6080 M&Aキャピタルパートナーズ 分析レポート

免責:本資料は公開情報に基づく客観的整理であり、投資勧誘・投資助言ではありません。数値は連結ベース、特記なき場合は過去12か月(LTM)または会社開示に基づきます。

1. 企業情報

  • 概要:独立系の中堅・中小企業向けM&A仲介・アドバイザリー専業。事業承継や事業再編の案件に強み。2016年にレコフを買収し、案件開拓力・データ/メディア機能を内製化。
  • 事業:単一セグメント(M&A仲介/助言、データベース提供、メディア運営など)。
  • 特徴:大型案件のダイレクト営業、教育・研修と採用に注力。成功報酬中心の手数料収入モデル。現預金が厚く、資本効率・資本安全性ともに高水準。
  • 従業員:361名、平均年齢32.2歳、平均年収2,277万円(成功報酬連動の色彩が強い組織)。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 位置付け:独立系仲介の上位。主要競合は日本M&AセンターHD(2127)、ストライク(6196)等。
  • 競争優位
    • 大型案件の組成力(ダイレクトソーシング)
    • レコフ由来のデータ/メディア資産(案件起点・ブランド)
    • 高生産性のコンサルタント配置と教育制度
  • 課題
    • 新規参入増加による競争激化・手数料圧力
    • 成約時期・案件規模次第で業績が変動しやすい
    • 中小企業M&Aの品質担保(業界ガイドライン対応等)

3. 経営戦略と重点分野

  • 戦略の柱
    • 事業承継を軸とした中堅・中小マーケット深耕と大型案件比率の引き上げ
    • 顧客本位の手数料体系の継続、品質・コンプライアンスの強化
    • 人材投資(採用・研修)とデータ/メディア活用による案件獲得力の強化
  • 進捗(25/9期3Q累計)
    • 成約件数:181件(前年149件)うち手数料1億円以上44件(前年25件)と大型化が進展
    • 売上高+41.2%、営業利益+95.2%と案件単価上昇が寄与
  • 中計:詳細数値は短信に明記なし(通期予想は据え置き)

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル:成功報酬中心のフィー収入。案件件数×平均フィーで収益が決まるため、景況感・金利/株式市場動向・規制環境の影響を受けやすい。
  • 構造的追い風:国内の事業承継ニーズ(経営者高齢化)、後継者難、再編/選択と集中の進展。
  • リスク耐性:高い自己資本比率と潤沢な現金で下押し局面の投資余力は大きい一方、四半期単位では大型案件の成否により変動性が残る。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術/データ:レコフグループのデータベース/メディア活用により、案件発掘・マッチングの効率化とブランド浸透を図る。
  • 主力サービス:M&A仲介/FA、事業承継コンサルティング。足元は「大型案件の増加」が収益を牽引。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 株価:3,285円(本日終値)
  • 指標(提供値)
    • 予想PER:19.01倍(EPS予想172.77円)
    • 実績PBR:2.50倍(BPS 1,311.68円)
    • LTM EPS:193.26円 → LTM PER ≈ 17.0倍
    • 配当利回り(予想):1.58%(配当性向 約20.7%)
    • 簡易EV/EBITDA(試算):EV ≈ 時価総額1,043億円 − 現金419億円 ≈ 624億円、EBITDA 97.7億円 → 約6.4倍(有利子負債は開示不十分のため概算)
  • 業界平均との比較(参考)
    • PER:業界平均17.0倍に対し、LTMでは同水準、フォワードではややプレミアム
    • PBR:2.50倍は業界平均1.8倍を上回る
  • 参考計算
    • 業界平均PER(17倍)× 予想EPS(172.77円)→ 約2,940円
    • 業界平均PER(17倍)× LTM EPS(193.26円)→ 約3,286円(現株価と概ね一致)
    • BPS(1,311.68円)× 業界平均PBR(1.8倍)→ 約2,360円

(注)上記は機械的比較であり、推奨を目的としません。

7. テクニカル分析

  • トレンド:株価は50日線(3,146円)および200日線(2,900円)を上回り、上昇トレンド継続。
  • 位置:52週高値3,305円に接近(終値は3,285円、約0.6%下)。高値圏。
  • 出来高:本日7.2万株は3カ月平均10.5万株、10日平均9.7万株をやや下回る。高値接近ながらブレイクの出来高は限定的。
  • 信用需給:信用倍率5.29倍(買い長)。買残は前週比減、売残は増でやや引き締まり。

8. 財務諸表分析

  • 成長
    • 売上高:LTM 233.9億円(FY24 191.7億円比 +約22%)
    • 3年推移:FY21 151.6 → FY22 207.1 → FY23 208.5 → FY24 191.7(調整)→ LTM 233.9(再加速)
  • 収益性
    • LTM 粗利率 約65%(概算)、純利益率 約26.7%
    • 営業利益:LTM 89.4億円(FY24 63.8億円→増加)
    • 25/9期3Q累計の営業利益率 約34.7%(会社短信算出)
  • 効率性・資本
    • ROE:FY24 実績 11.7%、LTM 参考 16%前後に改善
    • ROA:LTM 12.6%
  • 財務健全性・流動性
    • 自己資本比率:FY24 84.7%(3Q末 86.5%)
    • 流動比率:約8.4倍、現金等:418.7億円
  • キャッシュフロー
    • 四半期CFは未作成注記。現金は前期末から増加。

(注)一過性項目・会計方針変更の影響は会社注記の範囲で限定的と記載。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当:FY24 通期40円、FY25 期末予想51.84円(年間51.84円想定)
  • 配当性向:予想約20.7%(余力あり)
  • 自社株買い:直近資料に明記なし(自己株式は極少量)
  • 方針:利益成長に応じた配当引き上げの姿勢がうかがえる一方、明確な配当性向目標の開示は確認できず。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • モメンタム:直近10営業日で切り上げ基調、年初来/52週高値を更新圏で推移。
  • 需給・オーナーシップ:インサイダー持株比率約53%と浮動株が少なく、上昇/下落時の価格弾力性が相対的に高い可能性。機関投資家保有21%。
  • 価格ドライバー
    • 大型案件の成否、通期ガイダンスの進捗
    • 中小M&A市場の件数動向、規制・ガイドラインの影響
    • 同業の決算や手数料慣行の変化

11. 総評

  • 事業承継需要の構造的追い風と、レコフ由来のデータ/メディア資産、ダイレクト起点の大型案件開拓で、足元の数量・単価ともに改善。LTMでは売上・利益が回復・増勢にある。
  • 財務体質は極めて健全で、景気変動時の投資余力が大きい。一方、成功報酬依存ゆえに四半期業績の振れが残る点、競争激化・業界品質規制への適応は継続課題。
  • バリュエーションは、LTM基準PERでは業界平均近辺、フォワードではややプレミアム、PBRは平均上回り。高収益・高ROEの持続性と案件大型化の継続が評価の焦点。

12. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  • 成長性:A
    • 根拠:LTM売上+約22% YoY、3Q累計で件数・大型案件とも増加。3年CAGRは1桁台後半〜。
  • 収益性:A
    • 根拠:粗利率60%超、純利益率約27%、営業利益率30%台(同業上位水準)。
  • 財務健全性:S
    • 根拠:自己資本比率85%前後、流動比率8倍超、潤沢な現金、実質無借金。
  • 株価バリュエーション:C
    • 根拠:PER(FWD)で業界平均を上回る、PBRも平均超。EV/EBITDAは中位〜やや上。

参考データ
– 株価レンジ(52週):2,187円〜3,305円
– 移動平均:50日 3,146円、200日 2,900円
– 予想業績(会社):売上236.5億円、営業益81.0億円、純利益54.9億円、EPS 172.79円
– 直近イベント:25/9期3Q決算(7/30公表)、権利落ち予定日 2025/9/29

ご留意事項
– 一部指標に出所差による乖離が見られるため、重要判断には最新の有価証券報告書・決算説明資料の確認を推奨します。


企業情報

銘柄コード 6080
企業名 M&Aキャピタルパートナーズ
URL http://www.ma-cp.com/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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