2025年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の当期(2025年6月期)期初予想・市場コンセンサスとの比較は資料に記載なしのため比較不可(会社側の次期:2026年6月期見通しは公表)。ただし、当期実績は前年実績を上回る増収増益(売上高+14.8%、営業利益+12.0%、当期純利益+18.9%)。
- 業績の方向性:増収増益(2025年6月期 売上64,108百万円、営業利益12,026百万円、親会社株主に帰属する当期純利益9,489百万円)。
- 注目すべき変化:2025年4月1日に三井化学産資(商号変更:前田工繊産資)を子会社化。企業結合で負ののれん発生益1,146百万円を計上し、当期業績に寄与。株式分割(2024/7/1:1株→2株)が実施済み。
- 今後の見通し:2026年6月期予想は「増収(+5.3%)だが減益(営業利益-8.5%、当期純利益-19.9%)」。原材料・物流コスト上昇や一部大型案件の完了で収益性が一時低下すると会社は説明。
- 投資家への示唆:足元は強いキャッシュ創出力と高い自己資本比率(78.6%)により財務安全性は高い一方、来期はコスト上昇や自動車向けOEMの不透明感で利益減を見込むため「成長の質(M&A統合・原価管理)」と「次期見通しの前提(原料価格・為替・OEM需要)」が注目点。
基本情報
- 企業名:前田工繊株式会社
- 主要事業分野(概要):土木・建築資材、不織布等のソーシャルインフラ事業および自動車用鍛造ホイール等のインダストリーインフラ事業(連結で国内外製造販売)。
- 代表者名:代表取締役社長兼COO 前田 尚宏
- 問合せ先:取締役 常務執行役員 斉藤 康雄 TEL 0776-51-3535
- 上場取引所/コード:東証/7821
- URL:http://www.maedakosen.jp/
- 報告概要:提出日 2025年8月8日(決算短信)、対象会計期間 2024年7月1日~2025年6月30日(連結・通期)
- 定時株主総会予定日:2025年9月25日、配当支払開始予定日:2025年9月26日、有価証券報告書提出予定日:2025年9月22日
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)、決算補足説明資料作成:有
セグメント
- ソーシャルインフラ事業:盛土補強材、土木シート、河川護岸材、不織布等(公共工事、農水産関連、海外子会社等)
- インダストリーインフラ事業:自動車用鍛造ホイール(BBSグループ)・衣料・産業資材(ワイピングクロス等)
(注)2025年に三井化学産資を子会社化(前田工繊産資)しソーシャルインフラに寄与
発行済株式等
- 期末発行済株式数(自己株式含む):68,080,612株(2025年6月期)
- 期末自己株式数:1,015,775株(2025年6月期)
- 期中平均株式数:67,815,852株(2025年6月期)
- 時価総額:–(資料に株価情報なし)
今後の予定
- 決算発表:2025年8月8日(実施済)/決算説明会あり
- 有価証券報告書提出予定日:2025年9月22日
- 定時株主総会:2025年9月25日
- IRイベント:個別開示・説明会等(詳細はIR参照)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(注:当期(2025年6月期)について、期初会社予想・市場コンセンサスの記載なしのため会社予想との直接比較は不可)
- 売上高:64,108百万円(前年同期比+14.8%)→ 会社側の当期予想資料なし(達成率:–)
- 営業利益:12,026百万円(前年同期比+12.0%)→ 会社側当期予想なし(達成率:–)
- 純利益(親会社株主帰属):9,489百万円(前年同期比+18.9%)→ 会社側当期予想なし(達成率:–)
- サプライズの要因:増収は大型公共案件の進捗、海外販売の伸長、子会社化(犀工房、前田工繊産資)が寄与。営業増益は売上増および事業ミックス改善。投資関連損失や為替変動等は発生しているが営業面は堅調。
- 通期(次期)への影響:会社は2026年6月期見通しで「売上67,500百万円(+5.3%)だが営業利益11,000百万円(-8.5%)・当期純利益7,600百万円(-19.9%)」を提示。今期実績は次期見通しに対して売上は95.0%相当、営業利益は109.3%相当、当期純利益は124.9%相当(=会社見通しは保守的)。会社は原料・物流コスト上昇や一部案件の完了を理由に来期の収益性低下を見込む。
財務指標(主要数値・分析)
- 損益要点(当期/前年)
- 売上高:64,108百万円(+14.8%/+8,275百万円)
- 売上総利益:23,792百万円(売上総利益率 37.1%)
- 営業利益:12,026百万円(+12.0%/+1,290百万円) 営業利益率 18.8%(前年 19.2% → 若干低下)
- 経常利益:12,259百万円(+9.1%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:9,489百万円(+18.9%/+1,510百万円)
- 1株当たり当期純利益(EPS):139.93円(前年127.29円、+9.9%)
- EBITDA:15,515百万円(資料内数値)
- 進捗率分析(注:四半期進捗の典型分析ではないため留意)
- 参考(当期実績 vs 会社の次期(2026)計画):売上 64,108/67,500 = 95.0%、営業利益 12,026/11,000 = 109.3%、当期純利益 9,489/7,600 = 124.9%(→ 会社見通しは保守的)
- 財政状態(貸借対照表要点)
- 総資産:86,959百万円(前期 80,243)
- 純資産:68,446百万円(前期 62,522)
- 自己資本比率:78.6%(安定水準)
- 流動資産:54,862百万円、流動負債:12,713百万円 → 流動比率 ≒ 431.7%(非常に良好)
- 負債合計:18,513百万円(資産に占める比率 21.3%)→ 財務レバレッジ低め
- キャッシュ・フロー(当期)
- 営業CF:+13,408百万円(強い現金創出)
- 投資CF:△7,829百万円(子会社取得6,307百万円、有形固定資産取得等)
- 財務CF:△4,711百万円(自己株取得1,909百万円、配当支払1,563百万円、借入返済等)
- 現金及び現金同等物期末:22,260百万円(前期21,421百万円)
- 効率性・指標
- 総資産回転率(売上/総資産):0.74回(売上効率)
- ROE:14.5%(資料値、良好)
- 負債比率・自己資本比率:自己資本比率78.6%(安定水準)
配当
- 2025年6月期(実績):中間 12円、期末 14円、年間計 26円(普通配当)→ 配当総額 1,755百万円、配当性向 18.6%(連結、適度)
- 2024年6月期(参考):年間42円(株式分割前の表示)
- 2026年6月期(予想):中間14円、期末14円、年間28円(予想)
- 特別配当:なし(当期は通常配当のみ)
- 株主還元方針:累進配当方針を継続。自己株取得あり(当期に1,895百万円取得)。
- 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため算出不可)
セグメント別情報
- 売上高・営業利益(2025年6月期)
- ソーシャルインフラ事業:売上 36,395百万円(+14.9%)、営業利益 7,355百万円(+8.9%)
- 主因:公共工事(盛土補強材、海洋土木製品等)好調、不織布の医療衛生向け堅調。農水産関連は一部製品や単価の低迷で減少。子会社化(前田工繊産資等)が通期寄与開始。
- インダストリーインフラ事業:売上 27,713百万円(+14.8%)、営業利益 6,010百万円(+17.8%)
- 主因:BBSによる欧州販売や国内OEM/アフター市場が堅調。衣料・産業資材はコスト上昇も高付加価値品の回復で増益。
- 全社・消去:営業損失 △1,339百万円(管理部門費用等)
- 貢献度(売上比):ソーシャル 56.8%、インダストリー 43.2%(売上ベース)
- セグメント戦略:ソーシャルは公共投資・M&Aで製品ライン拡充、インダストリーは鍛造ホイールの高付加価値化と設備投資で対応。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画「グローバルビジョン∞ -PART II-」(2024年6月期~2027年6月期)目標(最終年度2027年6月期):売上 70,000百万円、営業利益 12,000百万円。
- 進捗状況(2025実績 vs 目標値):売上 64,108/70,000 = 91.6%、営業利益 12,026/12,000 ≒ 100.2%(営業利益面は既に目標水準)
- 投資計画:4年で設備投資総額150億円(生産能力増強・自動化等)、M&A投資枠200億円。今回の子会社化等でM&A実行中。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内公共投資(防災・国土強靭化等)は底堅い見込み。自動車分野はEV化で鍛造ホイールの中長期需要は堅調と想定。ただし米国の通商政策や世界経済の不透明感によりOEM需要は短期で変動リスクがある。原材料・物流コストの影響は全体リスク。
今後の見通し(会社予想・前提)
- 2026年6月期(会社予想)
- 売上高:67,500百万円(前年同期比+5.3%)
- 営業利益:11,000百万円(同-8.5%)
- 経常利益:11,000百万円(同-10.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:7,600百万円(同-19.9%)
- 会社の前提(主旨):公共投資は堅調だが原材料・物流コスト上昇、OEM需要の不確実性により収益性は下押しされる見込み。M&Aでの通期寄与はあるが一時的に収益性が低下する想定。
- 予想の信頼性:会社は次期を保守的に見積もっている様子(当期実績を上回る利益水準だったことから)。過去の達成傾向は中庸~保守的の混在。
- リスク要因:為替変動、原材料・物流コスト、米国等の通商政策、自動車メーカーの生産動向、M&A統合リスク、公共工事の案件変動。
重要な注記
- 会計方針の変更:特段の変更なし。
- 重要事象:三井化学産資株式会社の取得(取得日 2025年4月1日、取得対価(現金)5,498百万円、連結範囲の変更有)。負ののれん発生益1,146百万円を計上。
- 株式分割:2024年7月1日付で普通株式1株→2株の株式分割実施(1株当たり数値等に影響、資料では分割後の調整を反映)。
- 決算短信は監査対象外(公認会計士/監査法人の監査の対象外)との注記あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7821 |
| 企業名 | 前田工繊 |
| URL | https://www.maedakosen.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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