2025年度第2四半期決算説明資料
株式会社クラレ — 2025年度第2四半期(上期)決算説明(資料要約)
※不明項目は「–」と記載しています。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社クラレ (Kuraray Co., Ltd.)
- 主要事業分野:ビニルアセテート、イソプレン、機能材料、繊維、トレーディング等の化学品・機能材料事業
- 説明会情報
- 開催日時:2025年8月8日
- 説明会形式:–(資料はプレゼン形式)
- 参加対象:–(投資家・アナリスト想定)
- 説明者
- 発言概要:2025年度上期実績と通期業績予想の修正、事業ポートフォリオ最適化の進捗、株主還元方針(配当維持・自己株式取得)などを説明
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年度上期(第2四半期累計)
- セグメント(名称と概要)
- ビニルアセテート(ポバール樹脂、光学用ポバールフィルム、EVAL等)
- イソプレン(イソプレンケミカル、エラストマー、ジェネスタ等)
- 機能材料(メタクリル、メディカル、環境ソリューション等)
- 繊維(クラリーノ等繊維製品)
- トレーディング(素材等のトレーディング事業)
- その他(非連結調整・グループ共通等)
業績サマリー(上期)
- 主要指標(単位:億円)
- 売上高:4,000(2024年度上期 4,112) Δ▲113
- 営業利益:263(2024年度上期 455) Δ▲192
- 経常利益:213(2024年度上期 440) Δ▲227
- 親会社株主に帰属する中間純利益:140(2024年度上期 304) Δ▲164
- 1株当たり当期純利益(通期予想での表示):–(上期ベースでのEPSは資料に明記なし)
- 為替・主要指標(参考)
- 円/ドル(平均):148(2024年度上期 152)
- 円/ユーロ(平均):162(2024年度上期 165)
- 米国天然ガス(ドル/MMBtu):3.69(2024年度上期 2.21)
- 欧州天然ガス(ユーロ/MWh):41(2024年度上期 30)
- 進捗状況(中期・年度目標に対する達成状況)
- 2025年度(通期)予想(2025年8月8日修正)
- 売上高:8,400(従来予想 8,600)
- 営業利益:750(従来予想 900)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:330(従来予想 450)
- 進捗(上期→通期比):上期売上4,000は通期予想8,400の約47.6%(=上期実績 / 通期予想)
- 財務KPI(上期)
- ROIC:4.4%(2024年度 7.3%、2026年度目標 8%)
- EBITDA(参考):677億円(2024年度 1,703億円、2026年度目標 1,700億円)
- ROE:3.8%(2024年度 4.3%、2026年度目標 10%)
- セグメント別状況(2025年度上期:売上高/営業利益、増減は2024年度上期比、単位:億円)
- ビニルアセテート:売上 2,029 / 営業利益 299(2024上期 2,088 / 439) Δ売上 ▲60、Δ営業利益 ▲140
- イソプレン:売上 399 / 営業利益 ▲13(2024上期 375 / ▲40) Δ売上 +24、Δ営業利益 +27
- 機能材料:売上 981 / 営業利益 29(2024上期 1,028 / 65) Δ売上 ▲46、Δ営業利益 ▲36
- 繊維:売上 298 / 営業利益 ▲1(2024上期 312 / 7) Δ売上 ▲15、Δ営業利益 ▲8
- トレーディング:売上 339 / 営業利益 30(2024上期 322 / 27) Δ売上 +17、Δ営業利益 +3
- その他:売上 221 / 営業利益 7(2024上期 250 / 9) Δ売上 ▲29、Δ営業利益 ▲2
- 調整額:売上 ▲268 / 営業利益 ▲89(2024上期 ▲264 / ▲52)
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト・トピックス)
- 上期は在庫評価差額や原燃料価格変動、販売数量の低下や一部生産トラブルの影響を受け、各利益項目が前年同期を下回った。
- セグメント別では、ビニルアセテートセグメントが在庫評価差額や原燃料高により大幅減益。イソプレーンは数量増で改善。機能材料・繊維は需要低迷や生産トラブルの影響で減益。
- 通期業績予想を2月時点の数値から修正(営業利益900→750億円等)。
- 増減要因(上期)
- マイナス要因:
- 在庫評価差額のマイナス影響(材料価格の変動に伴う評価損益)
- 原燃料・ガス価格の上昇(米国天然ガス、欧州天然ガス)
- 欧州向け需要低迷・物流混乱の反動(ビニルアセテート系製品)
- 米国での生産トラブルや寒波等の影響(機能材料セグメント)
- プラス要因:
- イソプレンセグメントの販売数量増加(タイ拠点の稼働安定等)
- 一部製品での販売回復(EVAL/EVAL系製品や水溶性ポバール等一部地域)
- 競争環境
- 一部製品(PVBフィルム、PVA光学用フィルムなど)は地域競争が激しい(アジア・欧米での競争)。
- 市場シェアの具体数値は提示なし。競争優位性は製品ポートフォリオの多様化・技術力・生産拠点最適化が重視されている。
- リスク要因(業績に影響する外部要因)
- 為替変動(円高/円安の影響)
- 天然ガス等のエネルギー価格変動
- サプライチェーン・物流の混乱
- 生産トラブル・天候リスク(寒波等)
- 在庫評価の変動(市況に応じた評価損益)
- 地域別需要変動(特に欧州・中国の需要動向)
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画・事業戦略)
- 事業ポートフォリオの高度化:成長事業への選択と集中、非成長事業の撤退・縮小・最適化
- 光学用ポバールフィルム等成長領域への設備増強やM&Aを通じた強化
- 株主還元(配当の維持・自己株式取得)を重視
- 進行中の施策(具体例・進捗)
- 米国での企業買収決定(資料記載:「ネルンボ社の買収を決定」)—成長に向けた意思決定として記載
- 日本での光学用ポバールフィルム生産設備増設を決定(2027年末稼働予定)
- シンガポールでの新プラント建設(エバール関連)、2026年末稼働予定
- 一部製品(アクリル系ブロック共重合体「クラリティ」等)生産終了や事業撤退、最適化の実行
- セグメント別施策と成果
- ビニルアセテート:生産設備増強(光学用ポバールフィルム)、欧州向け在庫調整対応
- イソプレン:タイ拠点の稼働安定化による数量拡大で収益改善に寄与
- 機能材料:マーケティング強化(審美治療用材料等の拡販)、生産トラブル対応で回復見込み
- 繊維:需要低迷への対応として生産・販売の最適化
将来予測と見通し
- 業績予想(通期:2025年度予想、2025年8月8日修正)
- 売上高:8,400億円(2024年度実績 8,269)
- 営業利益:750億円(2024年度実績 851) Δ▲101
- 経常利益:690億円(2024年度 815) Δ▲125
- 親会社株主に帰属する当期純利益:330億円(2024年度 317) +13
- 1株当たり当期純利益(通期予想):103円33銭(2024年度 96円33銭)
- 1株当たり配当(通期):54円(中間 27円、期末 27円)→変更なし
- 中長期計画
- 2026年度目標(資料目標):ROIC 8%、EBITDA 1,700億円、ROE 10%
- 進捗:上期は目標に対する差があり(ROIC 4.4% 等)、設備投資や事業再編で改善を図る方針
- マクロ経済の影響
- 為替(円/ドル・円/ユーロ)、米欧の天然ガス価格、欧州経済の回復度合いが業績に影響
- 主要前提(2025年8月時点の通期前提の一例)
- 円/ドル(平均):149
- 円/ユーロ(平均):166
- 国産ナフサ:68千円/kl
- 米国天然ガス:3.55ドル/MMBtu
- 欧州天然ガス:38ユーロ/MWh
配当と株主還元
- 配当方針
- 1株当たり配当金の「維持・増額」を基本方針として記載
- 自己株式取得も継続的に実施する方針(上限設定)
- 配当実績・予定
- 2024年(実績):中間 27円、期末 27円、年間 54円
- 2025年(予定):中間 27円、期末 27円、年間 54円(変更なし)
- 自己株式取得
- 2024年実績:200億円(資料)
- 2025年計画(上限):300億円(取得期間:2025/5/15〜2025/12/15、取得上限株数 2,200万株(上限))
- 総還元性向:約142%(2025年予定、資料による算出値。注:総還元性向算出方法は会社基準)
- 特別配当:該当なし(資料上はなし)
製品・サービス
- 主力製品・新製品(資料より)
- 光学用ポバール(PVA)フィルム(増設計画)
- EVAL(エバール:ガスバリアフィルム)
- PVBフィルム(自動車向け等)
- メタクリル(メタクリル酸系製品)、医療用歯科材料(審美治療用)
- クラリティ(アクリル系ブロック共重合体)→生産終了決定(事業最適化)
- 水溶性ポバールフィルム、乾式不織布関連(撤退完了等)
- サービス・提供エリア・顧客層
- グローバル(日本、欧州、米国、アジア等)。主要顧客は自動車、建築、包装、電子・光学関連等。
- 協業・提携
- M&A:海外企業(資料で「ネルンボ社の買収を決定」との記載)
- 生産拡大のための海外新設(シンガポール、タイ、日本拠点での投資)
重要な注記
- 会計方針
- 資料内で特段の会計方針変更の明示はなし。ただし在庫評価差額が業績へ大きく影響している旨を注記。
- リスク要因(資料での特記事項)
- 在庫評価差額、販管費等の影響が営業利益に大きく影響する点を想定要因として明示
- 米国寒波や生産トラブル等の非定常要因の影響が見られる点を注記
- その他
- 今後の主なイベント:設備投資計画(光学用ポバール増設:2027年末稼働予定)、自己株式取得の実施期間(2025年内)等
- 金額表示は億円未満四捨五入の注記あり
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 3405 |
企業名 | クラレ |
URL | http://www.kuraray.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。