2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想を修正していないが、第3四半期累計は営業・経常・当期で損失計上となっており、通期見通し達成は厳しいと判断される(実績は会社予想に対して下振れの様相)。市場予想との比較は開示資料に記載なし。
- 業績の方向性:増収(売上高+8.9%)だが減益(営業利益・経常利益・当期純利益ともに損失)。
- 注目すべき変化:売上高は前年同期比で増加した一方、売上総利益率が大幅に低下(粗利率約13.0% ← 前年約19.7%)、原材料・購入品・経費の上昇を価格転嫁できず原価率が悪化した点が最大の変化。受注残は前年同期比で▲25.8%と大幅減。
- 今後の見通し:会社は通期予想(売上高7,500百万円、営業利益10百万円、当期純利益30百万円)を据え置き。第3四半期累計の進捗状況から通期予想達成は不透明で、Q4での大幅な改善が不可欠。
- 投資家への示唆:売上は拡大しているが利益率悪化と受注残減少が重なり、短期的な業績反転の条件(コスト圧力の軽減や価格転嫁、受注回復)が整わない限り通期での黒字化は容易ではない。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社赤阪鐵工所(証券コード 6022)
- 主要事業分野:舶用内燃機関及び部分品の設計・製造・修理・販売(単一セグメント)
- 代表者名:代表取締役社長 阪口 勝彦
- URL: https://www.akasaka-diesel.jp
- 報告概要:
- 提出日:2024年2月8日
- 対象会計期間:2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日~2023年12月31日)/非連結(日本基準)
- セグメント:
- 内燃機関関連事業:舶用内燃機関及び部分品の設計・製造・修理・販売(単一セグメント)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):1,540,000株
- 期中平均株式数(四半期累計):1,324,595株
- 自己株式数:215,534株
- 今後の予定:
- 四半期報告書提出予定日:2024年2月8日(提出済)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期のみ開示。以下は第3Q累計実績と通期予想の対比含む)
- 売上高:5,357百万円(通期予想7,500百万円に対する進捗率71.4%)→ 会社予想に対して進捗は良好(達成率約71%、良)
- 営業利益:△351百万円(通期予想10百万円に対する進捗は赤字)→ 実績は会社予想から大きく下振れ(悪)
- 経常利益:△305百万円(通期予想40百万円に対する進捗は赤字)→ 下振れ(悪)
- 純利益:△210百万円(通期予想30百万円に対する進捗は赤字)→ 下振れ(悪)
- サプライズの要因:
- 売上は大型の2サイクル舶用内燃機関の販売増で増収となったが、原材料費・購入品価格・各種経費の値上げが大きく、販売価格へ十分転嫁できず原価率が大幅に悪化したため利益が急速に悪化。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していないが、第3四半期累計の赤字幅が大きく、Q4で利益改善がなければ通期見通しの達成は困難。現時点では「未修正」だが達成可能性は低下。
財務指標
- 財務諸表要点(千円単位の丸めを百万円単位で表示)
- 売上高(第3Q累計):5,357,769千円(前年同期 4,918,293千円、+8.9%)【増収:良】
- 売上総利益:694,841千円(前年同期 968,241千円、▲28.2% 計算上) → 粗利率 約13.0%(前年約19.7%、大幅悪化:悪)
- 営業損失:△351,256千円(前年同期 △3,517千円 → 大幅悪化)
- 経常損失:△305,106千円(前年同期 92,471千円、大幅悪化)
- 四半期純損失:△210,268千円(前年同期 四半期純利益55,332千円、大幅悪化)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△158.74円(前年同期 41.78円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計の進捗):
- 売上高進捗:71.4%(通常期で高い進捗 → 良)
- 営業利益進捗:実績は△351百万円で通期目標10百万円 → 進捗は未達で赤字(悪)
- 純利益進捗:実績は△210百万円で通期目標30百万円 → 未達(悪)
- 過去同期間との比較:前年同期は黒字基調(経常利益92百万円)であり、今年は大幅悪化。
- 財政状態(第3Q末 2023/12/31)
- 総資産:13,017百万円(前期末 12,701百万円、+316百万円)
- 純資産:8,331百万円(前期末 8,111百万円、+220百万円)
- 自己資本比率:64.0%(安定水準)
- 流動資産合計:6,645.8百万円、流動負債合計:3,322.4百万円 → 流動比率 約200%(=6,645.8/3,322.4、安定)
- 負債合計:4,685.6百万円、負債/純資産(負債比率):約56.3%(低め・安定)
- 現金及び預金:1,512.7百万円(前期末 2,206.5百万円、減少 約694.0百万円、留意)
- 投資有価証券:1,766.5百万円(前期末 1,079.8百万円、増加)
- 効率性:
- セグメント別:
- 単一セグメント(内燃機関関連事業)のみ。第3Q累計販売高=5,357,769千円(+8.9%)、生産高5,452,928千円(+10.2%)、受注高5,092,718千円(+1.4%)、受注残1,594,500千円(▲25.8%)。
配当
- 配当実績と予想:
- 2023年3月期(実績):期末配当 30.00円(年間30円)
- 2024年3月期:中間・期末とも未定(会社は配当予想を未定と表明)
- 直近の配当予想修正:無
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:配当は未定。自社株買い等の記載はなし(–)。
セグメント別情報
- 事業構成:単一セグメント(内燃機関関連事業)。
- セグメント状況(第3Q累計):
- 売上高:5,357,769千円(前年同期比 +8.9%)
- 生産高:5,452,928千円(前年同期比 +10.2%)
- 受注高:5,092,718千円(前年同期比 +1.4%)
- 受注残:1,594,500千円(前年同期比 ▲25.8%) → 受注残の大幅減は今後の売上継続性にとって注意点。
- セグメント戦略:資料では中長期の市場見通し(2050年に向けた環境対応船の新造需要増等)を示すが、短期は内航需要回復が限定的である旨を言及。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に明確な数値目標・KPIの記載なし(–)。資料中では2050年を見据えた市場環境の説明あり。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国際海事機関(IMO)のGHG削減目標を受け、外航ではLNG・メタノール等の代替燃料船受注が回復傾向。内航は燃料供給やコスト上昇、船員不足等により老齢船の代替建造が進まず需要回復が遅れている。
- 競合比較:同業他社との定量比較は資料に記載なし(–)。同社は内燃機関分野で受注・生産は増加する一方、収益性で圧力を受けている点が特徴。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2024年3月期)予想:売上高7,500百万円(+13.7%)、営業利益10百万円(▲91.1%)、経常利益40百万円(▲87.4%)、当期純利益30百万円(▲88.2%)、EPS 22.65円。会社はこれを修正せず。
- 次期予想:–(開示なし)
- 会社予想の前提条件:資料内の詳細前提は添付資料参照(為替等の明示は無し/–)。
- 予想の信頼性:第3四半期累計で営業・経常が大幅赤字のため、通期予想達成にはQ4での大幅な収益改善(コスト削減、値上げ転嫁、受注回復等)が必要。過去の予想達成傾向は四半期レビュー対象外のため判断材料限定(–)。
- リスク要因:
- 原材料・購入品価格の上昇、外部経費増(利益圧迫)
- 受注残減少による売上持続性の低下
- 為替変動、海運・造船市況の不透明性、規制対応(燃料転換)コスト
重要な注記
- 会計方針:①四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり(税金費用の計算等)/会計方針の変更・見積り変更等は無し。
- 四半期決算短信は公認会計士・監査法人の四半期レビューの対象外。
- その他:受注残の大幅減(▲25.8%)・現金預金の減少等は短期的留意点。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6022 |
| 企業名 | 赤阪鐵工所 |
| URL | http://www.akasaka-diesel.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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