富士電機(6504)企業分析レポート
株価:10,570円(2025-11-10終値)
時価総額:1.58兆円/PER(会社予想)17.5倍/PBR 2.17倍
1. 企業情報
- 概要:重電・パワーエレクトロニクス大手。エネルギー(発電・受配電・エナジーマネジメント)、インダストリー(FA機器・制御)、半導体(Si/SiCパワー半導体)、食品流通(自販機・店舗機器)をグローバルに展開。
- 事業構成(売上構成・利益率の目安)
- エネルギー:31%(営業利益率9%)
- インダストリー:35%(同9%)
- 半導体:21%(同16%)
- 食品流通:10%(同12%)
- その他:3%(同7%)
- 特色:データセンター・再エネ・受配電機器など社会インフラ需要と、産業用ドライブ/UPS等のパワエレを柱に、パワー半導体を内製・外販。自販機は国内で高い存在感。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:国内重電・パワエレの主要プレイヤーの一角。受配電機器、ドライブ、UPSなどの産業分野で強み。自販機は国内で上位。パワー半導体は産業向けを中心に内外販で存在感。
- 競争優位
- パワーエレとパワー半導体の垂直統合により、機器の高効率化・小型化に優位性。
- エネルギーから産業までの幅広い顧客基盤と、保守・サービスの継続収益。
- 課題
- xEV向けパワー半導体の需要変動・価格競争。
- 大口プラント案件の採算管理、原材料・人件費上昇。
- 設備増強(SiC等)に伴う先行費用の回収リスク。
3. 経営戦略と重点分野
- 中計:「熱く、高く、そして優しく2026」(最終年度:2026年度)
- 基本方針:利益重視経営による企業価値向上(収益力強化・成長戦略推進・基盤強化)
- 重点
- エネルギー:再エネ・蓄電・データセンター電源、変圧器・配電機器の供給能力増強
- インダストリー:FAコンポーネント・オートメーション、ITソリューションの大口案件獲得
- 半導体:Si/SiCパワー半導体の能力強化(産業向けを軸に、車載分野の選別対応)
- 食品流通:自販機・店舗機器の付加価値化・ソリューション提供
- 直近期の見通し(会社計画・通期予想)
- 売上高 1兆1,850億円(前期比+5.5%)
- 営業利益 1,285億円(同+9.2%)
- 親会社純利益 890億円(同+3.5%)
- 為替前提:US$=140円、EUR=164円、RMB=19.8円(下期以降)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:装置・システム販売に加え、据付・工事、保守・更新、ソリューション(EMS/IT)の継続収益が下支え。
- 需要ドライバー:GX投資(脱炭素)、データセンター・半導体工場の電力需要、製造業の省エネ・自動化。
- 適応力:セグメント再編によりシステム提案力を強化。xEVの踊り場はあるが、産業・インフラ向けの分散した需要でポートフォリオが機能。
5. 技術革新と主力製品
- 技術:Si/SiCパワー半導体、IGBTモジュール、インバータ・サーボ、UPS、GIS/配電盤、電源変換・制御、エネルギーマネジメント。
- 主力領域の収益貢献
- 産業向けドライブ・UPS・配電機器:安定成長と高採算化。
- エネルギー(再エネ・蓄電・DC向け):案件増で売上・利益に寄与。
- 半導体:産業向け堅調。一方、車載(xEV)向けの需要調整と能力増強コストが短期の利益率に影響。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提:株価 10,570円
- 指標
- PER(会社予想EPS 603.98円):約17.5倍(算出:10,570÷603.98)
- PER(LTM EPS 574.08円):約18.4倍
- PBR(BPS 4,861.76円):約2.17倍
- EV/S(概算):約1.44倍(EV≒1.617兆円、売上LTM≒1.123兆円)
- 配当利回り(フォワード):約1.73%(年182円)
- 業界平均との比較(参考)
- PER:業界平均 24.2倍に対し低水準
- PBR:業界平均 1.6倍に対し高水準
- 参考計算(単純比較)
- 業界平均PERを適用した場合の比較価:約14,600円(603.98×24.2)。一方でPBR平均(1.6倍)を適用すると約7,780円(1.6×BPS)。評価軸によりレンジが異なる点に留意。
7. テクニカル分析
- トレンド位置:52週高値 11,690円に対し約▲9.6%。50日線 10,131円・200日線 7,704円の上に位置。
- モメンタム:10日平均出来高(約107万株)が3カ月平均(約71万株)を上回り、イベント後の売買活況が継続。
- 価格推移(直近):10/30の決算後に高値接近→押し目(11/5)→戻り基調(11/6〜)。現状は上昇トレンドの中腹〜上限帯でのもみ合い。
- 需給:信用買残が前週比+7.5万株、倍率1.85倍。個人中心の回転参加増が示唆。
8. 財務諸表分析
- 成長
- 売上高:910,226(22/3)→1,009,447(23/3)→1,103,214(24/3)→1,123,407(LTM)百万円
- 3年CAGR:約+7.3%、LTM YoY:約+1.8%
- 収益性(LTMベース)
- 粗利益率:約28.3%(317,901/1,123,407)
- 営業利益率:約10.5%(117,647/1,123,407)
- 当期純利益率:約8.2%(92,239/1,123,407)
- EBITDAマージン:約17.3%
- ROE(実績):14.25%、ROA(参考):5.9%前後
- コスト・一過性
- 一過性損益:前年の投資有価証券売却益等の反動で、25/4–9の純利益は減少(会社開示)。
- キャッシュフロー・財政
- 営業CF(LTM):932億円と安定。25/4–9期は在庫・契約資産増でフリーCFが一時的にマイナス。
- 財務健全性:自己資本比率 52.7%、D/E(総負債/資本)約12.5%、流動比率 1.79倍。現預金558億円、有利子負債947億円(直近四半期)。
9. 株主還元と配当方針
- 配当(会社開示)
- 2025年3月期実績:年間160円
- 2026年3月期:中間91円実施。通期は年182円(フォワード)相当の見込み情報あり(データ提供値)。期末配当は会社予想未定の開示あり。
- 配当性向:目安 約30.6%(フォワード、データ提供値)
- 自社株買い:足元で明確な公表記載は確認情報なし(自己株比率 約1.1%)。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:200日線からの上方乖離が大きく、中長期トレンドは上向き。直近は決算関連のボラティリティを伴うレンジ推移。
- 投資家関心:出来高増加と信用買残の積み上がりから、イベント後の注目度上昇が示唆。
- 価格ドライバー
- 追い風:再エネ・データセンター・受配電の設備投資、円相場、価格改定・ミックス改善
- 向かい風:xEV向けパワー半導体の調整、原材料・人件費上昇、プラント採算、為替変動
11. 総評
- エネルギー・インダストリーの大口案件と受配電・電源機器の能力増強が業績を牽引。半導体は産業向けが堅調な一方、車載向けは需要の踊り場と先行投資負担が短期の利益に影響。
- 収益性は中期的に改善傾向(粗利率・営業利益率とも上昇)。財務体質は健全で、設備投資と還元の両立余地がある。
- バリュエーションはPERで業界平均比割安水準、PBRは平均超。評価軸により見方が分かれるが、成長投資の進捗とセグメントミックスが今後の評価に影響。
(注)本資料は公開情報の整理であり、投資助言を目的としません。数値は提供データに基づく概算を含みます。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A
- 理由:3年CAGR約+7%、会社計画ベースで通期売上+5.5%見込み。LTM YoYは+1.8%と足元は緩やかだが、中計下で増勢を維持。
- 収益性:A
- 理由:LTM営業利益率約10.5%、EBITDAマージン約17%、ROE 14%台。産業・エネルギーのミックス改善が寄与。
- 財務健全性:A
- 理由:自己資本比率約53%、D/E約0.13、流動比率1.8倍。ネット有利子負債も軽量。
- 株価バリュエーション:B
- 理由:PERは業界平均比で低水準、PBRは平均超。指標間で評価が分かれるため中立判断。
参考データ(抜粋)
– 直近四半期:2025/9/30
– 52週レンジ:4,620円〜11,690円
– 50日移動平均:10,131円/200日移動平均:7,704円
– 予想EPS:603.98円、予想PER:約17.5倍
– BPS:4,861.76円、PBR:約2.17倍
– 配当(フォワード):182円、利回り約1.73%、配当性向約30.6%
– 自己資本比率:52.7%/ROE:14.25%/営業CF(LTM):932億円
企業情報
| 銘柄コード | 6504 |
| 企業名 | 富士電機 |
| URL | http://www.fujielectric.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。