2440 ぐるなび 分析レポート(プライム・サービス業)

注記: 本資料は公開データに基づく客観的な情報整理であり、投資助言ではありません。数値は特記なき限り連結・円ベースです。

1. 企業情報

  • 事業内容
    • 飲食店情報サイト(楽天ぐるなび)を運営。PC・スマホ経由での店舗検索・オンライン予約を提供
    • 飲食店向けのインターネットPR・マーケティング支援、業務支援(予約台帳等)、従業員福利厚生支援
    • 食関連の調査・情報提供、飲食店の運営受託等
    • 事業構成(2025/3):ストック型サービス68%、スポット型10%、プロモーション9%、その他13%
  • 主力製品・サービス
    • 店舗情報掲載・送客、オンライン予約機能
    • 店舗の販促支援(PR・マーケティング)、業務支援(予約台帳など)
  • 特記事項
    • 楽天グループと提携強化。楽天Gが大株主

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 競争優位性・課題
    • 飲食店課金モデルとストック型収益の比率が高い点は安定性に寄与
    • 大手プラットフォームとの競争環境は継続(送客力・広告効果の可視化が鍵)
    • 楽天連携により会員基盤・ポイントエコシステムの活用余地
  • 市場動向と対応
    • 市場のデジタル化・予約のオンライン化は進展
    • 事業構成でストック型比率が高いことから、継続課金モデルへのシフトが進んでいるとみられる

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン・戦略(推測を避け、判明分のみ)
    • ストック型サービスの拡大(構成比68%)
    • 楽天とのアライアンス活用(送客・会員基盤)
  • 中期施策・重点分野(公開情報ベース)
    • 飲食店向け業務支援機能(予約台帳等)の強化
    • マーケティング支援の高度化(インターネットPR)
  • 新製品・新サービスの展開状況
    • 決算短信に紐づく具体的記載:データなし

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル
    • 飲食店からの掲載・販促支援料が柱。ストック型比率が高く、一定の安定性
  • 市場ニーズ変化への適応
    • オンライン予約・業務支援強化でデジタル需要に対応
  • 売上計上時期の偏り
    • データなし

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向・独自性
    • 予約台帳等のSaaS的業務支援が示唆されるが、具体機能の開示は限定的
  • 収益牽引
    • ストック型サービスが主力(構成比68%)

6. 株価の評価(バリュエーションの目安)

  • 現在株価: 173円
  • EPS(会社予想): 4.15円、BPS(実績): 91.23円
  • PER(会社予想): 41.69倍(業界平均17.0倍)
  • PBR(実績): 1.90倍(業界平均1.8倍)
  • 参考試算(業界平均倍率を適用)
    • PER基準: 4.15円 × 17.0倍 ≈ 70.6円
    • PBR基準: 91.23円 × 1.8倍 ≈ 164.2円
    • 現在株価173円は、PER基準試算を上回り、PBR基準試算に対してはやや上回る水準
  • 補足
    • 提示データの「目標株価(業種平均PER基準): 14円/PBR基準: 164円」は、EPS・BPSからの再計算値(約71円/約164円)と整合しないため、本レポートでは再計算値を併記

7. テクニカル分析

  • トレンド
    • 直近終値173円は50日線206.22円・200日線254.01円をいずれも下回る
    • 年初来レンジ: 高値357円/安値170円。現在値は安値圏(安値+約2%)
  • 直近推移(10営業日)
    • 188円→173円方向へ弱含み
  • 出来高・売買代金
    • 本日出来高186.7千株は3カ月平均255.3千株、10日平均236.2千株を下回り、直近の市場関心はやや低下
    • 本日売買代金 約3.23億円

8. 財務諸表分析

  • 売上と利益
    • 売上高: 12,852M(2022) → 12,296M(2023) → 12,983M(2024) → 13,458M(2025) → TTM 13,854M(回復基調)
    • 営業損益: -4,786M(2022) → -1,724M(2023) → -339M(2024) → 262M(2025) → TTM 89M(黒字化後も薄利)
    • 当期純損益: -5,769M(2022) → -2,286M(2023) → -363M(2024) → 211M(2025) → TTM 92M
  • 収益性(TTM概算)
    • 粗利率 ≈ 59.2%(8,199/13,854)
    • 営業利益率 ≈ 0.64%(89/13,854)
    • 純利益率 ≈ 0.66%(92/13,854)
  • ROE・ROA
    • ROE(実績): 3.82%/ROE(TTM): 1.59%
    • ROA(TTM): 0.51%
  • 過去数年の傾向
    • コスト構造の見直しにより赤字幅縮小→黒字化。売上は緩やかに回復
  • 四半期進捗(通期予想比)
    • データなし(通期予想の未提示)

9. 財務健全性分析

  • 自己資本比率(実績): 44.3%(良好)
  • 流動比率(直近): 3.67(潤沢)
  • 现金・負債
    • 現金等: 4.48B、総有利子負債: 3.4B、ネットキャッシュ約+1.08B
    • D/E(直近): 65.66%
  • 資金繰り
    • 営業CF +0.389B、フリーCF -0.677B(投資キャッシュアウトが上回る)
  • 借入金・金利負担
    • 利払い(2025/3): 29.7M。負担は限定的
    • 借入金の増減推移: データなし

10. 収益性分析

  • 指標評価
    • ROE 1.59%(TTM)/3.82%(実績)は一般的ベンチマーク(ROE 10%)を下回る
    • ROA 0.51%(TTM)はベンチマーク(ROA 5%)を下回る
    • 営業利益率 ≈0.64%と低水準
  • 推移
    • 大幅赤字から黒字転換後、利益率は改善過程だが水準はまだ低い

11. 市場リスク評価

  • ベータ(5年): 0.05(市場感応度は低い傾向)
  • 52週レンジ: 170–357円、現状はレンジ下限近辺
  • リスク要因(決算短信等)
    • データなし(外部環境・為替・地政学等の個別記載未確認)

12. バリュエーション分析

  • 業界平均との比較
    • PER: 41.69倍(会社) vs 17.0倍(業界平均)
    • PBR: 1.90倍(会社) vs 1.8倍(業界平均)
  • 目標株価レンジ(業界平均倍率を機械的適用した参考値)
    • PER基準: 約71円
    • PBR基準: 約164円
    • 現在株価173円はPBR基準をやや上回る水準
  • 総合所見
    • 収益性水準を踏まえると、PER面での割高感、PBR面ではほぼ業界並み〜やや上の評価

13. 市場センチメント分析

  • 信用取引
    • 信用買残 1,810,500株(前週比 -98,500)、信用売残 442,300株(+21,400)、信用倍率 4.09倍
    • 需給は買い越し優位だが、買残の取り崩しと売残増加でやや需給改善の兆し
  • 株主構成
    • インサイダー保有比率 46.98%、機関 4.56%、浮動株 29.28M
    • 主要株主: 楽天G 16.3%、創業者関係・経営陣、信託銀行、交通・IT関連企業など安定株主が一定割合
  • 大株主動向
    • 直近の売買動向の詳細: データなし

14. 株主還元と配当方針

  • 配当
    • 会社予想配当: 0円、配当利回り 0.00%、配当性向 0%
    • 直近の権利落ち日: 2020/3/30
  • 自社株買い等
    • 自己株式 0.89%(保有状況のみ)。新規取得等の開示: データなし
  • ストックオプション等
    • データなし

15. 最近のトピックスと材料

  • 適時開示・大型受注・新製品・拠点展開
    • データなし

16. 総評

  • まとめ
    • 売上は回復基調、コスト削減進展により黒字化。ストック型収益の比率が高く、安定性に寄与
    • 収益性(利益率・ROE/ROA)は依然として低水準。FCFはマイナス
    • 財務は自己資本比率44%・流動比率3.67で健全、ネットキャッシュも確保
    • バリュエーションはPER面で業界平均を上回り、PBRは平均並み〜やや上
    • テクニカルは年初来安値圏、出来高は平均を下回り需給はやや弱含み
    • 楽天連携の送客力・会員活用の具体的成果
    • 業務支援(予約台帳等)のARPU・解約率・拡販速度
    • 収益性の持続的改善(営業利益率・ROEのトレンド)とFCF転換
    • 需給(信用買残の整理・出来高推移)とテクニカルのトレンド
  • SWOT
    • 強み: 高いストック型比率、ブランド認知、楽天連携、健全なバランスシート
    • 弱み: 薄利構造、ROE/ROAの低水準、FCFマイナス
    • 機会: 外食産業のデジタル化進展、業務支援SaaSの拡大余地、アライアンスの深耕
    • 脅威: 送客・広告市場の競争激化、外食景況の変動、広告費抑制局面

17. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  • 成長性: B
    • 売上成長(TTM +約6–7%)、回復基調。新製品展開の定量はデータ不足
  • 収益性: C
    • 営業利益率約0.6%、ROE/ROAが一般的ベンチマークを下回る
  • 財務健全性: A
    • 自己資本比率44.3%、流動比率3.67、ネットキャッシュ、D/Eはやや高めも総合は良好
  • 株価バリュエーション: C
    • PERは業界平均超、PBRは平均並み〜やや上

以上。


企業情報

銘柄コード 2440
企業名 ぐるなび
URL http://www.gnavi.co.jp/company/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・参考情報)

現在の指標

株価 173円
EPS(1株利益) 4.15円
年間配当 0.00円

予測の前提条件

予想EPS成長率 8.0%
5年後の想定PER 15.0倍

5年後の予測値

予想EPS 6.10円
理論株価 91円
累計配当 0円
トータル価値 91円

現在価格での試算リターン

試算年率リターン(CAGR) -11.97% (参考:低水準)

目標年率ごとの理論株価(参考値)

目標年率 理論株価 安全域価格 現在株価との比較
15% 45円 23円 × 算出価格を上回る
12% 52円 26円 × 算出価格を上回る
10% 57円 28円 × 算出価格を上回る

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.3)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。