概要
巴川コーポレーションは、主に日本国内で電子部品、機能性シート、トナー、セキュリティメディア製品などを製造・販売する企業です。主要事業分野は、トナー事業、半導体・ディスプレイ関連事業、機能性シート事業、セキュリティメディア事業、新規開発事業、その他（物流等）です。
事業内容
- トナー事業: 複合機・プリンタ用トナー等の製造販売
- 半導体・ディスプレイ関連事業: 半導体実装用テープ等
- 機能性シート事業: 機能性不織布・紙加工等（製紙ユニット含む）
- セキュリティメディア事業: ICカード、ETCカード、通帳等の製造販売
- 新規開発事業: iCas、GREEN CHIP関連製品、セルロースマイクロファイバー混合樹脂等の開発・販売
- その他: 物流サービス等
業界内での競争優位性や課題
- 競争優位性: トナー事業では世界トップクラスのシェアを持ち、機能性シート事業においても高い技術力を有しています。
- 課題: トナー市場は弱含み、半導体向けは一部製品で需要の変動が予想されます。為替変動や米国の関税措置など外部要因の影響を受けやすい。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
- 中期経営計画: 機能性シート事業の年間利益貢献を目指し、製紙ユニットの構造改革を進め、黒字定着を目指しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 機能性シート事業: 抄紙機の停機、関連営業権・在庫の譲渡等による構造改革を推進。
- 新規開発事業: iCas、GREEN CHIP関連製品、セルロースマイクロファイバー混合樹脂等の開発・販売。
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
- 持続可能性: トナー事業や機能性シート事業の技術革新により、市場ニーズの変化に適応できる見込みです。
技術開発の動向や独自性
- 技術革新: 新規開発事業ではiCas、GREEN CHIP関連製品、セルロースマイクロファイバー混合樹脂等の開発に取り組んでいます。
収益を牽引している製品やサービス
- 主力製品: トナー、半導体実装用テープ、機能性シート、セキュリティメディア製品。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- PER（会社予想）: 10.14倍
- BPS（実績）: 1,512.81円
- 現在の株価: 754.0円
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
- 50-Day Moving Average: 771.42円
- 200-Day Moving Average: 714.52円
- 現在の株価: 754.0円
- 分析: 現在の株価は50-Day Moving Averageより低く、200-Day Moving Averageより高く、安値圏に位置している。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高（過去12か月）: 34.46B円
- 営業利益率（過去12か月）: 4.34%
- ROE（実績）: 5.04%
- 自己資本比率（実績）: 33.1%
- キャッシュフロー（直近四半期）: 5.52B円
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 1.99%
- 1株配当（会社予想）: 15.00円
- 配当性向: 20.53%
自社株買いなどの株主還元策
- 自社株買い: 保有株数 307,299株
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
- 直近10日間の株価推移: 754円（安値）から776円（高値）まで変動。
株価への影響を与える要因など
- 影響要因: 市場環境、業績予想、外部要因（為替変動、原材料価格、米国関税措置等）
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理
- 総合評価: 技術革新により持続可能な事業モデルを有し、主要製品の市場シェアは高い。しかし、市場環境の変動に影響されやすい。株価は安値圏に位置し、投資機会を検討する価値あり。
各観点での評価
- 成長性: B（LTM売上成長率0.4%）
- 収益性: A（ROE 5.04%、自己資本比率 33.1%）
- 財務健全性: B（流動比率 1.22、有利子負債/自己資本比率 0.94）
- 株価バリュエーション: B（PER 10.14倍、PBR 0.50倍）
企業情報
| 銘柄コード | 3878 |
| 企業名 | 巴川コーポレーション |
| URL | https://www.tomoegawa.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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