1. 企業情報
企業名: ファースト住建株式会社
概要: 木造中心の戸建て分譲住宅が主力。1次取得者層向け中心。近畿圏地盤。旧飯田建設から独立。ミニ開発の戸建て分譲、1次取得者が主要顧客。注文住宅のKHC買収。
事業内容: 戸建分譲・注文住宅、マンション事業（賃貸・分譲）、特建事業（木造集合等請負）、不動産売買・仲介・管理、保険代理店業務。
設立年月日: 1999年7月6日
代表者名: 中島 雄司
住所: 〒660-0892 兵庫県尼崎市東難波町5-6-9
従業員数: 438人
平均年齢: 39.5歳
平均年収: 4,470千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: 木造戸建て分譲住宅の専門性と、1次取得者向けのニーズに特化したマーケティング戦略が強み。
課題: 土地・建築コストの高騰、金利上昇による住宅需要の減退、仕入れ難による供給制約。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン: 分譲用地の厳選仕入、工程管理強化、コスト管理（バリューエンジニアリング）、魅力的なデザイン・間取り強化、賃貸用不動産取得拡大等。
中期経営計画: 売上高48,000百万円（+33.4%）、営業利益2,850百万円（+55.9%）、経常利益2,750百万円（+52.8%）の見通し。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 戸建分譲、注文住宅、マンション事業、特建事業による多角化。
市場ニーズへの適応力: コスト管理、工程管理強化、魅力的なデザイン・間取り強化による適応力。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: バリューエンジニアリングによるコスト管理、工程管理の強化。
主力製品: 木造戸建て分譲住宅、注文住宅。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 115.03
BPS（実績）: 2,890.63
PER（会社予想）: 10.16倍
PBR（実績）: 0.40倍
現在の株価との比較: 株価1168円は、PER 10.16倍で評価。PBR 0.40倍は割安評価。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は1160円から1184円の間で変動。
高値圏か安値圏か: 50日移動平均1161.86円、200日移動平均1054.60円を上回っており、高値圏。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー:
- 売上（過去12か月）: 41.53B
- 利益: 営業利益率 6.26%、ROE 6.68%
- キャッシュフロー: 総資産回転率 0.49、流動比率 327.3%、負債比率 51.8%
過去数年分の傾向: 売上高、営業利益、経常利益は増加傾向。自己資本比率は64.9%から63.6%へと下落。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 3.68%
配当性向: 23.25%
自社株買い: なし
株主還元策: 安定した年間配当43円。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 上昇傾向。
株価への影響を与える要因: 土地・建築コストの高騰、金利上昇懸念、仕入れ難による供給制約。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ: 木造戸建て分譲住宅の専門企業で、1次取得者向け市場に特化した事業モデルを持つ。経営陣はコスト管理、工程管理強化により事業の持続可能性を高めている。技術革新により主力製品の競争力を維持。株価はPER 10.16倍、PBR 0.40倍で割安評価。テクニカル分析では高値圏。財務面では売上、利益が増加傾向で健全。株主還元は安定した配当を維持。
12. 企業スコア
成長性: B（LTM売上成長率+21.6%、3年CAGRは不明）
収益性: A（ROE 6.68%、業界平均より高）
財務健全性: B（自己資本比率63.6%、流動比率327.3%）
株価バリュエーション: A（PBR 0.40倍、業界平均0.9より割安）
企業情報
| 銘柄コード | 8917 |
| 企業名 | ファースト住建 |
| URL | http://www.f-juken.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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