1. 企業情報
- 事業内容
- 建設機械や産業機械を中心とした「総合レンタル」事業を国内外で展開。道路・土木、建築・設備、インフラ(高速・鉄道・空港・港湾)、工場・プラント保全、災害復旧、イベント・展示会まで幅広い分野をカバー。
- イベント分野ではテント、ステージ、モニター、仮設スタンド等の機材提供から運搬・組立・撤去まで一貫対応。
- 付帯サービスとして、輸送、現場支援、コンサル、電気工事・仮設電気、駐車場運営、自動車保険、カーリース等を提供。
- 海外はアジア・豪州が軸。2023年4月に持株会社へ移行(旧社名:西尾レントオール)。
- 主力製品・サービスの特徴
- 建機・高所作業車・発電機・測量機器・タワークレーン・工場環境改善機器、省エネ支援機器、排水処理装置、レーザー計測機器、BEV/ハイブリッドの特殊車両など多様なラインアップ。
- イベント・展示会向けの豊富な機材とオペレーション対応力が強み。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性・課題
- 総合レンタルの草分けで、建機レンタルは首位級。関西地盤に加え海外展開の裾野を拡大。
- ワンストップでの機材とサービス提供力、イベント領域の実績が優位性。
- 業界課題として、建設現場の人手不足、資材高騰・不足が継続(決算短信の市況コメント)。
- 市場動向と対応
- 企業収益・設備投資は底堅く推移。大阪・関西万博関連工事の受注が売上に貢献(中間期)。
- 中計「Next Stage 2026」に沿って、建設ロジスティクスや建設DX、仮設領域の深化で需要に対応。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略
- 中計“Next Stage 2026”:建設ロジスティクス強化、仮設の高度化、建設DX推進を重点。
- 具体施策・重点分野
- 建機・高所・発電・測量機器等の機材力強化、工場向け環境・省エネ機器、電動化・ハイブリッド特殊車両の取り扱い拡大。
- イベント分野の大型案件対応力強化(万博関連等)。
- 新製品・新サービス展開(決算短信)
- セグメント別詳細製品名の個別記載はなし。レンタル関連が増収増益(売上+11.2%、中間期)。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルと適応力
- 高稼働・高回転を追求するレンタルモデル。機材ポートフォリオ多様化とDX・省エネ・電動化対応でニーズ変化に対応。
- 海外売上比率は13%(2024.9)。国内外の市場分散が一定の下支え。
- 売上計上時期の偏り
- 2025年9月期の上期進捗:売上53.6%、営業利益61.6%、純利益61.9%(通期予想対比)。上期時点で利益進捗が高め。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発・独自性
- 建設DXに資する測量・レーザー計測、環境・省エネ機器、排水処理装置、電動・ハイブリッド特殊車両など、現場の省人化・環境対応を後押し。
- 収益牽引領域
- レンタル関連事業が売上の中核(連結売上構成:レンタル関連96%、その他4%)。中間期セグメント営業利益はレンタル関連が大宗。
6. 株価の評価
- 一株指標と現在株価
- 株価:4,320円
- 予想EPS(会社):439.44円 → 予想PER:9.83倍
- 実績BPS:4,989.61円 → 実績PBR:0.87倍
- 業界平均との比較
- 業界平均PER:17.0倍、PBR:1.8倍
- 同社はPER・PBRともに業界平均比で低倍率。
7. テクニカル分析
- トレンド位置
- 50日移動平均:4,338円、200日移動平均:4,131円。終値4,320円は50日線付近(やや下)で、200日線上。
- 52週レンジ内の位置
- 年初来高値:4,780円、安値:3,415円。現状は高値比-9.6%、安値比+26.5%。
- 直近の値動きと出来高
- 直近10日終値は4,190〜4,400円で推移、レンジ内のもみ合い。
- 出来高:本日3.72万株、3カ月平均3.84万株・10日平均3.91万株と同程度。売買代金約16.0億円。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益の推移(連結)
- 売上高:170,634(2022)→185,660(2023)→198,995(2024)→TTM 214,953(百万円)
- 営業利益:14,890→16,343→18,050→TTM 19,610(百万円)
- 純利益:9,167→10,286→11,599→TTM 12,109(百万円)
- 伸長基調が継続。
- 収益性(TTM)
- 粗利率:約40.5%(87,099/214,953)
- 営業利益率:9.30%
- 当期純利益率:5.63%
- 四半期決算の進捗(2025年9月期上期)
- 売上高111,543百万円(通期予想208,000百万円の53.6%)
- 営業利益11,421百万円(同18,550百万円の61.6%)
- 親会社純利益7,297百万円(同11,800百万円の61.9%)
- 進捗は概ね順調。
9. 財務健全性分析
- 安全性指標
- 自己資本比率:46.6%(実績)
- 流動比率:1.40
- 総有利子負債:96,260百万円、Debt/Equity:68.62%
- キャッシュと資金繰り
- 現金同等物:62,200百万円
- 営業CF:31,810百万円、フリーCF:42,500百万円(過去12か月)。資金創出は良好。
- 借入金・金利負担
- 支払利息:1,830百万円(TTM)。利益水準・CFで十分にカバー可能な規模。
10. 収益性分析
- ROE:8.86%(ベンチマーク10%に対してやや下)
- ROA:4.17%(同5%に対してやや下)
- 営業利益率:9.30%、粗利率:約40.5%、純利益率:5.63%
- 推移
- EPS:330.3(2022)→370.6(2023)→417.8(2024)→TTM 436.0と改善傾向。
- 収益性は上向きだが、ベンチマーク到達には余地。
11. 市場リスク評価
- ベータ値:0.29(5年、月次)→ 市場感応度は低位。
- 52週レンジ:3,415〜4,780円、現在位置はレンジ中上段。
- リスク指標
- 年間ボラティリティ:28.5%、最大ドローダウン:-30.16%、シャープレシオ:-0.02、年間平均リターン:-0.03。
- リスク要因(決算短信)
- 米国関税政策の影響は軽微。
- 市況として建設業の人手不足、資材高騰・不足に留意。
12. バリュエーション分析
- 業種平均倍率との比較
- 予想PER:9.83倍(業界平均17.0倍)
- 実績PBR:0.87倍(業界平均1.8倍)
- 目標株価レンジ(単純適用)
- PER基準:約7,410円(EPS 439.44×17.0)
- PBR基準:約8,982円(BPS 4,989.61×1.8)
- 参考値であり、将来収益見通しや資本政策により変動。
13. 市場センチメント分析
- 信用取引状況
- 信用買残:37,300株(前週比 -12,400)、信用売残:19,000株(前週比 -1,200)、信用倍率:1.96倍。
- 買い残・売り残ともに減少、需給は中立〜やや買い残優位。
- 株主構成
- インサイダー保有:34.80%、機関投資家保有:31.56%、フロート:1,625万株。
- 主要株主にオーナー系・安定株主(社員持株会、取引先持株会、財団)・信託銀行等が並ぶ。
- 大株主動向
- 個別の売買動向の記載はデータなし。
14. 株主還元と配当方針
- 配当
- 会社予想配当利回り:3.06%
- 1株配当(各種指標ベース):132円、配当性向:約30.0%
- 中間短信時点の年間配当予想:128円(2025年9月期)。最新予想は132円(各種指標)と情報に差異あり。
- 自社株買い等
- データなし。
- ストックオプション等
- データなし。
- 権利落ち日
- 2026年9月29日(予定)
15. 最近のトピックスと材料
- 2025年4月:グループ内再編を実施。
- 2025年大阪・関西万博関連工事の受注がレンタル関連売上に貢献(上期)。
- 中計“Next Stage 2026”に沿った投資・施策を継続。
- 中間期EBITDA:313億円(前年同期比+5.6%)。
16. 総評
- 概要
- 建機レンタル首位級の総合レンタル企業。売上・利益は中期的に増加傾向、上期進捗も良好。イベント・大型案件と建設ロジの需要取り込みに加え、DX・省エネ・電動化対応で機材競争力を維持。
- ファンダメンタルズ
- 収益性は改善途上(ROE/ROAは一般的ベンチマークにわずかに届かず)。自己資本比率46.6%、CF創出は安定。借入負担は管理可能な水準。
- バリュエーション・テクニカル
- PER・PBRとも業界平均比でディスカウント。株価は200日線上・50日線付近で、52週レンジ中上段。
- 強み・弱み・機会・脅威(SWOT)
- 強み:総合レンタルの幅広い機材・オペ力、イベント対応力、関西地盤、海外展開。
- 弱み:ROE/ROAが一般的ベンチマークに未達。Piotroskiスコア1/9(やや懸念)。
- 機会:万博関連・インフラ投資、建設DX・省エネ・電動化需要、海外案件。
- 脅威:建設業の人手不足・資材高騰、景気・投資循環の鈍化リスク。
※本情報は公開データの整理であり、投資判断を目的とする助言ではありません。データがない項目の推測は行っていません。
17. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A
- 売上・利益が年次で増加、上期は2桁の増益(営業+11.1%、純利+14.0%)。
- 収益性:B
- 営業利益率9.3%、ROE 8.86%、ROA 4.17%(一般ベンチマークに近いが未達)。
- 財務健全性:A
- 自己資本比率46.6%(40%以上)、流動比率1.40、D/E 0.69、営業CF・フリーCFともに黒字。
- 株価バリュエーション:A
- PER・PBRとも業界平均比で低倍率。業種平均倍率適用の目安は7,410〜8,982円。
— 参考データ —
– 時価総額:1,226億円
– ベータ:0.29
– 信用倍率:1.96倍
– 直近出来高:3.72万株(3カ月平均3.84万株)
– 中計:Next Stage 2026(建設ロジスティクス、仮設、建設DX)
– 海外売上比率:13%(2024.9)
企業情報
| 銘柄コード | 9699 |
| 企業名 | ニシオホールディングス |
| URL | https://nishio-grp.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・参考情報)
現在の指標
| 株価 | 4,320円 |
| EPS(1株利益) | 439.44円 |
| 年間配当 | 3.06円 |
予測の前提条件
| 予想EPS成長率 | 3.0% |
| 5年後の想定PER | 9.8倍 |
5年後の予測値
| 予想EPS | 509.43円 |
| 理論株価 | 5,008円 |
| 累計配当 | 17円 |
| トータル価値 | 5,024円 |
現在価格での試算リターン
| 試算年率リターン(CAGR) | 3.07% (参考:低水準) |
目標年率ごとの理論株価(参考値)
| 目標年率 | 理論株価 | 安全域価格 | 現在株価との比較 |
|---|---|---|---|
| 15% | 2,498円 | 1,249円 | × 算出価格を上回る |
| 12% | 2,851円 | 1,426円 | × 算出価格を上回る |
| 10% | 3,120円 | 1,560円 | × 算出価格を上回る |
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