2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想の修正を行っておらず、中間決算は会社予想からの修正なし(ほぼ会社想定どおり)。前年同期の大幅赤字から黒字転換した点はポジティブサプライズといえる。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 +9.2%、営業利益は前年中間の△128百万円の赤字→42百万円の黒字に改善)。
  • 注目すべき変化:前年同期に発生していた大幅営業損失が解消され、営業・経常・最終いずれも黒字化(営業利益:△128→+42百万円、経常:△152→+14百万円、中間純損失:△153→+14百万円)。
  • 今後の見通し:通期予想(売上高 2,992百万円、営業利益 86百万円、当期純利益 26百万円)については現時点で変更なし。中間の進捗は売上高で42.5%、営業利益で約49.3%、当期純利益で約53.1%とおおむね季節進捗に近く、達成可能性は維持されていると会社は説明。
  • 投資家への示唆:事業面ではMFD・マーケティングの改善が寄与して黒字化を牽引した一方で、財務面(負債比率の高さ・財務制限条項の存在、自己資本比率5.8%)は依然として注意点。CID事業は改善しているが依然損失を計上。銀行との協議状況、長期借入金の返済計画、CIDの損益改善が今後の注目点。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ファンデリー(銘柄コード 3137)
    • 主要事業分野:MFD(管理栄養士向け・健康食通販等の宅配・定期購入サービス)、CID(自社製造の冷凍食品製造販売)、マーケティング(健康食カタログ等の広告・業務受託)
    • 代表者名:代表取締役 阿部 公祐
    • 上場取引所:東証(東)
    • URL:https://www.fundely.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)=2025年4月1日~2025年9月30日(非連結)
    • 決算説明資料:作成あり。決算説明会:あり(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント(報告セグメント):
    • MFD事業:管理栄養士向けサービス、定期購入(「栄養士おまかせ定期便」等)、健康食カタログ販売
    • CID事業:自社製造の冷凍食品(国産ハイブランド等)、OEM/卸売
    • マーケティング事業:カタログ広告枠販売、紹介ネットワークを活用した業務受託
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:12,940,200株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:265,200株
    • 中間期中平均株式数:12,675,000株
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
    • 配当支払開始予定日:-
    • IRイベント:決算説明会実施済(機関投資家・アナリスト向け)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(通期予想は変更なし)
    • 売上高:中間実績 1,271百万円、前年同期比 +9.2%。通期予想 2,992百万円に対する進捗率 42.5%(通期比)。会社予想からの修正なし → おおむね想定内。
    • 営業利益:中間実績 42百万円(前年中間は△128百万円)、通期予想 86百万円に対する進捗率 約49.3%。会社予想に対して良好進捗。
    • 純利益:中間実績 13.8百万円、通期予想 26百万円に対する進捗率 約53.1%。
  • サプライズの要因:
    • MFD事業:価格改定により注文件数の大幅減少がなかったこと、紹介ネットワーク拡大で収益改善。
    • CID事業:小売向け卸売の増加とセグメント間取引の増加で損失幅縮小(まだ赤字)。
    • マーケティング事業:広告販売・業務受託の拡大で好調。
  • 通期への影響:現時点で業績予想の修正はなし。中間の進捗比率は営業・純利益ともに50%前後で、会社は通期予想達成可能と判断しているが、CIDの完全収益化と財務制限条項の扱いが鍵。

財務指標

  • 要点(単位:百万円。%は前年同期比)
    • 売上高:1,271百万円(+9.2%)
    • 売上原価:663百万円(結果として売上総利益 608百万円、売上総利益率 ≒47.8%)
    • 営業利益:42百万円(前年同期 △128百万円)→ 営業利益率 ≒3.3%
    • 経常利益:14百万円(前年同期 △152百万円)
    • 中間純利益:13.8百万円(前年同期 △153百万円)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):1.09円(株式分割考慮後)
  • 貸借対照表(主な項目、単位:百万円)
    • 総資産:4,032百万円(前期末 4,180百万円 → 減少)
    • 純資産:236百万円(前期末 222百万円 → 増加)
    • 自己資本比率:5.8%(低い;目安40%以上で安定だが現在は5.8%(不安定水準))
    • 長期借入金:3,310百万円、1年内返済予定分 270百万円
    • 負債合計:3,797百万円
  • キャッシュ・フロー(単位:百万円)
    • 営業CF:+10.6百万円(当中間期) (前中間 62.8百万円 → 減少)
    • 投資CF:△100.2百万円(敷金/保証金の差入 100百万円等)
    • 財務CF:△135.2百万円(長期借入金の返済)
    • 現金及び現金同等物期末:534百万円(前期末 758.9百万円、△224.8百万円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
    • 売上高進捗率:42.5%(通常の半期進捗50%基準よりやや低め)
    • 営業利益進捗率:約49.3%(通期目標に対して概ね順調)
    • 純利益進捗率:約53.1%(概ね順調)
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率 5.8%(低く脆弱。目安40%以上(安定)と比較して要注意)
    • 負債の絶対額が大きく、長期借入金残高が大きい点はリスク(流動性・返済負担)
  • 効率性:
    • 売上総利益率 約47.8%(高め:商品構成・付加価値の影響)
    • 営業利益率 3.3%(低めだが黒字化)
  • セグメント別(中間、単位:百万円、前年同期比)
    • MFD:売上高 1,003百万円(+3.6%)、セグメント利益 158百万円(+26.5%)
    • CID:売上高 117百万円(+69.2%、内部売上含む)、セグメント損失 △130百万円(改善、前年 △199百万円)
    • マーケティング:売上高 206百万円(+40.6%)、セグメント利益 154百万円(+65.5%)

配当

  • 中間配当:0.00円(実績)
  • 期末配当(予想):0.00円(会社予想に修正無し)
  • 年間配当予想:0.00円
  • 配当利回り:0.00%(配当なし)
  • 配当性向:–(配当なし)
  • 株主還元方針:特別配当や自社株買いの発表はなし

セグメント別情報(詳細)

  • MFD事業:紹介ネットワーク拡大、栄養士向けセミナー、定期便への顧客移行を推進。価格改定に伴う注文件数減はあったものの収益性向上でセグメント利益は増加。
  • CID事業:国産高付加価値商品の強化と小売流通拡大、MFD向け製造のセグメント間取引増。損益分岐点は未達だが赤字幅は縮小。
  • マーケティング事業:カタログ広告・受託の拡大で高い増収増益を確保。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料中に中期計画の具体数値は明示なし → 進捗評価は限定的(–)。
  • KPI達成状況:定期購入顧客数は前年同期比で減少しているが、価格改定により収益は改善。CIDの損益分岐到達が中長期の重要KPIと推定される。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:宅配・冷凍食品市場は高齢化・共働き増加で堅調。ただし消費者の節約志向や物価高の影響で個人消費は不透明。競争激化の継続を想定。
  • 競合比較:同業他社との相対評価は資料に記載なし(–)。マーケットでの差別化は「管理栄養士ネットワーク」「国産高付加価値冷食」等。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(2026年3月期):売上高 2,992百万円(+21.5%)、営業利益 86百万円、経常利益 28百万円、当期純利益 26百万円、1株当たり当期純利益 2.12円(株式分割考慮後)
    • 予想修正:当中間決算を踏まえても修正なし(2025年10月31日時点)
    • 前提条件:資料は通期見通しの前提を添付資料にて示すとしているが、本短信本文では詳細明示は限定(為替等特定前提は–)
  • 予想の信頼性:中間で黒字化しており通期達成は一定の期待が持てるが、過去の損失蓄積と財務制限条項の存在が不確定要素。会社は保守的仮定で12ヶ月の資金繰りに問題はないと判断。
  • リスク要因:
    • 長期借入金残高の高さと財務制限条項(抵触リスク)→ 銀行との協議に依存
    • CID事業の未だ赤字(損益分岐点未達)
    • 現金残高減少、投資(敷金等)による流出
    • マクロ要因(消費低迷、原材料・エネルギー価格上昇)
    • 競争激化や品質管理の要請

重要な注記

  • 会計方針の変更:なし
  • 中間財務諸表の作成に特有の会計処理:適用あり(税金費用計算で見積実効税率適用等)
  • 継続企業の前提:過去に財務制限条項に抵触したことがあり「継続企業の前提に重要な疑義」が生じる状況であったが、取引金融機関との合意や資金繰り計画の検討の結果、当中間会計期間末から12か月間の資金繰りに関して重要な懸念はないと判断している(ただし財務制限条項は継続的に存在)。

要点(投資家向け短評、助言ではない)

  • ポジティブ:前年同期の大幅赤字から黒字転換。MFDとマーケティングが牽引して収益構造は改善。
  • リスク:自己資本比率が低く長期借入金が大きい点、財務制限条項・銀行対応の不確定要素、CIDの黒字化未達が継続的なリスク要因。
  • 注目ポイント:今後のCID事業の収益化状況、銀行との協調関係の維持(財務制限条項の扱い)、中間以降のキャッシュ推移(投資・返済の状況)。これらを継続的にモニタリングすることが重要。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3137
企業名 ファンデリー
URL http://www.fundely.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 小売 – 小売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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