アズビル(6845)企業分析レポート
最終更新: 2025-11-26
株価: 1,460円 / 時価総額: 790,404百万円 / 市場区分: プライム(電気機器)
1. 企業情報
- 事業概要
- 制御・自動化機器大手。ビル向けの空調・セキュリティ等の最適制御、工場・プラントのプロセスオートメーション、ライフライン計測を展開。エネルギー管理(BEMS)に強み。海外展開を拡大中。
- セグメント
- Building Automation(BA): 商業ビル・生産施設向けHVAC制御・セキュリティシステム、BMS、DDC(コントローラ)、バルブ/アクチュエータ、センサ、エンジ/保守
- Advanced Automation(AA): 工場・プラント向け制御システム、スイッチ、センサ、エンジ/保守
- Life Automation(LA): ライフライン向け計測機器、住宅向け中央空調等
- 沿革: 1906年創業。2012年にヤマタケからアズビルへ改称。東京本社。
- 主力製品・サービス
- BMS、DDC、各種バルブ・アクチュエータ・センサ、エネルギー管理サービス(BEMS)
- 市場別ソリューション(オフィス、リテール、ホテル、ミュージアム、医薬工場、研究所 等)
- 事業構成(売上/セグメント利益率)
- BA: 49%(営業利益率目安: 16%)
- AA: 35%(同: 15%)
- LA: 15%(同: 3%)
- その他: 0%(同: -63%)
- 海外売上比率: 21%(2025.3期)
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位・課題
- エネルギー管理・最適制御技術、長年の据付・保守実績に基づく高シェア領域を保有(ビルオートメーション)。
- 補修・改修需要の取り込みに注力。産業向けではグローバル競合も多く、海外での案件獲得力強化が課題。
- 市場動向と対応
- 省エネ・脱炭素、ビルのスマート化需要が追い風。
- 海外攻勢・BEMSを武器とした改修案件獲得で対応。
(定量的な市場シェア数値: データなし)
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/戦略(要約)
- エネルギー最適化・ビル/工場の自動化高度化を軸に、ライフサイクルでのエンジニアリング・保守で収益基盤を強化。
- 海外売上の拡大(現状21%)と、既存設備の改修・省エネ改修の深耕。
- 中期施策・重点分野
- BEMS/省エネ改修の横展開、産業計測・制御の高付加価値化、保守・サービス収益の拡大。
- 新製品・新サービスの展開状況
- 決算短信起点の個別リリース: データなし
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル/適応力
- 据付後の保守・改修(ライフサイクル)を含む継続収益を重視。省エネ規制・脱炭素要請の継続によりニーズは構造的。
- 売上計上時期の偏りと影響
- データなし
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向・独自性
- BMS/最適制御、センサ/アクチュエータ、エネルギーマネジメントが中核。ビル・産業双方のドメイン知見を活用。
- 収益牽引製品/サービス
- ビルオートメーション(BMS、DDC、バルブ/センサ類)とエンジ/保守が主要ドライバー。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 現在株価: 1,460円
- EPS/BPS等
- 会社予想EPS(連結): 65.63円 → PER約22.3倍(提供値: 22.25倍)
- 実績BPS(連結): 454.31円 → PBR約3.21倍(提供値: 3.21倍)
- 参考: 過去12ヶ月EPS: 83.57円(情報提供)
- 業界平均との比較(業界: 電気機器)
- 平均PER: 24.2倍に対し、同社PERはやや低位(会社予想EPS基準)
- 平均PBR: 1.6倍に対し、同社PBRは高位
- 参考目標株価(提供データに基づく)
- PER基準: 2,022円
- PBR基準: 727円
- 備考: 試算基準の違い(予想/実績)により数値は変動し得ます
7. テクニカル分析
- 直近推移
- 現在値は1,460円。50日移動平均1,437.56円、200日移動平均1,322.04円の双方を上回る水準。
- 年初来レンジとの位置
- 高値: 1,530.5円 / 安値: 990円
- 現在値は高値比-約4.6%、安値比+約47%付近。レンジ上限寄り。
- 出来高・売買代金
- 本日出来高: 905.9千株(3カ月平均1,360千株、10日平均984千株を下回る)→直近は平均並み〜やや低調。
- 値幅制限: 1,156〜1,756円
8. 財務諸表分析
- 売上・利益(百万円)
- 売上高: 256,551(2022)→278,406(2023)→290,938(2024)→300,378(2025.3)/ 過去12ヶ月: 294,023
- 営業利益: 28,231 → 31,251 → 36,841 → 41,486 / 過去12ヶ月: 44,564
- 3年間CAGR(売上): 約+5%台
- 収益性
- 過去12ヶ月営業利益率: 15.04%(提供)
- 過去12ヶ月純利益: 43,474百万円 / 純利益率約14.8%
- 四半期進捗(通期予想対比)
- データなし
9. 財務健全性分析
- 自己資本比率(連結): 75.3%
- 流動比率: 3.98
- D/E(総負債/自己資本): 4.78% / 総有利子負債: 1,118億円
- 現金同等物: 885億円(直近四半期)
- 特色
- ネットキャッシュ(現金 > 借入金)
- 財務安全性は高水準と評価可能な指標構成
10. 収益性分析
- ROE(過去12ヶ月): 18.96%(ベンチマーク10%超)
- ROA(過去12ヶ月): 9.24%(ベンチマーク5%超)
- 利益率
- 営業利益率: 15.04%
- 粗利率(過去12ヶ月): 約45.8%(134,724/294,023)
- 推移
- 営業利益率は2022→過去12ヶ月で上昇傾向(約11%→約15%)
11. 市場リスク評価
- ベータ(5年・月次): 0.49(市場連動性は相対的に抑制的)
- ボラティリティ(年率): 33.88%
- 最大ドローダウン: -45.53%
- シャープレシオ: -0.14
- 52週レンジ: 990〜1,530.5円、現在値は上限寄り
- 事業/外部リスク(決算短信記載)
- データなし
12. バリュエーション分析
- 業種平均比較
- PER: 業種平均24.2倍に対し、同社は22.3倍(予想EPS基準)
- PBR: 業種平均1.6倍に対し、同社は3.21倍
- 目標株価レンジ(業界平均倍率適用・提供値)
- PER基準: 2,022円
- PBR基準: 727円
- 参考レンジ: 727〜2,022円(方法論により相違)
13. 市場センチメント分析
- 信用取引
- 信用買残: 68.6千株(前週比 -8.0千)
- 信用売残: 142.0千株(前週比 -25.8千)
- 信用倍率: 0.48倍(需給は売り長)
- 株主構成(上位)
- 日本マスタートラスト信託銀行(信託口)14.23%
- ステート・ストリート関連、生命保険各社、自己株口 4.08%、社員持株会 等
- インサイダー保有: 4.43% / 機関投資家保有: 54.75%
- 大株主の動向
- 定量トレンド: データなし
14. 株主還元と配当方針
- 予想1株配当: 26円 / 予想配当利回り: 1.78〜1.79%
- 配当性向: 31.10%(提供)
- 自己株関連
- 自己株式比率: 4.08%
- 新規の自社株買い開示: データなし
- 株式分割
- 2024/9/27に4:1の株式分割実施
- 株式報酬/SO等
- データなし
15. 最近のトピックスと材料
- 直近イベント
- 決算発表予定: 2026/2/5
- 権利落ち日(予定): 2026/3/30
- 株式分割: 2024/9/27(4:1)
- 適時開示(大型受注/新製品/拠点)
- データなし
16. 総評
- 強み
- ビルオートメーションでの高い競争力とBEMSの実装力
- 保守・改修を含むライフサイクル収益モデル
- 高い財務健全性(自己資本比率75%・ネットキャッシュ)
- 収益性指標が良好(ROE/ROA/営業利益率)
- 留意点
- PBRは業種平均を上回る水準
- 四半期売上成長は直近で減速(YoY -3.9%)する局面もあり
- 信用需給は売り長(信用倍率0.48倍)
- 機会
- 省エネ・脱炭素投資、既存ビルの改修需要、海外展開の深耕
- 脅威
- マクロ減速や設備投資循環の変動、海外競争激化、為替等(個別開示: データなし)
- 収益性・財務健全性は良好。バリュエーションはPERで業種平均近辺、PBRは高位。
- テクニカルは上昇トレンド維持、年初来高値圏に近い位置。
17. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性: B
- 売上は年次で拡大(CAGR約+5%)も、直近の四半期売上YoYは-3.9%。
- 収益性: A
- ROE 18.96%、ROA 9.24%、営業利益率15.04%。
- 財務健全性: S
- 自己資本比率75.3%、流動比率3.98、D/E 4.78%、ネットキャッシュ。
- 株価バリュエーション: B
- PERは業種平均近辺、PBRは平均超。総合して中立。
参考データ(抜粋)
- 売上高(百万円): 294,023(過去12ヶ月)
- 営業利益(百万円): 44,564(過去12ヶ月)
- 純利益(百万円): 43,474(過去12ヶ月)
- 営業CF: 43,390百万円 / フリーCF: 27,160百万円
- 配当利回り(予想): 1.78% / 配当性向: 31.10%
- Beta: 0.49 / 年間ボラ: 33.88% / 最大DD: -45.53%
- 発行済株式数: 541,372,736株(別ソース表示: 507.29百万株)※データソースにより差異あり
以上。
企業情報
| 銘柄コード | 6845 |
| 企業名 | アズビル |
| URL | http://www.azbil.com/jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
バリュー投資分析(5年予測・参考情報)
現在の指標
| 株価 | 1,460円 |
| EPS(1株利益) | 65.63円 |
| 年間配当 | 1.78円 |
予測の前提条件
| 予想EPS成長率 | 5.0% |
| 5年後の想定PER | 15.0倍 |
5年後の予測値
| 予想EPS | 83.76円 |
| 理論株価 | 1,256円 |
| 累計配当 | 10円 |
| トータル価値 | 1,267円 |
現在価格での試算リターン
| 試算年率リターン(CAGR) | -2.80% (参考:低水準) |
目標年率ごとの理論株価(参考値)
| 目標年率 | 理論株価 | 安全域価格 | 現在株価との比較 |
|---|---|---|---|
| 15% | 630円 | 315円 | × 算出価格を上回る |
| 12% | 719円 | 359円 | × 算出価格を上回る |
| 10% | 787円 | 393円 | × 算出価格を上回る |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.3)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。