1. 企業情報

  • 概要:生命保険に特化した持株会社。中核に個人向けの太陽生命、中小企業向けの大同生命、銀行・保険ショップ等を通じた貯蓄性商品に強みを持つT&Dフィナンシャル生命。クローズドブック(既契約ブロックの運用・管理)、資産運用、ペット保険等も展開。
  • 販売チャネルと顧客
    • 個人:営業職員による死亡・医療・介護保障(太陽生命)
    • 中小企業:定期・障害保障等を営業職員・代理店経由で提供(大同生命、TKC等と提携)
    • 銀行・保険ショップ:貯蓄性商品(T&Dフィナンシャル生命)
  • 連結事業構成(2025/3期):太陽生命44%、大同生命30%、T&Dフィナンシャル生命25%、他1%

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション:国内生保グループの中堅。大同生命は中小企業マーケットで高いプレゼンス、太陽生命は医療・介護領域の保障商品に強み。
  • 競争優位性
    • SME分野に特化した大同生命の顧客基盤・提携網(TKC等)
    • 個人向け保障ニーズ(医療・介護)の厚みと営業職員ネットワーク
    • クローズドブック事業(Viridium Group S.à r.l.等の連結化)による収益源の多様化
  • 課題
    • 市場・金利変動に伴う運用益・有価証券評価のボラティリティ
    • 少子化による国内長期の新契約動向、商品税制・規制変更リスク
    • 保障性と貯蓄性の収益バランス、資本効率の持続的改善

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン・方向性(短信・IR要旨の整理)
    • 国内中核(太陽・大同・T&Dフィナンシャル)の収益性向上と商品・チャネル強化
    • 資産運用力の高度化(利息・配当、売買・為替収益の安定化)
    • クローズドブック事業の拡大(Viridium連結等)と資本効率の向上
  • 2026年3月期中間の進捗ポイント
    • 経常収益+3.6%、経常利益+5.8%、中間純利益+3.0%(前年同期比)
    • 資産運用収益の増加が全体を押上げ
    • セグメントでは太陽生命が収益増で寄与、大同生命は高水準維持
  • 資本政策
    • 配当の増額(前期年80円→今期予想年124円)、自己株式の保有増(期末自己株式約4,932万株)

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル:保険料収入+運用収益の二本柱。中小企業向け保障や医療・介護保障は人口高齢化・事業承継需要により一定の基礎需要が見込まれる一方、市場金利・相場変動の影響が損益に波及。
  • 適応力:チャネル多角化(営業・代理店・金融機関)、クローズドブックの取り込みによる収益の分散化、商品ミックスの見直し等で環境変化に対応。

5. 技術革新と主力製品

  • 主力領域:死亡・医療・介護保障(太陽生命)、中小企業向け定期・就業不能等(大同生命)、貯蓄性商品(T&Dフィナンシャル生命)。
  • 技術・運営面:引受・保全業務のデジタル化、データ活用によるリスク選択・チャーン抑制、オンライン・来店型チャネルの活用などを推進(一般的な業界動向に整合)。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 前提:株価 3,329円、EPS(会社予想)233.59円、BPS(実績)3,061.87円
  • 実績・予想バリュエーション
    • PER:3,329 / 233.59 ≈ 14.25倍(会社公表14.26倍と整合)
    • PBR:3,329 / 3,061.87 ≈ 1.09倍
    • 配当利回り:124 / 3,329 ≈ 3.72%(会社予想3.72%と整合)、配当性向 約40%
  • 業界平均との比較(提供平均:PER 13.7倍、PBR 1.0倍)
    • PER:業界平均比でやや上(約+4%)
    • PBR:業界平均比でやや上(約+9%)
  • 参考水準(単純比較)
    • 業界平均PER適用の理論株価:13.7 × 233.59 ≈ 3,199円
    • 業界平均PBR適用の理論株価:≈ 3,062円
    • 現在株価は上記水準を上回るレンジ(配当・成長見通し・資本政策の差異を反映する可能性)

7. テクニカル分析

  • トレンド位置
    • 50日移動平均:3,523.6円(株価は約-5.5%下)
    • 200日移動平均:3,320.1円(株価はほぼ同水準、+0.3%)
    • 年初来高値:4,026円(現状は高値比約-17%)
    • 年初来安値:2,444円(現状は安値比約+36%)
  • 直近10日値動き:3,200~3,350円レンジでの持ち合い~戻り。10日平均出来高(約247万株)が3カ月平均(約192万株)を上回り、短期の売買関心はやや強め。
  • 信用需給:信用買残増(+10.8万株)、信用倍率4.80倍。短期は買い残多めで、上値では整理が必要になる可能性。

8. 財務諸表分析

  • 売上(経常収益・営業収益に相当)
    • 2022/3:1.70兆円 → 2023/3:2.13兆円 → 2024/3:2.30兆円 → 2025/3:2.34兆円 → LTM:2.38兆円
    • 3年CAGR(2022→2025):約+11%(LTMの伸び率は前年比+約3%)
  • 利益
    • 親会社純利益:2023/3 △1,321億円 → 2024/3 988億円 → 2025/3 1,264億円 → LTM 1,283億円(回復・安定化の傾向)
    • LTM営業利益率:約4.35%、LTM純利益率:約5.4%(1283億/2.38兆)
    • ROE(実績):9.35%
    • ROA(概算):約0.75%(1283億/総資産1.72兆、期中平均未考慮の参考値)
  • 財政状態・規制指標
    • 自己資本比率:7.8%(中間期は8.8%まで改善)
    • 連結ソルベンシー・マージン比率:934%(健全水準)
    • 有利子負債:2,220億円、Debt/Equity:約14.6%(保険負債除く財務レバレッジは抑制)
    • 現金等:5,776億円
  • キャッシュフロー:—(短信に詳細抜粋なし)
  • セグメント
    • 経常収益(当中間):太陽 6.80千億円、大同 5.95千億円、T&Dフィナンシャル 4.26千億円
    • 経常利益(当中間):連結1,098億円。太陽・大同が主な稼ぎ頭、T&Dユナイテッドキャピタルは損失計上。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当:2026/3期 1株124円予想(中間62・期末62)。前年80円から増額。
  • 予想配当利回り:約3.7%、配当性向:約40%
  • 自社株:自己株式比率 約5.34%、期中平均株式数の減少(買戻し実施の示唆)。総還元の継続に前向きな姿勢がうかがえる。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 52週騰落:+32.5%(S&P500 +11.8%を上回る)
  • 直近:決算発表後も3,200円台後半での推移。出来高は直近で増加傾向。
  • イベント
    • 次回決算予定:2026/2/12
    • 配当権利落ち予定:2026/3/30
  • 株価ドライバー(直近)
    • 運用環境(利回り・為替)と評価損益
    • セグメント収益の堅調(太陽・大同)とクローズドブック連結効果
    • 還元強化(増配・自己株)への評価
    • 信用買い残の積み上がりによる短期需給

11. 総評

  • 本業(保障性領域)と運用収益のバランスで着実な利益回復を継続。SME・医療介護といったコア市場での強みは維持され、Viridium連結等により収益ポートフォリオの多角化も進む。
  • 指標面ではROE約9%台、ソルベンシー・マージン比率は高水準。一方で自己資本比率は生保特性上低く見えやすい。配当は増額基調で総還元に前向き。
  • バリュエーションは業界平均に対してややプレミアム水準(PER・PBR)。テクニカルには200日線近辺での持ち合い、50日線下での推移。短期は需給の影響を受けやすい局面。

12. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  • 成長性:A
    • 理由:LTMベースで増収、3年CAGR約+11%(一過性を除けば安定的な増収トレンド)
  • 収益性:B
    • 理由:営業利益率約4.35%、純利益率約5%台、ROE約9%(業界特性を踏まえると中位〜やや良好)
  • 財務健全性:B
    • 理由:自己資本比率は低め(7.8%)だが、ソルベンシー・マージン比率934%と有利子負債D/E約14.6%は健全域
  • 株価バリュエーション:B
    • 理由:PER・PBRとも業界平均比で小幅プレミアム。配当利回りは約3.7%

(参考データ)
– 株価:3,329円
– 時価総額:1.81兆円
– PER(予):14.26倍、PBR(実):1.09倍
– 年間配当(予):124円、配当利回り(予):3.72%
– 移動平均:50日 3,523.6円、200日 3,320.1円
– 連結SMR:934%、ROE 9.35%、自己資本比率 7.8%

本レポートは事実関係の整理を目的としています。投資判断は、最新のIR資料・有価証券報告書等の一次情報をご確認のうえで総合的にご検討ください。


企業情報

銘柄コード 8795
企業名 T&Dホールディングス
URL http://www.td-holdings.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 金融(除く銀行) – 保険業

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By シャーロット

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