1. 企業情報
企業名: ダイナパック株式会社
概要: ダイナパックは、包装材の製造・販売を主要事業とする日本の企業です。主に段ボール、デジタル印刷、柔軟包装、パルプ成形品、段ボールパレット、機能性段ボール、緩衝材などを製造・販売しています。食品、家電製品、機械部品、ガラス製品など様々な産業向けに製品を提供しています。1962年に設立され、本社は名古屋市中区にあります。
事業内容:
- 連結事業: 包装材関連事業（99％）、不動産賃貸事業（1％）
- 海外事業: 2024年12月現在、海外事業あり（21％）
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 素材・化学
33業種区分: パルプ・紙
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
ダイナパックは国内外の段ボール市場で比較的高いシェアを持ち、特に食品や家電製品向けの段ボールが主力です。デジタル印刷技術やパルプ成形品の製造においても競争力があります。
課題:
業界全体的に、環境規制の厳格化や原材料価格の上昇が課題となっています。また、デジタル化や自動化への移行が進む中、新技術の導入が求められます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン:
ダイナパックは「既存事業の強化」「成長分野の取込み・創出」を掲げています。
中期経営計画（2024-2026年）:
- 既存事業の強化: 生産性改善、コスト削減、品質向上
- 成長分野の取込み・創出: 新市場への進出、新技術の導入
- 開発設計力の強化: R&D投資の増加
- 人的資本充実: 人材育成、組織改革
- 業務・生産革新: デジタル化、自動化の推進
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル:
主に製品販売による収益モデル。不動産賃貸事業も収益の一部を占めています。
市場ニーズの変化への適応力:
新技術の導入や市場ニーズの変化に対応するため、R&Dへの投資を強化しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
デジタル印刷技術やパルプ成形技術の開発に注力しています。
主力製品:
食品や家電製品向けの段ボール、デジタル印刷製品、緩衝材などが主力です。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 291.27円
BPS（実績）: 4,514.79円
PER（会社予想）: 8.29倍
PBR（実績）: 0.53倍
現在の株価（2,414円）と比較すると、PERベースでは割安と評価できます。
7. テクニカル分析
株価推移:
直近10日間の株価は、2,402円（最低）から2,430円（最高）まで変動しています。50日移動平均線（2,356.50円）を上回っており、上昇トレンドにあります。
8. 財務諸表分析
売上高（過去12か月）: 64,424百万円
利益率:
- 営業利益率：4.95％
- 経常利益率：5.7％
- ROE（過去12か月）：5.40％
- ROA（過去12か月）：1.92％
キャッシュフロー:
- オペレーティングキャッシュフロー（過去12か月）：3,440百万円
- フリーキャッシュフロー（過去12か月）：1,610百万円
負債比率:
- 負債/純資産比率：0.64
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 3.31％
1株配当（会社予想）: 80円
配当性向: 28.30％
自社株買い:
自己株式保有数は362,221株（自己資本比率59.9％）
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近変動:
直近10日間の株価は上昇トレンドにあり、50日移動平均線を上回っています。
影響要因:
業績予想の改善、新技術の導入、市場需要の変化などが株価に影響を与えています。
11. 総評
ダイナパックは包装材の製造・販売において高い競争力を持ち、特に食品や家電製品向けの段ボールが主力です。中期経営計画に基づき、既存事業の強化と成長分野の創出に注力しています。財務面では健全な負債比率を維持し、株価も上昇トレンドにあります。技術革新への投資も進んでおり、持続可能な成長が見込めます。
12. 企業スコア
成長性: A（LTM売上成長率：2.20％、3年CAGR：–）
収益性: A（ROE：5.40％、ROA：1.92％）
財務健全性: A（自己資本比率：59.9％、負債/純資産比率：0.64）
株価バリュエーション: A（PER：8.29倍、PBR：0.53倍）
企業情報
| 銘柄コード | 3947 |
| 企業名 | ダイナパック |
| URL | http://www.dynapac-gr.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – パルプ・紙 |
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