3333 あさひ 分析レポート(東証プライム)
株価: 1,377円(本日終値)
時価総額: 361億円 / 発行株式数: 26,240,800株
配当利回り(会社予想): 3.63% / 1株配当(会社予想): 50円
PER(会社予想): 9.82倍 / PBR(実績): 0.87倍
年初来高値: 1,523円 / 年初来安値: 1,219円
1. 企業情報
- 概要: 自転車専門小売り最大手。「サイクルベースあさひ」ブランドで全国に大型専門店を直営展開し、ECも運営。PB(プライベートブランド)比率が高く、販売に加え整備・修理などの付帯サービスも提供。フランチャイズ向け商品供給も実施。創業1949年、大阪本社。利益は上期偏重の季節性。
- 事業構成(単独、2026年2月期想定内訳): 自転車71%、パーツ・アクセサリー17%、他12%(ロイヤリティは極小)
- 地域: 日本中心、一部中国向け販売の記載あり
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 自転車専門小売りで最大手。郊外大型店の直営展開と全国ネットワーク、PBの品揃え、整備体制が強み。
- 競争環境:
- 専門店(例: スポーツ特化店)や総合小売(ホームセンター、GMS)、ECが競合。
- 差別化はPB比率、アフターサービス、在庫網羅性、実店舗×ECの連携。
- 課題:
- 仕入コストや為替の影響、気候(降雨・猛暑)など天候要因、スポーツサイクル需要の変動。
- EC化の進行に伴う価格競争圧力。需要シフト(電動アシストや通学・通勤需要)への迅速な対応力が鍵。
- 市場シェア: 具体的な数値は非開示(最大手ポジション)。
3. 経営戦略と重点分野
- 方針(公表情報から読み取れる方向性):
- 郊外大型の直営拡大と既存店の生産性向上
- PB・専売商品の拡充による粗利確保
- 整備・修理・メンテナンスなどサービス収益の強化
- ECと実店舗の在庫連携・受取(オムニチャネル)強化
- 需要拡大が続く電動アシスト自転車や通勤・通学、スポーツ領域の強化
- 決算短信の訂正(2025/9/26):
- 中間CF計算書の営業CF内訳を訂正(合計額は不変)。集計精緻化であり、キャッシュ創出力の評価自体に影響なし。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 商品販売(新車・PB・パーツ)+サービス(整備・修理)。PBとサービスが粗利を下支え。
- 需要適応:
- 電動アシストや通勤・通学など実需、健康・レジャー志向、災害時移動手段としての需要など多様性。
- EC併用による在庫回転改善、地域密着の整備体制は価格競争に対する耐性に寄与。
- リスク吸収:
- 高自己資本比率と潤沢な流動性により投資・在庫政策の柔軟性は高い。
5. 技術革新と主力製品
- 技術・製品動向:
- 電動アシスト自転車の普及が継続。バッテリー性能・安全規格等の進化により買替・アップグレード需要。
- PB・専売モデルやアクセサリーの拡充により差別化。
- 収益牽引:
- 自転車(売上構成71%)とパーツ・アクセサリー(17%)が主。サービスは粗利貢献度が相対的に高い領域。
6. 株価の評価(バリュエーションの客観比較)
- 予想PER: 9.82倍(業界平均 21.3倍)
- 実績PBR: 0.87倍(業界平均 1.8倍)
- 参考指標:
- 予想EPS: 140.16円 → 価格1377円との関係でPER一致
- 実績BPS: 1,579.03円 → PBR約0.87倍(株価は簿価を下回る水準)
- トレーリングPER(参考): 1,377 / 112.15 ≈ 12.3倍
- 配当: 年50円、利回り3.63%、配当性向約45%(予想)
7. テクニカル分析
- トレンド:
- 直近10日: 1326円→1377円と緩やかに上昇、出来高は3か月平均(約8.8万株)を下回る日が多い。
- 50日移動平均: 1,390.56円、200日移動平均: 1,390.21円 → 現在値は両移動平均をやや下回る。
- 位置づけ:
- 52週レンジ: 1,219〜1,643円、現値はレンジ中腹よりやや下方寄り。
- 年初来高値(1,523円)比では下方、年初来安値(1,219円)比では上方。
- ボラティリティ: ベータ(5年)0.04と低位。
8. 財務諸表分析
- 売上高(百万円)
- 2022: 71,399 → 2023: 74,712 → 2024: 78,076 → 2025: 81,593 → LTM: 81,074
- LTM成長率(対2024): +約3.8% / 3年CAGR(2022→LTM): 約4.3%
- 収益性
- 粗利率(LTM): 38,517 / 81,074 ≈ 47.5%(直近数年は48〜49%台からやや低下傾向)
- 営業利益率:
- 2025期: 5,486 / 81,593 ≈ 6.7%
- LTM: 4,479 / 81,074 ≈ 5.5%
- 当期純利益率(LTM): 2,921 / 81,074 ≈ 3.6%(四半期ベースでは前年比-62%と減益期を含む)
- 効率性・資本収益
- ROE: 実績 9.35%、LTM参考 7.24%
- ROA(LTM): 5.06%
- キャッシュフロー・財政
- 営業CF(LTM): 36.4億円(営業CFマージン約4.5%)
- フリーCF(LTM): 約6.1億円
- 自己資本比率: 71.8%、流動比率: 2.31倍、現金等: 145.2億円
- 2025/9/26の短信訂正は営業CF内訳の修正で合計影響なし。
- 論点
- 売上は堅調だが、近時は原価・販管費の上昇で営業利益率がやや圧迫。
- 上期偏重の季節性と天候・為替の影響に留意。
9. 株主還元と配当方針
- 配当: 年50円(予想)、利回り3.63%、配当性向約45%
- 5年平均配当利回り: 2.53%(現在はこれを上回る水準)
- 自社株買い: 開示情報上は自己株保有わずか(500株)。追加施策の有無は不明。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:
- 10日間でじり高、ただし出来高は平常並み〜やや低水準。
- 52週騰落率: -11.53%(相対的に弱含みの期間推移)
- 投資家構成:
- インサイダー保有: 約39.6%、機関投資家保有: 約12.4%(オーナー色が強い構造)
- 信用動向: 買残85.3千株(前週比-2.9千)、売残76.3千株(前週比+3.2千)、信用倍率1.12倍と拮抗。
- 予定イベント:
- 次回配当落ち予定日: 2026/2/19
11. 総評
- 最大手の店舗網、PB比率の高さ、整備・修理などのサービスを組み合わせたモデルで、売上は安定成長。
- 一方、コスト環境や天候・為替の影響で利益率は変動しやすく、直近LTMでは営業・最終利益率がやや低下。
- 財務基盤は強固(自己資本比率70%超、流動性良好)。
- バリュエーション指標(PER・PBR)は業界平均と比べて低位、配当利回りは5年平均を上回る水準。
- テクニカル面では移動平均線の下で推移しつつ、直近は緩やかな戻り。季節性(上期偏重)と外部要因(天候・為替、需要ミックス)による業績振れに留意。
※本レポートは提供データに基づく客観的整理であり、投資助言ではありません。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性: A
- 根拠: LTM売上YoY +約3.8%、3年CAGR約4.3%と安定成長。直近四半期は減収傾向(-3.5%)も通期LTMでは増収。
- 収益性: B
- 根拠: 粗利率約47.5%、営業利益率LTM約5.5%(近年低下傾向)。業界平均との厳密比較データ非開示につき中立寄り評価。
- 財務健全性: S
- 根拠: 自己資本比率71.8%、流動比率2.31倍、潤沢な現預金。総じて健全。
- 株価バリュエーション: S
- 根拠: 予想PER 9.82倍(業界平均21.3倍)、PBR 0.87倍(同1.8倍)と相対的に低位。
企業情報
銘柄コード | 3333 |
企業名 | あさひ |
URL | https://www.cb-asahi.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 小売 – 小売業 |
関連情報
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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