KDDI(9433)企業分析レポート

株価:2,650円(2025-11-11終値)
市場:プライム/情報・通信業
時価総額:約11.10兆円
– 企業情報
– 概要と事業内容
– 総合通信大手。個人向けは5Gモバイル(au/UQ mobile/povo)と光回線を軸に、金融(auじぶん銀行・決済等)、エネルギー(auでんき等)、コンテンツ/ライフデザイン(動画・ゲーム・ポイント等)を展開。
– 法人向けはネットワーク・クラウド・データセンター(TELEHOUSE)、IoT、DX/生成AI活用ソリューションを提供。
– 連結セグメント構成(2026年3月期2Q累計・外部売上比率目安):パーソナル約79%/ビジネス約20%/その他1%弱。
– 直近期のトピック
– 「au Starlink Direct」(衛星連携)導入、povo・UQ施策の拡充。
– 法人では生成AI・データ利活用基盤(WAKONX)、サイバーセキュリティ、データセンター拡張。
– 業界のポジションと市場シェア
– ポジション
– 国内携帯3大キャリアの一角(NTTドコモ/KDDI/ソフトバンク、楽天モバイルを含む競争環境)。モバイル契約シェアは概ね3割前後とみられる。
– 競争優位性
– 安定した通信基盤・広い顧客基盤、ポイント・金融・エネルギーを含むクロスセルの仕組み(ライフデザイン)。
– グローバルに展開するデータセンター(TELEHOUSE)やIoT/DXの法人案件が成長領域。
– 課題
– 料金競争・規制動向によるARPU圧力、5G・クラウド投資負担、楽天モバイルやMVNO、固定代替などの競争激化。
– 経営戦略と重点分野
– ビジョン/中計の方向性
– 「サテライトグロース戦略」をアップデート。5G基盤・データドリブン・生成AI実装を中核に、既存基盤の収益性を維持しつつグロース領域を拡大。
– Orbit1(DX・金融・エネルギー)で着実な成長、Orbit2(モビリティ・宇宙・ヘルスケア等)で新規成長機会を探索。
– 重点施策
– 個人:5G高度化、ブランドポートフォリオ最適化(au/UQ/povo)、金融・決済・ポイント連携強化、家庭向けエネルギー拡大。
– 法人:WAKONXによるAI・データ活用、IoT・セキュリティ、TELEHOUSEの拡充。
– ネットワーク:衛星連携(Starlink等)やインフラシェアリングの取り組み。
– 事業モデルの持続可能性
– 収益モデルは通信料金のサブスクリプションが基盤で安定性が高い一方、料金競争・規制で単価は圧迫されやすい。非通信(金融・エネルギー・データセンター・DX)の伸長により収益多角化を進める構図。
– 5G・AI・IoT需要やデータセンター需要(AI/クラウド需要増)が中期の支え。市場・規制変化への適応力は、ブランド多層化とサービス内製/連携で確保。
– 技術革新と主力製品
– 技術開発
– 5G高度化、生成AIプラットフォーム(WAKONX)、IoTプラットフォーム、衛星通信の活用、セキュリティ強化。
– 主力収益源
– 個人のモバイル通信料金が主柱。加えて、ライフデザイン(金融・決済・ポイント、エネルギー)と法人のデータセンター/DX/セキュリティが成長寄与。
– 株価の評価(バリュエーションの比較)
– 現在株価:2,650円
– 予想EPS:192.00円 → 予想PER:約13.8倍(業界平均PER 23.2倍)
– BPS:1,304.65円 → PBR:約2.03倍(業界平均PBR 2.3倍)
– 配当利回り(会社予想):約3.02%/予想1株配当:80円/想定配当性向:約43%
– 参考比較計算(単純比較)
– 業界平均PER(23.2倍)を仮適用した場合の参考株価:192円×23.2 ≒ 4,454円
– 業界平均PBR(2.3倍)を仮適用した場合の参考株価:1,304.65円×2.3 ≒ 3,001円
– 上記は前提が異なるため目安情報。
– テクニカル分析
– トレンド
– 50日移動平均:2,455円程度、200日移動平均:2,480円程度。現株価は両線を上回り上昇トレンド。
– 年初来高値:2,692円、現株価は高値圏に近接。
– 需給
– 出来高は直近で増加局面あり(11/7に高水準)。信用買残は前週比で減少、信用倍率5.75倍。短期的な戻りと利益確定の交錯がうかがえる。
– 財務諸表分析
– 成長
– 売上高(LTM):約5.92兆円(YoY +約2.9%)。3年CAGRも約+2〜3%で緩やかに拡大。
– 収益性(LTM目安)
– 粗利率:約42%(2.51兆/5.92兆)
– 営業利益率:約18〜19%(営業利益 約1.09兆)
– EBITDAマージン:約31%(約1.82兆)
– ROE:13.21%
– キャッシュフロー・財政状態
– 営業CF(LTM):約1.18兆円。中間期フリーCFは増加。
– 総資産:18.0兆円、自己資本比率:30.4%(中間期27.6%)。D/E:約0.92倍、流動比率:約0.56。通信業・金融子会社を含む構成要因(預金・貸出等)で負債が厚い構造。
– 有利子負債:約5.0兆円、現金等:約0.94兆円。
– 株主還元と配当方針
– 配当
– 2026年3月期予想:年間80円(中間40円/期末40円)。配当性向は約43%見込み。5年平均利回りは約3.17%(現状はやや下回る)。
– 自社株買い
– 中間期に自己株式取得による資金流出を開示。継続的な総還元(配当+自己株買い)を実施している状況。
– 株主構成
– 主要株主:京セラ、トヨタ自動車等。安定株主比率が比較的高い。

  1. 株価モメンタムと投資家関心
  2. モメンタム
    • 直近10営業日で約+8%上昇、年初来高値圏に接近。出来高も増加局面があり関心は高まりつつある。
  3. 影響要因

    • 決算(2Q)で増収・利益横ばい〜微増、通期予想据え置き。
    • 非通信領域(金融・エネルギー・データセンター・生成AI/DX)への期待。
    • 金利・規制・料金競争、インフラ投資や原価動向、為替など外部要因。
  4. 総評

  5. 既存の通信収益の安定性に、金融・エネルギー・データセンター・DX/AIなどの成長ドライバーを重ねる多角化が進展。LTMで売上は着実に増加、営業利益率・ROEも堅調な水準を維持。
  6. 財務面は自己資本比率が30%前後、流動比率は低めだが、業界特性と金融子会社の構成要因が影響。キャッシュ創出力は安定。
  7. バリュエーションは予想PER・PBRともに業界平均と比べ低位。テクニカルでは中期移動平均を上抜け、高値圏に位置。
  8. 短期は決算・配当・自己株買い動向、料金競争や規制、AI・データセンター需要の進捗が注目ポイント。

  9. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  10. 成長性:A
    • 直近LTM売上YoY +約2.9%、3年CAGRもプラス域。
  11. 収益性:A
    • 営業利益率約18〜19%、EBITDA率約31%、ROE約13%と良好な水準。
  12. 財務健全性:B
    • 自己資本比率30%前後、D/E約0.92、流動比率0.56。総合して中立評価。
  13. 株価バリュエーション:A
    • 予想PER13.8倍・PBR2.03倍は業界平均(PER23.2倍、PBR2.3倍)より低位。

参考データ
– 予想EPS:192.00円、予想PER:13.8倍
– 実績BPS:1,304.65円、PBR:2.03倍
– 配当利回り(予想):3.02%、配当性向(予想):約43%
– 50日線:2,455円、200日線:2,480円、52週高値:2,692円/安値:2,227円
– 次回決算予定:2026-02-04、権利落ち予定:2026-03-30

注記
– 本資料は提供データに基づく情報整理であり、投資判断を目的とした助言ではありません。前提の相違や開示更新により数値は変動する可能性があります。


企業情報

銘柄コード 9433
企業名 KDDI
URL http://www.kddi.com/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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