2024年3月期 決算説明資料
決算説明(要約)—— 株式会社エムケイシステム(証券コード: 3910)
(資料日:2024年5月31日/決算期:2024年3月期)
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社エムケイシステム
- 主要事業分野:人事・労務領域向けシステムの提供(社労夢事業:ASP型クラウド/CuBe事業:受託開発・クラウド等)
- 代表者名:三宅 登
- 本社所在地:大阪市北区中崎西2丁目4番12号 梅田センタービル30階
- 設立:1989年2月22日
- 資本金:219,110千円
- 拠点:東京、名古屋、福岡、岩手県二戸市、松山
- 子会社:株式会社ビジネスネットコーポレーション(東京都港区)
- 決算説明会情報
- 開催日時:2024年5月31日(資料の日付)
- 説明者
- 発表者(役職):三宅 登(代表取締役、資料に代表者として記載)
- 発言概要(資料に基づく主なメッセージ)
- 2023年6月5日のランサムウェア事案の影響を受け、2024年3月期は減収・減益(営業損失)となった点の報告
- 第4四半期に回復基調へ転じたこと、およびセキュリティ体制強化・製品刷新(「社労夢FOREVER」)等の施策を推進している点
- 2025年3月期の業績予想(回復見込み)と配当方針についての説明
- 報告期間・重要日程
- 対象会計期間:2024年3月期(2023年4月〜2024年3月)
- 決算説明資料作成日:2024年5月31日
- セグメント構成(資料記載)
- 社労夢事業(ASPサービス、システム構築サービス、システム商品販売)
- 月額利用料、初期設定費、打刻機器や帳票類の物販等
- CuBe事業(受託開発型パターンメイド、クラウド)
- カスタマイズ費用、保守料等
業績サマリー(グループ)
- 主要指標(単位:百万円)
- 売上高:2,639(2024年3月期、前期比 △7.9%)
- 売上総利益:858(△36.4%)、売上総利益率:32.5%(前期47.1%→△14.6pt)
- 営業利益:△348(営業損失)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:△668
- 1株当たり当期純利益:△123.17円
- 備考:第4四半期(24年1〜3月)は回復基調で増収・営業黒字に転じた
- 進捗状況(中期経営計画や年度目標に対する達成率)
- 明確な中期数値進捗の数値表は資料に未提示。2025年3月期予想との対比では「回復(売上3,240、営業利益107)」を目標としている(詳細な中期KPI進捗は資料に記載なし)。
- セグメント別状況(資料ポイント)
- 社労夢事業
- ストック収益(サブスク性収益):1,800百万円(前期比 △11.2%、資料内の記載)
- 導入数:3,180社、ARPU:53.1千円、ARPA:14.0千円、DAU:19,273 ID、登録従業員数:2,458万人、登録企業数:101万社、発行ID数:12,029(2024年3月末)
- 収益動向:ランサム事案で上半期にサービス停止等の影響が出たが、3Q以降回復、4Qは前期水準を上回る
- CuBe事業
- 売上高:606(受注残高ベース・前期比 +8.0%:資料ハイライト)
- 収益性:受託開発型(パターンメイド)やGooooN の伸長で増収増益(営業利益28百万円)
- 受注残高/製品の伸長が確認されている
業績の背景分析
- 業績概要・ハイライト
- 主要な外的要因:2023年6月5日に発生したランサムウェア事案が主要因。これによりサービス停止や一部請求停止(6月・7月)などが発生し、売上減少・売上総利益の大幅減少を招いた。
- 費用面:セキュリティ強化やクラウド基盤移行に伴うIDC経費(インターネットデータセンター費用、ライセンス等)が大幅増加。ソフトウェア償却費も増加。
- 財務的影響:営業損失計上、当期純損失により自己資本比率が31.6%に低下。固定負債増(銀行借入)により財務キャッシュ・フローがプラスとなり資金調達を実施。
- 四半期動向:1Q〜3Qで赤字が続いたが、4Qで回復し営業黒字化。
- 増減要因(寄与要素)
- 減収要因:ランサムウェア事案によるサービス停止・請求停止、これに伴う顧客の一時離脱等。
- 費用増加要因:IDC関連費用の増(セキュリティ強化・クラウドサーバ導入)、開発継続による減価償却費の増加、人件費・販促抑制の一時対応(ただし人件費は人員減少で減少傾向、24年4月よりベースアップ実施)。
- 収益回復要因(4Q):サービス復旧・営業再開、プロモーション再開、CuBe受注の伸長など。
- 競争環境
- 強みの示唆:社労士向け製品群+連携サービス(MYNABOX等)によるクロスセル、BPO・チューニングサポートの強化を志向。
- リスク要因(資料より)
- ランサム/サイバー攻撃再発リスク
- IDC・クラウド運用コストの増加
- 開発・サポート人員の採用・定着(中途退職の発生が従業員数減少の要因)
- マクロ(為替等)の直接言及はなしだが、一般的リスクとしてサプライチェーン、法令改正対応等が影響し得る旨の注記あり
戦略と施策
- 現在の戦略(成長戦略)
- ストックビジネスを強化(社労夢事業の月額料金モデルにより継続的収益を積み上げ)
- 製品刷新とクラウドサービス強化(社労夢V5.0 → 「社労夢FOREVER」:完全Web化、UI刷新、セキュリティ強化)
- CuBe事業では受託開発型パターンメイドやGooooNのクラウド化での拡大
- ターゲット拡大:社労士関与企業・未関与企業・一般法人市場(特に従業員規模別にセグメント)
- 進行中の具体施策・進捗
- セキュリティ強化(完了/継続項目多数)
- CIS Controls v8 をベースにした方針策定
- AWS上での各種セキュリティサービス活用(WAF、GuardDuty、Detective等)
- 多要素認証(CA証明書配布/仮想デバイス認証)導入
- EDR(SOC)導入、OS/ソフトウェアの自動更新管理強化
- 年2回のペネトレーションテスト(外部1回・内部1回)実施方針
- 分散型CSIRTの構築、外部セキュリティ専門家の採用・アドバイザリー契約
- 新設:デジタルアーキテクチャデザイン部(専任化・増員)
- 製品・販促施策
- 「社労夢FOREVER」リリース準備(完全WEB対応、操作性・セキュリティ向上)
- 大規模展示会(HR EXPO 2024)出展、オンライン説明会・セミナーの実施(定額減税対応説明会は639名の申し込み)
- 24年4月以降、プロモーション活動を順次再開
- CuBe関連
- 受託パターンメイドや人事評価システム(GooooN)等の受注・導入拡大
- セグメント別施策と成果
- 社労夢事業:クラウド移行・UI刷新(FOREVER)、セキュリティ強化、連携製品によるクロスセル促進
- CuBe事業:パターンメイド開発で受注増、GooooNなどのクラウドサービス化で導入拡大(受託売上・営業利益は前期比増)
将来予測と見通し
- 次期(2025年3月期)業績予想(連結、単位:百万円、資料値)
- 売上高:3,240(前期比 +22.8%)
- 売上総利益:1,516(+76.7%)、売上総利益率:46.8%(+14.3pt)
- 営業利益:107(営業利益率 3.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:73
- 1株当たり当期純利益(予想):13.45円
- 根拠(資料記載の主旨):
- 2024年3月期のランサムウェア事案による落ち込みからの回復見込み
- 新サービス投入(FOREVER等)によるクラウドサービス収益拡大、ならびにコストおよび運用改善による利益率回復
- 中長期計画
- 明確な中期数値計画(3年計画など)は資料中に詳細数値は記載なし。ストック収益の積み増しとクラウドシフトを中核に事業拡大を目指す旨。
- マクロ経済の影響
- 為替・金利等の直接言及は資料にないが、事業上はセキュリティ関連投資・クラウド運用コスト、顧客企業のIT投資動向や法令改正(電子申請の義務化等)が業績に影響を与える可能性がある旨の注意喚起あり。
配当と株主還元
- 配当方針(資料の表現)
- 「株主の皆さまへの安定的な利益還元を重視し、配当を実施する」ことを基本方針としている。
- 配当実績・予想(1株当たり年間配当金)
- 2022.3:8.0円
- 2023.3:8.0円
- 2024.3:4.0円(実績、赤字決算だが方針に基づき配当実施)
- 2025.3(予定):4.0円
- 配当性向の推移:資料内に示す比率(例:2023:50.7% 等)だが、赤字期は配当性向算定が参考値となるため留意。
- 特別配当:資料に特別配当の記載なし(なし)
製品・サービス(主要)
- 社労夢(Shalom)系列
- Shalom(社会保険労務士事務所向け基幹システム):行政届出作成、帳簿・給与計算等、社労士独占業務(1号・2号業務)に対応
- Shalom Company Edition:一般法人向け(大手企業の電子申請義務化対応、内製化支援)
- MYNABOX(マイナンバー管理システム):Shalomと連携、履歴管理
- ネットde顧問:Shalom連携のWEBアプリ(マスタ連携で誤送信防止等)
- Direct HR:従業員申請管理(入社〜退職/電子申請連携)
- eNEN:年末調整・進捗管理支援(ナビゲーション、初期表示、進捗管理等)
- Cloud Pocket:公文書配付・受取(離職票等の電子配布)
- CuBe事業(受託・クラウド)
- Business Net CuBe(受託開発型パターンメイド):人事評価(人財CuBe)、勤怠・給与(就業CuBe)、精算(精算CuBe)等
- GooooN:人事評価クラウド(大企業向けノウハウを凝縮した評価・育成ツール)
- 協業・提携:AWS等のクラウドサービスや外部セキュリティ専門企業との協業(セキュリティ対策、顧問契約等)を推進(資料記載)
重要な注記
- 会計方針
- 資料中に会計方針変更の明示はなし(–)
- リスク要因(資料・注記より)
- ランサムウェア等サイバーセキュリティ事故の再発リスク
- セキュリティ強化に伴うIDC・クラウド費用の増加
- 人材(開発・サポート)の採用・定着の課題
- 予想は経営判断に基づく見通しであり、リスク・不確実性により実績と異なる可能性がある旨の注記あり
- その他(今後のイベント・重要告知)
- 「社労夢FOREVER」リリース(リリース間近/完全Web対応・UI刷新)
- 展示会出展(HR EXPO 2024)やオンライン説明会・セミナーの継続実施
- セキュリティ対策の主要項目は実施完了(資料上では「全項目 実施完了」と明記されている項目あり。ただし運用・定期検査は継続)
(注)本要約は提供された決算説明資料に基づき作成しています。投資判断に関する助言は行っていません。資料に記載のない項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3910 |
| 企業名 | エムケイシステム |
| URL | http://www.mks.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
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