圧迫要因)
- 中国事業の上市スケジュール遅延・承認関連リスク
- 政策(薬価、選定療養)、為替、原材料価格変動、サプライチェーンの不確実性
- 今後の主なイベント/告知:
- DTP2027推進(フォローアップ)
- 株主優待制度の導入(初回2025年11月末基準)
- FY2026業績予想(公表済)
- 継続的な投資評価・投資ガバナンス強化の実行
(補足)参考数値・財務指標
– 主要BS/CF要旨(FY2025末、百万円)
– 総資産:78,004(+0.4%)
– 流動資産:41,708(+0.6%)、うち現金及び預金:2,207(△19.1%)、売上債権:20,195(+31.1%)、棚卸資産:18,414(△11.9%)
– 有利子負債:短期3,457/長期8,429(長期借入金増加)
– 営業CF:5,897(+13.8%)、投資CF:△7,365(主に有形固定資産取得支出)、財務CF:+1,002(借入等)
– 現金同等物期末残高:2,207(△19.1%)
不明点(資料に明示が無いため省略)
上記は資料に記載の数値・記述を整理した要約です。詳細は会社提出の有価証券報告書、決算短信、説明会資料などの原資料をご参照ください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 4577 |
企業名 | ダイト |
URL | http://www.daitonet.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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