1. 企業情報
- 概要・事業内容
- バンダイナムコ系の玩具・ゲーム卸の最大手。玩具、トレーディングカード、カプセルトイ(自販機運営・専門店含む)に加え、映像・音楽ソフトの企画・制作・卸、家庭用ゲームソフト・関連ハードの卸、アーケード向け機器・関連商材を取り扱う。
- 1969年設立、1991年に現社名へ変更。東京・台東区に本社。
- セグメント構成(参考:2025.3期)
- 玩具 47%、映像音楽 18%、ビデオゲーム 21%、アミューズメント 14%(括弧内はセグメントOPマージンの参考値)
- 人員など
- 従業員数 1,150人、平均年齢 39.0歳、平均年収 729万円
- 関連トピック
- 2023年8月末をみなし取得日としてブロッコリーを連結子会社化(24/3期3Qより連結反映)
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- 玩具・ゲーム・映像ソフトの国内卸で上位。バンダイナムコグループの商材を中心に、任天堂・SIE等のゲーム商材、カプセルトイなど幅広いエンタメ商材のハブ的機能を持つ。
- 競争優位
- スケールメリットとサプライチェーン(在庫・物流・店舗網)を活かした高い流通効率
- 強力IPへのアクセス(バンダイ・任天堂等)とヒット波及の享受
- カプセルトイ自販機運営・専門店展開など直結する販売インフラ
- 課題
- ヒット依存・IP偏重(主要取引先・商材集中)のボラティリティ
- 低粗利の卸モデル(価格競争・在庫回転管理が収益性を左右)
- 映像音楽はストリーミング移行の影響を受けやすい
3. 経営戦略と重点分野
- 戦略の方向性(補足資料・セグメント動向より)
- 収益牽引の「玩具」「ビデオゲーム」「アミューズメント」を拡大し、成長と利益率の両立を図る
- 映像音楽はメーカー部門強化と卸の改善で再成長を目指す
- 連結範囲拡大(ブロッコリー)によるIP/コンテンツ連携の深化
- 在庫・売上債権管理の強化によりキャッシュ創出力の安定化
- 進捗(26/3期中間)
- 売上+16.5%、営業利益+33.5%と拡大。ゲーム・アミューズメントが大幅伸長、玩具も堅調
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル
- 卸中心で粗利率は一桁台後半〜低二桁、営業利益率は数%台。ヒット循環とマス商材の回転で稼ぐモデル。
- 適応力
- セグメント分散(玩具・ゲーム・カプセルトイ・映像音楽)によりヒット偏在の平準化余地
- 映像音楽のデジタル化進展は構成転換の課題だが、カプセルトイやカードなどのリアル商材がポートフォリオを補完
- リスク管理
- 在庫処分損の発生(当中間 4.76億円)や売上債権増(営業CF一時マイナス)に表れる運転資本のブレが重要管理ポイント
5. 技術革新と主力製品
- 技術・独自性
- 製造・流通・小売(自販機運営)を跨ぐ垂直的なサプライチェーン設計と店舗・設置網の運営ノウハウ
- 主力領域
- 玩具(バンダイ等)、任天堂比率の高い家庭用ゲーム流通、カプセルトイ・カード、映像・音楽ソフトの企画・卸
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 前提
- 株価 6,390円、時価総額 1,541.6億円、BPS 2,750.87円、EPS(LTM)約406.3円、EPS(会社予想)327.96円
- マルチプル
- PER(実績LTMベース): 約15.7倍(= 6,390 / 406.3)
- PER(会社予想ベース): 約19.5倍(提示値19.55倍)
- PBR(実績): 約2.33倍(提示値)
- PSR: 約0.39倍(= 時価総額 1,541.6億 / 売上高LTM 3,923.1億)
- 業界平均との比較(参考: PER 12.1倍、PBR 1.0倍)
- PER: 実績で約+30%、予想で約+61%のプレミアム
- PBR: 約+133%のプレミアム
- 参考計算(指標比較の単純試算、助言ではありません)
- 業界平均PER×EPS(会社予想)= 12.1×327.96 ≈ 3,970円
- 業界平均PBR×BPS = 1.0×2,750.87 ≈ 2,751円
- 現在株価は上記参考水準より高位に位置
- 注記
- 2025/12/29に株式分割(2:1)予定のデータあり。分割後は1株指標が変動
7. テクニカル分析
- トレンド
- 50日移動平均 6,529円 < 現在 6,390円 < 年初来高値 7,260円
- 200日移動平均 5,652円 < 現在 6,390円(長期上昇トレンド上に位置)
- 位置づけ
- 年初来高値比 約-12%、年初来安値(4,125円)比 約+55%
- 直近10日値動きはレンジ内推移で方向感は限定的
- 需給
- 信用倍率 5.70倍、買残増(+8.8千株)、売残減(-2.9千株)とロング傾斜
- 3カ月平均出来高 12.0万株、直近出来高は同水準前後
8. 財務諸表分析
- 成長
- 売上高(LTM)3,923億円(前年比+約11.9%)、3年CAGR約+11%(2022→LTM)
- 収益性(LTM算出)
- 粗利率 約12.3%(48,288/392,306)
- 営業利益率 約3.5%(13,870/392,306)※中間期は約4.4%まで改善
- 当期純利益率 2.31%(提示値)
- ROE(実績)12.7%、LTMベース 16.0%(提示値)
- キャッシュフロー・BS
- 営業CF(LTM)+96億円、フリーCF +70億円と創出力は確保
- 26/3期中間は売上債権増で営業CF▲14.9億円に一時転換
- 現金等 365.7億円、自己資本比率 45.5%、流動比率 1.66倍
- 有利子負債の明示はなく、利息費用ゼロ計上(期中)
9. 株主還元と配当方針
- 配当
- 会社予想 1株配当 55円、配当利回り 0.86%(現株価ベース)
- LTM配当 105円、トレーリング利回り 1.68%(提示値)
- 5年平均配当利回り 3.17%、LTM配当性向 約32%
- 権利落ち予定日: 2026-03-30(予定)
- 自社株
- 自己株式比率 6.47%(過去に自己株取得の実績示唆)。現行の買付方針は資料上不詳
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 52週騰落 +50.5%と中長期での上昇が顕著。足元は50日線をやや下回り、短期は持ち合い〜調整局面。
- 関心・需給
- インサイダー持分 31.6%、機関投資家 23.3%でフロートは限定的
- 信用買い優勢(倍率5.7倍)は短期変動要因になり得る
11. 総評
- 需要の強いIP商材と広範な流通網を背景に、玩具・ゲーム・アミューズメントが好調。粗利率・営業利益率は段階的に改善し、ROEも上昇。
- 一方で、商材・取引先の集中と在庫・売掛金の増加に伴う運転資本負担がリスク要因。映像音楽は構造変化下での収益性改善が論点。
- バリュエーションは業界平均比でPER・PBRともプレミアム水準。中長期の成長持続(ゲーム・カプセルトイ伸長、在庫回転の最適化、コンテンツ活用)と収益性の底上げが評価維持のカギ。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性: A
- LTM売上+約12%、3年CAGR約+11%、中間期も+16.5%と高成長基調
- 収益性: B
- 粗利率約12%、営業利益率3〜4%台。改善中だが卸・小売平均並みのレンジ
- 財務健全性: A
- 自己資本比率45.5%、流動比率1.66倍、実質無借金に近く、LTMで正のフリーCF
- 株価バリュエーション: C
- PER・PBRとも業界平均比でプレミアム(実績PER+約30%、予想PER+約60%、PBR+約130%)
企業情報
| 銘柄コード | 7552 |
| 企業名 | ハピネット |
| URL | http://www.happinet.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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