1. 企業情報
企業名: 株式会社名村造船所
概要: 名村造船所は、造船、修繕、鉄構・機械、その他事業を手掛ける企業です。主要事業は新造船事業で、ハンディ型撒積運搬船、大型撒積運搬船、LNG燃料船などを製造しています。また、修繕船事業では国内艦艇、民間船、米国艦艇の修繕を行っています。鉄構・機械事業では舶用機械や鉄構・橋梁を設計・製造しています。
事業内容:
– 新造船事業：ハンディ型撒積運搬船、大型撒積運搬船、LNG燃料船など
– 修繕船事業：国内艦艇、民間船、米国艦艇の修繕
– 鉄構・機械事業：舶用機械、鉄構・橋梁
– その他事業：上記以外の事業
設立年月日: 1931年4月13日
本社所在地: 〒550-0012 大阪市西区立売堀2-1-9 日建ビル
代表者名: 名村 建介
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内でのポジション: 造船業界の中堅企業で、中大型のバラ積み船が主力です。子会社の函館どつくを傘下に持ち、修繕専業化で再建を進めています。
競争優位性や課題:
– 競争優位性: 中大型船の造船実績が豊富で、新造船事業で大型撒積運搬船やLNG燃料船の開発に注力している。
– 課題: 為替変動や原材料価格の上昇、受注動向の変化による影響を受けやすい。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
– 新造船事業で大型撒積運搬船やLNG燃料船を主力・準主力商品として位置づけ、市場の需要に応える。
– 修繕船事業では大型修繕案件で市場シェアを維持。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
– 新造船事業の操業効率化と新規事業の開発。
– 修繕船事業の受注増加とコスト削減。
– 鉄構・機械事業の舶用機械の稼働改善。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
– 新造船事業の操業効率化と新規事業の開発により、市場ニーズの変化に適応。
– 修繕船事業では大型修繕案件の獲得を目指す。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
– 新造船事業では大型撒積運搬船やLNG燃料船の開発に注力。
– 鉄構・機械事業では舶用機械のクランクシャフトの開発に注力。
収益を牽引している製品やサービス:
– 新造船事業のハンディ型撒積運搬船、大型撒積運搬船、LNG燃料船。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
– EPS（会社予想）：216.09円
– BPS（実績）：1,695.94円
– PER（会社予想）：20.59倍
現在の株価（4455円）に対するPERは、業界平均PER（7.3倍）より高く、割高な評価となっている。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
– 直近10日間の株価は、高値5650円、安値1491円の間で変動しており、高値圏から安値圏まで幅広く動いています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
– 売上（過去12か月）: 153.56B円（前年比 -6.20%）
– 利益:
– 営業利益率：約14.8%
– 経常利益率：約15.7%
– 純利益率：約11.3%
– キャッシュフロー:
– 営業CF：+13,021百万円
– 投資CF：△2,576百万円
– 財務CF：△3,504百万円
– ROE（過去12か月）: 19.17%
– ROA（過去12か月）: 7.45%
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
– 売上高、利益率は横ばいからやや減少傾向。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
– 配当利回り（会社予想）：0.90%
– 配当性向：17.40%
自社株買いなどの株主還元策:
– 自社株買いの情報は開示なし。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
– 直近10日間の株価は変動幅が大きく、上昇・下降の勢いは不安定。
株価への影響を与える要因:
– 為替変動、原材料価格上昇、受注動向の変化など。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
– 名村造船所は造船業界の中堅企業で、新造船事業が主力。技術革新により市場ニーズに適応するが、為替変動や原材料価格の上昇に影響を受けやすい。株価は割高評価で、テクニカル面では不安定な動きが続いている。
12. 企業スコア
成長性: B（LTM売上成長率がマイナス）
収益性: B（営業利益率、経常利益率は業界平均を上回る）
財務健全性: B（自己資本比率50.0%、流動比率180%）
株価バリュエーション: C（PERが業界平均より高く、割高評価）
企業情報
| 銘柄コード | 7014 |
| 企業名 | 名村造船所 |
| URL | http://www.namura.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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