イーエムシステムズ(4820)企業分析レポート

株価: 819円(2025-11-11終値)
市場: 東証プライム
時価総額: 約577億円

1. 企業情報

  • 概要
    • 調剤薬局、診療所(医科)、介護・福祉向けの業務ITシステムを開発・販売・保守。国内の調剤薬局向けでシェア首位(シェア3割超)。大阪本社、1980年設立。
  • 主要プロダクト/サービス
    • 調剤薬局向け:レセコン(レセプトコンピュータ)、電子薬歴、オンライン資格確認/e処方箋対応、サプライ、保守
    • 医科(クリニック)向け:医療会計、電子カルテ、e処方箋対応
    • 介護・福祉向け:事務処理・記録・請求システム(新製品「MAPs for NURSING CARE」への移行中)
  • 連結事業構成(2024.12)
    • 調剤システム 83%、医科システム 10%、介護・福祉 2%、その他 4%(売上構成)

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション
    • 調剤薬局向けシステムで国内シェア首位。大規模な導入実績と保守ネットワーク、制度対応の素早さが強み。
  • 競争優位性
    • 大規模ユーザー基盤に基づく安定的な保守・課金収益
    • 医療DX(オンライン資格確認、電子処方箋)への迅速対応
    • 調剤・医科・介護をまたぐクロスセル余地
  • 課題
    • 診療・介護報酬改定など制度変更の影響
    • 介護/福祉の製品リプレイス過程での一時的な減収・費用先行
    • 競合による価格競争やSaaS/サブスクモデルへの移行コスト

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン/中期方針(FY2025–FY2027)
    • 営業手法の変革(インサイドセールス・マーケティング強化)
    • プロダクト強化と収益性の改善(単価/ARPU向上、保守・課金の拡大)
    • 医療DX領域(e処方箋、オンライン資格確認等)での導入拡大
  • 重点施策(足元の取り組み)
    • 調剤・医科でのe処方箋/オンライン資格確認関連の拡販
    • 介護/福祉での「MAPs for NURSING CARE」への前倒し移行(短期減収、長期の課金拡大を志向)
    • 収益性管理(セグメント別の損益管理、不要資産の減損実施等)

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル
    • 初期導入+保守・課金(ライセンス/サブスク)+サプライの組み合わせ。既存顧客からの継続収益が基盤。
  • 持続性の観点
    • 制度対応を要する医療ITは入替コストが高くスイッチングが起こりにくい一方、制度・技術の変化に継続対応が必要。
    • 医療DXの普及は中長期の需要追い風。介護領域のリプレイス完了後は課金拡大の余地。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術動向/独自性
    • e処方箋、オンライン資格確認、電子薬歴・電子カルテなど制度対応のスピードと現場運用のノウハウが強み。
  • 収益牽引領域
    • 調剤システムが中核(中間期 営業利益率約21.5%)。医科はe処方箋導入進展で黒字化。介護は新製品移行に伴い短期的に収益圧迫。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 会社予想ベース
    • EPS(会社予想): 38.91円、PER: 21.05倍
  • LTMベース
    • LTM EPS: 約43.6円 → PER(LTM): 約18.8倍(= 819円 / 43.6円)
  • PBR
    • BPS: 294.77円 → PBR: 約2.78倍
  • EV/Sales(LTM)
    • EV ≒ 577.5億 + 有利子負債9.9億 − 現金106.8億 ≒ 480.6億
    • 売上高(LTM)約260億 → EV/S ≒ 1.85倍
  • 業界平均との比較(Health Information Services 参考)
    • PER: 同社(予想)21.1倍 vs 業界平均 23.2倍(やや下)
    • PBR: 同社 2.78倍 vs 業界平均 2.3倍(やや上)
  • 参考比較(単純計算)
    • 業界平均PER 23.2倍 × 会社予想EPS 38.91円 → 参考価格約903円(理論ではなく単純比較)
  • 備考
    • 配当予想は情報に差異あり(会社開示:年間35円、外部データ:39円)。会社開示(2025/8/8短信)の35円を優先して参照。

7. テクニカル分析

  • トレンド
    • 50日移動平均: 770.7円、200日移動平均: 758.5円 → 現在株価は両移動平均上で上昇トレンド優位。
  • 位置
    • 年初来高値: 847円、年初来安値: 644円 → 現在819円は高値圏に近い水準(高値まで約3%)。
  • 出来高/モメンタム
    • 直近10日平均出来高 13.6万株 > 3カ月平均 7.6万株 → 直近では参加者増。
    • 信用倍率 26.1倍(買い長)で信用需給の偏りに注意。
  • ボラティリティ
    • ベータ(5年)0.30と低め。

8. 財務諸表分析(LTM中心)

  • 成長

    • 売上高: 259.9億円(LTM) vs 248.4億円(2024)→ +4.7%

    3年CAGR(2022→LTM): 約+15%
    – 収益性(LTM、損益計算書ベース)
    – 粗利率: 54.6%(= 142.0 / 259.9)
    – 営業利益: 53.3億円、営業利益率: 約20.5%
    – 当期純利益: 30.4億円、純利益率: 約11.7%
    – EBITDA: 58.8億円
    – 効率・資本収益
    – ROE(実績): 11.83%(参考:LTMの外部データ14.93%)
    – ROA(LTM): 11.42%
    – キャッシュフロー/財政状態
    – 営業CF(LTM): 55.4億円、フリーCF: 49億円
    – 自己資本比率: 64.8%(期中:70.4%)、D/E: 約4.8%、流動比率: 2.26
    – 現預金: 106.8億円、有利子負債: 9.9億円(ネットキャッシュ)
    – セグメント(2025年中間期)
    – 調剤: 売上 98.8億、営利 21.2億(率21.5%)
    – 医科: 売上 15.0億、営利 0.8億(黒字転換、減損19百万円計上)
    – 介護/福祉: 売上 2.6億、営業損失 △1.7億(減損80百万円)
    – 通期見通し(会社計画)
    – 2025年通期は売上・利益ともに前期比減予想(2024年の高水準の一巡と介護リプレイス影響を織り込む想定)。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当
    • 会社開示(2025/8/8短信): 年間35円(中間17円、期末18円)
    • 外部データ: フォワード39円(差異あり、会社開示を優先)
  • 配当利回り
    • 35円基準: 利回り約4.3%(参考)、39円基準: 約4.8%
  • 配当性向
    • トレーリングで約99%(LTM EPS約43.6円、配当43円ベース)。今後の業績変動時は性向が変動しやすい点に留意。
  • 自己株式
    • 自己株式比率 約1.83%(保有あり)。直近の新規自己株買いの有無は不明。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 株価モメンタム
    • 52週騰落 +47%と堅調。短期も移動平均上で推移。
  • 需給・保有構造
    • インサイダー保有約55%と高く、フロートは約2,052万株。流通株式が相対的に少ない構造。
    • 信用買残が多く、需給の偏りが価格変動に影響しうる。
  • イベント
    • 権利落ち予定日: 2025-12-29(配当権利に関わるスケジュール)

11. 総評

  • 調剤システムのトップシェアと医療DX対応力を背景に、LTMで売上・利益ともに増加。中間期は調剤・医科がけん引し、医科は黒字転換。
  • 財務体質はネットキャッシュ、自己資本比率6割超、流動比率2倍超と健全。キャッシュ創出力も維持。
  • 一方、介護/福祉の製品リプレイス過程で短期的な減収・費用発生が継続、通期ガイダンスは前期比減収減益と保守的。
  • バリュエーションは予想PERで業界平均比やや下、PBRはやや上。現在株価は移動平均線上で高値圏に近い。
  • 中期的には、e処方箋・オンライン資格確認の普及とクロスセル、介護プロダクトの移行完了後の課金拡大が成長ドライバー。制度改定や需給の偏り(高い信用買い)には留意。

12. 企業スコア

  • 成長性: A
    • 根拠: LTM売上+4.7% YoY、3年CAGR約+15%。ただし会社通期は前期比減の見通し(短期的な一巡影響を織込)。
  • 収益性: A
    • 根拠: LTM粗利率約55%、営業利益率約20%(セグメントでは調剤が約21.5%)。業界平均と比べ相応に高水準と評価。
  • 財務健全性: S
    • 根拠: 自己資本比率64.8%(期中70.4%)、D/E約5%、流動比率2.26、ネットキャッシュ。
  • 株価バリュエーション: B
    • 根拠: 予想PERは業界平均比わずかに低い一方、PBRは平均超。EV/Sは約1.85倍で中立的な水準と整理。

(注)本資料は公開情報をもとにした企業分析の整理であり、投資助言ではありません。配当予想等には開示時期の異なる情報が含まれており、最新の会社開示をご確認ください。


企業情報

銘柄コード 4820
企業名 イーエムシステムズ
URL http://www.emsystems.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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