決算説明：GSIクレオス（8101）

2025年3月期 決算説明会

2025年3月期 決算説明会（提供資料）まとめ

以下は、提供いただいた決算説明資料（株式会社GSIクレオス／2025年3月期、2025–2027年度 中期経営計画「GSI CONNECT Phase 2」）を整理したものです。資料に記載がない項目は「–」としています。

基本情報

• 企業概要
  • 企業名：株式会社GSIクレオス
  • 主要事業分野：繊維事業、工業製品事業（セミコンダクター、ケミカル、ホビー＆ライフ、マシナリー＆イクイップメント 等）
• 説明会情報
  • 開催日時：2025年6月18日
• 説明者
  • 発言概要：資料上の要点説明（決算サマリー、中期経営計画「GSI CONNECT Phase 2（2025-2027）」の提示、次期見通し、配当方針等）※発言者の個別発言は資料に記載なし
• 報告期間
  • 対象会計期間：2025年3月期（通期：2024/4～2025/3）
  • 決算説明資料公表日：2025年6月18日（説明会日）
• セグメント（定義・概要）
  • 繊維事業：ファイバー、アウター、インナー（インナー用機能素材や生地等）
  • 工業製品事業：セミコンダクター（製造装置用部材等）、ケミカル（機能樹脂・フィルム等）、ホビー＆ライフ（ホビー製品・化粧品原料等）、マシナリー＆イクイップメント（理化学関連装置等）

業績サマリー（主要指標：百万円）

• 主要業績（対前期比）
  • 売上高：146,194 → 165,541（+19,346、+13.2%）
  • 売上総利益：16,151 → 16,858（+706、+4.4%）
  • 販売費及び一般管理費：13,269 → 13,907（+638、+4.8%）
  • 営業利益：2,881 → 2,950（+68、+2.4%）
  • 営業利益率：2.0% → 1.8%（△0.2pt）
  • 経常利益：2,999 → 2,548（△450、△15.0%）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：2,019 → 2,358（+339、+16.8%）
• 進捗状況（中期計画・年度目標に対する達成率）
  • 中期計画「GSI CONNECT Phase 2（2025-2027）」を表明。資料上に対計画の達成率数値は記載なし（達成率：–）。
• セグメント別売上（百万円）
  • 全社売上高：146,194 → 165,541
  • 繊維事業：114,010 → 131,049
  • ファイバー：81,415 → 99,258
  • アウター：20,764 → 19,590
  • インナー：11,831 → 12,201
  • 工業製品事業：32,183 → 34,491
  • セミコンダクター：8,947 → 10,640
  • ケミカル：12,918 → 13,909
  • ホビー＆ライフ：5,346 → 5,519
  • マシナリー＆イクイップメント：4,971 → 4,420
• セグメント別営業利益（百万円）
  • 全社営業利益：2,881 → 2,950
  • 繊維事業：1,616 → 1,618（内訳：ファイバー 478→631、アウター 932→817、インナー 204→169）
  • 工業製品事業：1,951 → 2,108（内訳：セミコンダクター 410→457、ケミカル 664→918、ホビー＆ライフ 576→597、マシナリー 299→135）
  • 調整額（全社調整）：△686 → △777

業績の背景分析

• 業績概要／ハイライト
  • 事業ポートフォリオの再編を受ける中でも、売上高および親会社株主に帰属する当期純利益が過去最高を更新。
  • 海外（特にアジア）での売上が大きく拡大し、海外売上比率が70%を超える（66.4% → 70.3%）。
  • 工業製品事業が増収増益で牽引。繊維事業は増収だが事業構成で差異あり。
• 業績増減要因（資料記載の要点）
  • 売上増：海外（アジア中心）の増収、セグメント別ではファイバーやケミカル、セミコンダクター関連の伸長。
  • 利益増減：売上総利益は増加。営業利益はわずかに増加するも営業利益率は低下。経常利益は減少（△450百万円）した一方で当期純利益は増加。
  • 費用・特殊要因：事業譲受に伴う取得関連費用の影響、トリアセテート事業の在庫増（棚卸資産増）等。
  • 為替等の影響：説明内に直接数値の記載はないが海外比率増で為替影響の可能性あり（資料上の注記なし）。
• 競争環境
  • セグメント別に需給・市場動向が異なる。
  • セミコンダクター：市場の調整局面はある一方で製造装置用部材等の需要は安定、特に中国向け取引が増加。
  • ケミカル：海外向け塗料原料等の取引が伸長。
  • 繊維（インナーなど）：機能素材需要が増加。ただし原材料価格の高騰がコストに影響。
  • 市場シェアや主要競合との比較データは資料に記載なし（–）。
• リスク要因（資料記載の主な外部要因）
  • 国際政策・貿易摩擦（米国の通商政策や米中貿易摩擦）等の不透明性。
  • 原材料価格の変動（特にインナー向け原材料）。
  • サプライチェーン関連（大口機械装置の受注減など、マシナリー事業の影響）。

戦略と施策

• 現在の戦略（中期計画）
  • 中期経営計画：「GSI CONNECT Phase 2（2025–2027）」を策定。事業ポートフォリオの強化・成長セグメントへの注力を掲示。
  • 重点領域として工業製品事業（ケミカル、ホビー＆ライフ、セミコンダクター）による成長を見込む旨。
• 進行中の施策（資料で示された具体例）
  • 事業再編・譲受の実行（トリアセテート事業等の取り込み）により製品ラインナップ・販売網の拡大。
  • 海外市場（特にアジア）での販売強化。
  • コスト構造や在庫管理などの調整（調整勘定が拡大している点は注記）。
• セグメント別施策と進捗
  • 繊維事業：インナー向け機能素材の需要増に対応。事業譲渡等に伴う一時費用や構成変化あり。
  • 工業製品事業：ケミカル・セミコンダクターで海外需要を取り込む施策を進展。マシナリーは大型受注減で苦戦。

将来予測と見通し

• 次期業績予想（2026年3月期予想、百万円）
  • 売上高：165,541 → 166,000（予想）
  • 営業利益：2,950 → 3,200（予想）
  • 経常利益：2,548 → 3,200（予想）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：2,358 → 2,400（予想）
  • 前提・根拠：今期実績比で増収増益を見込む。米国の通商政策や米中摩擦など不透明要因はあるものの、事業ポートフォリオ再編により基盤強化、工業製品（ケミカル、ホビー等）の成長を見込む旨。
• 中長期計画の進捗
  • 「GSI CONNECT Phase 2（2025–2027）」を開始。資料では26年度（2026年3月期）でのセグメント別営業利益目標値を提示（繊維合計 約2,110百万円、工業製品合計 約2,120百万円等）があるものの、中期計画全体の数値進捗（達成率）は資料中に数値化されていない。
• マクロ経済の影響
  • 為替、金利、各国の景況感、米中貿易政策等が事業環境に影響する点を注記。特に海外比率が高いため地域別需要動向（アジア等）が業績に与える影響は大きい。

配当と株主還元

• 配当方針（資料中の方針）
  • 配当性向50%以上の継続を掲げ、1株当たり配当金100円を下限とする「累進配当」を導入。
• 次期配当予想（2026年3月期）
  • 1株当たり配当金（期末）：100.0円（前期比 +3.0円）
  • 配当性向：51.1%（予想）
  • 10期連続の増配を見込む旨の記載あり。
• 配当実績（推移、資料グラフ）
  • 2022/3：65.0円、2023/3：73.0円、2024/3：83.0円、2025/3：97.0円、2026/3（予想）：100.0円
• 特別配当：特別配当の記載なし（特別配当：なし／–）。

製品・サービス

• 主要製品（資料上の記載）
  • 繊維事業：ファイバー（各種繊維原料）、アウター用生地、インナー用機能素材 等
  • 工業製品事業：
  • セミコンダクター向け部材（製造装置用部材等）
  • ケミカル（機能樹脂、フィルム、塗料原料 等）
  • ホビー＆ライフ（ホビー向け商品、化粧品原料 等）
  • マシナリー＆イクイップメント（理化学・大型装置 等）
• サービス／提供エリア・顧客層
  • 海外比率が高く、特にアジア（中国、香港など）での売上拡大が顕著。米州（主にアメリカ、ブラジル）にも展開。顧客は素材メーカー、製造装置メーカー、ホビー市場・化粧品メーカー等。
• 協業・提携
  • 資料上に明確な新規提携発表やアライアンスの詳細はなし（協業・提携：–）。事業譲受（トリアセテート事業の取り込み）の記載あり。

重要な注記

• 会計方針・特有の会計処理
  • 資料上で会計方針の大幅な変更の記載はなし。ただし事業譲渡・取得に伴う取得関連費用などは計上。
• 特記事項（リスク等）
  • 事業ポートフォリオ再編の影響（取得関連費用、在庫増等）により財務項目に変動あり。
  • 海外売上比率上昇に伴う外的要因（為替、地域別需要）リスク。
• その他（今後のイベント等）
  • 中期経営計画「GSI CONNECT Phase 2（2025-2027）」の実行フェーズ入り。今後の四半期決算や中期計画の詳細開示が注目点。
  • 次回の有価証券報告書等（提出日・内容）は資料に明記なし。

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