2024年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の市場予想との比較は決算短信にアナリスト予想や同社が公表した期中予想の記載がないため不明(比較情報なし)。市場予想との差異は判断不能。
  • 業績の方向性:増収(売上高6,124百万円、前年同期比+7.6%)・営業増益(営業利益128百万円、同+114.9%)だが、特別損失の計上により当期純損失(△27百万円)に転落。 → 増収増益だが最終損益は減収(赤字化)。
  • 注目すべき変化:特別損失127百万円(「エアーマスクシリーズ」等の評価見直し等)を計上し、税引前利益は20百万円にとどまり当期純損失へ(前年は当期純利益14百万円)。営業利益は改善した一方で特別損失が業績を相殺。
  • 今後の見通し:2025年3月期会社予想は売上高6,200百万円(+1.2%)、営業利益140百万円(+9.3%)、当期純利益55百万円(黒字転換見込み)。通期予想は修正なし。達成可能性は、営業利益ベースの収益改善が見られるため一定の実現可能性はあるが、商品リスク(行政処分対象商品等)や物価・為替・人件費動向が主要リスク。
  • 投資家への示唆:売上・営業利益は回復基調で自己資本比率は約50%と健全だが、今回の赤字は特定商品の評価損(コンプライアンス管理)によるもの。収益力改善は継続中だが、商品管理リスクの再発防止状況とPB/EC拡大の収益寄与を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社中京医薬品(証券コード 4558、東証)
    • 主要事業分野:家庭医薬品等販売事業(小売部門・卸売部門:配置販売、一般流通、PB・OEM、EC)および売水事業(ミネラルウォーター製造・販売/アクアマジック)
    • 代表者:代表取締役社長 米津 秀二
    • URL:https://chukyoiyakuhin.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年5月14日
    • 対象会計期間:2024年3月期(2023年4月1日〜2024年3月31日)、非連結(日本基準)
    • 決算説明資料作成の有無:無
    • 決算説明会開催の有無:無
  • セグメント:
    • 小売部門:営業員による一般家庭向け配置・小売販売
    • 卸売部門:同業他社等への卸売販売(ストアPB・OEM、EC含む)
    • 売水事業部門:ミネラルウォーターの製造販売(アクアマジック)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:11,660,734株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:1,013,529株
    • 期中平均株式数:10,647,817株
    • 時価総額:–(決算短信に未記載)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会:2024年6月26日
    • 配当支払開始予定日:2024年6月27日
    • 有価証券報告書提出予定日:2024年6月27日
    • IRイベント:決算説明会等の開催予定なし

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(2024年3月期 実績)
    • 売上高:6,124百万円(前年6,692? → 実績:6,124百万円、前年比+7.6%)※会社側の期初予想との比較は資料に明示なし(達成率:–)
    • 営業利益:128百万円(前年比+114.9%)※会社予想との比較は資料に明示なし(達成率:–)
    • 純利益(当期純利益):△27百万円(前年+14百万円)※会社予想との比較は資料に明示なし(達成率:–)
  • サプライズの要因:
    • 営業面:販売価格改定やコスト転嫁、販売効率化(社員教育、プロモーター見直し)、PB・EC拡大、夏場の水販売好調により売上・営業利益は改善。
    • 下振れ要因:消費者庁の措置命令対象となった「エアーマスクシリーズ」関連の商品評価見直し等で商品評価損122百万円等を含む特別損失127百万円を計上。これが最終損失に直結。
  • 通期への影響:
    • 2025年3月期は会社予想で黒字回復(当期純利益55百万円)。営業基盤の改善が続けば予想達成の見込みはあるが、製品管理上のリスク、原材料高・円安・人件費等が引き続き下押しリスク。

財務指標(要点)

  • 損益(当期:百万円、前年比較)
    • 売上高:6,124(+7.6%/+431.9)
    • 営業利益:128(+114.9%/+69)
    • 経常利益:148(+85.4%/+68)
    • 当期純利益:△27(前年+14 → 前年比悪化)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):△2.57円(前年+1.36円)
    • 営業利益率:2.1%(目安:低い。高収益企業は10%超など)
    • 経常利益率:2.4%(資料の経常利益率表記2.9%は別基準箇所あり。概ね低水準)
  • 貸借対照表(期末:千円)
    • 総資産:5,082,784千円(前期5,242,712千円、△159,928千円)
    • 純資産:2,522,834千円(前期2,583,425千円、△60,591千円)
    • 自己資本比率:49.6%(前期49.3% → 安定水準)
    • 1株当たり純資産:236.95円(前期242.89円)
  • キャッシュ・フロー(当期:千円)
    • 営業CF:+171,853千円(前年+105,833千円 → 営業CF改善)
    • 投資CF:△36,346千円(前年△199,959千円 → 設備投資抑制)
    • 財務CF:△131,269千円(前年△247,069千円 → 借入返済など)
    • 現金期末:949,134千円(前期944,896千円)
  • 進捗率分析(四半期決算でないため該当外):通期ベースのため進捗率分析は該当せず(–)。
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率49.6%(安定水準)
    • 有利子負債動向:短期借入金は増加(期末短期借入金970百万円、前年830百万円)、長期借入金は減少(期末34百万円、前年188百万円)。負債構成は短期化の動きあり。
    • 流動比率:流動資産2,811,752千円/流動負債2,125,693千円 → 約132%(目安:100%以上で短期支払余裕あり)
  • 効率性:
    • 総資産回転率や売上高営業利益率は業種で差が出るが、本社の営業利益率は約2%台で低め。
  • セグメント別要点:
    • 家庭医薬品等販売事業(小売+卸売):売上 5,419,458千円(+8.3%)、セグメント利益58百万円(+74.7%)
    • 小売部門は配置販売減(△2.1%)だが医療品・生活流通等が伸長
    • 卸売(一般流通)が大幅増(+58.8%)
    • 売水事業部門:売上 702,833千円(△1.6%)、セグメント利益69百万円(+166.0%)→ 高利益率に改善
  • 財務の解説:
    • 売上・営業利益は改善したが、商品評価損(主にエアーマスク関連)122百万円等の特別損失で税引後は赤字に。のれんの償却や減損も発生しているが総じて営業活動によるキャッシュは改善している。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 2023年3月期:年間5.00円(中間2.5円・期末2.5円)
    • 2024年3月期:年間5.00円(中間2.5円・期末2.5円)、配当金総額 54百万円
    • 2025年3月期(予想):年間5.00円(中間2.5円・期末2.5円)
  • 配当性向:
    • 2024年は当期純損失のため配当性向は算定不能/資料では「-」表記。ただし会社は株主還元方針として「安定的かつ継続的配当」を維持すると明示。
  • 特別配当:なし
  • 自社株買い等:期中で小規模な自己株式の処分や取得はあり(期中の自己株式増減は僅少)。特段の大型自己株買い発表はなし。

セグメント別情報(詳細)

  • 家庭医薬品等販売事業(小売・卸売)
    • 売上高計:5,419,458千円(+8.3%)
    • セグメント利益:58百万円(+74.7%)
    • 小売部門は配置販売や保健品の構成変化、医療品が大幅増(医療品+71.9%)など構成比の変化あり
    • 卸売部門:一般流通が大幅に伸長(+58.8%)、PB・OEM・EC強化の成果が示唆
  • 売水事業部門(アクアマジック)
    • 売上高:702,833千円(△1.6%)
    • セグメント利益:69百万円(+166.0%)→ 価格改定や商品構成で利益率が改善
  • 戦略:PB獲得・EC拡大、営業人員・IT投資による業務改善、新商品・サーバー導入等で成長を狙う。製造部門の稼働率向上でコスト削減を図る。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画の進捗:資料内で明確な数値目標(KPI)は限定的だが、PB拡大・EC強化・人材投資・設備投資(本社・倉庫建替)を成長戦略として継続。営業利益改善は中期方針と整合。
  • KPI達成状況:売上・営業利益は改善しているものの、製品管理の不備による評価損が計上された点はガバナンス面での改善が必要。

競合状況や市場動向

  • 競合との相対評価:同業比較データは開示なしのため詳細比較不可(–)。ただし営業利益率は低めであり、差別化はPB・配置販売のネットワーク・対面販売(ふれあい業)に依存。
  • 市場動向:円安・原材料高・物流費・人件費上昇がコストプッシュ要因。消費者の購買選別も進む中、PB・付加価値商品・ECが重要。

今後の見通し

  • 業績予想(会社予想 2025年3月期)
    • 売上高:6,200百万円(前年比+1.2%)
    • 営業利益:140百万円(前年比+9.3%)
    • 経常利益:160百万円(前年比+8.8%)
    • 当期純利益:55百万円(前年は当期純損失27百万円 → 黒字回復見込み)
    • 会社の前提:為替や原材料などの明確な数値前提は開示なし(–)
  • 予想の信頼性:営業ベースの改善が見えているため中期的には達成可能性はあるが、過去の特別損失(商品管理)や外部環境(為替・原材料・人件費)に敏感。
  • リスク要因:
    • 商品管理・表示に関する行政リスク(消費者庁の措置命令対象が発生)
    • 円安・原材料高・物流費上昇
    • 人手不足・賃金上昇
    • 借入の短期化(短期借入金増加)による資金繰り圧迫リスク(現状は現金約949百万円で余裕はある)

重要な注記

  • 会計方針の変更、会計上の見積りの変更、修正再表示:いずれもなし
  • 監査:決算短信は公認会計士/監査法人の監査対象外と明記
  • 特記事項:消費者庁による「エアーマスクシリーズ」に関する措置命令を受け、同商品は既に終売。再発防止のため管理体制強化を表明。
  • のれん:当期ののれん残高は128,710千円(前年171,349千円)と減少(のれん償却あり)

(注):

  • 不明な項目は「–」で表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4558
企業名 中京医薬品
URL http://www.chukyoiyakuhin.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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