8600 トモニホールディングス 分析レポート
最終更新: 2025-11-04
1. 企業情報
- 概要: トモニホールディングスは、徳島大正銀行・香川銀行を中核とする銀行持株会社。四国(徳島・香川)を基盤に、東京・大阪など広域で中小企業取引を開拓。
 - 事業内容(要旨)
- 預金: 定期・普通を中心に集金
 - 資産運用: 貸出金が中核(資産構成の約7割超)
 - 融資ポートフォリオ: 中小企業向け比率 約89%(銀行合算、2025/6期末)
 - 個人向け: 住宅ローン等
 
 - 体制・規模
- 連結従業員数: 2,183人
 - 本社: 香川県高松市
 - 代表者: 中村 武 氏(取締役社長 兼 CEO)
 
 
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 地域銀行グループ(四国地盤)としては規模中位。2行体制のスケールと広域店舗網(首都圏・関西)を活用。
 - 特徴・強み
- 中小企業向け与信の厚い顧客基盤(貸出比率 約89%)
 - 2行統合による運営効率・ノウハウの共有
 - 金利正常化局面での貸出利回り改善の恩恵
 
 - 課題(構造要因)
- 地域の人口動態・事業承継問題に伴う信用コストの変動可能性
 - 預金調達コスト上昇局面での預貸スプレッド管理
 - 手数料ビジネスの拡大余地
 
 - 市場シェア: 具体的数値は公表資料に記載なし(—)
 
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/方針(公表資料の示唆)
- コア業務粗利益の拡大、外貨調達コストの抑制
 - 広域展開(東京・大阪)による中小企業取引の深耕
 - 与信・運用のバランス管理
 
 - 中期計画・当期見通し
- 通期予想(2026年3月期, 連結): 親会社株主に帰属する当期純利益 165億円、EPS 85.76円(会社計画維持)
 - 第1四半期の進捗: 四半期純利益 52.44億円、通期予想に対する進捗約31.7%
 
 - 重点施策(決算資料の動向)
- コア業務利益の増加(前年同期比 +)
 - 外貨調達コスト控除後の本業利益改善
 
 
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 貸出金利息(資金運用収益)が主軸+有価証券運用・役務取引
 - 変化対応力
- 金利局面変化: 貸出利回りの改善一方、預金利息上昇によるスプレッド管理が焦点
 - 信用コスト: 中小企業向け比率が高く、景況変動の影響は受けやすいが、NPL比率は1.77%程度(銀行合算、2025/6)
 - 地域分散: 首都圏・関西での取引拡大は収益機会と分散に寄与
 
 - L/D比: 貸出金 3,731,455百万円 / 預金等(預金+CD)4,575,492百万円 ≈ 81.6%(安定的水準)
 
5. 技術革新と主力製品
- 主力サービス: 中小企業向け融資、個人向け住宅ローン、預金・決済、運用関連
 - 技術・運営
- デジタルチャネルや業務効率化等の個別施策の詳細は開示情報に限定(—)
 - 四半期ではコア業務収益の増加・調達コスト管理が収益牽引
 
 
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 基本指標(株価 697円)
- 時価総額: 約1,346.99億円
 - 予想EPS: 85.76円 → 予想PER ≈ 8.12倍
 - 実績BPS: 1,487.09円 → PBR ≈ 0.47倍
 - 予想1株配当: 26円 → 予想配当利回り ≈ 3.74%
 
 - 業界平均との比較(銀行)
- PER: 8.1倍 vs 業界平均 10.7倍(低位)
 - PBR: 0.47倍 vs 業界平均 0.40倍(やや上回る)
 
 - 補足
- トレーリング配当性向: 約20.4%(16.5円/株ベース)
 - フォワード配当性向試算: 約30%(26円/株 ÷ 予想EPS 85.76円)
 
 
7. テクニカル分析
- トレンド
- 50日移動平均: 660.82円、200日: 564.59円 → 現在値は両線上で上昇基調
 - 年初来高値: 706円(現値は高値圏に接近)
 
 - モメンタム
- 直近10日: 680円台〜700円近辺での推移、出来高は3カ月平均(約57万株)と同程度
 - 信用動向: 信用倍率 28.4倍(買い長)、信用買残は前週比減少
 
 - 価格レンジ: 本日の値幅 678〜700円、当日レンジ内で引け
 
8. 財務諸表分析
- 損益(連結)
- 売上高(経常収益)推移: 64,529(2022)→ 71,981(2023)→ 81,802(2024)→ 85,898(2025 LTM)
 - 3年CAGR ≈ +10%
 - 税前利益: 18,764 → 20,371 → 21,194 → 22,813(百万円)
 - 親会社株主純利益: 13,062 → 14,168 → 14,008 → 15,832(百万円)
 - 利益率(LTM): 営業利益率 34.85%、純利益率 19.39%
 - 直近四半期(2025/4-6): 経常収益 +4.3% YoY、経常利益 +12.9% YoY、純利益 +14.1% YoY(会社短信)
 
 - 効率性・資本
- ROE(LTM): 約5.8%、ROA(LTM): 約0.33%
 - 自己資本比率(連結・会計上): 約5.5〜5.6%
 - 資本適正(説明資料・国内基準): 9.54%(2025/6末)
 
 - 貸借対照・与信
- 総資産: 5,085,758百万円(前期末比 +511億円)
 - 預金: 4,442,114百万円、譲渡性預金 133,378百万円、貸出金 3,731,455百万円
 - 金融再生法開示債権: 67,661百万円(総与信比 ≈1.77%)
 
 - キャッシュフロー
- 四半期CFは未作成(短信注記)。通期CFは—。
 
 
9. 株主還元と配当方針
- 配当
- 前期実績: 年間16.5円
 - 今期予想: 年間26円(中間13円・期末13円)
 - 予想配当利回り: 約3.74%(株価697円)
 - 配当性向: トレーリング約20.4%、フォワード約30%目安
 
 - 自社株買い
- 現時点で明示情報は—(公表資料ベース)
 
 - 株主構成
- 機関投資家保有比率 約22.4%、インサイダー約15.8%、従業員持株会 3.8%
 
 
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落: +72.0%(市場平均を上回る伸長)
 - 平均出来高: 3カ月 57.1万株、直近10日 56.2万株(関心は安定)
 - 需給
- 信用買残 117.3万株(前週比減)、信用倍率 28.4倍
 
 - 予定イベント
- 決算発表ウィンドウ: 2025-08-07〜2025-08-12(予定)
 - 権利落ち日(予想): 2026-03-30
 
 
11. 総評
- 収益面では、金利環境の追い風と調達コスト管理の進展により、LTM・四半期とも利益は増加基調。中小企業向けの厚い取引基盤と広域展開がコア収益を支える一方、信用コストや預金ベータ上昇への対応が引き続きの焦点。
 - 財務面では、ROEは約5.8%と中位水準。会計上の自己資本比率は低く見えるが、銀行特有の資本規制ベースでは9.54%(国内基準)を維持。
 - バリュエーションは、PERが業界平均を下回り相対的に低位、PBRは業界平均をやや上回る。配当は増配計画で利回り3%台後半。
 - テクニカルは、50・200日線上で推移し年初来高値圏。信用買い長の需給は短期的な値動きに影響しやすい状態。
 
(本レポートは公表データの整理であり、投資勧誘や助言を目的とするものではありません。)
12. 企業スコア
- 成長性: A
- 理由: 売上高LTMは前年から増加、3年CAGR約+10%。
 
 - 収益性: B
- 理由: 営業・純利益率は良好だが、業界平均との厳密比較データが限定的のため中立評価。
 
 - 財務健全性: B
- 理由: 会計上の自己資本比率は低位だが、銀行の資本適正(国内基準)9.54%を勘案し中立。
 
 - 株価バリュエーション: A
- 理由: 予想PERは業界平均を下回る一方、PBRは平均をやや上回るが総合で相対的に低位水準。
 
 
参考データ(抜粋)
– 株価: 697円
– 時価総額: 1,346.99億円
– 予想EPS: 85.76円、予想PER: 8.12倍
– 実績BPS: 1,487.09円、PBR: 0.47倍
– 予想配当: 26円、配当利回り: 3.74%
– ROE(LTM): 5.8%、ROA(LTM): 0.33%
– 自己資本比率: 5.5%(会計上)、資本適正(国内基準): 9.54%
– 年初来高値/安値: 706円 / 424円(52週: 706/395)
企業情報
| 銘柄コード | 8600 | 
| 企業名 | トモニホールディングス | 
| URL | http://www.tomony-hd.co.jp/ | 
| 市場区分 | プライム市場 | 
| 業種 | 銀行 – 銀行業 | 
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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