2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期業績予想は2025年11月10日に修正済み。中間決算自体は特段の「予想値公表との差異」資料は無いが、通期見通しに対する進捗を見ると売上はほぼ想定どおり(やや遅れ)、利益は計画に対しやや上振れの進捗。
    • 通期予想比進捗(概算):売上高進捗47.1%、営業利益進捗52.6%、親会社帰属当期利益進捗52.6%。
  • 業績の方向性:増収減益(売上収益は前年同期比△1.3%の3,732億4百万円、営業利益は前年同期比△23.6%の318億21百万円)。為替影響を除くと売上は前年同期比+0.5%。
  • 注目すべき変化:米州地域の大幅な悪化(売上△11.9%、コア営業利益△51.5%)が全体の利益押し下げ要因。原燃料・物流費の上昇が国内外で利益率を圧迫。
  • 今後の見通し:会社は通期業績予想を修正済み(2026年3月期通期:売上792,000百万円、既存事業コア営業利益68,500百万円、営業利益60,500百万円、親会社帰属当期利益43,000百万円)。中間の進捗は利益面で通期予想達成の可能性を示す水準だが、米州の回復と為替動向がカギ。
  • 投資家への示唆:既存事業では国内・中国での新製品が寄与する一方、米州の販売数量減少と為替が重荷。短期的にはコスト動向(原料・物流)と米州回復の有無に注目。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日清食品ホールディングス株式会社
    • 主要事業分野:即席めん(カップ麺・袋めん)、低温(チルド・冷凍)・飲料、菓子等の製造販売(国内事業会社+海外地域別プラットフォーム)
    • 代表者名:代表取締役社長・CEO 安藤 宏基
    • 証券コード:2897
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月10日
    • 対象会計期間:2025年4月1日〜2025年9月30日(第2四半期・中間連結)
    • 決算短信作成の有無:有
    • 決算説明会開催の有無:有(機関投資家、アナリスト向け)
  • セグメント(報告セグメント):
    • 日清食品:国内即席めん(カップ・袋・カップライス等)
    • 明星食品:国内即席めん(同社ブランド中心)
    • 低温・飲料事業:チルド、冷凍、飲料
    • 菓子事業:菓子製品(湖池屋、日清シスコ等)
    • 米州地域:米州での即席麺等(ブラジル、米国等)
    • 中国地域:中国大陸・香港等での即席麺等
    • その他:欧州・アジア地域、国内その他事業、新規事業等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式を含む):297,584,500 株(2026年3月期 中間期)
    • 期末自己株式数:10,527,023 株
    • 期中平均株式数(中間期):289,824,961 株
    • 時価総額:–(資料に株価情報なしのため省略)
  • 今後の予定:
    • 決算短信提出日:2025年11月10日(済)
    • 配当支払開始予定日:2025年11月28日(中間配当)
    • 株主総会/IRイベント:–(該当資料に具体日程記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社の通期予想に対する進捗を記載)
    • 売上高:実績373,240百万円/通期予想792,000百万円 → 達成率47.1%
    • 営業利益:実績31,821百万円/通期予想60,500百万円 → 達成率52.6%
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益:実績22,598百万円/通期予想43,000百万円 → 達成率52.6%
  • サプライズの要因:
    • 下振れ要因:原材料価格・物流費の上昇、米州地域での販売数量減少、為替差損(米州での為替影響でセグメント業績悪化)。
    • 上振れ要因/抑制因子:国内(日清・明星)の新製品が売上を支え、低温・冷凍・中国地域で増収増益。利益進捗が通期見込みに対して比較的良好。
  • 通期への影響:
    • 営業利益および当期利益は中間段階で通期予想の半分超を確保しており、収益回復が進めば通期予想達成は現実的。ただし米州の巻き返しと為替・コスト動向次第で下振れリスクあり。
    • 会社は通期見通しを修正しており、修正後見通しに基づく進捗は上述のとおり。

財務指標

  • 要旨(単位:百万円)
    • 売上収益:373,240(前年同期378,090、対前年△4,849、△1.3%)
    • 既存事業コア営業利益:34,805(前年同期44,548、△9,742、△21.9%)
    • 営業利益:31,821(前年同期41,670、△9,849、△23.6%)
    • 税引前中間利益:33,303(前年同期42,165、△8,862、△21.0%)
    • 親会社の所有者に帰属する中間利益:22,598(前年同期29,050、△6,452、△22.2%)
    • 1株当たり中間利益(EPS):77.97円(前年同期96.54円、△19.57円)
  • 損益率等
    • 営業利益率:31,821 / 373,240 = 約8.53%(前年同期 11.02% → 減少)
    • 既存事業コア営業利益率:34,805 / 373,240 = 約9.33%
  • 貸借対照表(主要項目、単位:百万円)
    • 資産合計:913,585(前連結期末848,461、増加+65,124、+7.7%)
    • 負債合計:395,120(前連結期末336,559、増加+58,561、+17.4%)
    • 親会社所有者に帰属する持分:481,755(前連結期末475,528、増加+6,227、+1.3%)
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に準ずる):52.7%(前期56.0%)※40%以上で安定水準
    • 現金及び現金同等物:83,049(前期73,036、増加+10,013)
  • キャッシュ・フロー(累計・百万円)
    • 営業CF:+34,660(前年同期13,985 → 大幅改善)
    • 投資CF:△37,979(前年同期△38,130、有形固定資産取得が主因)
    • 財務CF:+10,713(前年同期+7,747、長期借入れ等の増加)
    • 中間期末現金同等物残高:83,049(前年同期76,611)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
    • 売上高進捗:47.1%(概ね通期の半分近辺だがやや遅れ)
    • 営業利益進捗:52.6%(通期想定に対し上振れ)
    • 親会社当期利益進捗:52.6%
    • 過去同期間の進捗との比較:利益進捗は良好、売上進捗はやや遅れ(前年実績との比較では売上微減、利益大幅減)
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率:52.7%(安定水準、目安の40%を上回る)
    • 流動比率:流動資産298,995 / 流動負債233,700 = 約1.28(128%)
    • 総負債比率(負債合計/資産合計):395,120 / 913,585 = 約43.2%
  • 効率性
    • 総資産回転率(中間売上/総資産):373,240 / 913,585 = 約0.41(前年0.45→低下)
    • 営業利益率の低下が顕著(約11.0% → 約8.5%)で、収益性悪化が問題
  • セグメント別(中間実績・前年同期比)
    • 日清食品:売上113,004百万円(+1.7%)、営業利益16,507百万円(△4.5%)
    • 明星食品:売上23,178百万円(+4.2%)、営業利益1,856百万円(+3.1%)
    • 低温・飲料事業:売上52,250百万円(+2.6%)、営業利益5,200百万円(△0.9%)
    • 菓子事業:売上47,203百万円(+3.8%)、営業利益2,764百万円(△11.5%)
    • 米州地域:売上74,423百万円(△11.9%)、営業利益4,590百万円(△50.7%) — 最大のマイナス寄与
    • 中国地域:売上35,879百万円(+1.2%)、営業利益3,897百万円(+3.4%)
    • その他:売上27,300百万円(△3.9%)、営業利益3,659百万円(△43.6%)
  • 財務の解説:
    • 中間期間で有形固定資産取得が増加(中間で55,014百万円の資本的支出)し、総資産増加。営業CFは改善した一方、投資CFが大きく、財務活動で借入増を実行している(長期借入れ+41,600百万円等)。

配当

  • 中間配当:35円(第2四半期末)
  • 期末配当(予想):35円
  • 年間配当予想:70円(会社公表の通期予想)
  • 配当性向(会社の通期予想ベース):配当70円 / 基本的1株当たり当期利益148円 = 約47.3%
  • 配当利回り:–(株価不明のため算出不可)
  • 特別配当:無し(本資料に記載なし)
  • 株主還元方針:継続的な配当の実施・自己株式取得の実績あり(中間期に自己株取得:約20,472百万円)。配当と自己株買いの組合せで株主還元を維持。

セグメント別情報(詳細)

  • 日清食品(国内即席めん):新製品(魔改造カップヌードル、ニボどん兵衛 等)が売上を牽引。袋めんや主要ブランドが堅調。だが原材料・物流費上昇で利益は減少。
  • 明星食品:汁なし麺等が好調、増収増益。
  • 低温・飲料:チルド・冷凍は増収増益、飲料は一部商品の需要減で減収減益。価格改定の定着が進む。
  • 菓子事業:増収だが原材料・歩留まり悪化で増収減益。グループ内で業績差あり(一部会社は増益、他は営業損失)。
  • 米州地域:ブラジルは堅調も、米国で販売数量減少と販促費増加、為替影響で大幅減益。
  • 中国地域:販路拡大、高価格帯袋めん・マルチカテゴリー化が奏功し増収増益。
  • セグメント戦略:市場ごとの新商品導入、販路拡大(中国内陸部等)、高付加価値商品の提案が継続。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「中長期成長戦略2030」を掲げ、①既存事業のキャッシュ創出力強化、②EARTH FOOD CHALLENGE 2030、③新規事業推進を推進中。
  • KPI進捗:会社は「既存事業コア営業利益」をKPIとして使用。中間では既存事業コア営業利益が前年同期比△21.9%と低下しており、中期目標達成にはコスト改善と地域別回復が必要。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:資料に同業他社比較データは無し。一般的に即席めん市場は国内は成熟、市場競争は激しいがブランド力と新製品開発で差別化可能。
  • 市場動向:原材料価格・物流費の上昇、為替変動が業績に影響。米州では販売数量減少が目立ち、地域別の景況差が顕在化。

今後の見通し

  • 業績予想(会社公表、2026年3月期通期・修正後)
    • 売上収益:792,000百万円(対前年+2.0%)
    • 既存事業コア営業利益:68,500百万円(対前年△18.0%)
    • 営業利益:60,500百万円(対前年△18.6%)
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益:43,000百万円(対前年△21.8%)
    • 基本的1株当たり当期利益:148円
  • 予想の信頼性:中間の進捗は利益面でやや良好だが、米州動向・為替・原材料価格に左右されやすく不確実性あり。
  • リスク要因:
    • 為替変動(特に米州関連)
    • 原材料(馬鈴薯、穀物等)・物流費の上昇
    • 海外販売数量(米国等)の回復遅れ
    • 新規事業投資の収益化遅延

重要な注記

  • 会計方針の変更:当中間連結会計期間よりグループ関連費用の配賦方法を変更。前期比較は変更後の算定方法で作成しているため、比較時は留意が必要。
  • 継続企業の前提に関する注記:該当事項無し。
  • 連結業績予想の修正:2025年11月10日に通期業績予想を修正している(詳細は同日公表の資料参照)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2897
企業名 日清食品ホールディングス
URL http://www.nissinfoods-holdings.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 食品 – 食料品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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