8411 みずほフィナンシャルグループ 分析レポート

株価: 5,163円(本日終値)/時価総額: 約12.86兆円/配当利回り(会社予想): 2.81%

1. 企業情報

  • 事業概要
    • 日本の3メガバンクの一角。銀行、信託、証券を中核に、国内外でリテール・法人・投資銀行・マーケット、資産運用など総合金融サービスを提供。
    • 主なセグメントは、リテール・法人、コーポレート&インベストメントバンキング(国内外)、グローバルマーケット、アセットマネジメント等。
  • ビジネスの特徴
    • 預金・貸出等の伝統的銀行業に加え、M&Aアドバイザリー、シンジケーション、マーケット関連(債券・為替・デリバティブ)、信託・受託、資産運用など手数料ビジネスを展開。
    • 国内大企業・公的機関に強い顧客基盤を持ち、海外では米州・欧州・アジアに拠点網を保有。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション
    • 国内預金・貸出残高で上位シェアを持つメガバンクグループ。ホールセール(大企業・クロスボーダーCIB)と市場部門が強み。
  • 競争優位性
    • 銀行・信託・証券のグループ連携、国内大企業との長期関係、グローバルでの調達力・案件執行力。
  • 主な課題
    • 国内人口動態を背景とする中長期の成長鈍化、大手間の価格競争、フィンテックや資本市場直接調達との競合、過去のシステムリスクの教訓を踏まえた運用強化の継続。

3. 経営戦略と重点分野

  • 直近期の方針(短信要約に基づく)
    • 金利上昇局面での預貸利鞘の改善を取り込み、コア業務純益を拡大。
    • 手数料収益(信託・資産運用、CIB、ソリューション営業)の積み上げ。
    • マーケット関連の収益機会活用と、調達費用・運営費のコントロール。
    • 与信コストとリスクアセット管理の適正化、資本効率の維持・向上。
  • 計画・見通し
    • 2026年3月期 当期純利益予想を1.13兆円へ上方修正(会社計画)。EPS予想約453円。
    • 規制資本(CET1等)を十分水準で維持しつつ、安定的な株主還元を継続。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル
    • 中核は純金利収益(預金調達・貸出運用)+手数料(投資銀行・信託・運用・決済等)+マーケット関連損益の組み合わせ。
  • 適応力
    • 金利環境の変化により利鞘が変動する一方、手数料・ソリューション収益の拡大で収益源を多様化。
    • 国際分散(米欧亜)とリスク管理により、信用コストや市況変動の影響緩和に取り組む。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術・運営
    • デジタルバンキング、API活用、キャッシュマネジメント、トレジャリーソリューション等の提供を強化。システムの安定運用と改善投資を継続。
  • 収益牽引領域
    • 預貸利鞘改善による純金利収益、法人・投資銀行の手数料、マーケット(債券・為替・デリバティブ)関連のトレーディング・ヘッジ収益。
    • 信託・資産運用の安定収益がベースを補強。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 指標(会社予想・実績ベース)
    • 株価: 5,163円
    • EPS(会社予想): 452.37円(短信ベースのEPS予想は453.49円)
    • PER: 11.41倍
    • BPS(実績): 4,423.90円 → PBR: 1.17倍
    • 配当予想: 145円 → 予想利回り: 2.81%(配当性向: 約36.6%)
  • 業界平均との比較(提供値)
    • 業界平均PER: 10.7倍に対し同社はやや上回る。
    • 業界平均PBR: 0.4倍に対し同社は1.17倍と上回る。
  • コメント
    • 近年の利益体質改善・資本効率の向上期待を織り込んだ水準。PBRは1倍超で推移。

7. テクニカル分析

  • トレンド
    • 50日移動平均: 4,938.7円、200日: 4,296.8円。株価は両方を上回る上昇トレンド。
    • 52週高値: 5,484円(11/17)/52週安値: 2,688.5円。現状は高値圏寄り。
  • 直近の値動き
    • 直近10日で5,0xx〜5,3xx円のレンジ推移。年初来高値からはやや押し。
    • 信用倍率4.28倍、買残は前週比減・売残は増で、短期の需給はやや均衡化の方向。

8. 財務諸表分析

  • 損益の推移(連結)
    • 収益(売上相当): 2.52兆円(2022/3)→ 2.67兆円(2023/3)→ 2.97兆円(2024/3)→ 3.65兆円(2025/3)→ 過去12か月 3.70兆円。
    • 親会社株主純利益: 5,305億円 → 5,555億円 → 6,790億円 → 8,854億円 → 過去12か月 約1.01兆円。
    • 四半期ベース成長: 売上YoY +6.4%、純利益YoY +44.3%(提供指標)。
  • 収益性
    • 営業利益率(LTM)約42%、純利益率約25%。ROE 8.6〜9.3%台、ROA 約0.36%。
  • 貸倒・リスク
    • 与信費用は近年抑制(短信では貸倒引当金残が大幅減)。不良債権比率0.72%(改善)。
  • 財政状態・資本
    • 総資産 約288.8兆円、総預金 約160.4兆円、貸出金 約94.3兆円(2025/9末)。
    • 規制資本(連結・速報):総資本比率18.41%、CET1比率13.70%、Tier1比率16.55%。
    • 注)一般事業会社の「自己資本比率(総資産比)」は3.6〜3.8%と低く見えるが、銀行はバーゼル規制比率が主要な安全性指標。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当
    • 2025/3期 実績: 年間140円(中間65円・期末75円)。
    • 2026/3期 予想: 年間145円(中間72.5円・期末72.5円予定)。予想利回り約2.81%。
    • 5年平均利回り: 4.18%(株価上昇により現利回りは低下)。
    • 配当性向目安は30〜40%レンジで安定推移(提供データでは約36.6%)。
  • 自社株
    • 自己株式は約0.04%(短信時点)。大規模な買戻しの記載は提供資料に記載なし。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • モメンタム
    • 52週騰落 +34.5%。出来高は3カ月平均約901万株、直近10日平均約902万株、直近は11百数十万株と増加日あり。
  • 関心・要因
    • 国内金利上昇局面での利鞘改善、業績予想の上方修正、資本比率の安定が関心材料。
    • 為替・金利・株式市況の変動、与信費用の動向が株価に影響。

11. 総評

  • 収益は金利環境の追い風と手数料・マーケット収益で改善。与信・資本も安定的。
  • バリュエーションは、PER・PBRともに業界平均を上回る水準で推移。年初来高値圏に位置。
  • 中期的には、手数料ビジネス拡大とコストコントロールで利益体質の底上げを図る一方、金利・市況・信用コストの変動に留意が必要。

(注)本レポートは提供データに基づく事実整理であり、投資勧誘・助言ではありません。

12. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  • 成長性: A
    • 3年で収益・利益が増加。LTMでは増収・増益基調(四半期YoYも増)。
  • 収益性: A
    • 営業利益率約42%、純利益率約25%、ROE 8〜9%台と改善傾向。
  • 財務健全性: A
    • 規制資本(CET1 13.7%、総資本18.4%)は健全水準。不良債権比率0.72%。
  • 株価バリュエーション: C
    • PER 11.4倍(業界平均10.7倍)、PBR 1.17倍(同0.4倍)と平均比で高め。

参考データ(抜粋)

  • 年初来高値/安値: 5,484円 / 2,688.5円
  • 50日/200日移動平均: 4,939円 / 4,297円
  • 信用倍率: 4.28倍(買残減・売残増)
  • 期末規制資本比率(速報): 総資本18.41%、CET1 13.70%
  • 次回決算(予定): 2026/2/3
  • 権利落ち日(予定): 2026/3/30

企業情報

銘柄コード 8411
企業名 みずほフィナンシャルグループ
URL http://www.mizuho-fg.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 銀行 – 銀行業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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