1. 企業情報
企業名: ニッキ株式会社
概要: ニッキは、日本国内および海外でキャブレターや燃料機器を研究、設計、開発、販売する企業です。主要製品には、ガス機器、汎用機器、自動車機器、産業機器、不動産賃貸が含まれます。特に天然ガス汎用エンジン向けの燃料制御装置と汎用機向け製品が収益の柱です。ガソリン車向けキャブレター製造は縮小傾向にあります。
事業内容:
- ガス機器37(5)
- 汎用機器41(18)
- 自動車機器9(-34)
- 産業機器5(-30)
- 不動産賃貸8(77)
- 海外事業58(2025.3)
設立年月日: 1932年2月5日
住所: 〒243-0801 神奈川県厚木市上依知3029
代表者名: 和田 孝
従業員数: 502人
平均年齢: 45.0歳
平均年収: 5,420千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: ニッキは、特に天然ガス汎用エンジン向けの燃料制御装置と汎用機向け製品において市場で高いシェアを持ち、技術革新と品質の信頼性で競争優位性を確立しています。
課題: ガソリン車向けキャブレター製造の縮小と、主要市場である米国市場の在庫調整による売上の減少が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョン: ニッキは、ガソリン車向けキャブレター製造の縮小とモーター制御製品の拡大を掲げています。
中期経営計画の具体的な施策:
- 汎用機向け製品の拡大
- 天然ガス汎用エンジン向け燃料制御装置の強化
- 産業機器事業の再編と効率化
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: ニッキの収益モデルは、主に燃料制御装置と汎用機向け製品に依存しています。
市場ニーズの変化への適応力: ニッキは、市場ニーズの変化に対応するため、技術革新と製品の多様化に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: ニッキは、燃料制御技術と汎用機向け製品の技術革新に力を入れています。
収益を牽引している製品: 天然ガス汎用エンジン向けの燃料制御装置と汎用機向け製品が主力です。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 321.93
BPS（実績）: 7,046.88
PER（会社予想）: 10.11倍
PBR（実績）: 0.47倍
現在の株価との比較では、PERが業界平均より低いため割安と評価できます。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、3,260円から3,425円の間で変動しており、株価は上昇傾向にあります。
高値圏か安値圏: 50日移動平均線（3,120.64円）と200日移動平均線（2,723.54円）を上回っており、高値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 7.79B
- 利益率（過去12か月）: 15.61%
- ROE（過去12か月）: 5.92%
- 自己資本比率（実績）: 55.8%
- キャッシュフロー（直近四半期）: 3.83B
過去数年分の傾向: 売上高は減少傾向にあり、利益率は上昇しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 3.37%
配当性向: 32.42%
自社株買い: 自己株式数は131,936株（2026年3月期中間期）
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 直近10日間で上昇傾向にあり、株価は高値圏に位置しています。
株価への影響を与える要因: 主要市場の在庫調整や中国向けガス製品の需要動向が影響を与えています。
11. 総評
ニッキは、技術革新と品質の信頼性で市場で高い競争力を持ち、特に天然ガス汎用エンジン向けの燃料制御装置と汎用機向け製品が収益の柱です。しかし、ガソリン車向けキャブレター製造の縮小と主要市場の在庫調整による売上の減少が課題となっています。株価は割安と評価でき、テクニカル分析では高値圏に位置しています。
12. 企業スコア
成長性: B（LTM売上成長率がマイナス）
収益性: A（ROEが5.92%で業界平均を上回る）
財務健全性: B（自己資本比率55.8%で普通）
株価バリュエーション: A（PBRが0.47倍で割安）
企業情報
| 銘柄コード | 6042 |
| 企業名 | ニッキ |
| URL | http://www.nikkinet.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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