1. 企業情報
企業名: 日本色材工業研究所
概要: 日本色材工業研究所は、化粧品および医薬品向けの色材を研究・開発・製造・販売する企業です。主力製品は口紅、マスカラ、アイシャドウ、ファンデーションなどです。1930年設立で、東京を本拠地としています。OEM生産も多く、特に口紅の高機能製品に強みがあります。傘下にフランスの社を持ち、欧州での事業も展開しています。
事業内容:
- 連結事業: 化粧品等・日本70(4)、化粧品等・仏国30(-1)
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 17業種区分: 素材・化学
- 33業種区分: 化学
代表者: 奥村 華代
設立年月日: 1957年3月1日
従業員数: 486人
平均年齢: 40.1歳
平均年収: 5,090千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題について:
- 競争優位性: 高機能口紅の開発に強みがあり、OEM生産も多く、特に口紅分野で高いシェアを誇る。
- 課題: 欧州市場での受注低迷や新規設備の稼働遅延が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 中期事業戦略ビジョン（2022–2026）に基づき、クリーン・ビューティーやSDGsへの対応強化、顧客の新製品ニーズに応じた処方提供・生産対応を継続。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 欧州の稼働改善、コスト圧縮努力を実施中。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など:
- 化粧品市場の需要は緩やかに回復しているが、受注の波が沈静化している。欧州市場での受注低迷が課題。市場ニーズへの適応力は高めだが、地域差による跛行性はリスク要因。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 高機能口紅の開発に強みを持つ。
収益を牽引している製品やサービスなど:
- 主力製品は口紅、マスカラ、アイシャドウ、ファンデーションなど。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など:
- 会社予想EPS: 153.41円
- 現在の株価: 1,074円
- PER（会社予想）: 7.00倍
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均: 1,089.86円
- 200日移動平均: 1,085.82円
- 直近10日間の株価は、1,073円から1,085円の間で推移しており、上昇傾向にある。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 16.16B円
- 利益（過去12か月）: 13M円
- 営業利益率（過去12か月）: 0.59%
- ROE（実績）: 0.34%
- 自己資本比率（実績）: 22.5%
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
- 売上高は増加傾向にあるが、2025年2月期第2四半期は前年同期比で15.5%減少。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 2.79%
- 配当性向: 332.78%
自社株買いなどの株主還元策:
- 自己株式保有数: 13,596株
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価は上昇傾向。
株価への影響を与える要因など:
- 欧州市場での受注低迷や新規設備の稼働遅延が短期的業績に影響。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- 日本色材工業研究所は高機能口紅の開発に強みを持つ企業ですが、欧州市場での受注低迷が課題となっています。中期戦略に基づき、欧州事業の改善とコスト圧縮に取り組んでいます。株価は上昇傾向にあり、配当性向も高めですが、リスク要因として為替変動や原材料価格上昇などがあります。
12. 企業スコア
成長性: B（LTM売上成長率が横ばい）
収益性: B（営業利益率が低下）
財務健全性: B（自己資本比率は健全）
株価バリュエーション: B（PERは業界平均より低い）
企業情報
| 銘柄コード | 4920 |
| 企業名 | 日本色材工業研究所 |
| URL | http://www.shikizai.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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