2025年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:市場予想(コンセンサス)は提示なし(–)。会社公表の通期予想に対する第1四半期の進捗は売上高で約21.9%と高め、営業利益進捗は約11.4%(会社予想に対して概ね順調な売上だが利益は未確定)。(市場予想差異:–)
- 業績の方向性:増収(売上高306百万円、前年同期比+3.2%)だが親会社株主に帰属する四半期純利益は△15百万円(前年同期は+14百万円)で四半期ベースは赤字転落。
- 注目すべき変化:不動産事業がM&Aによる収益増とコスト低減で好調(売上225百万円、前年同期比+11.9%、セグメント利益44百万円、同+35.0%)。一方アパレルは店舗閉鎖影響で売上減(74百万円、同▲14.9%)だが既存店売上は+15.1%。
- 今後の見通し:通期予想(売上1,400百万円、営業利益175百万円、親会社帰属当期純利益90百万円)に変更はないと会社は表明。第1四半期の売上進捗はやや良好だが純利益は赤字のため通期達成には利益改善の継続が必要。
- 投資家への示唆:不動産セグメントの安定稼働・M&Aが業績改善の主因。アパレルの構造改善(既存店回復+店舗整理)やウェアラブル事業の導入拡大が継続できるかが鍵。自己資本比率低位(12.2%)で負債依存度が高いため、財務健全化の進捗も注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社キムラタン
- 主要事業分野:アパレル事業(子供服等の直営店およびEC)、不動産事業(賃貸等)、ウェアラブル事業(保育現場向けサービス)等
- 代表者名:代表取締役 九鬼 祐一郎
- 上場取引所:東京(コード 8107)
- URL:http://www.kimuratan.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2024年8月7日
- 対象会計期間:2025年3月期 第1四半期(2024年4月1日~2024年6月30日、連結)
- 決算補足説明資料:無、決算説明会:無
- セグメント:
- アパレル事業:直営店舗・EC中心。第1Q売上74百万円(前年同期比▲14.9%)、既存店売上+15.1%。
- 不動産事業:賃貸等(M&Aで子会社化した物件を含む)。第1Q売上225百万円(同+11.9%)、セグメント利益44百万円(同+35.0%)。
- その他事業(ウェアラブル等):第1Q売上5百万円(同▲18.7%)、導入施設数65→113園に拡大。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通):246,651,010株(2025年3月期1Q)
- 期中平均株式数(第1四半期累計):243,147,699株
- 時価総額:–(提示なし)
- 今後の予定:
- 決算発表(通期予想は既に公表、最新修正有無については会社は通期見通しに変更なしと表明)
- IRイベント:当第1四半期は説明会なし。今後の予定は別途公表予定。
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の通期予想に対する進捗率として算出)
- 売上高:306百万円/通期予想1,400百万円 → 達成率 約21.9%(第1四半期としては高め)
- 営業利益:20百万円/通期予想175百万円 → 達成率 約11.4%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:△15百万円/通期予想90百万円 → 達成率(実績は赤字のため算定不可/進捗マイナス)
- サプライズの要因:
- 売上上振れ要因:不動産事業のM&Aによる物件増と稼働安定、売上総利益率改善(売上総利益率48.4%、前年同期比+2.6pp)。
- 利益面でのマイナス:当期は前年同期に計上された固定資産売却益等の特別利益がなかったことが純利益を押し下げた(前年は特別利益32百万円)。
- 営業外費用(支払利息の増加等)が経常損失を圧迫(支払利息17百万円)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っていない(注記では「直近公表予想からの修正:有」との表記ありつつ、本文では「変更はない」と明示)。第1Qの売上進捗は良好だが純利益は赤字のため、通期で利益回復が継続できるかが達成のポイント。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:8,275百万円(前期末8,304→△28百万円)
- 純資産:1,011百万円(前期末921→+89百万円)
- 負債合計:7,263百万円(前期末7,382→△118百万円)
- 現金及び預金:497百万円(前期末467→+29百万円)
- 借入金残高:6,609百万円(前期末6,687→△78百万円)
- 収益性(第1四半期)
- 売上高:306百万円(前年同期296百万円、増減+3.2%、金額差+9百万円)
- 売上総利益:148百万円(前年同期135百万円、増減+9.2%)
- 営業利益:20百万円(前年同期4百万円、増減+307.5%)→ 営業利益率 約6.5%(20/306)(改善余地ありだが前期比では大幅改善)
- 経常利益:△12百万円(前年同期△15百万円、改善)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△15百万円(前年同期+14百万円、悪化)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△0.06円(前年同期 0.06円)
- 進捗率分析(通期予想対比)
- 売上高進捗率:約21.9%(通常:第1四半期は季節性により低いケースがあるが、今回は高め)
- 営業利益進捗率:約11.4%(まだ利益面は通期計画に対して余地あり)
- 純利益進捗:赤字のため未達(マイナス)
- 過去同期間との比較:売上は微増、営業利益は改善、ただし前年は第1Qに特別利益が計上されており純利益比較は影響を受ける
- 財務安全性
- 自己資本比率:12.2%(前期末11.0%→改善したが低位。目安40%以上(安定)に対して低い=要注意)
- 負債比率:負債合計7,263百万円に対し純資産1,011百万円 → 高い負債依存(目安で見ると高リスク)
- 流動比率:流動資産1,015/流動負債730 ≒ 139%(短期支払能力は概ね確保。100%以上は良い目安)
- 効率性
- 減価償却費(第1Q累計):48百万円(前年54百万円)、のれん償却9百万円
- 不動産事業のEBITDA(セグメント別):1億2百万円(前年96百万円)→ キャッシュベースの収益力改善
- セグメント別(第1Q)
- 不動産事業:売上225百万円(同+11.9%)、セグメント利益44百万円(同+35.0%)、EBITDA 102百万円(前年96百万円)
- アパレル事業:売上74百万円(同▲14.9%)、セグメント損失22百万円(前年▲28百万円→赤字縮小)
- その他(ウェアラブル等):売上5百万円(同▲18.7%)、セグメント損失1百万円(前年は損益ほぼ0)
- 財務の解説:
- 不動産セグメントが収益安定化に寄与し、売上総利益率とセグメント利益が改善。営業費用は子会社増により増加する一方、店舗閉鎖や固定費削減で販管費は減少(前年同期比▲2.0%)。ただし利益水準はまだ小さく、特別利益の有無で純利益が大きく振れる構造。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(実績・予想とも0.00円)
- 期末配当(予想):0.00円
- 年間配当予想:0.00円(直近配当予想の修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向:–(配当0のため算出不可)
- 特別配当の有無:なし
- 株主還元方針:自社株買いの情報なし。第16回新株予約権の行使で資本増加あり(資本金+53百万円等)。
セグメント別情報
- 売上・利益(第1Q)
- アパレル:売上74百万円(同▲14.9%)、セグメント損失22百万円(前年▲28百万円→赤字縮小)。主因は前期の店舗閉鎖(平均稼働店舗数9→6店舗)。既存店は回復基調(既存店売上+15.1%)、ECはセール時期変更で減少(▲7.2%)。
- 不動産:売上225百万円(同+11.9%)、セグメント利益44百万円(同+35.0%)。既存物件稼働安定、子会社化による純増、管理内製化でコスト低減。
- その他(ウェアラブル):売上5百万円(同▲18.7%)、セグメント損失1百万円。導入施設数は65園→113園と拡大中(将来成長期待だが現状は収益化途上)。
- 戦略:
- 不動産:M&Aを含む投資案件を積極探索、管理内製化で収益性向上を目指す。
- アパレル:店舗構造の最適化と固定費削減、既存店強化による収益改善。
- ウェアラブル:バックオフィス整備・アプリ改修で導入施設拡大を図る。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:明示的な数値目標は本文に記載なし(–)。ただし会社はM&A中心の成長戦略とポートフォリオ転換を継続する方針。
- KPI達成状況:導入施設数の増加(ウェアラブル:65→113園)はポジティブ。EBITDA改善(不動産)は中期目標に向けた進捗の指標となるが、自己資本比率の改善も重要課題。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との比較データは提示なし(–)。
- 市場動向:国内はインバウンド回復や消費改善が見られるが、世界情勢やエネルギー価格、円安による物価上昇等の不確実性が継続。アパレルは既存店回復の恩恵あり。不動産はM&Aや賃貸市況に依存。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期業績予想(会社公表):売上高1,400百万円(前期比+9.0%)、営業利益175百万円(同+369.9%)、経常利益115百万円、親会社株主に帰属する当期純利益90百万円(EPS 0.37円)。
- 予想修正:資料中に一部表記の相違あり(「直近公表の業績予想からの修正:有」との記載と、本文の「通期見通しに変更はない」の記述が混在)。会社は本文で「通期予想に変更はない」と明示。
- 会社予想の前提条件:添付資料3ページ参照との記載あり(為替等の具体数値は本文に記載なし)→ 詳細は補足資料参照必要。
- 予想の信頼性:過去に営業キャッシュ・フローが継続的にマイナスであったが前期に営業黒字化を達成。通期での黒字定着には不動産の安定収益確保とアパレル構造改善の継続が必要。
- リスク要因:金利負担(支払利息の水準)、高い負債比率、のれん償却、M&Aの実行リスク、アパレルの店舗収益回復遅延、ウェアラブル事業の収益化遅れ、経済・為替・資源価格の変動。
重要な注記
- 会計方針:2022年改正の「法人税等に関する会計基準」を期首から適用。これによる四半期財務への影響はないと記載。
- 継続企業の前提に関する注記:過去に継続して営業キャッシュ・フローがマイナス、営業損失を計上していた経緯があり「重要な疑義」を認識しているが、現時点で対応策により重要な不確実性は認められないと判断。
- 株式関連:第16回新株予約権の行使により資本金・資本剰余金が増加(資本金+53百万円、資本剰余金+53百万円)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8107 |
| 企業名 | キムラタン |
| URL | http://www.kimuratan.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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