2026年3月期 第2四半期(中間期)決算説明会資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 外部環境は依然厳しいが概ね想定通りに着地。お客様接点拡大と生産性向上(営業・人事・ITの3改革)、および2026年4月の事業会社合併を通じた統合シナジー創出で次フェーズの成長を目指す。
  • 業績ハイライト: 上期は売上高が前年同期比▲4.3%の減収(1,722億円)だった一方、営業利益は同+13.5%で増益(38.7億円)。粗利率向上により採算は改善。だが当期純利益は前年の特別利益剥落により▲35.0%と大幅減。
  • 戦略の方向性: (1)生産性向上=営業・人事・IT改革の推進、(2)統合シナジー=ソリューション軸での組合せ提案強化、(3)独自性創出=AIサービス(RYOYO AI Techmate Program)強化と外部パートナーシップ拡大。2026年の事業会社統合を起点に成長加速、2028年に向け大規模IT投資を想定。
  • 注目材料: 通期売上予想を下方修正(期初3,800億円→修正3,700億円)した一方で営業利益計画は据え置き(95.0億円)。2026年4月の事業会社合併予定、AI関連サービス立ち上げと外部出資(レトリバ)による提案力強化。
  • 一言評価: 採算性改善は確認できるが、売上下方修正と外部環境不透明性の下で「合併とAI投資の実行」が鍵。

基本情報

  • 企業概要: リョーサン菱洋ホールディングス株式会社(Ryoyo Ryosan Holdings, Inc.)
    • 主要事業分野:デバイス事業(半導体・電子部品等の商社)/ソリューション事業(システム機器、設備機器、組込機器、ソフト・サービス等)
  • 説明者: 発表者(役職):–、発言概要:スライドに沿って上期実績・通期修正・中期戦略(3改革/合併/AI等)を説明
  • セグメント:
    • デバイス事業:半導体・電子部品等の商社販売(用途別:自動車、コンシューマ、情報通信、産業/インフラ等)
    • ソリューション事業:システム機器、設備機器、組込機器、ソフトウェア・サービス等を含むソリューション提供

業績サマリー

  • 主要指標(上期:2025年度上期=2025.9末)
    • 営業収益(売上高):1,722 億円(前年比:▲4.3% → 悪い目安)
    • 営業利益:38.7 億円(前年比:+13.5% → 良い目安)/営業利益率:2.2%(上期)
    • 経常利益:32.5 億円(前年比:▲2.8%)
    • 純利益(当期利益):37.2 億円(前年比:▲35.0% → 主因:2024年度の特別利益剥落)
    • 1株当たり利益(EPS):–(明示なし)
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率(2025年度通期修正計画:売上3,700億、営業利益95.0億、当期純利益60.0億)
    • 売上:1,722 / 3,700 = 46.5%(進捗)
    • 営業利益:38.7 / 95.0 = 40.7%
    • 当期純利益:37.2 / 60.0 = 62.0%
    • サプライズ:営業利益は上期で増益着地(+13.5%)し、営業利益率改善はポジティブ。売上の下方修正はネガティブだが利益計画は維持。
  • 進捗状況:
    • 通期予想に対する進捗率(上記参照)
    • 中期経営計画や年度目標に対する達成率:中計(売上5,000億、営業利益300億)に対する現状は到達途上(現状売上ベースではギャップ大)。
    • 過去同時期との進捗率比較:
    • 2024上期:売上1,801 / 実績3,598 = 50.1% → 今年は進捗率低下(46.5%)。
    • 営業利益:2024上期34.1 / 実績85.4 = 39.9% → 今年はやや改善(40.7%)。
    • 当期利益:2024上期57.2 / 実績93.9 = 60.9% → 今年はやや改善(62.0%)。
  • セグメント別状況(上期実績 vs 前年上期、単位:億円/前年同期比%)
    • デバイス事業:売上 1,223 億円(前年比:▲85億、▲6.5% → 悪い)、営業利益 22.7 億円(前年比:+4.5億、+25.0% → 良い)/営業利益率 約1.9%(向上)
    • ソリューション事業:売上 500 億円(前年比:+6億、+1.3% → 横ばい〜小幅増)、営業利益 17.0 億円(前年比:+0.8億、+4.6%)/営業利益率 約3.4%
    • 収益貢献度:デバイスは売上比率高いが減収、ソリューションは増益寄与で採算寄与。

業績の背景分析

  • 業績概要: 産業分野の調整長期化や大型案件縮小でデバイスは減収。一方、売上構成改善や採算性向上でデバイス・ソリューションとも営業増益を確保。DX・AI導入を背景にソリューション商材は堅調。
  • 増減要因:
    • 増収/減収の主要因:デバイスはテレビ向け半導体減少等で需要調整(減収)。ソリューションはDX/AI投資継続により堅調。
    • 増益/減益の主要因:売上構成の改善(高採算商材比率の上昇)や販管費コントロールで営業増益。2024年度の一時的な特別利益(段階取得差益、投資有価証券売却益)が剥落したため当期純利益は減少。
  • 競争環境: エレクトロニクス商社業界で合従連衡が進む中、規模差が拡大。取引先ニーズは製品提供から課題解決(ソリューション)へシフトし、ソリューション/AIに強みを出せるかが競争優位の鍵。
  • リスク要因: マクロ不透明(需要減速)、大型案件の変動、サプライチェーン/為替/規制等の外的リスク、統合(合併)推進の実行リスク。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 中計目標(売上5,000億/営業利益300億)に向け、(1)生産性向上=営業・人事・IT改革、(2)統合シナジー=事業会社合併でお客様接点拡大、(3)独自性創出=AIを軸にしたサービス多様化・投資継続。
  • 進行中の施策:
    • 営業改革:営業力強化の一本化、オペレーション業務集約による効率化、DX実証実験。
    • 人事改革:顧客接点拡大に寄与する新人事制度設計、次世代幹部育成プログラム。
    • IT改革:合併を見据えたシステム開発完了めざす、IT基盤コンセプト策定と育成。
    • AI施策:RYOYO AI Techmate Program立上げ(案件創出100件超、受注7件)、レトリバへの出資・業務資本提携。
  • セグメント別施策:
    • デバイス:組込みボード×セキュリティ等で設計負荷削減ニーズに対応。
    • ソリューション:設備ICT×映像、システム機器等を組合せた提案強化。AI導入支援+ハード提供の組合せ。
  • 新たな取り組み: 2026年4月の事業会社合併を決定。2028年度視野で大規模IT投資を計画。生成AI領域で新サービス立上げと外部パートナー拡大。

将来予測と見通し

  • 業績予想(2025年度 修正計画):
    • 売上高:3,700 億円(期初3,800→下方修正)
    • 営業利益:95.0 億円(計画据え置き)
    • 経常利益:80.0 億円(計画据え置き)
    • 当期純利益:60.0 億円(計画据え置き)
  • 予想の前提条件: 為替など明示的前提は資料に記載なし。外部環境の不透明感を前提に売上見通しを下方修正した旨を開示。のれん償却は2024/2025ともに10.0億円を想定。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度: 売上は慎重に見直したが利益計画は維持。経営は採算改善やコスト管理で利益着地の自信を示唆しているが外部環境依存は大きい。
  • 予想修正: 通期売上を下方修正(3,800→3,700億)、利益計画は変更なし。理由は先行き不透明による受注見通しの慎重化。
  • 中長期計画: 中計目標(売上5,000億、営業利益300億)を掲げ、合併・AI投資・IT基盤強化などで達成をめざすが現状では到達には相当の増速と投資効果の顕在化が必要。
  • 予想の信頼性: 2024年度は一時特別利益があり同比較では変動あり。過去の予想達成傾向は資料で定量的に示されていない→信頼性評価は中立(保守的姿勢の表れとして売上下方修正)。
  • マクロ経済の影響: 需要動向(特に産業分野・テレビ向け等)、為替、半導体サプライチェーン、企業のIT投資動向が影響要因。

配当と株主還元

  • 配当方針: 期初計画から変更なし。2025年度は前年据え置きで年間1株当たり140円(中間70円、期末70円)を予定。
  • 配当実績:
    • 2025年度(計画):中間70円(支払済)、期末70円(予定)、年間140円。配当性向(計画ベース)93.5%(高い)/配当利回り4.8%(11/12終値2,913円ベース)→ 配当性向の上昇は純利益水準が下がった影響。
    • 2024年度(実績):70円(中間)+70円(期末)=140円、配当性向59.7%。
  • 特別配当: なし。
  • その他株主還元: 株主優待(毎年3月31日時点で100株以上保有者対象、ギフト商品:100~499株2,000円相当、500~999株4,000円相当、1,000株以上6,000円相当)。

製品やサービス

  • 製品: デバイス事業はロジック、アナログ・パワー、メモリ、表示デバイス、機構部品等(用途別:自動車、コンシューマ、情報通信、産業/インフラ)。上期はテレビ向け半導体の減少などで一部品目が減少。
  • サービス: ソリューション事業は設備ICT、映像ソリューション、組込機器、システム機器、SW・サービス等。AI導入支援、コンテナ型サーバーや検証環境提供、人材育成サービスを展開(RYOYO AI Techmate Program)。
  • 協業・提携: レトリバへの出資・業務資本提携(生成AI関連の支援強化)。
  • 成長ドライバー: AI(生成AI含む)サービス拡充、組込みボード×セキュリティ、設備ICT×映像、事業会社統合による顧客接点拡大。

Q&Aハイライト

  • ポジティブ要因:
    • 上期で営業利益が増加し採算性が改善(営業利益率上昇)。
    • ソリューション(DX/AI)需要は堅調、AIサービスと外部提携で成長の目途あり。
    • 事業会社合併・IT投資により中長期でのシナジー期待。
  • ネガティブ要因:
    • 通期売上を下方修正(3,800→3,700億)→ 需要の弱さ。
    • 当期純利益は前年の一時項目消失で大幅減。配当性向が急上昇(計画93.5%)しており継続性に疑問がある。
    • 外部環境(産業分野の調整)・大型案件の変動に左右されやすい。
  • 不確実性: 合併の統合効果(実行リスク)、AI関連サービスの収益化スピード、マクロ需要の回復時期。
  • 注目すべきカタリスト: 2026年4月の事業会社合併、AIサービス(RYOYO AI Techmate)の受注拡大/収益化、2028年に向けた大規模IT投資の実行状況、四半期ごとの売上・利益トレンド。

重要な注記

  • 会計方針・特記事項: のれん(固定資産)31.7億円、顧客関連資産89.7億円。のれん償却期間は10年、顧客関連資産は15年。販管費におけるのれん等の償却額は2024・2025年度ともに10.0億円。
  • 特別損益: 2024年度に投資有価証券売却益(38.0億円)・段階取得に係る差益(23.6億円)を計上しており、前年比較では当期純利益が影響を受けている点に留意。
  • その他: 資本構成は健全(自己資本比率57.7%、1株当たり純資産3,306.54円)。流動性は現預金が前年同期比で減少(457→278億)、一方有利子負債は大幅減(659→358億)で財務レバレッジ改善。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 167A
企業名 リョーサン菱洋ホールディングス
URL https://www.rr-hds.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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